前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス 作:呪壊 赤城
いやいやそれにしても、前回といい今回といい鶴戯君は漸く主人公っぽいこと言ってくれてるますね。ええ。でもなんでしょうね?最初より大分オリキャラも原作キャラも愉快なキャラになってきてますよね。そもそも言ってしまうと雲仙姉弟は始めはこんなに出番あるキャラにする気なかったですしね。1~2話出るかでないかのキャラにするつもりでしたからね。なにかの力が働いてるんですかね・・・。
そんなことはさておき、本編どうぞ。
『冥加ちゃんのぉ!こぉれで安心!前回のお話ぃ!』
「分かってて聞くけどさ、冥加ちゃんプラカード持って何してるんだい?」
ペラリ『前回は鶴戯が球磨川君をシバこうとして終わったみたいだね?どうするつもりだい?』
「・・・なんで僕に聞くの前提で作ってるのかな?いやそもそもなんで鶴戯ちゃんが僕をシバこうとするのさ。それにそのプラカード作ったの安心院さんだよね?」
ペラリ『・・・と言う冗談は置いておいて、クラスメイトの日之影君との激しい戦闘をすることになった。戦闘形式は「狂犬落とし」。ルールについては次の通りだ。』
「僕の質問は軽くスルーするんだね。」
ペラリ『・校舎の鉄骨の上から相手を地面に突き落とした方が勝利。
・セーフティネットが張ってあり、そこも地面の一部と見なされる。地面に落ちたとしても自らの下に鉄骨の一部など地面やネットに直接触れなければ敗北とはならず、試合は続行される。』
「ガンバレ!28921(鶴戯兄。)」
「大分話せるようになったのは良いけどね?なんでノリノリでプラカード持ってるの。」
「22223349857(気にしたら負け。)」
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鶴戯と空洞の2人を乗せた鉄骨が地面に落ちた瞬間、周囲は無事なのだろうかと心配する者、どうせ無事だろうと焦りすらしない者にはっきりと別れた。だが心配した者は杞憂だったようだ。鉄骨が落ちたせいで立ち込めていた砂煙が収まると2人の無事な姿が確認できたからだ。多少怪我はしているものの互いに大事には至っていないようだ。
「はぁ、はぁ、よくも、これだけ攻撃してるのに、ピンピンしてるな。」
[はァ、はァ、そォいう、日之影くンも全く、堪えてねェ、じゃねェかよ。]
互いに息は切れてはいるが落下していく鉄骨の上で全力に近い状態でバランスを取りつつ何度も拳を振るい続ければ息が切れるのも仕方がないだろう。そんな中鶴戯は遠くから沢山の人数の足音が聞こえてくるのを感じ取った。どうやら此方に向かってきているようだ。だが今彼がするべきは足音に耳を傾けることではなく目の前にいる友人をどうやってKOするかということであり、スキル使用後の反動が来る前に片をつける方法を導き出すことなのである。
「だが鶴戯、地面に鉄骨がある状態なら実質的に地に足を着けながら戦っているのと一緒だ。」
[確かにな、それなら互いにもっと本気で殺れるってかァ?]
「そう言うことだ!」
その言葉と共に空洞は鶴戯に先程と同じような光速で一気に開いていた距離を縮めると鶴戯の頭目掛けて拳を振り下ろすが、鶴戯もその攻撃をほぼ勘で避けカウンターをしようと空洞の振り下ろした腕を掴もうとする。しかし空洞も鶴戯同様に勘でその手を避けると一気に間を取った。その一瞬のような攻撃が終わると会場に多くの人影が来るのが見えた。それを一瞬だけ見た空洞は驚きに目を見開いた。何故ならその大勢の人は空洞が以前生徒会長に就いていた際に助けた者達だったからだ。
「日之影先輩頑張ってください!」
「日之影君今まで忘れてたけどあの時助けてくれてありがとう!がんばって!」
「そうッスよ日之影さん!こんなとこで負けないで下さい!」
「「「頑張れー!」」」
「「「フレー!フレー!日之影!!」」」
「みっともないとこ見せないで下さいよなんてったって英雄なんですから!」
「「「頑張れー!負けるな!!」」」
何十人という人数は箱庭学園では僅かな人数かもしれないがそれでもそれだけ多くの人間を彼一人が助けたのもまた事実だ。影のようにこっそり支えていた前生徒会長は今この時、彼が助けた彼等によって助けられようとしていた。人が人を助けることによって繋がり結びあいそして戻って帰ってくるのだと、この日改めて彼は実感出来た。そして今まで自分がしてきたことが間違っていなかったと無駄ではなかったと思えた。だからこそ、彼は一人の友と本気でぶつかれると確信した。
「鶴戯、これで、この一発に互いの全ての全力を叩き込まないか?俺は俺が今まで積み重ねた信念をしっかりもってぶつかる、だからお前もお前自信の信念をしっかり俺にぶつけてくれ。」
空洞の真っ直ぐな瞳を見た鶴戯はようやく気付いたかと誰にも聞こえないような小声で呟いた後に笑いながら言った。それは先程の獰猛な笑みに優しさを混ぜたような不思議な、けれども不快にならないような笑顔だった。
[勿論だ空洞。お前本当に最高だぜ。じゃあ殺ろうぜ、『 止まらない戯聖(ノンストップ・サクリファイス)ラグナロク』!!これが俺の本気だァ!!!]
