Tiny Dungeon ~next to generation~   作:いどさん

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初めのほうはサクサク更新します!

けどたぶんとたんに遅くなると思うのでその時はあぁ、ストックが切れたんだな、と思ってください

※少しだけ変更しました。
リンセの主人公の呼び方と皇女の呼び方のところです。


第一章:憧れた世界とその始まりの一日(2)

「あの子が学園長が言っていた子ですか」

バリアリーフはあのヴェル・セインと親しげにしゃべる新入生を見て不思議に思っていた。

「ええ、まあ私たちの弟みたいなものかしらね」

「今年も期待できそうな生徒が入ってくれて何よりですわ。でも、あの生徒を見ていると生徒白鷺を思い出しますわね」

感慨深そうにバリアリーフは言う。

「今後が楽しみね」

二人ははそういって、生徒が出ていったドアの方を見つめながら微笑んだ。

その後、すぐにトントンとドアをノックする音が聞こえた。

青葉が出て行って一分たたないくらいの間に学園長室には新たな来訪者のようだ。

「どうぞ」

ヴェルがそう答えると失礼しますと言いながら入ってきたのはどうやら女子生徒のようだ。

「あら、あなたは」

バリアリーフが入ってきた生徒を見て反応を示す。

「あぁ、いらっしゃい、バレッド。久しぶりね」

ヴェルはその生徒をすでに知っていたようで、 軽い挨拶を述べる。

バレッドと呼ばれた女子生徒はバリアリーフを一瞥して無言で礼をすると口を開いた。

「お久しぶりです。ヴェル様。学園長就任、おめでとうございます」

「えぇ、ありがと。そういえば、あなたも今年からここに入学するんだったわね」

「はい、今年からの3年間よろしくお願いいたします」

「生徒バレッドも学園長のお知り合いでしたの?」

バリアリーフもすでにこの生徒を知っていた。

何せさっきまで自分がいた教室にいた生徒の一人なのだ。

つまり自分が担任をすることになった1階級の剣クラスの生徒の一人というわけだ。

だが流石に、この生徒がどういった生徒なのかまではまだ把握しきれていない。

「えぇ、この子は私の親戚なのよ。つまりは魔王の血族ってことね」

そう、この生徒はフルネーム、バレッド・ジンス。

ヴェルの親戚にして魔王の血族。

今年入った新入生の中でも間違いなくトップレベルの実力者というわけだ。

「それはまた、今年も本当に優秀な生徒が多いようですわね」

「あの子も含めて確かに期待の新人たちね」

「すいません、ヴェル様。おひとつお伺いしたいことがあります」

「どうしたの?」

「先ほどここから出てきた生徒を見かけました。あの生徒は入学式でヴェル様がお呼びになった生徒ですよね?どんな用件で人族などを呼び出したのですか?」

バレットがその言葉を放った瞬間、学園長室の空気が一気に固まった。

ヴェルが明らかな怒りを露わにしているからだ。

バリアリーフは特に態度を変えず小さなため息をついている。

バレットは驚いて体を固まらせた。

「あなた何も変わっていないのね、バレッド。あの子はもともと知り合いだったから、話しておくこともあったし呼んでおいたの。それとね、人族などなんて言い方をしてるとあなたこの学園で生き残れないわよ?」

ヴェルの発した空気に固まっていたバレッドだったが、今のヴェルの言葉で顔色が変わった。

バレッド憤りを感じたのだ。

たとえヴェル様の言葉であっても、今の言葉はまさしく自分が人族などより劣ると言われているようなものだ。

「ヴェル様、私はあのような人族に負けるほど弱くはありません」

怒りを隠そうともしない口調でバレッドはヴェルに言う。

「そう、まあでも直に思い知ることになると思うわよ」

「それに、わたくしもそもそもそういった初めから差別的な目で見るのはいかがなものかと思いますわよ?」

バリアリーフがヴェルの言葉に同調して意見を述べる。

「……本日は入学に際し挨拶に伺った次第です。私はこれで失礼いたします」

バレッドは居心地が悪くなったのか、簡素な言葉を言って学園長室を出ようとする。

「待ちなさい、バレッド」

呼び止められて否応なくバレッドは振り返る。

「何でしょうかヴェル様」

「ここはね、世界中からいろんな種族が集まってくる。だからここは世界を集約したような場所よ。その中で自分の常識や固定概念から外れるものもいっぱい現れるでしょう。だけどね、そういう違いや変化を拒絶したらだめよ。受け入れなさい。あなたには力がある分難しいかもしれないけれど、そうしないとさらに強くはなれないわよ」

