何をする?
暖かくなり、新緑の芽吹き始めたこの季節。僕たちの通う文月学園では、新学期最初の行事である『清涼祭』の準備が始まりつつあった。どのクラスも学園祭の準備の為のLHRの時間は活気に溢れている。
そして我がFクラスというと・・・
「横溝! こいっ!」
「勝負だ、須川!」
「お前の球なんか、場外まで飛ばしてやる!」
準備なんてせずに校庭で野球をしていた。
なんでこういうとこで協調性ないのかな・・・
「僕達だけでも決めようか・・・」
ただ今教室にいるのは僕、幽香、妹紅、秀吉、美波、姫路さんそして・・・
「何にするの?明久」
なぜかアリス・・・
「なんでアリスがここにいるの?」
「慧音さんから貴方達を見るよう頼まれたからよ」
慧音、貴女の心配は的中してしまいました・・・
『貴様らー!!何をしている!!』
『げっ!?鉄人が来やがった!!』
『に、逃げろ!!』
「・・・もうちょっとしたら皆来るし待とうか・・・」
「「「はぁ・・・」」」
「さて。そろそろ春の学園祭、『清涼祭』の出し物を決めなくちゃいけない時期が来たんだが―――」
雄二は教壇の上から俺たちを見下ろしながらそんな宣言をしてきた。
ちなみにさっき西村先生に全員連れてこられた。
「とりあえず、議事進行並びに実行委員として誰かを任命する。そいつに全権を委ねるので、後は任せた」
心底どうでも良さそうな雄二の態度。ぶっちゃけ『そいつに全部押しつけて俺はサボる』ってことだろか?
「んじや、学園祭実行委員は島田でいいか?」
どうやら実行委員は美波に決まったらしい。
「別にいけど・・・補佐つけていい?」
「好きにしろ」
「じゃあ・・・」
補佐候補
1:吉井
2:明久
・・・・・・・・・・
「どっちがいい?」
「ねぇ・・・どっちも僕な気がするんだけど・・・」
「甲乙つけがたいな・・・」
「そうだな・・・」
「「「「だってどっちも、バカだし」」」」
なんだろうか・・・みんなひどくないかな・・・
「これじゃ話が進まないわね・・・明久、私が進行するから筆記お願いしてもいいかしら?」
「え、n「分かったよ」あ、アキ!?」
アリスの言葉に美波驚いてるけど、
「確かに決定を渋るならそっちのほうがいいわね」
「幽香何言ってるのよ!!」
「あ~どうでもいいから早く進めようよ」
美波が幽香に食ってかかろうとするが、妹紅が制止する。ありがとう妹紅。
「じゃあ何か案はあるかしら?」
アリスの声に何人か挙手する。
「はい、えっと土屋君」
「……(スクッ」
名前を呼ばれてムッツリーニは立ち上がった。
「……写真館」
「写真館だね」
「次は、姫路さん」
「メイド喫茶……というのはよくあるのでウェディング喫茶っていうのはどうでしょうか・・・?」
ふむ、やっぱ女の子ってそういうのに憧れるのかな?
「はい、須川君」
「ウェディング喫茶も斬新で良いが、ここは味勝負で中華喫茶はどうだ? 本格的なウーロン茶や簡単な飲茶を出したりするんだ」
「じゃあ、ある程度出たから多数決を取るわね。最初に・・・・」
結果から言うと中華喫茶となった。
「では、次にホール班とキッチン班に分けます。ホール班は坂本君、キッチン班は須川君の方に行ってね」
「僕どうしようかな・・・」
「う~ん明久料理うまいしね・・・」
「時間ごとで両方したらどうかしら」
「「「なるほど」」」
「あれ、康太もキッチン班? 料理できるの?」
「……紳士の嗜み」
絶対違うな・・・
「あっ、それじゃあ私はキッチン班に……」
「姫路はホール班に決定済みだ」
「そうね、貴女は調理台に立っちゃだめよ」
「ど、どうしてですか!? 私、料理が好きなのに!」
「なんであの子あんなに言われてるの?」
あ、アリス知らないんだっけ?
「姫路さんはね、前酸味が足りないからって・・・硫酸を入れたんだ。料理に」
「・・・・姫路さん」
「なんですか?アリス先生」
「貴女はホール班で決定よ」
「な、なんでですか!?」
「さすがに私も死者は出したくないの・・・」
「先生ひどいです!?」
いや仕方ないと思う・・・
「私もホールにしようかな」
「おねがいね、美波。ただでさえ女の子少ないし頑張ってね」
「分かったわ」
うん?なんか死亡フラグを回避した気が・・・
「でも、なんかそれだけじゃインパクトないよな~」
妹紅インパクトって・・・
「じゃあ、明久に執事服を着せるってどうかしら」
「「それだ!!」」
「いや、なにいってるのさ!?三人とも!!」
「では、昔明久が使用していた執事服を持ってきますね?」
「って咲夜ものらないで!!てかどうしたの?」
「いえ、明久の執事服と聞いて・・・」
君は何ものさ・・・
こうして、僕は執事服を着ることが決定した。くそぅ・・・妹紅、幽香覚えてろよ・・・・
ちなみにまだFクラスの皆様は明久の点数を信じてません。