吉井明久・・・出会いは、妹紅が森で見つけてからだった。
それからは私の家に泊まっており、現代に帰りながらも何度も幻想郷に帰ってくるという不思議な少年。
彼が小さい頃は、弟の様なものだったが、それなりに立てば周りが回りなだけにいろいろと冷やかしてきたものだ・・・今でもそうだが・・・
彼は妖怪と仲がいいかと思えば、異変解決に行き大怪我したかと思えば、訓練と言って大怪我し、その度に大げんかしたりした。
だが、それでも私達はそれなりに仲が良好だったと思う。
しかし私は彼に言えない秘密があった。
それは自分が半妖・・・ワーハクタクであること・・・。
彼は多分妖怪であろうと差別はしないだろう・・・
しかし私は今まで黙ってたこと・・・・悪い言い方でだましてたとあり、嫌われるんではと彼を信じれず言いだせなかった
しかし、それも何時かはばれるわけで・・・異変で私は彼らと対決した。
異変終了後私が思ったのは、
「はぁ、嫌われたかもな・・・」
しかし不思議なものだ。半妖である以上、私は人間より長寿だ。
それなりに別れというのも経験している。しかしなぜこれほど明久に嫌われるのを嫌がってるのだろうか・・・
「まぁ、もう考えても仕方ないか・・・」
私はそう思い考えるのをやめようとすると、
「慧音」
「!?」
明久の声。さて、なんと言われるか・・・裏切り者って言うか?嫌われるか?私の中ではそんな考えが渦巻いた。しかし・・・
「家に帰るよ?」
「え?」
明久から出たのはそんな言葉だった。
「なんで・・・・だ?」
「ん?」
「なんで明久は私が妖怪だって知ってるのにそうやって接することができるんだ!?」
私は怖かった・・・だから・・・
「見ろ!!私は・・・私は妖怪で、今までお前をだましてたんだぞ!?」
「・・・・・」
「それなのに・・・なんでそうやっていつものように接することができるんだ!!」
大抵の人は私が半妖であると知ると離れて行った・・・今でこそそこまでないが、この幻想郷でも昔はそうだった。
「私は人とは違う、わかるだろ?!この角や尻尾を見れば」
「・・・・」
「なのになんで・・・」
「知ってたよ」
「え?」
今明久は何て言った?
「さすがに5年近くいるのに外見とか変らなかったりすればさすがに気づくし、最初から気づいてた」
「じゃあなんで・・・」
「なんでってそりゃ・・・」
明久は頬をかき、そして微笑むと、
「僕にとって慧音は大切な家族で、一緒にいたいと思うからだよ」
「でも、私は妖怪だぞ?」
「そんなことは関係ない、僕は好きで慧音といるだけだよ」
まるでそんなこと関係ないというように彼は言い放った・・・なんだか悩んでいた私がバカみたいだ・・・
「・・・・ふふ、やはり君はバカだな」
「え?なんでさ?」
「さて、なんでだろうな?」
「・・・ハァ、家、帰ろうか?」
「だな」
私はこの時気付いた。なんであんなに嫌われたくないと思ったのか・・・
あの巫女・・・いや、霊夢の言うとおりかもしれない。
私はとうの昔に明久に・・・
しかしこれで話が終わればよかったんだが・・・
宴会時
「って、明久が言ってくれてね」
「よかったじゃん慧音」
「そういう妹紅もなんだか嬉しそうじゃないか」
「な、何言ってんの!!??」
私達はそう言いながらお酒を飲んでいた・・・はて・・・この酒異様に・・・強い・・・気が・・・
「?どうした?慧音」
「・・・・明久どこ?」
「お~い慧音。どうしたんだ?」
「あれ~?」
「どうしたんだ萃香」
「いや、私の酒が・・・あ、あった」
「あれ?それって・・・慧音が飲んでた・・・」
何だろうすごいふらふらする・・・
「あれ?慧音どうしたの?」
あ、明久だ・・・永琳たちといたのか・・・
「明久~」
「え?なんではハクタク化するの!?てか酒臭!!」
なんか言ってるど無視だ。
「酒飲んでるか~」
「いや、飲めないからね?」
「なんだと~私の酒が飲めないのか~」
「会話が成り立ってないや」
仕方ない、私はお酒を口に含み、
『ガシッ』
「えっと、慧音どうし『チュッ』!!!!?????」
「「「「「あぁ~~~~!!!」」」」」
その後、私はすっぽりと記憶が抜けていたが、妹紅に状況を聞き、とりあえず明久と顔を合わせられなかったことだけは確かだ・・・
「まさか、思い出したことがこんな事とは・・・・・」
まさか今更になって宴会の時の記憶を思い出すとは・・・
やばい・・・顔が熱い・・・絶対に鏡を見たら真っ赤になってる自分が映ると確信できる。
私は写真立てを見る・・・そこにはタキシードを着た明久がドレスを着た私を抱き上げていた。
「記念だが・・・さて何時になったら現実になるかな」
まぁ、それもがんばり次第か。とりあえず、合宿のことについて学園長とお話しなくてはな・・・