Tiny Dungeon ~next to generation~   作:いどさん

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第二章突入ですー!

この辺からはこまごまと投稿していこうと思います。

ウルル様登場回です!

※少しだけ文章変更しました。




第二章:勝利の噂と迷宮試験(1)

朝。

昨日の夜の荷解き作業は何とか今日を乗り過ごせるくらいには終わり、それなりに睡眠をとることはできた。

ちなみに朝と言っても時間はかなり早い。

ほとんどの学生はまだ寝ているだろう。

俺は服を着替えて外に出た。

師匠に言われて毎日行っている修行だ。

師匠は夕方か夜にやってたみたいだけど、俺は早朝に行うことにしている。

今まで人界に居た頃は日によっては師匠たちに訓練を付けてもらっていたりしたので、この時間が一番安定していたのだ。

だから前から俺はこの時間に訓練をしている。

基礎訓練を毎日行う事。

師匠に珍しく何度も言われたことの一つだ。

だから俺は毎日欠かさず1時間ほどの訓練を行っている。

「っふ」

そういって俺は刀をふり始めた。

訓練で使うのは儀式兵器ではなく刃を抜いた訓練用の刀だ。

流石に個人訓練でわざわざ本物の刀は使わない。

無駄な怪我を負う可能性があるからだ。

「はっ!」

俺は集中して訓練に取り組み、気が付くと40分ほどたっていた。

いつもより刀の訓練を長く行っていたみたいだ。

今日から初授業なのである。

無意識にその事実が俺を集中させていたのかもしれない。

「さて」

俺は訓練用の刀を鞘に納め、持ってきておいた儀式兵器を腰につける。

そして目をつぶって魔力循環の修行を行った。

魔法を発動する時の速度や魔力効率などに意識を向けてそれを以前よりも早く効率的に行えるように訓練する。

まあ傍から見ればただの精神統一だったりするわけだが、神族なんかが見たら俺の行ってることがわかるだろう。

それを30分ほど行った後、俺は腰につけていた儀式兵器に手をかける。

いつもの訓練の最後のしめに行っていることだ。

心を落ち着かせて姿勢を低くし、俺は腰につけている刀にゆっくり手を伸ばす。

そうして数秒間の静寂ののち、俺は動いた。

「ふっ!」

居合切り。

いかに早く、いかに鋭く、いかに正確に最強の一撃を放てるかを考えながらこの一瞬にすべてを捧げる。

俺はいつも訓練の最後にはこの居合切りをしている。

これも当然訓練の一つだ。

「ふぅ」

と、ため息をついて俺は刀をしまった。

そうして寮の扉がある方に顏を向ける。

するとそこには皇女先輩が立っていた。

実は途中からこっちを見ているのはわかっていたのだが、声をかけてこない様子を見るととくに用があったわけでもないようなので俺は気にせず訓練を続けていた。

「朝から精が出るね」

皇女先輩はすでに制服に着替えていた。

訓練を初めて一時間以上たっているとはいえ、まだ登校する時間にはそれこそ一時間くらいある。

この人、朝はかなり早いのだろうか。

「まあ日課ですから」

「ほんとに姫兄の弟子なんだね、そういう訓練をするところを見てたらほんとに実感する」

「師匠に言われてますから、基礎訓練は何よりも重要だって」

「私も言われたなぁ、それ。普段の努力が大切な時に自分の身を守ってくれるって」

2人で師匠の話に興じる。

新しく入学してきた俺たち二人を除けばこの学園に去年いた人族はこの皇子先輩ただ一人だ。

それでいて生徒の半数が上がれないと言われている三階級に今在籍している。

今現在でトリニティを卒業した生徒は師匠と紅姉さんただ二人だ。

この人の実力はわからないが、ここの三階級に名を連ねているという時点でかなりの実力だという事がわかっている。

間違いなくこの人は人族で三人目のトリニティ卒業者になるだろう。

とそんなことを考えていた時にふと昨日のことを思い出した。

昨日の事とはリノの件だ。

そういえば皇女先輩には後で説明すると言っていたんだった。

丁度いい、この機に話しておこう。

「そういえば昨日のことをまだ説明してませんでしたね」

「昨日のこと?」

「リノのことです」

「あぁ。やっぱり、あの子って」

「えぇ。ご察しの通り、あの子はキンストン・ルイヴィス・A・ヴァーモントの一人娘だそうです」

そういって俺はヴェル姉さんから聞いた話と、学園長室で話した内容を皇子先輩に話した。

「なるほどね。まあ人族には王制っていうのがないから全然違うのではあるんだろうけど、ただの人族ならいざ知らず代表の娘ってなるとほかの王女たちと立場的には似たようなものだもんね」

