僕と幻想郷と召喚獣   作:只今更新凍結中

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さて、ラストまであと少し……
D×Dの構成もちゃんと考えています只今


あなたはどこに行くのか?

明久は衝撃を利用するように跳躍すると近くに浮いていた足場になりそうな場所へと着地する。

そして周りを見、ナイアーラトテップを探す。しかしその目は暗闇と周りに浮く小星や星しかうつらない。

隠れたか?そう思った瞬間視界の端にあしばにした隕石よりも巨大な隕石がこちらに急接近するのが見えた。

 

「『ふん!!!!!』」

 

明久はそれを受け止めると横からナイアーラトテップが現れた。隕石の影に隠れるように……いや、この隕石を投げたのは彼?なのだろう。

 

「隙……!!!!ちっ!!!!!!」

 

ナイアーラトテップは巨大な爪で明久に切りかかろうとするも、明久は掴んでいた隕石を振り回しそれを防ぐ。

その巨大な爪は隕石をひき裂き、隕石は輪切りのような形で砕ける。

 

「隕石を振り回すとはやんちゃだな!!!!」

「『まず投げるというのがおかしいと思え!!!!』」

 

明久は手首部分から肘あたりまでブレード状の刃を出し爪を受け止める。

そしてそのまま数度刃と爪がぶつかり合い、その衝撃で足場が切り裂かれ崩れ始める。

 

「ちっ!!!!本当に貴様は人間か!?真空で行動できたり、我の爪が逆にボロボロになるとは!!!!」

「『人間だよ!!!まぁ今の姿だと説得力ないのは否定できないけどね!!!!!』」

「見えないな!!!」

「『悪かったね!!!じゃあ吹き飛べ!!!!!』」

「ぐっ!!!!!」

 

高速で振るわれる爪をよけ、明久は隙を見てナイアーラトテップの腕を掴み背負投げの要領で投げ飛ばす。

そして体をひねるようにして足に炎を纏い蹴り飛ばした。ナイアーラトテップは吹き飛ばされながらも蔓のような触手を伸ばし、明久の腕を絡める。

 

「『おぉ!!!???』」

 

蹴り飛ばした衝撃もあり吹き飛ばされるナイアーラトテップに引っ張られる。

そしてその身が灼熱に覆われ、広い大地が眼前に晒された。

 

「『あらよっと!!!!』」

 

体勢を立て直した明久は触手を刃で切り裂き着地する。

地球に似たような環境。呼吸ができるあたりまだ(・・)大気が残ってるようだ。

まぁ生物は死滅しており、この大気が霧散するのも時間の問題だろうが。

 

「ギャアアアアアア!!!!!」

「『うわっと!?』」

 

突如ナイアーラトテップの姿が獣のようになり飛びかかってきた。明久はそれを避けるも大地に亀裂が走る。

明久は飛ぶように後ろに下がりそのまま回転するように蹴りを放つ。

ナイアーラトテップは獣のような俊敏さを持って回避すると、後ろの山が蹴りの衝撃が斬撃のようになり両断された。

 

「『甘い!!!!』」

「ゴッ!!!???」

 

すぐに懐に飛び込んだ明久はアッパーの要領でナイアーラトテップを空に打ち上げ自らも空へと舞う。

そのまま宙へと運ぶように連続で蹴りを叩き込み位置合いを入れ替えると回転するようにして白銀を纏った足を振り上げ、

 

「『白蹄(はくてい)恍皇(こうおう)!!!!!』」

 

踵をナイアーラトテップの顔面に位置する部分へと叩き落とした。

明久は着地するとまるで舞うように一回転すると腕を広げ構える。足元には巨大な魔法陣。そしてそれを囲むように六色の魔法陣が展開される。

 

「『……ふう……』」

「ぐっ……」

 

クレーターのようになった場所から這い出たナイアーラトテップは明久を見、口に漆黒の光球を作り出す。

 

「『っ!!はっ!!!!!!』」

 

そして撃ち出された光球は明久を狙い、明久はまるでそれを避けるように空高く舞う。

それを追うように魔法陣は宙に浮かび、七色の光の粒子のようになって明久の足を纏、

 

「『はぁああああああああああああ!!!!!!!!!!!!』」

 

上空から急降下するように神速の飛び蹴りを放った。

ナイアーラトテップはもう一度漆黒の光球を放つが明久はそれを引き裂き、蹴りがナイアーラトテップをとらえる。

 

「があァァァァァ!!!???」

 

