前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス 作:呪壊 赤城
ちなみに、次話も文化祭のお話をやります。
選挙の奴はまだなのか?とお思いの皆様は大変すいません。なんといいますか、今回は鶴戯が振り回されたらというノリが進んでしまいました。
次の次は選挙に行くはずですのでご安心ください。
では、本編どうぞ。
「あ、そう言えば鶴戯先輩って文化祭に参加するんですか?」
ある日の放課後、人吉善吉はいつものように戦神鶴戯との手合わせを終えると、タオルで汗を拭きながら彼にそう問い掛けた。
[あ?文化祭?あー、俺は出ないぞ?]
「え?ダメだよ出なくちゃ。」
「え?っていや、安心院さん!?また神出鬼没に現れないで下さいよ!!心臓に悪いですって!」
鶴戯が答えると、何処からともなく安心院なじみが現れ、それに善吉が驚くという、最近では見慣れた光景なのだが、今日はそこに別のメンバーが加わってきた。
「ヤッホーなのデスよ。3人とも。」
「なんか呼ばれた気がしたから2人で来てみたよー♪」
「デス~。」
[いや、誰も呼ンでねェよ。つーかなじみ、13組って文化祭関係ないだろ。]
カオスになるのが目に見えていると、亜沙と半袖にはなるべく触れないようにしながら、鶴戯はなじみに話し掛ける。なじみはその言葉を聞くと残念そうな顔をしながら、いやいや、でもでも、と慌てて説得し始める。
「いやいや、でもさ、13組はあくまで出し物をしないというだけであって、参加自体は自由じゃない?折角なんだし、3年生なんだし、良い機会だし、文化祭はちゃんと回ろうよ!箱庭学園の創設者としては、いや別にもう過ぎた話だけども、兎に角!僕個人としては鶴戯に絶対参加してもらいたいと思ってるんだよ。射的とか!お化け屋敷とか!まぁ、その他諸々鶴戯は知らないんじゃない?というか知らないんだろ?亜沙ちゃんから聞いてるんだよ。だからさ、鶴戯は絶対!文化祭を!楽しむべきだよ!!ね?ね?ね?」
必死過ぎる説得に、鶴戯は若干、これもう拒否れない。と半ば諦めかけていた。一方、他に居たメンバーは半袖が空気を読み、既に退散していたりしている。
こうして、鶴戯は文化祭になじみと(半強制的に)行くことになった。
だが、この後鶴戯は文化祭へ参加したのを後悔することとなるとはこの時はまだ知らなかった。
______________________
で、なじみが俺に鬼気迫る勢いで文化祭に参加しろと言われ、結局断りきれずに了承したその次の日。実は今日が文化祭だったらしく(そういえば1週間前から善吉との手合わせの時間が短く、しかも、遅くなってた気がする)、どうやらなじみは最初から(無理矢理にでも)俺を参加させたかったらしい。
しかも、一緒に住ンでいるにも関わらず、「待ち合わせをしてから行こうね。ちなみに、僕は今日は亜沙ちゃんの家に泊まるから。」とまで言い、亜沙の家に冥加を連れて泊まりだす始末。
ついでにいうと、亜沙は喜んでおり、そのまま怒江、半袖、飛沫、喜界島さン、黒神さンを呼んで、パジャマパーティをしたらしい。
・・・何気に仲良いなアイツ等。
それはさておき、俺は現在なじみが待ち合わせに指定した箱庭学園の校門前に立っていたりする。
約束の時間丁度になじみがやって来たが、服装がいつもとは違っていた。
「やあ鶴戯。遅れちゃったかな?」
そう言いながらスキルを使わずに現れたなじみはなンと、めかし込ンでいた。
普段見慣れた巫女服とは違う、オレンジの服はいつも家で着けているリボンと同じ色で良く合っていた。
[いや、ついさっき来たばっかだ。それより、その服似合ってるぞ?]