「ヴェル姉さんも正直対応に困ってるって感じでしたし、だからまあ俺がここにいるわけですけど」

「青葉君も大変だね」

「まあ師匠たちの頼みですから全然かまわないんですけどね。あぁ、それとこのことはできたら内密にお願いします。身内なら大丈夫ですが、学園中にこの事実が知れ渡ると正直リノに被害が出るかもしれません。俺たちは人族ですから」

「うん、わかった。私たちの方でも注意しておくよ」

「ありがとうございます」

「さて」

俺の話題が終わったところで皇女先輩は区切りをつけるように言った。

「朝ごはん食べに行こうか」

 

---

 

私は窓から彼のことを見ていた。

別に盗み見ていたわけではないがたまたま朝起きて空気を入れ替えようと思い窓を開けたら目に入ったのだ。

私も朝は早いほうだが、彼、青葉のほうがより早いらしい。

「仙城青葉、か」

私はなんとなく、自分を唯一負かした彼の名を呟いた。

私は当然、魔王の血族としての誇りを持っているしその力を自覚している。

うぬぼれているわけではない。

ただ力あるものはその力同様に力を持つ者としての責任があるということだ。

ノブレス・オブリージュという考え。

だからこそ私は私自身の力に責任と誇りを持っていた。

そう持っていた、過去形だ。

それはいとも簡単に崩されてしまった。

よりによってトリニティに入学したその日に、だ。

だが、私は晴れ晴れとした気分だった。

自分は負けて、自分支えとなっていた自信を粉々に砕かれたにもかかわらず。

私の気分は良かった。

悔しくなかったわけではない。

昨日の戦闘の後、気がついて負けたと自覚したその瞬間の悔しさは今もまだ胸の中にある。

だけどその悔しささえ、今は心地が良かった。

そうだ。

私は昨日のあの戦いが楽しかったのだ。

人生で初めて本気を出して戦った。

いつもは本気も出せずに相手を倒してしまう。

当然上には上がいることは分かっている。

私がヴェル様やトリア様に挑んだところでまず勝てはしないだろう。

だが、実際勝てはしないと理解しててもそれを経験したことがない自分は、本気で戦ったことがなかった自分はわかってはいても理解はしていなかったのだろう。

それも今だからこそわかることだ。

私は初めて、本気を出して戦って負けた。

私が本気で戦っても倒れることなく、私を負かせる者がクラスメイトにいる。

その事実が、今まで一切期待していなかったこれからの学園生活が彩られた未来に変えていく。

「ヴェル様が言っていたのはこういうことだったのか」

まさしく、すぐに思い知った。

思い知らされた。

「世界は広いな」

私は一人笑いながら青葉の訓練に目をやる。

「う、んん。あ、おはようございます」

ルームメイトが起きてきたようだ。

「あぁ、すまない。起こしてしまったか」

私は声がしたほうに振り向いて声をかけた。

彼女とは昨日話をして少しは気軽に話してくれるようになったのだ。

それでも敬語はまだなくならないのだが。

「いえ、私はいつもこのくらいに起きるので」

「そうか」

そしてふと横目で窓の下を見る。

青葉はまだ訓練を続けているようだ。

「私も訓練でも始めるかな」

「え?何か言いました?」

何気なくつぶやいた一言が彼女に聞こえてしまったようで、私はすぐにいやなんでもないと言ってごまかすのだった。

 

---

 

