Tiny Dungeon ~next to generation~   作:いどさん

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更新です!

とか言いながら今回はかなり少ない文章量になります。
というのも、今まで1万文字くらいを目安に更新してましたがこれからは3000文字程度に分けて更新していこうかなと思いまして
他の作家さんの作品を見るとそういうパターンが多いようなので、これからは3000文字を数日で更新していこうと思います。
2,3日ペースで更新できたらと考えてますが、1週間とかかかる場合もあるかもしれません(汗)
特に挿絵描こうと思ったときとかは更新遅くなるかも;
もし、今まで通りの方がいいという意見があれば感想等でおっしゃってください。

ではでは、今回は皇女ちゃんの模擬戦です!



第二章:勝利の噂と迷宮試験(3)

「うわー、なんか注目が集まってるなー」

1階級の子たちが集まるほうを見るとそのほとんどが私たちの模擬戦を注目してるみたいだ。

まあ人族の試合だしね。

それも3階級の。

やっぱり気になるんだろう。

「青葉君やリノちゃんのためには、人族もすごいんだぞってところを見せてあげないとね」

「では、双方よろしいですわね?」

審判を受けてくれたバリアリーフ先生が確認をとる。

「はい、いつでも」

「大丈夫です」

私と神族の彼は同時に返事を返し、静かに相対する。

「それでは、はじめ!!」

先生の合図と同時に、戦闘が始まる。

相手の子の武器は剣だ。

剣ということは、言わずもがな強化魔法などを使って接近戦を得意とするタイプ。

ゆえに相手が踏み込んで突撃してくることは予想してたから、私はバックステップを踏みながら牽制の為に速攻で攻撃を放つ。

「必撃5連!!」

単発型の矢の魔法の5連撃。

かつては一撃ずつしか打てなかったが、今ではもうほとんど予備動作なしで複数本放てるようになった。

まあそれも戦闘前にある程度魔力をためて準備していたからこそなのだが。

相手は突撃をやめて、直ちに私のはなった攻撃に対処するべく剣を構える。

相手の足が止まった。

弓使いにとっての理想の戦い方はもちろん相手を近づかせずに遠距離からの攻撃で相手を仕留める事。

この状況を維持するのが一番私にとってベストな戦い方なのだ。

「必撃-篠突く雨-!」

私の放った必中5連は2本が避けられ、3本が弾かれて消えてしまった。

その5本目の矢が弾かれる寸前で次の攻撃を放つ。

攻撃の手を止めては相手に近づかれてしまう。

近づかれた時の対処法がないわけではないが、正直に言うと接近戦は弓術より若干劣る。

だからこそ、まさしく矢継ぎ早に攻撃を放つのだ。

今放ったのはトリニティ入学当初から使っている魔法、必撃の派生形。

溜めを使った一撃の上級魔法だ。

当たればそれなりのダメージを与えられる。

だが、さすがに相手も3階級。

そう簡単に攻撃を食らってはくれない。

「煉獄の爆槍!」

私の攻撃を察知してそれをよけながら相手も攻撃魔法を放ってくる。

「フライトステップ!」

攻撃が来ることがわかっていた私は移動系魔法を使って相手の攻撃をよける。

フライトステップは足そのものに風の魔法をかけて若干体を浮かせ、なおかつ俊敏性やジャンプ力を上げる魔法だ。

紅さんが使っていた風の回廊は空気そのものを固めて足場を作るが、この魔法は足に魔法をかけるため、付与魔法に近い効果だ。

足に触れた空気の流れなども操作するから完全な付与魔法というわけでもない。

なによりこの魔法のいいところは、足にしか魔法を使わないで済むため魔力の消費が少ない点だ。

使うためにはコツがいるため、発動云々じゃなく使いこなすためにかなり時間がかかる魔法だが慣れて使えるようになればかなり使い勝手がいい。

「必中-外待雨-!」

私は攻撃を避けると同時に反撃の魔法を放つ。

必中-外待雨-は必撃5連のように単発ずつを撃つのではなく、放ったひとつの矢が6本に分かれそれぞれが別方向から対象に向かって飛んでいく包囲型の攻撃だ。

矢がわかれるという部分はかつての私の最強の技であった必殺からの応用でもある。

相手をねらって打つのではなく少し上向きに打つため、攻撃の方向が見えにくく相手に読まれにくい攻撃だ。

なおかつ追尾の攻撃でもあるので、攻撃を読んで真正面に向かってきても後ろから追撃できるようになっている。

だが相手もバカじゃない。

「リフレクションシールド!」

反射結界!