「鶴戯、お前も最高だよ。だから俺も全身全霊でいかせて貰う!!『光化静翔(テーマソング)フルコーラス』!!!」
そして互いの信念を込めた必殺の一撃を鶴戯は1つも避けずに全ての連撃を受け止め、空洞も鶴戯の渾身の一撃を避けずに受け止めた。互いの攻撃がぶつかった瞬間から周囲の音は完全に2人の耳から消え去った。痛いほどの沈黙。どちらが先に地面に足をつけるか、互いのチームは固唾を飲んで勝負の行方を見守る。
僅か1分足らずだったが戦っている2人とそれを見守る彼等の体感時間は何時間とも言えるようなものだった。
その空気を変えたのは鉄骨が崩壊するピキピキという音だった。その音が鳴り響いた瞬間から時が動き出したような感覚に皆が陥った。そして静寂が去り先に動いたのは空洞だった。
「・・・見事だったよ、鶴戯。お前の拳ちゃんと届いた。」
パキン。と言う音と共に空洞の足下の鉄骨が崩れた。そしてそのまま空洞は地面に足をついていた。
[・・・空洞、お前も、な。最高・・・だぜ親友。]
そして鉄骨が崩れずに残った鶴戯はその場に立っていた。信念を貫きあった2人の勝負は鶴戯の勝利であった。そしてこの場合の勝利はそのまま戦挙にも影響するものであり、それが意味するのは-13組の勝利であった。審判の融通が判定を下そうとしたその時、嫌な音が聞こえた鶴戯は空洞を融通のいる方になんとか蹴り飛ばした。何故負けた人間を蹴るのかとめだかを鶴戯に近付こうとした瞬間になんともなかった筈の他の場所の鉄骨が上から降ってきた。咄嗟過ぎる出来事に全員が動けずにいたがその鉄骨の雨は不思議なことに鶴戯の方に向かって不自然に向きを変え、落ちた。
先程とは比べ物にならないほどの轟音と土煙が辺りに立ち込める頃になるまで彼等は動けなくなっていた。
そして漸く動けるようになって真っ先に動いたのは選挙管理委員の融通であった。
「・・・生徒会戦挙副会長戦の勝者は挑戦者、戦神鶴戯さまです!」
「戦神さん。」
「鶴戯さんならそんな簡単に死なないとは思いますけど。」
「んなこと言ってる場合かよ蛾ヶ丸。まぁ確かにあの人なら簡単に死ななそうだけどよ。」
そう言いながらも鉄骨の針山に近付いていく辺り僅かではあるが心配しているのがわかる。そんな彼等よりも真っ先に動いたのは妹基女神の亜沙だが。
「鶴gお兄ちゃん大丈夫デスか?」
そう言いながら駆け寄った亜沙の手には何故かパーカーがあるのだが。そうして亜沙が近付いたのが切っ掛けで敵である筈の生徒会メンバーも鉄骨針山に近付いていった。普通なら無事ではないような数の鉄骨の所々に人の血が付着している。どう見ても無事なわけがないのだが、亜沙、善吉、怒江、蛾ヶ丸、飛沫の面々は心配のしの字もない。あったとしてもほんの僅か、雀の涙程度のレベルだった。それは彼と戦った亜沙、鶴戯と亜沙の戦いっぷりを間近で見た善吉と怒江は言わずもがな、そうでなくとも彼のことを禊から聞いていた残りの2名も心配するだけ杞憂なだけと心の隅で理解していたからだ。
そして徐々に砂煙が収まっていき辺りの様子がほんの僅かに伺えるほどになった。
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生徒会戦挙 副会長戦・戌「狂犬落とし」
戦神鶴戯VS日之影空洞(副会長不在のため代理)
勝者 挑戦者 戦神鶴戯
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砂煙にうっすらと浮き上がる人影が話す声は鶴戯の声よりも1オクターブ高く少女のそれに近い音域でそれを耳にした全員が唖然とした。その声の主は不機嫌極まりない様子で文句を言った。
「ったくよォ。鉄骨降って来るとかあり得ねェだろォ。真面目に洒落になんねェじゃん。しかも服まで駄目になっちまったし。本当についてねェだろ。」
そしてその声を聞いてフリーズしてしまった全員が声を揃えて聞いた。
『『『『『『誰?』』』』』』
~試合応援の時の亜沙~
亜沙「ああ、そこは左デスよ。なんで右出すんデスか。ああっ!!また反対の方デスそもそも鶴戯はそこばっかり殺ってるじゃないデスか。大体鶴戯も鶴戯デスよ。なんで同じとこばっか狙うんデスよ。あんな単調な動きは慣れてしまえば時間稼ぎにもならないじゃないデスか。それにあのスキルリスク大きいだけじゃないデスか。バカなんデスか?ああぁっ!!そこは避けられますよ!!・・・ほら避けられたじゃないですか!!もう、やっぱりもう少しハードに教えるべきでしたかね。大体・・・(以下略)」
善吉「・・・お、おい戦神?。」
亜沙「ブツブツブツ。」
善吉「・・・な、なんか怒ってらっしゃる。(取り合えずそっとしておこ。)」