「……肝に銘じます」

それではといってバレッドは学園長室を後にする。

青葉を見送った後とは違い、二人は軽い溜息をつく。

「悪い子じゃないんだけどね。お堅い子なのよ。悪いけど、あの子のこともよろしくね」

「えぇ。私のクラスにいる以上、面倒は見ますわ」

二人は苦笑を浮かべながらバレッドが出て行ったドアを見送った。

 

 ---

バレッド・ジンスはイラついていた。

理由は当然、あの仙城青葉とか言う人族がヴェル様に贔屓目に見られているからだ。

正直なことを言うと別に人族のことを特別嫌っているわけではない。

差別自体あまりいい行為だとは自分でも思っていないし、だからこそさっきの教室でもああいう行動をとった。

だが、私が気に食わないのは何よりヴェル様に特別視されているという点。

たかが人族が魔王の血族である私にかなうはずがない。

ヴェル様がどう言おうと私の実力にかわりはない。

「待っていろ、仙城青葉。私は貴様を叩き潰す」

小声でそういいながら私は学園長室を後にした。

 

 ---

 

俺は学園長室を後にして、寮には向かわずまず教室に向かった。

一応教室の場所を確認しておきたかったのと、まだエルとリノが残ってる可能性があったからだ。

とりあえず教室に着いた俺はドアを開くと、ほとんどの生徒は帰っていたようだが数人の生徒はまだ残っていた。

その数人の生徒は俺が教室に入ってくるなり奇異の目や蔑む様な目を向ける。

俺はそんなこと気に留めず、教室を見渡した。

どうやらエルとリノは先に帰ったようだ。

「ふむ」

いないのなら俺も寮に向かうとしよう。

女子寮なのだから行けば二人に会えるだろうし。

俺は振り返って教室を出てドアを閉めた。

毎日この視線が続くのか、なるほどこりゃ頑張らないといけないなと俺は考えながら教室を後にしようとすると。

「ちょっと待ってくれないか!」

後ろから突然声がかかった。

俺に向けられた言葉かどうかはわからなかったが声に反応して意識的に振り返るとそこには神族の男子が立っていた。

さっき教室に残っていた数人の一人だ。

正直、エルとリノを探す目的で見渡していたから見逃していたが、この神族。

かなりの銀髪保有率だ。

それこそ、ミリオさんと同じレベルだぞ。

こいつ、神族の王家の親戚とかか?

「何か用か?」

今現在、教室を出たすぐの廊下には俺とこの神族の男子しかいない。

ならば必然的にさっきの言葉は俺に向けられた言葉だ。

「呼びとめてすまない、君と一度話しておきたかったんだ」

「ん?俺と話しておきたい?何故?」

エルに続いてまた新たなおかしいやつの登場か?

何故神族なんかが俺と話したがる。

竜族ならまだしも、どうなってるんだ。

「似た者同士、としてかな」

神族の少年は苦笑交じりな声でそう答えた。

「似た者同士?俺とお前がか?人族と神族だぞ?」

「いやまあそうなんだけどね、なんというか僕も嫌われてるんだよ。特に神族からは」

おいおい、同族に嫌われてるってどういうことだよ。

しかもその銀髪保有率でだぞ。

俺がいぶかしげな眼を向けていると神族の男子は続けて言う。

「僕はもう寮に帰るところなんだけど、一緒に話しながら帰らないかい?」

正直何を考えてるのか一切わからん。

何者だこいつ、単純に怖いもの見たさのような感覚で俺に近づいてきてるのか?

