ただ……
MH4にハマりすぎてただけです(`・ω・´)
なんか不思議な空気になったとき、幽香は咳払いをした。
「で、見ていた……って言葉からして貴女……」
「えっ……あぁそうよ、貴女達と似たようなものを持ってるわ」
「似たようなもの?」
「能力ってやつね。私のはしいて言うなら”相手の視考を盗み見る程度の能力”だったかしら?」
アヤは……やっぱり文とかぶるから彩凛でいいか。
ある程度能力を話すとお茶を口に含む。
「……大体わかったわ。
確かにそれならあの雰囲気もわかるわね」
思考がわかるという事は人の黒い部分も見える。
彩凛はそういうのを昔から見てきた。ある意味僕と逆かもしれない。
黒い部分を見ても、僕にはみんながいた。
でも彩凛には相談できる相手も、信じられる相手もいなかった。
彼女と初めてあったとき、その眼はすべてを疑い、すべてを信じられなくて……
孤独で悲しいまでに色を無くしていた。
「でもいいのか?」
「何が?」
「それ、私らに話しても良かったのか?それこそ、明久は……」
「知ってる。明久は私が能力を持ってること言ってないでしょ?
あと話した理由は……貴女達が明久に信頼されているから」
妹紅の言葉に彩凛はあっけからんと答える。
「あら、すごい言いようね」
「事実よ。もし他人なら話もしないわ。
でも特に貴女達は昔から明久と一緒にいる。だからそれなりには信用してもいいと思ってるだけよ」
「まぁ、信じられてるだけまし……と思うべきか。
しかしなんでそう思うんですかい、先輩?」
「夜宴で見た貴方ならわかるんじゃない?
明久の近くにいると嘘なんてつきにくい。それこそ彼を貶めようと、裏切ろうと騙そうともすれば自滅するのはわかりきってる」
彩凛は僕を見て、
「それに、これほど裏表がない馬鹿ってのもそうはいないわ。
はっきり言って疑ってるこっちが馬鹿に感じるほどの馬鹿なんてね」
「ふふふ、たしかにそうね」
「あぁ、間違ってないな」
「明久はある意味バカ正直ですからね」
どういう意味さ……
「確かにこいつが嘘を言うってのも想像できないな」
「明久君って率直に言ってきますしね」
「そうそう。それがいいとこだけど難点なのよね~」
みんなしてひどい言いようだ。
しかし……嘘をつくもなにも、
「そうなのよね」
「あ、やっぱり……」
こうやって笑える……こうやってみんなと笑って、一緒にいられる。
こんな幸せな時に嘘をつく必要なんてないじゃないか。
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彩凛があまりにも普通に受け入れられて数日後。
「はぁ、散々だった……」
昔と同じく、僕は彩凛に振り回されるのだった。
昔なら別にいきなり抱きつかれたりしても問題はなかった。
きっと気を許せるということがなくて人とのふれ合いに飢えているというのもわかってる。
ある意味彩凛のいたづらや抱きつきは彼女の誠意一杯の愛情の意思表示なのだろう。
中学時代は良く早苗が抱きつかれてたし。今のお気に入りは柚月にようだが……
ちょうどいい大きさだもんね。
「小さくないわよ!!」
何やら声が聞こえたくがするが気にしないでおこう。
しかし、中学時代から本当に困っている。
僕だって子供じゃないしね。
「その点で言うと幽香達のもきついよな……」
よく自制心が持つ……いや、きっと昔からいるからこそかもしれない。
「はぁ……」
僕はため息をつき、テレビをつけた。
『きました!!!』
うん?何か芸能人とか海外の人が来たのかな?
僕は冷蔵庫を開け、コップに麦茶をつぐ。
そしてそれを口に含みながら画面を見、
『間違えありません、あそこに見えるのは……
バチカンの女教皇、セレナ・エリザベス様です!!』
「ブフッ!!!」
盛大に吹き出した。
「な、なんでセレナが!?」
その画面に映るのは礼装を着、足まで届く様々色に輝く髪を編んで上げているセレナ。
見間違えようもない本人だった。エリーさんもいるし。
『えっと、これはインタビューしてもいいのでしょうか……』
『どうかしましたか?』
『え、あっその……来日の理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?』
『構いませんよ』
セレナは微笑み、周りはまるで虜にされたかのように頬を染めた。
『来日の理由でしたね……友人に会いに来ました』
どうも僕には平穏は無いようだ。
本当は明久も内心かなり意識している、いやパニクってるんです。
平常を装っているけど。