前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス   作:呪壊 赤城

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どうも皆様、呪いと破壊はお任せください呪壊赤城です。

今回はバトルはお休みです。(前回もバトルしてないがな)ほんのりほのぼのパートといきます。
空箱とは違う番外編という感じですね。

それでは番外編どうぞ!


第11.1攻 [なら今連れてくれば良くね?]

8月1日の書記戦が現生徒会側の勝利に終わった翌日の事。戦神 鶴戯は雲仙 冥利を自宅に呼んでいた。理由は特にはないのだが、鶴戯は安心院なじみが球磨川禊の前半の特訓を引き受けているため暇を持て余し街中をブラついていたのを、鶴戯にリベンジしようと探していた冥利が偶然見つけたことになったのが切っ掛けで鶴戯が連れて来て現在に至っている。

 

 

______________________

 

鶴戯の家にスキルで連れてこられた冥利は、靴を脱ぐと鶴戯にスキルの事を聞き始めた。

 

「・・・にしても、好きな時に、好きな場所にいられる『腑罪証明(アリバイブロック)』とか言ったか?ケケッ!便利じゃねーか。」

 

[いや、今回使ったのは『腑罪破壊(アリバイブレイク)』好きな時に、好きな場所に、好きな相手を飛ばすスキルだ。『腑罪証明』は、一人移動用みてェなスキルだ。]

 

「じゃあなんで『腑罪証明』なんて不便なやつ創ってんだよ意味ねーじゃん。」

 

[いや、意味はあるぞ?間違って連れてくる心配はねェし。]

 

「間違いで巻きこんじまうのかよ。」

 

[まァな、たまにあるしな。]

 

「例えばなんだよ?」

 

[猫とか犬とか狐とか。]

 

「動物ばっかじゃねーか。」

 

[後お前とか?]

 

「俺は間違って連れてきたって言いてーのかよ!!」

 

そう言いながら冥利は少し傷付いたような顔をしていたが、鶴戯は苦笑いをしながら言った。

 

[冗談だ。真に受けンな。]

 

「冗談に聞こえねーよ。」

 

それから他愛ない話をしながら長い廊下を歩いていくと不意に鶴戯は角を曲がった。

 

[あ、リビング此方な。]

 

「・・・広すぎねーか?」

 

[そォか?]

 

「・・・広すぎだろ。」

 

そんなやり取りをしてから、リビングに入った2人は取り合えずソファに向かった。・・・どれだけ広いんだよ。

 

[まァ、冥利がそォ言うならそォかもな。・・・取り敢えず、寛いどけ。]

 

「感覚麻痺ってんじゃねーの。住み慣れちまってるから。」

 

冥利の言葉を聞きながら冷蔵庫に向かう鶴戯。いやだからどんだけ広いんだって。

 

[否定はしない。ホラ、コーヒーとティラミス。]

 

「お、サンキュー♪」

 

そう言って鶴戯から出されたコーヒーとティラミスを受けとった冥利は早速ティラミスに手をつけ始めた。

 

「・・・にしてもウメーなこのティラミス。何処に売ってんだ?」

 

[なに言ってンだ?俺の手作りだぞ?]

 

「おいおい、冗談だろ?マジ美味すぎんじゃん。」

 

[まァ、特製コーヒーには特製のティラミスが美味いに決まってるからな。]

 

「・・・お前って結構拘るタイプなのか?」

 

[当たり前だろ。]

 

「意外だわ。」

 

[そォか?俺ほど拘る奴はなかなかいねェと自負してるンだがな。]

 

そう言ってる間に2人はティラミスを平らげていた。ちなみに鶴戯はコーヒーも飲み終わっていた。

 

「自負してんじゃねーよ・・・。あ、ティラミスおかわりな♪」

 

[ホラ、お菓子なら結構作ってあるから、遠慮すンなよ。]

 

「マジか。それじゃあ遠慮なく頂くぜ♪」

 

嬉しそうにティラミスを頬張る冥利とそれを眺める鶴戯はなんか兄弟にしか見えない。しかも、いつもの風紀委員長の姿はそこにはなく、風紀委員会の面々がみたら驚くことは間違いないくらいにほのぼのとした空気が流れていた。そして、ティラミスを2個ほど平らげ、3つ目に手をつけ始めるのを見ながら鶴戯は聞いた。

 

[そォいや、俺にリベンジするのに探してたとか言ってたけど、もう良いのか?]