私はすぐに相手の足元に向かって攻撃を放った。

「必撃-怪雨-!」

今、相手が使った反射結界、リフレクションシールド。

これは魔力を持つ攻撃に対してその攻撃の一部を反射されるという魔法だ。

実際のところ、私の必中は一部でも反射されたところで魔法にかけた命令そのものが書き換えられるわけではなく攻撃のベクトルがそのまま入れ替わるだけだ。

なので一瞬は私の方に向かって飛んでくるがその後大きく回った後また相手に向かっていく。

が、今回はそこが問題なのではない。

相手にほとんど時間をかけずに攻撃を対処されてしまったことが一番の問題なのである。

それにこの速度で突っ込まれては、必中が大回りして相手に向かったとしても私が矢に込めた魔力が先に切れてしまい矢そのものが空中で消滅してしまう。

必中の応用技で使い勝手もいいのだが、単発の必中に比べるとやはりその辺は効果が劣る。

そして次に私が放った足止めに効果が期待できる必撃-怪雨-だ。

この魔法は矢の着弾時に別の効果を付与している。

今回の攻撃には爆発の魔法が付与してあるのだ。

だがこの魔法は二重に魔法をかけるため魔力効率はあまりよくなく、多用できない上に一撃ずつしか放てない。

だからこそ、即座に相手の足止めを行わなければならない場面では有効な手段だ。

着弾と同時にドカンッ!と矢が爆発し土煙が舞う。

「ウインドロード!」

がしかし、私の攻撃は見抜かれていたようで相手は空中へ上がって攻撃を避けたようだ。

そのまま、空中から私の方に剣を構え向かってくる。

私は苦しそうな表情を浮かべた。

このままだと接近戦に持ち込まれてしまう。

「はぁぁぁ!!!」

相手が剣を振り上げ、ほんの一メートル先のところまで近づいてくる。

「必撃-樹雨-」

私は小さく魔法名をつぶやきながらバックステップをとる。

すると真上から垂直に魔法が落ちてくる。

そう、正直私はこの展開を予想していた。

この神族の子は3階級の中でもそれなりの実力者だ。

軽く流して勝てる相手では当然ない。

まあそれはどの3階級相手でも言えることなのだが、最低でも策を練らないと攻撃を食らってはくれないのだ。

だからこそ、私は接近されたふりをして一番最初に放った必撃の避けられた2本を上空に待機させておいた。

そう、必撃-樹雨-とは避けられた矢を空中で待機させタイミングを見計らって視覚をついて攻撃する連携技の一つだ。

「フロントジェット!」

私は驚いた顔をした。

神族の彼はあの体が空中に浮いた状態から風の魔法を使って体を前に押し上げ私の必撃-樹雨-を避けたのだ。

フライトステップはいまだ発動中だ。

だからギリギリのところで行ったバックステップは魔法の効果もあってゆうに2メートル弱は離れられる。

だがしかし、その距離も今の相手の魔法で一瞬にして距離を縮められた。

「やばっ!」

すぐ真上には振り下ろされた相手の剣が見える。

ここまで距離を縮められてはどうしようもない。

そもそも接近戦が本領である相手にどうにかできるほどの接近戦闘技術を私は持っていない。

「なんてね」

だが、私はそんな状況で笑っていた。

次の瞬間、振り下ろされた剣が私に届く前に相手は私の魔法の直撃を受けて吹っ飛んでいた。

「必撃-天泣-」

幻術魔法をかけた、見えない矢だ。

相手が完全に無防備な状態だと思わせて接近したところに直撃を当てる私の奥の手でなおかつ緊急回避技でもある。

この魔法のいいところは儀式兵器そのものに幻術魔法をかけることによって魔法を準備している動作を隠せることにある。

私はこの魔法を必撃-樹雨-を撃った時に準備していた。