「本当かい?えへへ。似合う?なら良かったぜ。じゃあ行こうか。」
ニッコリと機嫌良く歩き始めたなじみは何気に手を繋ぎたそうだったので、素っ気なく聞くことにした。
[はぐれたら困るから手繋ぐぞ。]
「う、うん。///」
そう言って互いに手を繋いだが、まさか俺がこんなベタな台詞を吐く日が来るとは・・・。
案外世の中どうなるか分かったモンじゃねェな。
出店やらおばけ屋敷やらを2人並んで取り合えず一通り(中には入らずに)見て回り、空いてそうな場所を探して歩いていると、人の波の中に赤さンがいるのに気が付いた。
とはいえ、服装を見た瞬間に俺だけでなく、なじみも全力で視線を逸らしていたが。
互いに意思が通じたのか、俺達は気付かれないように全力で他人のフリをした。
・・・したのだが、赤さンは俺達の気持ちをことごとく無視し、思い切り話し掛けてきた。
「あ、どうも安心院さんに鶴戯先輩。」
「うん。久しぶりだね。だけども、お前空気と周りからの視線を読め。そして服を自重しろ。」
人の良い、我等が安心院なじみという感じの笑顔を浮かべながら、俺も思っていることを淡々と言うなじみ。
ただ、赤さンは自分の最悪なセンスに気が付いていないようで、はてなマークを浮かべながら何を言いたいのだろうという目を俺達に向けていた。
「私の服がどうかしましたか?」
「・・・。」
[・・・。]
「あ、もしかして似合いすぎてますか?やっぱり、この組み合わせって最高に良い組み合わせですよねー。ハートの服に迷彩ズボンと言う、一見危なさ気な中におしゃれを見いだすのに3時間も掛けちゃいました。」
・・・この組み合わせにするのに3時間も掛けたのか!?赤さン・・・いや、コイツ色々ダメだろ。
その後、絶句しかけた俺らにこの組み合わせに至ったまでの経緯を話して自分の世界にトリップし始めたので、致命的なセンスを持つ赤さンは放って、さっさと別の出店に向かう事にした。
さて次はどこへ向かうかと歩いていると、出店の一角に見馴れた顔があった。
「あ、ヤッホー鶴戯クン。こっちこっち!!どう?うちらの出店で食べていかへん?」
そう言って親しそうに話し掛けてくる奴は俺の周りには一人しかいない。
[よォ、鍋島。]
「あ、鍋島ちゃんか。」
なじみもBBQのさいに会っていたりするので、一応知ってはいる。
ただ、鍋島の方はなじみと直接会ったことはなかったようで、なじみが螺にぶっ刺されているのを見て漸く誰か分かったようだ。
「ああ、あんたが人吉クン唆して色々やっとる黒幕かいな。まぁ、今日はそんなのは忘れてうちらの出店で食べていかへん?」
飄々とした笑いを浮かべながら鍋島はなじみに話し掛ける。一応、面倒事を作った黒幕だと言うことで、警戒はしているようだが、今日はあくまで文化祭を楽しみたいらしい。しかも、出店はどうやら、お好み焼きと焼きそばを販売しているようだ。
「うん。じゃあ是非とも食べさせてもらおうじゃないか。まぁ、鶴戯の料理には負けると思うけどね。」
「ほぉ・・・。言うてくれるやないの。それは食べてから言うてもらいたいわ~。」
「はははは。じゃあ食べてはっきり言わせてもらうとするよ。」
「あははは。精々お好み焼きと焼きそばは鶴戯クンよりうちの方が美味しいと言わせようやないの。」
一方は素晴らしい笑顔で、一方は猫の様な笑いを浮かべながらも互いにバチバチと火花を散らし初める2人。
・・・だが、なンで、俺の料理云々をなじみが言うンだ?そこは普通、自分の料理云々を自慢するンじゃないのか?
「というわけで「ちゅーわけで「「勝負」」だよ!」や!!」
・・・は?いや、ちょっと待て!!何がどうしてそンな流れになる。
[ちょっ―「僕の鶴戯は料理
いつからお前の物になったンだよ!というか、俺を抜きに話を進めンじゃねェよ!!そもそも俺はツッコミじゃねェぞ!?ボケなのに何故にツッコミしてンだよ!
というか、なンで心の中でこンなに疲れなきゃならねェんだよ!!
[待―「うちは勝負とあらば料理対決でも卑怯で姑息に勝たせてもらうわ。」
[いや、だ―「じゃあ、1時間でどれだけお客が買っていくかで勝負しようじゃないか!」
コイツ等、もう手に負えねェ・・・。
しかも、ルールまで提示してるし・・・そもそも材料とか容器とか無いの分かって言ってるのかなじみの奴。いや、スキル使えばすぐに用意出来そうなンだけどな?
ただ、もう少し本人の意見を聞けよ!ラノベでよくある被せられて話を聞かないとかやるなよ!
[やら―「ええやないの!その勝負受けたるわ!!」
[・・・はァ・・・。]
本とかじゃない実際の文化祭って毎回こンな感じなのか?いや、別に嫌じゃないが・・・。
本人の意見くらいは聞いて欲しいと思う。
というか、話を遮るなよ。
まァ、俺も人の事言えねェけどな?
だが、1つだけ言わせてくれ。
・・・なンでこうなった。
~文化祭前日の鶴戯達~
鶴戯[・・・静かだな。]
禊「まあ、胃がやられなくて良いんじゃない?」
冥利「いや、でもこれはねーだろ兄ちゃん。」
鶴戯[・・・悪い作るの怠かった。]
禊「いや・・・何気に酷くない!?」
冥利「まぁ、俺等は帰りが遅かったし、手伝ってないから文句は言えねーけどさ。」
禊「でも・・・ねぇ?」
冥利「・・・カップ麺とか手抜き過ぎだろ。」
鶴戯「いや一人で食う気でこれにしたけど。」
禊&冥利「「え?話し方・・・。」」
禊「いや、話し方もだけど!!なにそれなんて酷い!?」
鶴戯[(あ。やべ。思わず地が出た。)・・・いや、なンでもねェ。兎に角、お前ら文句言わずに食うぞ。]
禊&冥利「うん。」「ああ。」