「途中までしか俺は付き合えんぞ」

「途中まで?何か用事でもあったのかい?」

「いや、そもそも俺は男子寮に入れられてないらしい」

「……え?それじゃ君はどこに住むんだい?」

「誠に不本意ながら女子寮だよ。男子寮に空き部屋がなかったんだとさ」

まあそれ以外にもヴェル姉さんと話した通りの意図があるわけだが、今話すつもりはない。

「君たち人族は思った以上に扱いが酷いみたいだね。教室でも少し騒ぎがあったようだが、謝罪するよ。似た者同士といったけど、僕の方がよほどましらしい」

女子寮での生活と聞いて、ハーレムだなんだとこいつが思い浮かばなかったのはそれだけ人族の扱いがぞんざいということを理解したからだ。

「特に気にしてない。まあこんなものだろうとは思っていたしな。というか教室で何かあったのか?」

「あぁ、知っているかい?君以外にもう一人少女の人族がいるんだが、その子が魔族二人に絡まれていてね」

「リノか!」

「やっぱり知っているんだね」

「どうなった!何かあったのか?」

「あぁいや、別にどうってことはないよ。一触即発の空気ではあったけど、かのバレッド・ジンスが止めに入って実際は何も起こらなかった」

「バレッド・ジンス?」

「知らないかい?とはいえ、僕もさっき教室で魔族の子が話しているのを聞いただけなんだけれどね。どうにも魔王の血族らしい」

「……なるほど。魔族には知られているわけだ」

魔王の血族は魔族の中でもかなり強い魔力を持つ家系のことを言う称号のようなものだ。

貴族、なんかと同じ扱いのようらしい。

「まあ何もなかったのなら良かった」

俺の安堵する様子を見て神族の男子生徒は不思議に思うように顔を傾ける。

「何故そこまで心配するんだい?同じ人族とはいえ赤の他人だろう?」

「まあこっちにもいろいろと事情があるんだ。それに、赤の他人だろうとここでは同じ学年の唯一の人族だ」

「まあそれもそうだね」

納得したように男子生徒は息を吐いた。

「というか、立ち話もなんだ。途中までは一緒に帰れるだろう?なら途中までで構わないから帰らないか?」

話を戻り、俺は一瞬考えたがまあこれが罠であれ何であれ乗っておくのが正解だろうと思った。

人族だからといってこちらから突き放す態度を示していは状況改善にはほど遠い。

そのことを考えるなら、こういう相手から話しかけてくるやつは貴重だ。

ある意味でこういう機会は大切にしないといけない。

「あぁ、まだ名乗っていなかったね。僕はトレス・サーテンス。見ての通り神族だよ」

「俺は仙城青葉。知ってるだろうけど人族だ」

俺たちは歩きながら自己紹介を行った。

「というか、さっき似た者同士だのなんだのと言ってたけどあれはどういう意味だ?というか俺なんかといていいのか?お前の評判も落ちるぞ?」

「評判もなにも、そもそもそんなもの無いさ。僕はね、神族の中でもかなり貧困した地域の出なんだよ。それのせいでもともと蔑んだ目で見られるのにもかかわらずこの髪だ。なんであんな奴がこんなに銀髪をって感じでね、嫉妬の念やらなんやらで完全に神族の中では僕は差別の対象なのさ」

苦笑交じりにトレスは言う。

神族の中にもそういうのはやはりあるのか。

まあその辺はどこの世界でも変わらないか。

それにしても神族というのはたまにそういうことが事が起こるらしい。

家系的に魔力が強いわけでは無いのにもかかわらず突然変異なのか、いきなりこういう、かなりの魔力を持ったやつが時々生まれるらしい。

ルアンさんももともと庶民の出だと聞いたことがあるし、そういうパターンがあるのだろう。

「だが仲間意識を尊重する神族にしては珍しいな。いや、逆に力が全ての魔族の中だったらこうはなっていないのか」

「まあ流石に慣れたからどうとも思わなくなったけど、せっかくトリニティに、新しい学園に来たのだから友達の一人や二人は欲しいなと思って、けど神族の中では僕は完全にアウェイだから君に話しかけたんだ」