まあ今回に限っては、ここまでの展開がある程度読めていたので相手に悟られないように攻撃を重ねながらここまで誘ったわけだが。

「さて、最後は派手にいこう!」

一撃を食らった相手は直撃を受け吹っ飛ばされたが、この一撃で終わってくれるほど甘くないのはもちろんわかっている。

が、あの一撃を食らった時点で相手には致命的な隙ができる。

その隙を見逃してあげるほど、私も甘くない。

「必殺-五月雨-!!」

私は相手が落ちる位置を想定して魔法を組み上げ、それを上空に向けて放つ。

私が打ったのは大きな一撃の矢だ。

それが空中で何度も分裂を繰り返し、放った位置からある程度の範囲に数百本の矢の雨を降らせる。

かつては10本にしかわかれなかった私の最強魔法必殺だが、今ではご覧のとおりである。

「勝負あり!勝者、白鷺皇女!」

その一撃が決め手となり、バリアリーフ先生は皇女の勝利を宣言する。

ふぅ、真眼か割ときっちりはまってくれた。

ひとつでもミスをしたり判断が遅れたらかなり危なかった。

だが、ここはやはり後輩たちの目がある以上多少無茶をしてでもぎりぎりの泥仕合じゃなく万全の勝利を見せなくちゃならなかったのだ。

新入生として入ってきた、あの二人のためにも。

私は長い髪の毛を揺らしながら1階級の集まる方を見た。

「ちょっとは先輩としてかっこいいところを見せられたかな」

そんなことをつぶやいて、私はリンセやカミシアちゃんが集まっているとこに歩いて行った。





というわけで皇女ちゃんの模擬戦終わりました―
皇女ちゃん強いですねw
必撃、必中、必殺しか使えなかったあの頃から成長しましたねw

というわけで今回も補足説明と申しますか、
小説の設定紹介をしたいと思います。

皇女ちゃんの使っている技に関してですが、これは完全にオリジナルです。
必撃-篠突く雨-やら必中-外待雨-の事ですね
まあお分かりでしょうが、すべて雨の名前から取ってます。
それぞれ、いろんな種類の雨を適当につけているのではなく雨の特性に合わせて名前を一応付けています。
篠突く雨なんかは勢いの強い雨ということで強攻撃系
外待雨は一点集中型の雨なので一点をいくつものやが目指す攻撃に。
怪雨(これはかいうではなくあやしあめと読みます)は砂や火山灰などが混ざった雨のことで、作中では追加魔法が織り交ざった矢になってます。


それと皇女ちゃんは真眼を使ってます。
それは過去の3階級だった頃の姫レベルと同等、ないしそれ以上のレベルで使いこなしています。
かつての皇女ちゃんからは想像できないほどの成長ぶりですね。

あとこれは本編で少し話すと思いますが、皇女ちゃんの儀式兵器はすでに進化済みです。
これにより、矢を複数本同時に放てるようになっており魔力の収集率と運用能力も上がっています。
つまり、かなりの魔力を集中して打たなくてはならない最後に使った必殺技、必殺-五月雨-は進化前の儀式兵器ではどれだけ頑張ろうと打てないってことですね
(この辺はかなり自己解釈入ってますが(汗))

というわけで今回も結構書いてしまいましたが、
次回はやっと青葉君とバレッド以外の1階級の模擬戦です
残りの3人の実力と能力がはっきりします!

最後にですが、よければみなさん感想の方を募集しています
以前にもどこかで書いたかもしれませんが、何分これだけ長く小説を書くのが初めてなのでここが悪い、ここがいいなどの意見をいただけるととてもありがたいです。
出来れば、よろしくお願いいたします。
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