「できたー!やっとできたよー!」

ここはトリニティの町中にある四界協定本部の事務所。

そしてその地下の研究所。

アミアは一人、朝早くから大声で騒いでいた。

「おはようございます、アミアちゃん」

「おはようございます、アミア様」

そこに大声につられたのか、ウルルとオペラがアミアに朝の挨拶を言いながら研究室に入ってきた。

「おっはよぉ!ウルルちゃん、オペラさん!というか今日は二人とも早いね」

アミアも無駄に高いテンションで挨拶を返す。

この三人はここ、四界協定の事務所で寝泊まりしている。

ヴェルやノートが学園で仕事がある以上、それ以外で誰かがこの事務所の代表を務めなければならなかったのだ。

そこで名前が挙がったのがウルルだった。

姫を代表に置くという話が有力だったが、そもそもの知名度的な面でやはり問題が多くとりあえずはウルルがということで、今はまだウルルがこの組織の代表になっている。

「今日は少しトリニティでお仕事がありますから」

アミアの言葉にオペラがそう返すとアミアは納得したように頷いた。

「あー、迷宮試験のことだっけ」

「はい、そうです。ノート様も新入生が入ったばっかりで忙しいですし、ヴェル様だけじゃ手が回らないからフォンさんが帰ってくるまででいいから手伝ってって言われたので」

それに対して今度はウルルが返事をする。

「フォンさん、今魔界だっけ?」

「はい、今はもともとの仕事だったトリア様のお手伝いをしに魔界へいってるはずです。全部片付くまでもう少し掛かるってこの前言ってました」

「なるほどねー」

「それで、アミア様?朝から何を騒いでいたのですか?」

オペラは事も無げに騒いでいたと表現する。

相手を気遣っているのか気遣っていないのかわからないような言葉遣いだ。

まあそれがオペラ・ハウスなわけだが。

「んっふー!よくぞ聞いてくれましたぁ!遂に完成したんだよ!この魔法が!」

そう言ってアミアは一枚の紙を二人の前に突き出した。

そこには魔方陣やらなんやらがいろいろ書いてあるが当然ウルルには何が書いてあるかわからない。

ラビットフォームで魔法が使えるとはいえ研究者ではないオペラは少しはわかるようだが全部は理解しきれないようだ。

「これは……転送魔法ですか?」

「おぉ、さすがオペラさん!そう!この魔法はある程度の範囲内なら好きな所に転移できる空間魔法!」

そう、アミアのテンションが高かった理由は自分の組み上げた魔法がやっと完成したからだ。

達成感で気持ちが高ぶっているのである。

「あれ、でも転移魔法って普通にありませんでした?」

ウルルはうろ覚えの魔法知識で指摘する。

自分が使っていないとなかなか覚えられないものなのだ。

「いやいや、この魔法のすごいところは生物が転移できるところなんだよ!物だけならいままでにもあった転移魔法で運べるんだけどね、生物を生かしたまま飛ばせるっていうところがこの魔法のすごいとこ!」

「それは、確かにすごいですね。日常生活でも戦闘においてもかなり実用性の高い魔法です。ていうかそんな魔法、正直チートのような気もしますが」

「少し前にやっと魔法の基盤ができて昨日から徹夜でやっと完成だよぉ。というわけで、早速実験しないと!ウルルちゃん、ちょっと手伝ってくれない?」

アミアのその一言にウルルは一瞬で微妙な表情を浮かべる。

「ウルルですか?……あのー、爆発とかしないですよね?」

「大丈夫大丈夫!この魔法は爆発する要素ないし!この魔法は術者さえいれば儀式兵器を持ってない人族でも魔法を使えない竜族でも転移できるから!」

「あのーやっぱりウルル、心配なんですけど。……オペラぁ」

ウルルはオペラに助けを求めようと名前を呼びながらオペラを見る。

「わくわくどきどき」

「オペラぁ!」

オペラは一切助ける気などなかったようだ。

「そんなに心配しなくても大丈夫だって!それじゃ始めるよ!」

「え、あ、あのちょっとまっ」

「魔法詠唱完了!インスタントワープ!!」

アミアが魔法を発動すると部屋に魔法光が走り、一瞬でウルルの姿は消え去る。

「いっよし!成功!」

ウルルの消える瞬間を見てアミアが叫ぶように言う。

オペラは感心するようにそれを見ていた。

がしかし。

その直後ウルルと入れ替わるようにズドン!と大きな丸い石のようなものがウルルのいた場所に落ちてきた。

「……石?」

アミアとオペラは一瞬固まった。

二人の心情は「え、何この石」である。

「あのーアミア様?これはウルル様が石になった、とかいうオチではないですよね?もしそうなったら全竜族がアミア様に牙をむくことになりますが」

「いやいやいやいや!だ、大丈夫だよ!さすがに石になって帰ってくるなんてことはありえないから!と、とりあえず飛んだ場所に確認しに行こう!」

「飛んだ場所はどこです?」

「女子寮の食堂に設定したよ!」

「では、急いでまいりましょう!」

二人は急いで外へ出て女子寮に向かって走って行った。

 

---

 