「同じ貉同士仲良くしようってか」

「まあそれもあったけど。さっき入学式での君たちをみていて、思ったんだよ。君なら仲良くなれそうだってね」

「魔族がちょっかいをかけて来たから対処しただけだ、対したことはしてないだろ」

「そんなことは無いよ。君の動きは尋常じゃ無いくらい洗練されていた。聞く限りじゃそれこそここは力が全てなんだろう?君と組めばここの連中を見返すことが出来そうだと思ってね」

笑顔でテレスが俺に語って来る。

というより、正直あの場であの居合を認識出来たのは近くにいたエルだけだと思ってたんだが。

「お前にも見えてたのか」

「まあね、とはいえこの一階級の中じゃあれをよけれるのはかなり少ないんじゃ無いかな」

「これでも一応自信はあったんだがな。流石はトリニティ、そう甘くはないか」

「十分自信を持っていい実力だと思うよ。だからこそ、僕は君にかけてみたいと思ったんだ」

「……」

認めてくれる奴は認めてくれる、か。

いつかの師匠の言葉を思い出す。

これはそういうことなのかね。

「あ、そろそろ分かれ道だね。君は女子寮だからそっちだろう?」

気がつけば俺たちはもう女子寮と男子寮の分かれ道まで来ていたようだ。

「それじゃ、またあしただな」

「うん、これからよろしくね、青葉」

「あぁこちらこそな、トレス」

突然だったがぼっちの神族となぜか仲良くなった。

まあ悪いことではないだろ。

とりあえず女子寮に向かおう。

ノート姉さんにも会いに行かないといけないし、エルやリノも結局あれっきりだ。

今日のうちに少なくとも女子寮に住むことになったっていうことを伝えておきたい。

俺はバリアリーフ先生からもらった書類を頼りに女子寮へと向かった。

「ここが女子寮だな」

女子寮には特に苦も無くたどり着いた。

まあ学園から遠いわけでもなく、迷うような道でもない。

が、俺は女子寮を前に入るのをためらっていた。

さっきはヴェル姉さんの手前、一応素直に女子寮に入ることを承諾したがやはり抵抗がある。

正直ノート姉さんのことだから外で掃き掃除でもしてるだろうと思っていたが、今は入学式が午前中に終わりまさしくお昼時。

あの人のことを考えれば今いるのはまさしく女子寮の中にある食堂の厨房の中だろう。

誤算だった。

ノート姉さんと話しながらその流れと勢いで女子寮の中に入ろうと企んでいた俺としてはこの状況はとても苦しい。

だがかといってここで立ち止まっていたらそれこそ不審者扱いされてしまう。

「仕方ない、これも慣れるしかないな」

ため息をつきながら俺は女子寮への一歩を踏み出そうとする。

「あのー、何か女子寮に御用ですか?」

そんな時にいきなり後ろから声がかかった。

振り向くとそこにはやや金色の混ざった銀髪に龍族の特徴である耳をつけた二人の女子生徒が立っていた。

「あっ!」

「えっ!」

二人は俺が振り向いた瞬間驚いた表情を浮かべている。

正直俺はこの二人とは面識が無い。

ならなぜ俺を見た瞬間驚いた?

というよりこの髪の色と耳、どういうことだ?

耳があるから竜族なんだとは思うが、髪の色は完全に神族のそれだ。

ハーフ?

いや、でもフォン姉さんは竜族とのハーフだが特にあの大きな耳があるわけでは無いよな。

「青葉さんじゃないですか!」

「これは、驚きました。そういえば青葉様もトリニティの卒業生でしたね」

二人の女学生が俺の名前を呼ぶ。

しかも一人はさん付け、一人は様付けと来た。

なんで俺の名前を知ってるんだ?

