さて……
「……(ニコニコ」(笑顔でこちらを見ているセレナ
「……ハァ」(こちらを見てため息をつく学園長
「……」(無言でセレナの隣に立つエリーさん
「……どうしてこうなった」
それは十数分ほど前まで遡る。
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朝のドッキリ顔負けのニュースから数時間後。
僕は学校で授業を受けていた。ある程度はバカ行動はするけどFクラスのみんなも普通に受けている。前までが嘘のようだ。
「~~~であるからして、この公式を……」
『コンコンッ』
「失礼します」
「ん?上白沢先生。どうかしましたか?」
ノックとともに入ってきたのは慧音だった。
慧音はちらっとこちらを見たあと、
「学園長から吉井明久君を連れてくるよう言われましたので。
よろしいですか?」
「あ、はい。大丈夫ですよ」
「では吉井君、来てください」
「はい」
僕は先導するように歩く慧音の後を追い、
「学園長からの用事?」
「あぁ」
「実験の手伝いかな」
「いや、そうではないのだが……」
なにやら慧音の歯切りが悪い。学園長室にたどり着くと慧音はノックをし、
「入りな」
「「失礼します」」
「よく来たね……吉井」
「どういったご用件で?」
「いや、要件は私じゃないよ。しかし、アンタはどういう人間関係を築いているのかね?」
「はい?」
学園長は眉間を揉み、僕はその意味が分からず返事をすると、
「明久をよんでいただくよう頼んだのは私ですよ」
その時聞こえた声に僕は目頭を揉む。
幻聴か?いや、それにしては本物ぽいな~
「明久、現実から目を背けるな」
「うん、わかってるよ慧音……」
慧音が脇を肘で小突き、小声で話しかけてくる。
僕は覚悟し振り返った。そして、
「久しぶりだねセレナ」
「久しぶりですね」
そこには笑顔を浮かべるバチカンの教皇ことセレナとお付きで来たであろうエリーさんがいた。
「……まさか教皇と知り合いとはね……」
まぁ普通そんな反応だよね。
「すいません、授業中失礼して……」
「いえ、構いません」
「そうですか?」
「えぇ、補間もできますし吉井は秀才ですので」
悪いと思うが学園長が怖い。
「では先ほど言ったとおり連れて行かれても構いません。
吉井は明日今日の分の授業を受けてください」
「……」
「吉井?」
「あ、はい」
僕はあまりの学園長の丁寧語の違和感に返事が遅れる。
「では失礼します」
「あ、上白沢先生。一応同行してあげてください」
「といいますと?」
学園長は外を見るよう催促し、外を見るとそこには壁のようになった校門。
「どこからか情報が漏れたみたいですから」
「……わかりました」
「すごい人だかりですね」
セレナ、おもに君が理由だよ……