俺と皇女先輩は二人で食堂に向かった。

カミシア先輩はまだ寝ているようらしいが直に起きてくるだろうとのこと。

俺は今日の朝ごはんは何だろうなぁとそんな軽いことを考えていた。

まさしくその時。

「うにゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

突然誰かの悲鳴が聞こえた。

「なんだっ!?」

「なに!?」

俺たちは突然の出来事に思わず声を上げた。

さっきの声、なんだか聞き覚えがあるんだが……。

「とりあえず食堂からみたいだし、行ってみよう!」

皇女先輩はそういうとおもむろに走り出した。

俺も皇女先輩と一緒に走り出す。

食堂はすぐ目の前だ。

俺たちはすぐに食堂に着いた。

そして、見た光景は……。

「「え……?」」

俺たちは唖然とした。

とりあえず、見たままの光景をそのまま話すと、

食堂の壁から下半身が生えていたのである。

おそらく女の子のおしりが思いっきり突き出されてる。

「壁に、埋まってるのか?」

そんなことを言ったとたん、食堂の中から声が聞こえる。

「抜けません!動けません!ウルルはいったいどうなっているんですか!!?」

声を聴いた途端、俺はやっと気が付いた。

ここに埋まってるのはウルルさんだと。

とりあえず中に入ってみようと皇女先輩がいい、俺たちはウルルさんが埋まってる壁の隣にあるドアをくぐって中に入った。

そこにいたのは案の定、ウルルさんだ。

「あの、ウルルさん?何してるんですか?」

皇女先輩がウルルさんに話しかける。

 

ウルルさんはやっと俺たちの存在に気が付いたのか、顔をあげて話しかけてきた。

「あ、皇女ちゃん!あのあの、ウルルはどうなっているんでしょうか!?」

どうやらだいぶパニックになっているようだ。

「壁に埋まってる、っていえばいいでしょうか?」

皇女先輩も若干疑問形で説明をする。

パニックになりすぎて、ウルルさんは俺の存在にすら気づいていないようだ。

すると食堂の外から声が聞こえる。

「うえぇ!!?なにこれ!?」

「こ、これはウルル様の!!」

これまた何とも聞き覚えのある声だ。

「まさかこんな形でウルル様のパンツを見ることになろうとは……。アミア様、ぐっじょぶ!」

「ぐっじょぶ、じゃないって!完全に失敗じゃん!」

「あ、あのーここに顔うずめてもいいですかね?」

「え?オペラ!?何しようとしてるの!?」

「え、本当に顔うずめるの?」

「それでは、いっただっきまーす!!」

「いやぁぁぁぁぁ!!ドラゴンブレス!!!」

「え、ちょ、まっ!!」

俺たちはどうしたものかと唖然としながら傍観していたとき、ウルルさんの気麟が一気に跳ね上がる。

「いや、ちょ!」

「やばっ!」

俺と皇女先輩は一気にウルルのそばを離れる。

緊急回避だ。

ドゴォン!!!

直後、食堂の壁が一気に壊れる音が聞こえた。

「うっひょーい!」

寮の屋根を突き破ってオペラさんが飛んでいくのがかすかに見えた。

「ふぅ危ない危ない」

アミアさんはきっちり防御してたみたいだ。

「きゅー……」

ウルルさんは自分が埋まってる壁を破壊した衝撃で伸びている。

俺たちはどうしようもできずただただ、唖然としていたら食堂の奥から声が響いた。

「何の騒ぎですか!!」

騒ぎを聞きつけて、ノート姉さんが現れたのだった。

 

---

 

