転生巫女と呪いの部屋   作:空翔ける石ころ

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いやー久しぶりです^^;
頑張って続かせました()

投稿頻度はやっぱりカスでしたが、気長にお待ちいただける聖人様はぜひこれからもよろしくお願いします…

ちょっと短い気がしますが、入学の話まで書いちゃうと長すぎる気もしたので一旦区切り…次話はできるだけ早く出せるよう努力します。



三話

「…よし」

 

 自室の鏡の前で、私は全身をチェックし頷いた。

 

 ロンドンに到着した翌日。今日はホグワーツの先生に付き添っていただき、学用品を買いに行くのだ。一体誰と行くことになるのかはまだ知らないが、一応これでもマホウトコロ代表なのだから身なりくらいきちんとせねば…。

 自身の長く伸びた黒髪をハーフアップにまとめ、ブラウスにスカートというシンプルな格好に着替えた私は、先生が迎えに来てくれるのをそわそわと待った。

 

 ピーンポーン

 

 来た…!

 家のチャイムが鳴り響き、私は駆け足で玄関に向かう。

 誰が来てくれたんだろう…マクゴナガル先生かな。それともハグリッドでハリーと一緒に買い物とかってイベント来ちゃったり…!

 

 ドキドキする胸を抑えて私はゆっくりと玄関のドアを開けた。

 

「…オトハ・カサンノインだな。我輩は本日の付き添いのセブルス・スネイプだ。くれぐれも無駄な行動で我輩の時間を奪うようなことはしないように」

 

 おっとぉ…

 

 全身を真っ黒に包み仏頂面で立っていたのは、セブルス・スネイプ先生だった。実際に目の前に立ってみると迫力が…というか、不機嫌さがめっちゃ伝わってくる。

 まさか、出不精そうなスネイプ先生がくるとは思わなかった。ひえぇ…これはしっかりしなくては。入学前から嫌われでもしたら大変だ。

 

「はい、今日はよろしくお願いします」

 

 姿勢を正した私は深々とお辞儀をした。

 そんな私にスネイプ先生が面食らった様子を見せたのは、私の気のせいかな…?

 

 

***

 

 

「ここがダイアゴン横丁だ。そしてこれがカサンノインに必要な物の一覧だ」

 

 ダイアゴン横丁に着くなりスネイプ先生はそう言って一枚の羊皮紙を渡してきた。

 

 うーん、多い。そして知らない教科書ばかり。使える教科書があったりするかなと思って日本から色々持ってきたのは、全くもって無意味だったかもしれない。そりゃそうか。なにせ欧州と東亜、飛行術以外科目名から違うのだ。

 ともあれ、これらを全て今日中に揃えなくてはならない。加えて、あまりちんたらしているとスネイプ先生の機嫌がドン底に落ちていくだろう。

 

「スネイプ先生、まずは何を買いに行きますか?」

 

「制服の採寸に行きたまえ。その間に我輩は野暮用を済ませてくる」

 

 そう言いながら『マダム・マルキンの洋装店』と書かれた店の前に私を連れてくると、スタスタとどっかに行ってしまった。…スネイプ先生、背中からも陰湿なオーラが漂ってるなぁ。

 さてと、それじゃあサクッとやる事を終わらせるとしよう。私は一つ頷き、洋装店の中へと入っていった。

 

 

 採寸を終えた私はホクホクしながら外に出た。ホグワーツの制服に身を包めるなんて夢のようだ。ハリポタファンの憧れだよね。

 ちなみに、ここでハリーやマルフォイに会えることをすこーしだけ期待していたのだが、残念ながら知らない人しかいなかった。…ま、入学したら会えるもんね。慌てない慌てない。

 さて、スネイプ先生を探さねば…次は何を買うのかな。教科書は重いし、雑貨類が先の方がいいかしら…。

 そんなことを考えながらキョロキョロしていた私の耳に、とある会話が入ってきた。

 

「…私がすごく聡明な生徒で、将来ホグワーツの主席を取る器を持ってるって事をみんなに知って欲しいんだよね。何買ったらいいと思う?」

 

「うーん…マフラーとかどう?」

 

「それいいね!マフラーってなんだか学者っぽく見えるし!」

 

 …あれ、この会話どこかで…?

 私はすかさず声のした方を見やったが、人混みに紛れて会話の主らしき人は見当たらなかった。

 なんだろう、この感じ…あの会話を聞いたことがある…?いや…どちらかというと、()()()()()()()といった感覚だ。

 会話を見たことがあるという表現はおかしいとは思うが…うーん、自分でもよくわかんないな…。

 

「どうかしたのかね、カサンノイン」

 

「!」

 

 ひょえ…!びっくりした。

 

「スネイプ先生…いえ、なんでもありません」

 

 いつの間に背後にいたのか、先ほどと変わらない仏頂面で立っていたスネイプ先生にそう返事をする。…さっきのことはあんまり深く考えないようにしよう。気になるけど、俗にいう『デジャヴ』というものだろう。それに、今日は買い物に集中しなければ。

 私を一瞥しそのままスタスタ歩き出したスネイプ先生について行きながら、私はそう心に決めるのだった。

 

 

***

 

 

「終わったぁ〜!」

 

 買い物を済ませて家に帰ってきた私は、自室でぼすっとベッドに沈んだ。

大量の教科書、制服、雑貨…色々と重かった。ホグワーツへの出発に備えて、はやいとこ荷造りをしておこうかな。

 そう思いベッドから起き上がったその時、控えめなノック音が聞こえた。

 

「お嬢様、お食事の用意が出来ました。お疲れでしたらジュリーが部屋にお運びいたしますが、いかがなさいますか?」

 

「あ、大丈夫!そっちに降りて食べるよ。ありがとね」

 

「かしこまりました」

 

 ジュリーの足音が離れていった。そっか、もうそんな時間かぁ…。

 時間が流れるにつれ、ホグワーツ入学への期待感が膨らんできていた。スネイプ先生にも会えたし、推しにお近づきできる日ももうすぐ…ああ!楽しみすぎる!

 私はルンルンで階段を降り、ダイニングスペースに行った。

 

「今日も美味しそう…いただきます!」

 

「ごゆっくりお召し上がりください。…お嬢様、とても楽しそうでいらっしゃいますね」

 

「ふふ、ホグワーツが憧れだったんだ。待ち遠しいなあ」

 

「そうでございましたか。お嬢様のお留守は私めがきちんとお守りいたしますので、安心してホグワーツを楽しんでください!」

 

「そっか、ホグワーツに行ってる間はずっとジュリーにお留守番させちゃうんだったね…あまり気負わなくていいからね?好きに過ごすといいよ」

 

「お嬢様…!このジュリーめにまでお気遣いなされる…なんて心の美しい方でございましょう…!」

 

 あれま、また始まっちゃった。

 大袈裟に目をうるわせるジュリーに苦笑いをこぼし、私はカレンダーへと目を向ける。あと二日…カレンダーの赤丸を見てついニヤけてしまう。こんなに何かを楽しみだと思ったのは前世から考えても初めてかもしれない。

 

 私はニマニマしながらご飯を食べ終え、ジュリーにお礼を言って部屋に戻った。さて…早速荷造りをしよう。まだ出発まで日があるが、はやる気持ちが抑えられないのだから仕方ない。

 そんなことを考えながら、私はトランクを開けるのだった。

 




音花ちゃんはまだ気づかない

次話投稿と同時にタグを増やします。もう気づかれた方もいそうですが、もうちょっと焦らさせてくださいな
まあ、小説が続けばの話ですけども…
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