ある程度試験を受けて・・・
「そういや、永琳」
ちょっとした休憩に僕は気になったことを聞いてみた。
「いや、セキュリティを作ったって言ってたけど、よく犯人逃がしたね」
「あぁ、学園長がミスで閉じ込められないようにしてたからよ」
「・・・どんなのにしてたの?」
「パスワードを10秒以内に打つ。長さは大体・・・20ほどかしら。
干渉した瞬間、発動するようにしていたわ」
「そんなのできるのは永琳くらいだよ・・・」
「明久でもできるでしょ?あんな簡単なの」
いや・・・簡単って・・・
「まぁ、簡単には逃がさないわ。もう解決の策は送ってるからね」
「へ~」
「あの子なら簡単に捕まえるでしょ」
「・・・もしかして・・・」
「えぇ、・・・よ」
「いいの?」
「問題ないわ。あの子も了解したもの」
ならいいのかな?
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視点は変わって・・・
「学園長・・・ほんとによかったのですか?」
「何がだい?」
「こんな重要な問題を生徒に・・・ましてや観察処分者の彼に任せて」
「それ以外方法は無いさね。それに・・・」
「あの子は絶対成功するわ」
「!?」
入口近くの紫は立ち、扇で口元を隠していた。
「はぁ、毎回思うんだが、アンタそれわざとやってっるのかい?」
「フフフ、一応さっきから居たわよ。それより高橋主任」
「なんですか?」
「観察処分者だからできない、やらせてはいけない、なんて校則はないわよ。
それ以前にあの子に雑用させてるのは貴女達教師でしょ?
ましてやその教師である貴女は召喚すらできない、木偶状態なんですから」
「!!」
「いじめてやるな」
「事実を言っただけよ」
「・・・はぁ。で、あんさんはなぜそれだけあのガキの肩を持つんだい?」
「それだけの実績、過去、結果を持ってるからよ」
紫はまるで自分のことのように胸を張って言う。
「明久は絶対、解決に導くわ。
あの子からしたら、この程度そこまで気にならない問題でしょうからね」
紫は魅了するようなそんな笑みを浮かべ、はっきりとそう言った。
その目に映っているのは絶対的な信頼。
いや、長年明久と居たからこその信頼関係かもしれない。
口には出さないが紫は明久に絶対的信頼を持ち、明久も何かと悪戯する紫に口には出さないが絶対的な信頼を持つ。
それが明久と紫の繋がりの一つであり、紫を変えた原因の一つでもあるのだ。