「す、すみませんでした」

食堂の片隅でアミアさんが正座させられてノート姉さんに説教を受けている。

「だからあれほど新しい魔法を使うときは注意しなさいって!」

それを傍目で見ながら俺たちは食堂の席に座っていた。

「うぅ、ひどい目に遭いましたぁ」

席にはウルルさん、オペラさんと途中で食堂に来たカミシア先輩、それにもともといた俺と皇女先輩だ。

ちなみにオペラさんはさっき何事もなかったかのようにケロッとして帰ってきた。

「さんざんだったなぁ、ウルルちゃん」

俺たちはウルルさんたちに今朝の事情を聴いていたのだ。

つまり、朝早くからアミアさんが魔法の実験をしてそれを半ば強制的に手伝わされたウルルさんが女子寮の壁に挟まる形で魔法が発動されてしまったと。

つまり、転移魔法の座標がずれて壁のある場所が転移場所に選ばれてしまったというわけである。

挙句にオペラさんの暴走によりウルルのパニックが最大になった挙句ウルルが食堂の壁を粉々に壊したと。

まあそんな感じらしい。

「けど久々の再開がこんな形になるとは思わなかったな」

俺は苦笑まじりに言いながらオペラさんとウルルを見る。

「まあ確かにそうですね。改めまして青葉様、お久しぶりです」

「お久しぶりです、青葉君」

二人が改めて挨拶してくる。

この二人ともノート姉さん、ヴェル姉さん同様、前から面識があった。

「お久しぶりです。二人とも変わってなさそうで何より」

「私も散々だったよぉ」

そこでやっと説教から解放されたのかアミアさんが話しかけてくる。

「もう、アミちゃんはもっと反省してください」

ノート姉さんも一緒に話の輪に入ってきた。

「アミアさんも久しぶり」

そこで俺もアミアさんに話しかけた。

二人同様、アミアさんとも当然知り合いだ。

「久しぶりだねー、青葉君」

アミアさんも俺に返事を返してくる。

「でも、完全転移魔法なんてよく作れたなぁ。さすがアミアちゃんだ」

カミシア先輩がさっきの話で出ていた魔法に感心するように言う。

「でも失敗しちゃったしなぁ。なんで座標がずれたんだろ。座標の固定をもっと正確にしないとなぁ」

アミアさん的には納得していないようだ。

ちなみに、ウルルさんが壊した壁はノート姉さんの修復魔法で元通りだ。

流石ノート姉さん。

俺には絶対できない真似事だ。

「朝ごはんをお持ちしましたよぉ」

すると、メイド服を来た竜族の女の子が朝ごはんを運んできた。

ちなみにオペラさんではない。

「おはようございます、みなさん」

そういって竜族の女の子は俺たちに挨拶を交わした。

「今日も手伝ってるんだな、ルルウ」

カミシア先輩が竜族の子に話しかける、どうやら知り合いのようだ。

だが、俺はその竜族の子を見て不思議に思っていた。

「金髪の竜族?」

そう、金髪なのだ。

金竜は竜王家の証であり、その生き残りはウルルさんしかいないはず。

「あぁ、青葉君は初めてだよね。こちら、ルルウちゃん」

俺が怪訝そうな顔で考えていると皇女先輩が俺に紹介してくれる。

「ご紹介に預かりました。ルルウ・アキ・カジュタと申します」

「カジュタ……」

俺はそうつぶやいてウルルさんの方を見た。

「はい、ルルウちゃんは本物の金竜ですよ。私の妹になります」

なるほど、ウルルさんが認めている以上そうなのだろう。

俺は納得した顔でルルウと名乗った少女に向きかえった。

「仙城青葉です。よろしくお願いします」

「一階級の方ですよね?あの、なぜ女子寮に?」

「まあいろいろ事情があって。後で私が説明するよ。それとこの青葉君、姫兄の弟子なんだよ」

皇女先輩と普通に話している様子をいると在学生のようだし、この人も俺の先輩にあたるようだ。

「姫君のお弟子さんですか」

驚いた様子でルルウ先輩は俺のことを見る。

「ええまあ、師匠以外にもいろんな人に教わったりはしていますが」

「なるほど、そうですか。ではこれからよろしくお願いいたしますね。困ったことがあればお助けいたしますので」

笑顔を浮かべながらルルウ先輩は言ってくる。

「こちらこそ、よろしくお願いします」

と俺も挨拶を返した。

そんなこんなで俺たちは朝食をとり始める。

朝のごたごたの件で結構いい時間になっていたのだ。

食べ終わった後はウルルさんたちは学園に向かい、アミアさんは研究所に戻っていった。

俺たちは一度部屋に戻って学園に行く準備を始める。

そうして、トリニティに入学して初授業を控える俺の一日の始まりはどたどたと騒がしいものになったのだった。

 




というわけで、第二章入りましたー

ストックがなくなったので文章はちょっと少なめです;
このくらいでたぶん更新してくのでよろしくお願いします。

そんでもって、

ウルル様登場!!

ウルル様バンザーイ!ウルル様バンザーイ!!

はい、まあ今回はなんかゆったりと朝のどたどたって感じですねw
こんな調子で話書いてたら全然話が前に進まない気もしないでもないですがそこはまあ頑張ってかきます;←wwww

原作勢が今回で結構出てきましたねw
これからもバンバン出てくるのでご期待くださいw

そんでもって今回挿絵が入れられるってことに気が付きましたのでキャラデザを載せようと思います。
(※顔しか色を塗ってない上にかなり適当な落書きですがイメージをつかめれば幸いだと思います;ww)
以下キャラデザ

仙城青葉

【挿絵表示】


リノ・ルイヴィス・A・ヴァーモント

【挿絵表示】


エル・ミラドール

【挿絵表示】


バレッド・ジンス

【挿絵表示】


トレス・サーテンス

【挿絵表示】


絵的にはリノが一番気に入ってます
が、しかし作者はバレッド派です←wwwwwwwwwwwww
青葉君の髪の色は黒ってなってますが若干青が混ざってます。
これは一応設定上そうなってるので黒じゃないじゃん!ってとこはスルーしてください;←www
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