可能性があるとすれば完全に師匠関係だ。

俺はずっと人界にいたから他種族に知り合いなんて全くと言っていいほどいない。

師匠の知り合いで、俺のことをすでに知ってる人間……

「あ」

俺はふと以前師匠が話してた師匠達がまだ学園にいた頃の話を思い出した。

あのときは未来から突然娘達が来ていろいろと大変だったとか言ってたが、確かその未来から来た娘達が今だこの時代のトリニティに通ってるって言ってたっけ。

名前は確か……

「リンセさんとニコさん?」

「私たちのこと知ってるのですか!?」

正直どちらがリンセさんでどちらがニコさんなのかわからないが、髪の長い方の女学生が勢い良く答えた。

「主様に話を聞いていたのだと思います。私たちは未来でお世話になりましたから当然知っていますが、こちらの青葉様は私たちと会うのは初めてですから名前以外はなにも知らないのではないでしょうか?」

続けざまに喋ったのは髪の短い方の女学生だ。

だがやはり

「反応を見る限り、やっぱり師匠の娘さんですよね。一応話は聞いてますよ。俺たちがまだトリニティにいた頃、突然未来の娘が来て大変だったって」

「ぶー、お父様ひどいです。大変だったなんて。若い頃のお父様に会いたい一心でがんばって未来から来たっていうのに」

「あああ、あのときは主様に大変なご迷惑を」

「もう、ニコ。あのときのことはもういいって言ってるでしょ」

「ですが……」

「それより、今は青葉さんです!いやー若いですねぇ。こっちに来た頃にもお父様や母様の若さにびっくりしましたけど、やっぱりすごいです!」

「二人は俺のことを知ってるんですか?」

師匠から一応話は聞いている。

が、正直二人が俺のことを知ってたというのは予想外だ。

「えぇそりゃ知ってます。なんたって、私たちに基礎の戦闘技術を教えてくださったのは青葉さんですから」

「正確には未来の青葉様ですね。主様は何かと忙しい身ですから、私たちの戦闘訓練に付き合ってくれたのは主に青葉様です」

「時々は母様達にも教わりましたけどね」

未来の俺、と来ましたか。

そりゃ未来から来てるなら当然その可能性はあるわけだ。

俺は半分呆れつつ、納得の表情を浮かべた。

そこでまた後ろから二人の女子生徒が歩いてきた。

「あっ」

俺はその二人に気づいて、思わず声をあげてしまう。

「ん?リンセとニコじゃないか。どうした?こんなところで」

「あぁカミシアちゃんと皇女ちゃん」

「あれ、君は」

皇女先輩が俺に気づいて声をかけて来た。

「今、女子寮の前に青葉さんがいたのでお話をしていたんですよ」

「おぉ、こいつが皇女の言ってた子か!ふむ、なるほどなぁ」

皇女先輩の隣にいた金髪の女学生が俺に近づいて興味深そうに見てくる。

「白鷺、皇女先輩ですよね」

「うん、話はお兄ちゃんから聞いてるよ。青葉くん」

「私はカミシアだ、パパの娘だぞ」

娘?

娘ってリンセ先輩とニコ先輩だけなんじゃないのか?

「あーうん、その自己紹介も間違ってはないんだけどさ」

「カミシアちゃんずるいです!私が正式なお父様の娘なんですよ!というわけで、リンセ・ホワイトキャッスルです!よろしくお願いします、青葉さん!」

「私はニコ・テンプルです。一応私も主様の娘ということになります。それと未来の青葉様には大変お世話になりました」

「未来の、と言われても俺には正直実感が無いんですけど。ていうか正式なってどういう」

「カミシアちゃんとニコのことはお兄ちゃんの娘のようなものと思ってれば問題ないかな」

皇女先輩が付け加えるように言うと私だってちゃんと娘なんだぞ!と後ろでカミシア先輩が騒ぐ。

だがそれも気にしないで、と皇女先輩が苦笑気味に言った。

「もう皆さん知ってるようですけど、仙城青葉です。今年からトリニティに入ったのでよろしくお願いします」

「うん、よろしくね」

「うむ、こちらこそだ」

「よろしくお願いします!」

「こちらこそよろしくお願いします」

4人それぞれがそれぞれの返答をくれる。

「そういえばいつものメンツにしてはひとり足りないな」

「あれ、ルルウちゃんはどうしたんですか?」

「あぁ、さっきルルウちゃんにあったけど一階級の竜族の子達に追いかけられてたよ。竜族の中じゃやっぱりまだあんまりもうひとりの金竜って知られてないみたいで、興味本意の子やウルルさんの重度な信者の子達に追いかけられてるみたい」

