「…雄二…」
「明久?なんだ逃げてきたのか?」
「ちょっと話がある」
「…なんだ?」
真剣な話と読み取ったのだろう…雄二がまじめな雰囲気になる。
「姫路さんを戦線から外してほしい」
「なんでだ?」
「それは言えない」
「なにか、策でもあんのか?」
「Dクラスの手を借りる位かな?あと根本君の服がほしい」
「明久お前…」
?あっ…
「いや、前回教室荒らされたでしょ?その仕返しにだよ」
「…人数はさけないぞ?」
「幽香と妹紅、あとムッツリーニがいれば」
「わかった。だが絶対成功させろよ」
「当り前でしょ」
さてじゃあ用意するかな…
Dクラス
「ごめん待たせた?」
「いえ?待ってないわよ」
「大丈夫だよ」
「そっか」
さてあとは…
『ピピピッ』
「はい」
『…準備OK』
「ごめんなさい吉井君、お待たせしました」
「大丈夫ですよ」
さて永琳もきたしやるか!!
「じゃあ先生お願いします!!」
「はい、試験召喚獣召喚を承認します」
「サモン!!」
僕は召喚獣を召喚し…
『ドカッ!!』
壁を殴りつけた…
side雄二
「お前らいい加減あきらめろよな。教室の出入り口に群がりやがって暑苦しい事この上ないっての」
「どうした?軟弱なBクラス代表はそろそろギブアップか?」
「はぁ?ギブアップするのはそっちだろ?」
「無用な心配だな」
『ドンドン!!』
始まったみたいだな…
「そうか?頼みの綱の姫路も調子が悪そうだぜ?」
「お前ら相手じゃ役不足だからな。休ませておくさ」
「けっ!口だけは達者だな負け組み代表様よぉ」
「負け組?それがFクラスのことならもうすぐお前が負け組代表だな」
『ドンドン!!』
「…さっきからドンドンとうるせぇな。それにこの暑さはなんだ。エアコンきいてんのか?おいッ窓全部開けとけよ!」
「……態勢を立て直す!一旦下がるぞ!」
「なんだよ!散々ふかしておきながら逃げるのか!全員で一気に畳み掛けろ!!誰一人生きて帰すな!!」
頼むぞ、明久!!
side明久
っく…さっきから殴ってるけど間に合わない…
「明久…手が…」
さすがにフィードバックで手がボロボロだな…
?てか直接やったほうが壊せるんじゃ…
「三人ともちょっと距離置いてね」
「「「え?」」」
ふう・・・やることは簡単だ…視ればいいんだ…
side妹紅
なんか黙っちゃったけど…!?まさか
次の瞬間周りが…殺気に、いや、でも優しい雰囲気に包まれた…
これは…
明久を見るとその瞳は青く、いや深い蒼に輝いていた…
side明久
「…視えた」
僕は手に薄い霊力の刃を作ると線に切れ目を入れ…
後は手加減して…じゃないと被害が酷くなる。
「ふう…蹴り砕く!!」
ー閃走・一鹿ー
真横にきれいなまでな一直線の蹴りを壁に数発叩き込む。
『やれ!!明久』
『ドガガガッ!!!』
『ガラガラガラ…』
蹴りのよってできた亀裂は線を沿うように走り、壁に大穴を空けた。
「な、壁を壊すなんて、どういう神経してるんだあの野郎!!」
「藤原妹紅と」
「風見幽香、Bクラス…」
「「「やらせるかああああ!!」」」
Bクラスの人達が二人の前に立ちふさがった。さすがにこの人数はきついかも…
「は、結構驚いたが…残念だったな」
『スタッ!!』
まだだ!!
ここで少し教科の特性について説明しよう。
各教科の先生によってテストの結果に特徴が現れるんだが・・・
例えば、数学の木内先生や物理の森田先生、日本史の五十嵐先生は採点が早い。
世界史の田中先生や生物の不知火先生は点数のつけ方が甘く、
数学の長谷川先生や英語のリアン先生は召喚範囲が広い。
また、英語の遠藤先生や歴史の上白沢先生は多少の事は寛容で見逃してくれる。
あと、『基本』承認に関しては西村先生と高橋先生以外は担当科目の承認しかできない。
話を戻すが、じゃあ保健体育の先生はというと、採点が早いわけでも甘いわけでもなく、
召喚可能範囲が広いというわけでもない。
保健体育の特性、それは教科担当が体育教師であるが為の『並外れた行動力』である
すると、屋上よりロープを使って2人の人影が飛び込み、根本の前に降り立った。
「……Fクラス、土屋康太」
現れたのは同じFクラスのムッリーニと保健体育の鈴村先生だ。
これで…
「Bクラス近衛部隊が受けますッ!!」
「残念だったな、あとはそこの雑魚だけ、お前達の負けだ!!」
「っく」
雄二が悔しそうに呻いてるけど…
「いや、これでいいんだよ…」
「なに?」
そう言えば、さっきの説明だけど…実は言うと例外な人がいる。
それは…
「八意先生、Fクラス吉井明久、Bクラス根本恭二に現代文で勝負を挑みます」
「な、お前バカか?保健医がそんなこと許可できるわけ…」
「承認します」
「え?」
それは保健医八意永琳は全科目の試験召喚獣の召喚を承認することができるということ…
「サモン!!」
現代文
Fクラス 吉井明久 112点
VS
Bクラス 根本恭二 235点
「ふん、確かにちょっとは高いようだがその点数で勝とうなんて「…行くぞ…」なっ!!」
根本君の…コイツの御託なんかどうでもいい…
「一瞬で終わらせる…」
「あ…明久切れてるね…(遠い目」
「えぇ、切れてるわね…なんか帰りたくなったわ…(哀れみの目」
あっちで妹紅と幽香がなんか言ってるし、永琳が冷や汗を流しながらひきつった笑顔をしているけど無視だ!!
「ここに貴様の居場所などない…消え去るがいい…」
ー閃鞘・凶刺死獄ー
一瞬で接近した僕の召喚獣は根本の召喚獣の腕と足を切り払い、そしてとどめに心臓、喉、眉間、水月に一瞬で刺突をたたきこんだ…
Bクラス 根本恭二 0点 戦死
「え…?」
「「「「「な、う、嘘だろ…」」」」」
「根本…」
「!?ひ、ひっ!!!」
僕は根本の襟を掴み、立たせる。
根本は…恐怖した…明久の纏う怒気にもだが…その蒼く輝く目に…
「一つだけ言ってやる。今回の君の敗因はただ一つ…」
「僕を…『俺』を怒らせた…ただそれだけだ…」
僕は…『俺』はただそれだけを言うと根本の襟を放した。