そしてそのまま体の風穴を作り明久は着地した。

 

「……ぐぅ……貴様!!!!!!」

 

ナイアーラトテップは空いた穴を抑え、獣から鳥、鳥から蛇、蛇から……と次々と姿を変えていく。

 

「きさ‥‥‥ま!!!!!手を抜いたな!!!!!!!」

「『……言ったはずだ。返してもらうと』」

 

明久はそう言うと振り返り、その手には光り輝く光球を抱えていた。

そうあの貫通し、ナイアーラトテップに潜り込んだ一瞬に贄になった者たちの魂を引き剥がしたのだ。

 

「ふざけるな、フザケルナふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

次々と獣達が溢れさせながらナイアーラトテップは叫ぶ。

そしてそれは一つに姿を作り出した。

獣?違う。

鳥?違う。

人?違う。

蛇?違う。

違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う……

 

その姿は言葉に現しようのない姿。そう混沌。

無貌の神とはよく言ったものだ。なにせ自ら持つ顔が多過ぎる故に真実の顔を持たない。まさに無貌(個がない)

 

「ケシテヤル……スベテケシトビ、キエウセルガイイ!!!!!!!!!!!!」

 

ナイアーラトテップに周りに漆黒の闇が這い上がり……

 

 

 

世界が闇に沈んだ。

 

 

 

 

____________________

 

 

「……」

 

ナイアーラトテップ闇に沈み消え失せた世界をその無貌より見つめる。

人間にここまで追い詰められるとは思っていなかった。

星を消し飛ばしてまで思い浮かべた言葉はそれだった。そう、いつだってそうだ。

人間は儚く脆い。そのくせ愛だの、希望だの形なきものを大事にする。

 

 

 

それは……

 

「『それは君が人に対して認めている可能性じゃないのかい?』」

「!!!!!!!」

 

不意に放たれた言葉にナイアーラトテップは驚愕の感情に支配された。そしてそれに答えるように闇がひき裂かれた。

そこに立っていたのは吉井明久。

ただその背に輝く翼は三対から一八対に、その顔の口を覆う仮面……いや、拘束器具(・・・・)は砕け、鋭い牙が覗いていた。

 

「『……僕もまだあまり制御が上手じゃなくてね。ほんのちょっと(・・・・・・・)開放しただけでこうなってしまう』」

 

封印、いや自らつけた枷。余りにも暴力的な力、存在するだけで世界を染め上げる力。

彼からすればそんな力は必要とはしていない。だからこそ刹那や無月に強化(・・)の呪印をつけてまで封じていた。

 

「『けど僕も示さなければならない。絆を、繋がりの大切さを』」

「……くくく……まったくもって頭にくる。そうか本当の意味で貴様は本気など出していなかったということか!!!!!」

 

ナイアーラトテップは全身より先ほどの……いや、先ほどを超える漆黒を纏い始める。

 

「『そんなことないよ。僕は全力だった。制御もできない力なんて本気じゃない。誰かを傷つけることしかできない力なんて本気じゃない。

僕の力は……たった少しの(希望)を掴むためのものだ。みんなと交わしてきた希望()だ!!!!!!』」

 

明久の手に光が収束していき、一つのまるで光り輝く槍のように形作っていく。

そして互いにまるで見つめ合うような静寂……

 

「!!!今度こそ終結だ!!!!!」

「『いや、終わりじゃない!!!!始まりだ!!!!『Quo Vadis(クォ・ヴァディス)』!!!!!!!』」

 

ナイアーラトテップを覆う漆黒が世界を塗りつぶし、明久の放った純白の光が世界を染め上げる。

 

 

 

 

 

 

 

世界が漆黒と純白へと染められていった。




少しの補足説明。
今回の飛び蹴りについて。
極澪「ストライク・エンド」

魔力や霊力などの力とは違った力を纏ったと蹴り。
七色の魔法陣のような刻印を浮かび上がらせ、この刻印で相手を拘束することも可能。
蹴り方は豊富で、足に力をまとわせて蹴ったり、刻印で拘束して蹴り飛ばしたり多種多様。スペルカード時は魔力を力の代わりにしておりラストスペルになるカードの一つ。


刹那や無月からの封印について
こちらはコラボで少し触れた話題で実際は強力な強化の刻印。
効果としては明久が自分にかけている枷を(・・)強化するもの。
刹那や無月でも明久に対して封印は難しいためある種の最終手段とも言える。
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