前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス 作:呪壊 赤城
今回は安心院さんがただひたすらに勘違いを起こします。
そんな本編どうぞ。
はぁ・・・。僕は一体どうしちゃったんだろう?
さっきも鶴戯の前じゃ僕らしくもないことしてたし、鶴戯の前だといっつも動悸が止まらないし、鶴戯の前だと顔が赤くなっちゃうし、鶴戯の前だと・・・ってなんで僕鶴戯の前だとそんな症状出るんだろ?どこか悪いのかな?もしかして、鶴戯アレルギーとかそんな感じなのかな?だったらどうしよう・・・。僕、鶴戯と居るときが楽しいとか思ってるのに・・・うぅ。あ、そっか!
鶴戯にアレルギー反応が出ているならアレルギーを無くすスキルを創れば良いじゃないか!
よし、そうと決まればスキルを作っ-。
[お、なじみ丁度良かった。さっきは「きゃっ!!」って、どうしたンだよ。]
うっうわわわわ!!つ、鶴戯ったら何時の間に。
あ、あわわわ、ど、どうしよう。ま、まだアレルギーを無くすスキル創ってないのに、このままだったら・・・って、も、もう動悸が止まらないし、顔も赤くなってきてるし、うわわわ、本当にどうしよう。と、兎に角、1度、鶴戯に離れてもらわないと、アレルギー反応が止まらないよね。よ、よし、大丈夫、大丈夫。僕なら出来る。
[まだ怒ってンのか?]
そんな鶴戯の言葉を聞いて思わず。
「え?」
[は?]
いやいや、なんで僕が怒ってるなんて勘違いを鶴戯はしてるんだろう?大体、僕が鶴戯に怒りを覚えるなんて有り得ないよ。寧ろその、嬉しいんだからさ。だから、一刻も早く鶴戯アレルギーなんて下劣で最低なアレルギーを無効にしないとね。そんな僕の考えを知らない鶴戯は、僕が無言でいるのを見て声をかけてきた。
[あー、取り合えず、だ。もしかして、俺、勘違いしてる感じか?]
わざわざ、言わなくてもそういうのをすぐに分かるのは鶴戯の格好良いところだと思う。って、ど、どうしよう。また動悸が酷くなってきたよ。
あ、また返事しないと鶴戯が怒ってるとか勘違いを起こしてしまうよね。えっと、落ち着いて、噛まないように、いつも通りの僕らしく、よ、よし、いけるぞ。
「うん。僕全然怒ってないぜ?ただ、ちょっと病気を患ってしまってね。それで顔が赤くなったり、動悸が止まらなくなってしまっているだけさ。だから、そんn-」
そんなに気にしなくて良いよ。そう言おうとしたら、鶴戯がいきなり僕の顔に近付いて僕の額に手を当てた。額に当たった鶴戯の手はひんやりと丁度良い温度で火照った僕の顔には丁度気持ちいい温度だった。ってそうじゃなくて!!鶴戯アレルギーな僕が鶴戯にこんなに近付かれると、そ、ほ、ほら、動悸が酷くなってくるしね、そ、それに、顔が今より酷い赤さになるじゃないか。
[オイオイ、こンなに熱くなってるじゃねェか。なンで早く言わねェンだよ。取り合えず家に帰るぞ。熱下がるまではしばらく安静にしろよ。]
そう言うと、鶴戯は僕をお姫様だっこして、ってだから、僕はそんなこと、さ、されちゃったら。
「ぴゃう!!」
か、顔が!鶴戯の顔が!!ち、近くなっちゃうんだって~!!うわー鶴戯って意外と華奢なんだなー、あ、でも力は結構あるし、それに、筋肉もちゃんとついてるって、そうじゃなくて!!
大体、僕はなに考えてるんだよ。いや、確かに鶴戯にだっこされるって凄く嬉しいけど、いやいや、そうじゃなくて。あ、まつ毛意外と長いなー。って、だから、僕はさっきから何を考えてるんだよ!!今はそれよりも鶴戯アレルギーをなんとかしなきゃいけないって言うのに。
とかなんとか考えている間に、鶴戯が『腑罪破壊(アリバイブレイク)』を使って、家の僕の寝室に着いていた。
[あー、ノックも無しに押し掛ける形で悪いな。]
そういう気遣いも鶴戯の良いところだよなあ。
・・・は!いやいや、駄目だ、今はなるべく鶴戯の事は頭から締め出さないと、アレルギー反応が出ちゃうんだった。で、でも鶴戯は格好良いし、それに、気が利くし、料理も上手だし、優しいし、強いし、頭良いし、って、ああもう!!
鶴戯の事考えないようにすればするほど鶴戯の事ばっかり考えちゃうじゃないか。そんな僕の事なんてお構い無しに、いやいや、僕の事は気に掛けてくれてるんだけど、僕の悩みは分かってないんだよね。いや、勿論、それは鶴戯に非があるとかそういう訳では全然ないんだけど、寧ろそこまで分かられちゃったら流石に恥ずかしいから止めて欲しいんだけども、あ、でもちょっとなら僕の悩みに気付いて欲しいような・・・いやいや、大体、鶴戯アレルギーなんてバレたら鶴戯怒っちゃいそうだし、やっぱりそれは無しで、あ、鶴戯を無視して一人で考え事なんて僕は何を考えてるんだ。返事をしない僕を見て鶴戯は心配そうな顔をしながら僕に聞いてきてくれた。
[なじみ、大丈夫か?]