 

「あー、それなー。取り敢えずこれ食い終わってからな。」

 

[まァ良いけどな。]

 

もう、鶴戯が冥利のお兄ちゃんにしか見えないのは何故だろうか?いや、そんなことより冥利はティラミスを食べる手を止めながら鶴戯に現在行われている生徒会戦挙について話始めていた。

 

「そういやさ、生徒会戦挙に出んだろ?黒神めだかと闘りあうのか?」

 

[いや、日之影くンと闘りあうつもりだ。]

 

「なんでだ?お前なら黒神と闘りあうと思ってたんだけど。」

 

[あー、なンつーか今回、俺リーダーとかじゃねェし、黒神さンとは生徒会戦挙終了くらいに闘りあおうかと思ってる。]

 

「なんでだよ?」

 

[そもそも、生徒会戦挙は俺パスするつもりだったしな。でもまァ、禊が黒神めだかに勝ちたい気持ちは本気みてーだし、手伝ったら半袖さンとの接点は深くなると思って参戦したンだよ。]

 

その言葉を聞きながら、ティラミスの最後の一口を食べ終わった冥利は何時もの風紀委員長に戻って言いはなった。

 

「やっぱお前面白いよな♪・・・さてそれじゃー殺りますか♪」

 

[オイオイ、殺るじゃなくて負られるの間違いじゃねーのか?]

 

「やってみなきゃわかんねーだろ!っての。」

 

[それじゃあ、来いよ。]

 

「ったりめーだ!今日こそ勝って、兄ちゃん呼びから抜け出てやる!!」

 

[随分とまァ、最初の頃より目的が変わってンじゃねェか。まァ今回も負ける気は無いがなァァ!!]

 

 

雲仙冥利の渾身の一撃を喰らって立っていたら戦神鶴戯の勝ち、倒れたら雲仙冥利の勝ち、という単純明快至極真っ当な戦い。それがこの2人のいつものバトル方法である。雲仙冥利はスキルを使い、戦神鶴戯はスキルを一切使わないのだが、それでもいつも勝つのは戦神鶴戯である。そして、今回も又戦神鶴戯の勝利であった。

 

 

[・・・っつー訳で、リベンジするまでは又お兄ちゃん呼びな?]

 

ニッコリ良い笑顔を浮かべる鶴戯。一方の冥利はというと・・・

 

「わかってるっつーの。」

 

不貞腐れた顔をしながら、渋々と言った感じでいっていた。それを見ながら鶴戯は時計を見て言った。

 

[あー、そォいやそろそろ、なじみと禊が帰ってくる時間だな。冥利は今日飯食ってくかァ?]

 

「・・・いーのかよ。」

 

[別に構わねェけど?]

 

「ケケ!それじゃお言葉に甘えて食ってくわ♪」

 

それを聞いて機嫌が良くなった冥利。

それと同時にリビングのドアが、ガチャッと音をたてて開き、特訓を終えた安心院なじみと球磨川禊が入ってきた。

 

「あれ、鶴戯の友達かい?」

 

「雲仙君じゃないか。なんで此所にいるのかな?」

 

「いや、それは此方の台詞だ!なんでテメーが此所にいるんだよ。」

 

一触即発の空気を纏わせた2人を止めたのは、他でもない鶴戯だった。いや、鶴戯は止めるきはなかったのだろうが。

 

[あー、禊は今現在特訓のため居候、ンで冥利は今現在俺に敗れて弟。なンか質問ある奴いるかー?]