「あー、そういえば去年もそんなことあったなー」

「まあ入学したときと去年はまだウルル姫がいましたし、特に問題はなかったようですが」

「今年は止めれる人がいないと。まあ少ししたら落ち着くだろ」

なにやら俺が知らない師匠関連の人がまだいるようだが、まあ特に気にしないでおこう。

今でなくともここにいたらいずれ知り合う機会はあるだろう。

「それで、結局青葉はなんで女子寮にいたんだ?誰かに用があったのか?」

ここでようやく俺がここに来た理由に話が戻った。

「あーいや言いにくいんですけど、俺この女子寮に住むことになったみたいで」

「えっ」

カミシア先輩以外の3人が驚いた表情を浮かべる。

だがカミシア先輩だけは特に驚きもせず

「ほう、パパと一緒だな」

なんて答えてる。

「え?なんで?そりゃたしかに姫兄は住んでたけど、あれは例外であって」

「まあ、いろいろと事情があると言いますか。詳しくはヴェル姉さんに聞いてください。もしくはノート姉さんに」

俺は正直説明するのがめんどくさくなって全部あの二人に押し付けた。

まあこのメンバーには別に隠す内容じゃないし普通に話してくれるだろう。

「おー、このころから青葉さんはヴェル母様やノート母様のことを姉さんって呼んでるんですねぇ」

「一応、師匠だけに教えを受けたわけじゃないし、いろんな人に修行をつけてもらったから親しみを込めて姉さんや兄さんって呼んでるんですよ。師匠だけは師匠なんで別ですが」

「兄さんって誰のことだ?」

「デイル兄さんとラーロン兄さんですよ」

「あーなるほど」

「というかそろそろ中に入りませんか?青葉様もノート姫に会いに行かなければならないでしょうし」

女子寮に入るということは当然ノート姉さんに顔を合わせておかないといけない。

俺の方の事情は伝わってると思うが、まあ部屋がどこなのかとかも含めて聞いておかなければならないことがいくつかあるだろう。

「そうだね、行こうか」

そういって俺達5人は女子寮の中に入った。

突然だったが、きっかけができて本当に良かったと俺は内心で思っていた。

 

 




というわけで前書きでも書きましたがほとんど時間をおかずに続きを投稿です。
皆さんほんと、勘違いしないでください。
私が単に小説書くのが早いわけではありません。
ストックが少しあるだけです(汗)
なんで基本はそんな更新速くないんですいませんがそこんとこよろしくお願いします←

でもまあ第一章はとりあえずなんとかすぐに行けそうですが、第二章からとたんに遅くなると思うんでご了承ください;

というわけで
今回もまた新キャラ登場です。
バレッド・ジンスはパレ・ド・ジュスティスをすげーもじった結果こういう名前になりました。
トレス・サーテンスはトレス・サポーテスをもじってます。

前回書いてなかったけどリノのフルネームのAはアトランタです。
リノ・ルイヴィス・アトランタ・ヴァーモントが正式名。
まあそんなこと本編に何にも関係ないからどうでもいいんだけど(複線とかでは一切ない)←wwwwwwwwwww

それとたぶんこれ以上新キャラは出ません。
というかヒロインはこれで打ち止めです。
ラストオーダーです←w
出てきたとしても敵とかだと思います。

実はもうすでにキャラデザも(シャーペンで書いた落書き程度ですが)あったりするのですよw
けどこのサイトは画像載っけれないっぽいのでまああげる機会はなさそうなんですけどね

あ、一応明記しておきますがメインヒロインはリノです。
のちの展開で無駄にエルが活躍したりするかもしれませんがメインの座はリノです。

がしかし、作者はバレッド派です←wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

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