あー、鶴戯の心配してる顔も格好良いなあ。
って、今度はちゃんと返事返さないと。
「あ、う、うん。全然大丈夫だよ。」
[そうか?なら、取り合えず横になっとけ。今頭冷やせるようにタオル持って来るから。]
「う、うん。ありがとう。」
それだけをなんとか返すと、鶴戯は頷いてすぐに部屋から出ていった。僕は鶴戯が居なくなった後、慌てて鶴戯アレルギーをなんとかしようと、半纏の奴を呼んでアレルギーを無効にするスキルを作るように言うと、鶴戯が戻ってくる前に半纏にはさっさと出ていってもらった。
それから、数分もしない内に鶴戯はタオルと桶を持って戻ってきてすぐにタオルを絞りながら僕に話し掛けてきた。
[なじみ、体はどォだ?骨節が痛むとか喉が痛ェとかあったらすぐ言えよ?]
優しく声をかける鶴戯は普段見る鶴戯とは違って見えて、そんな鶴戯も可愛くて素敵だなって思ってる僕は本当に鶴戯と一緒に居るのが楽しいんだと思う。そんなことを考えていたからだろうか?自然と僕は頬を緩めていたようだ。
[どォした?なじみ、なンか楽しそうじゃねェか。良いことでも有ったのか?]
鶴戯にそう聞かれてそれに気付いた僕はさらに頬を緩めて満面の笑顔を作ると人差し指を口に当てて意地悪く答えた。
「鶴戯には秘密だよ。ふふっ。」
[赤い顔しながら言うなよ。ま、今は熱あるから仕方ねェかもしれねェか。でもそンな顔しながら言ってると照れてるようにしか見えねェからな?]
て、照れてるだなんて。って、僕は本当は鶴戯の困った顔見てみたかったんだけど、鶴戯にはこの手は効かないか。うーん、どうすれば困った顔してくれるかな?あ、驚いた顔でも良いんだけど。そんな僕の思惑なんて知らない鶴戯は突然思い出したように僕に今日のご飯の話をしてきた。
[あ、そういや今日の飯はどうする?喉が痛ェなら雑炊にするし、寒気あるってンなら暖まるような料理作っし、今日はなじみの体調に合わせて作るから、食いたい物あったら遠慮なく言えよ。]
「う、うん。大丈夫だよ。喉の痛みや寒気は無いからいつもどうりで。」
そう答えると鶴戯はいきなり僕の頭に手を乗せて優しく撫でると優しく微笑むと。
[そうか。なら、少し休ンでろ。飯出来たら持ってくっから。]
そう言って部屋を出ていった。今まで頭なんて撫でられた事の無い僕は頭が混乱して暫くボーッとしていたけど、鶴戯が僕を撫でたということに気付いたときには今までで一番の高熱を出し、それから恥ずかしさと嬉しさのあまりベッドの上で見悶えることになった。
そして、気が付くと何故か目の前に鶴戯が居て、僕の頭に包帯を巻いていた。首を傾げようとしたけど痛みがあったし、なにより包帯を巻く邪魔になると思って止めておいた。
「あ、鶴戯。えーっと僕どうしたの?」
僕がそう聞くと鶴戯は溜め息を吐いて呆れながらも僕がなんでこんなことになったのかを教えてくれた。
[はァ・・・覚えてないのかよ。俺が呼びに来た時にはお前頭押さえ込みながらそのまま倒れたンだぞ?倒れる前に頭痛いとか言ってたからどっかに打ったンだろうな。ったく、それじゃなくても風邪っぽいから無理すンなっつったばっかだったのによォ。・・・まァ、軽い脳震盪みたいだから安心したけど、もう打つなよ?]
心配をかけてしまったことに申し訳ないと思いはしたけど、いつもと違う鶴戯を見れて嬉しいと思った僕はそれを顔に出さないようにしつつ鶴戯にお礼を言うことにした。
「ありがとう鶴戯。」
僕の素直な礼に一瞬だけ驚いた顔をした鶴戯は、って、なんでそこで驚くの!?驚く場所違うだよね!それとも僕ってそんなにお礼とか言わなさそうな人に見えるの!?あ、いや、人外だけども、あ、そういえば鶴戯が驚くの初めて見たなー。って、そうじゃないよ!
[おい、どうした。一人でキャーキャー言ってっけど。あー、なンかその様子見てると大丈夫そうだな。]
いや何その基準。って、何時の間に声なんか出てたんだろ?そんな僕などお構いなしに鶴戯はほら、と僕の目の前にお盆を差し出した。作りたてとわかる良い臭いを漂わせながら鶴戯が作ってきたのは栄養がありそうな山菜かに玉雑炊とおでんと鯖の味噌煮、後はデザートにリンゴとレモンの蜂蜜漬けヨーグルトだった。
「あ、ありがとう。じゃあ早速いただくよ。」
そう言うと、鶴戯は頷いて部屋から出ていった。それを見た僕はしゃもじで雑炊を掬うと一口口に入れた。うん。いつもながら鶴戯の料理は美味しいよなあ。でも、なんだろう?何かが物足りないな。そう思いながら僕は久しぶりに一人でご飯を食べていた。そんな僕の胸の中に前まで感じていなかったなんとも言えない空虚さが広がっていたのは、食器を取りに来た鶴戯には秘密だ。
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そうして、鶴戯アレルギーだというともんでもない勘違いを起こしたり、一人の孤独さを感じたりしたなじみの1日は更けていった。
~禊君の帰り~
禊『・・・あれ?』『冥利ちゃん達今帰り?』
冥利「ケッ!そーだよ。」
冥加「一緒に帰るか?」
禊『そうだね。』『冥利ちゃんもそれで良い?』
冥利「ま、まぁ、姉ちゃんがそう言うなら仕方ねーな。」
冥加「そうだね。そうしよう!そうするべきだ!」
冥利&禊(一番キャラ変わったのやっぱり[姉ちゃん][冥加ちゃん]だ[な][よね])