 

「すごく簡潔で分かりやすい説明だったよ鶴戯。ああ、僕は安心院なじみ、僕の事は親しみを込めて安心院さんかなじみお姉ちゃんと呼びなさい、冥利君。」

 

空気を読まずにぶち壊した鶴戯となじみに戦意が削がれた2人は戦闘をおこすのをやめた。そして、冥利はなじみに話しかけた。

 

「ふーん。まぁ宜しくな♪なじみねーちゃん。」

 

疑問も持たずに姉ちゃん呼びをする冥利に対し禊は思わず冥利に問いかけた。

 

「・・・雲仙君、自分の変化に気付いているかい?」

 

「は?なにが?」

 

「・・・そんな気はしてたよ。」

 

はぁ、そうだよね。とか一人呟く禊に疑問を抱きながら冥利もまた、禊の変化を目の当たりにした。

 

[さァて、今日はすき焼きにするぞ。準備しとけよ。]

 

「え、本当に!?いやうん嬉しいな。」

 

あの[過負荷]が素直に喜んでる!?可笑しいだろ!そう思い、冥利は禊に問いかけた。

 

「球磨川、アンタも自分の変化に気付いてるか?」

 

「え、雲仙君なんのことだい?鶴戯ちゃんのすき焼きに喜ばないなんて、女子のパンツに喜ばないくらい可笑しいよ!」

 

あ、やっぱりコイツはコイツだったか。と冥利が安堵したのも束の間、鶴戯が少し低い声で禊に言いはなった。

 

[禊、お前晩飯抜くか?]

 

「え、鶴戯ちゃんご免なさい。」

 

「・・・もしかして、此処のボスって兄ちゃんか?」

 

「実質的にそうなるね。胃袋事情は鶴戯に上回る奴は此所には居ないからね。」

 

「・・・コワッ。」

 

この家のボスが鶴戯だと知ったことに納得と恐怖を同時に感じた冥利に鶴戯は何時もの調子で聞いてきた。

 

[・・・そォいや、冥利の家は何処だ?帰りは送ってやっから教えろ。]

 

「まぁ送るのは僕なんだけどね。」

 

「・・・なんでだ?」

 

「晩御飯食べたら、鶴戯ちゃんが特訓するからね。それでだよ。」

 

「へぇ、特訓ねぇ。おい、兄ちゃん、俺もその特訓に参加してもいいか?」

 

[別に構わねェけど。]

 

「それじゃ今日から、ヨロシクな♪」

 

「うーんと、それじゃあ今日から泊まるってことかな、冥利君?」

 

「いや、引きこもりの姉ちゃん置いて泊まるのも姉ちゃんに悪いし、今年も墓参りにも行かなきゃなんねーからやめとくわ」

 

[なら今連れてくれば良くね?]

 

「いや流石に兄ちゃんでも無理じゃねーか?」

 

「あ、なら僕に任せてよ。冥利君行こうか?」

 

「え?どういう―。」

 

「10分で帰ってくるからね、鶴戯。」

 

[それまでには丁度出来てると思うぞ。禊、手伝えよ。]

 

「うん。」

 

 

こうして、雲仙冥利と完全に巻き込まれた雲仙冥利の姉雲仙冥加を新たに加え、戦神鶴戯考案の『最凶最低フラスコ計画』は、順調に進んでいった。

・・・これで黒神めだかに球磨川禊が勝てば『フラスコ計画』はある意味成功したことになるのを、安心院なじみは、気づく気配すら無いのはまた別のお話である。

余談ではあるが、この日を境に、雲仙冥利が戦神鶴戯にリベンジをすることがなくなり、お兄ちゃん呼びに慣れてしまったことにき気づく気配すら無いのと、巻き込まれた形であるのに意外と楽しんでしまった雲仙冥加が引きこもりから抜け出ているのと、球磨川禊が戦神鶴戯の前では女子のパンツの話をしなくなったのもまた別のお話である。

 

 

こうして、平等なだけの人外と混沌よりも這い寄る[過負荷]とモンスターチャイルドとその姉と彼等4人をちゃっかり怖がらせている転生者の夜は更けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




~後書きと言う名の後日談~

なじみ「ただいまー!連れてきたぜ?」

鶴戯[おー丁度出来てるぞー。]

手を洗い各々の席に着く。

冥利「・・・にしても姉ちゃんも意外にこういうの好きだったんだな。」

なじみ「まあ・・・そうだよね?」ニコッ

冥加「8115555(その通りです。)」汗タラッ

禊「・・・とんでもない力関係を見た気がする。」

鶴戯[そうか?]



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