僕と幻想郷と召喚獣   作:只今更新凍結中

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そういや活動報告のアレですが、

回復=食事=栄養価の高いもの=トリコ

ということでトリコのグルメ界が思い浮かんだんです。元はどこに飛んだか考えてすらいませんでした。

なお活動報告での投票はまだしてます~


ダメ、泣かせては絶対ダメ

智久は刀を納刀しながら周りを見る。

 

「本当、好き放題やってくれるよね。

二回目だけど君は派手好きなのかい?」

 

肩をすくめ言う智久にナイアーラトテップは忌々しげに睨むだけだった。

 

「ナイアーラトテップって……」

「有名なとこでニャルラトホテプって言われる邪神よ」

 

正人は状況に追いつけずぼやくと黒髪を結った女性がそう返した。

 

「……てか母さん、なんでここいんの?」

「え?仕事してたら智久くんから連絡あってね、ついでだから希璃ちゃん連れて日本に帰ってきたのよ」

「弧葉紅から連絡あったと思ったらいきなり連れてこられたのよね……いくら急いでたからって式神でいきなり拉致るかしら」

「か、母様……」

 

栖々希はため息をつく銀髪の女性……母親である希璃に少し同情のこもった苦笑をする。

そんなん状況をしりめに、

 

「しかし君もあれだね……いたずら好きってのは構わなくてもさ、周りの迷惑くらい考えてくれない?」

「……貴様もだろ?我を前にしてその態度。昔から変わらんな」

「まぁ、そうだね~こちらとしてはまた昔のようなことを繰り返す気なのかとハラハラだけどさ」

 

智久は柄をトントンと指でつき、

 

「30年前……アンタの気まぐれで危うく僕の行っていた高校……いや、一都市の住人を皆殺しにされかけるような事をやってくれれば誰だって邪魔するさ」

「ただの気まぐれだったが……まさかキサマらのような当時ガキだった6人に止められるとは思ってなかったさ」

「6人?」

 

幽香はその人数を不審に思った。今いるのは3人。

おそらくこの場にいないが亜樹奈も含めて4人、柚月の母を含めるという可能性でも5人だ。

 

「確かに、あの時あの人がいなければもしかしたら僕達は死んでたかもしれないね」

「おかしな事を」

「おかしくはないさ。戦えたとしても状況を理解する力、情報を得る力はいる……だからこそ僕達は君を倒し、封印できたのかもしれない」

「だがその……

 

 

 

 

そこでほうけている人形の母親である娘はもういない」

「……え?」

 

ほうけた様に話について行けずにいた彩凛は突如話をふられ混乱したように声を上げる。

 

「僕もあの時気づくべきだったよ。

貴様を封印した時、まさか貴様が自身の欠片を彩花先輩を傷つけた時に植えつけていたということをな!!!!」

 

言い終えると同時に智久から殺気が漏れ地に亀裂が入る。

智久の目には怒り、しかし同時に悲しみもうつっていた。

 

「偶々の偶然だったがな。だがそれはどうでもいい。我からすれば人から封印された……これが最大の屈辱であるということだ!!!!」

 

ナイアーラトテップは智久を睨み、そして笑う。

 

「だからこそただで貴様らを終わらすわけには行かなかった……」

 

そして彩凛の方を向き……

 

「だから……

 

 

 

 

あの娘には自ら生み出した娘に惨殺されるという運命を与えてやろうとした」

「う、嘘……それじゃあ……」

「まぁその前に体力も欠片と傷で残ってなかったのだろうな。それを産んで死んでしまったが……

欠片はそれに受け継がれた。あとはついででそれを絶望させ封印を解くだけだった」

「……私が……母さんを?」

 

確かに母の死に自分が関わっているのは知っていた。覚悟もしていた。

しかし余りにも理不尽な母の死の理由。何より自分の日常を壊されていた理由を知り彩凛はただ涙を零すしかなかった。

 

「だがそこでまたキサマらの妨害があった……貴様らはどこまで我の邪魔をすれば済むというのだ!!!!」

「失敬だな……まぁ最初は偶然だった。それにその子を絶望から救ったのは僕じゃない」

 

智久はそう言うと溜め息をつき、

 

「僕たちのまいた厄介事だからね……僕たちが解決すべきだったんだけど……

僕が手出しする必要もないね」

「何?」

「何、簡単なことさ。君は大きな間違いを起こしたのさ」

「間違いだと?」

「君は最もしちゃいけないことをしたのさ」

 

智久の言葉にナイアーラトテップは訝しげに頭をひねる。

 

「何を言っている。もしかしてあのガキのことか?

なら無駄だ、あれは別の空間ではなく別の次元、理の違う世界に飛んでいる。たとえこちらから向かったとしても……」

 

ナイアーラトテップの話を遮るように突如として空間に亀裂が走った。

それは口開くように割れ、その中から目のようなものがこちらを見ていた。

そして、

 

「着いた……」

「な……そんな馬鹿な!?」

「悪いけど空間跳躍?別次元?理の違う世界?そんなもの明久には意味がない。それこそ父親の僕が言うのもなんだけど次元が違う」

 

空間の裂け目……隙間から飛び出した明久は周りを見て……そして泣く彩凛に視線を向け停止する。

 

「そして君はやってしまったのさ……」

 

「誰だ……いや、お前か?」

 

明久は冷めたような、いや温度のない表情でナイアーラトテップをみ、ぼそりと呟く。

 

「なんで昔と同じ失敗をするんだろうね~

 

 

 

 

 

 

 

 

大切な者に涙を流させるなんてさ……」

 

その言葉を皮切りに明久の姿が消え、次の瞬間明久の拳がナイアーラトテップの頬を捉えていた。

 

「グッ!!!???」

「だらっしゃああああああああ!!!!!!!!」

 

そして震脚の如く踏みしめた足は地を砕き、衝撃は周りに居た眷属たちを吹き飛ばす。そしてその力を無断せんかの如く連動して放たれたアッパーはナイアーラトテップを上空へと打ち上げた。

 

「君は僕の息子の大事な人を泣かせたのさ……そう僕はもう手出しできない。

なぜなら君は息子の……明久の逆鱗に触れてしまったんだからね」

 

明久がそれを追うように跳躍しナイアーラトテップの胴体にオーバーヘッドキックを叩き込む姿を眺め智久はそうぼやいた。

 

 

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