前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス 作:呪壊 赤城
なんとか書き終わりました。
何時もよりグダってるかもしれませんが、本編どうぞ。
―戦神鶴戯がある者と対峙している頃。
安心院なじみは教卓に座り1人考え込んでいた。
「それにしても、こんな封印をする子が居たなんてねぇ。僕が隠居していた3年間にとんでもない子が生まれたもんだ。いや、とんでもないスタイル、か。しかも鶴戯の知り合いときたぜ。納得せざるおえないというか、納得するしかないと言うか・・・。」
無論、彼女の独り言を聞く者はない。
「だから、些か謎なのは今の状況かな。僕が
『
一体、なんなんだろうねぇこれは。・・・ちなみに、君は知っているんじゃないかな?さっきから廊下に立っているお嬢さん。いい加減に出てきたらどうだい?」
と、突然まだ居ぬ誰かに向けて彼女は問い掛けた。すると、さもそれが当然であるかのように扉を開け放ち悠然と着物姿の女性が歩いて来た。
「ふふふふ、バレる思うとりましたが、まさかこない早いとは思いまへんでした。お初にお目にかかります。うちはミラ・エプタ・ヘラと言いんます。どうぞ宜しゅうしてください。平等主義者の
薄く人の良さそうな笑みを浮かべるミラと名乗った女性はしかし安心院なじみの目からすれば笑ってはいなかった。
威圧しているような―とでも言えば良いのだろうか。兎に角、安心院なじみが彼女から感じ取った感情は表面上の好意的な態度とは程遠く、敵意に満ち溢れたそれであった。
「あはは。そんな取り繕った笑みは逆効果だと思うぜ?ヘラちゃん。で、主神ゼウスの妻と名前が被ってるのが偶々じゃなければ女神さんが僕みたいな人でなしに一体全体何のようなんだい?」
敵意のある外面の良い笑顔に対して、飄々とした掴み所のない笑顔で挑発する安心院なじみ。
「ほほほほ。まぁあんさんは
ついでと言う部分を強調し目を狙った獲物を見詰めるように細くしながら挑発を掛けてくるヘラ。
一方の安心院なじみは、ヘラが言ったあの人が誰と会っているのか察し睨み付ける。
「鶴戯に何をする気だい?」
「ふふふふ、なんでしょうねぇ?」
しかし、険の隠った声で問い掛けてもヘラはあくまで企んでいるような目をしつつ笑顔で受け流す。その態度に普段は冷静な安心院なじみもイラッと来ていた。
「答えてくれないかな?」
「さぁ?うちにもあの人の考えは分かりまへんからなぁ。」
首をゆっくりと横に振りそう答えるヘラ。
「ただ―」
と、言うと彼女はなじみに近より、耳元で小さく甘く囁いた。
―このままだと死ぬかもしれんね。
それを聞いた瞬間、安心院なじみは半ば反射的に動き姿を消した。
その行動の速さにヘラは呆然とも愕然ともしていない。ただ呆れを含んだ笑顔で笑っていた。
「フフフフ。無理矢理閉鎖され切断されている筈の空間を抉じ開けたんはええ。うちが手を貸したからや。せやけど、あない速う動けるとはなぁ。あの子史実の世界と
ニコリと今まで笑みを絶やしていなかった彼女だがそこで言葉を句切ると彼女は始めて笑顔を引っ込ませ、真剣な顔をして既にこの場から姿を消した安心院なじみに向けて呟いた。
―死ぬかもしれんのは鶴戯クンやのうてあんさんの方なんやから、と。
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「―成る程な。」
奴の話はなかなかに興味深かった。
見た目が相変わらず禊そっくりでなければ。
『納得した?』
「納得はしたがいい加減にその姿変えろ。
俺は奴―ゼウスにそう言った。
するとゼウスはオーケイオーケイ分かったよと括弧付けずに言い、瞬時に美しい黒髪を腰まで伸ばし、某弾幕ゲームの腋巫女の様な衣服を身に纏った幼女に変身した。
と言うか、本当に某弾幕の巫女をちっこくしただけだった。
「これなら文句は無いわよね鶴戯?」
「ああ。」
見た目に口調が引っ張られているのか、はたまた成りきって言っているのか、(後者の方が高そうだが)はつっこんだ方が良いのか?
とは言え、それよりも見た目が禊でなくなった今はこいつの話の方が今は重要であると自分に言い聞かせ気にしないでおくことにした。
「でも、そんなに驚かない何てねー。普通なら驚いたり捲し立てたりしない?これとかさっきの話とか。」
顎に手を当て可愛らしく首を傾げるゼウスの言葉を聞いていると自分でも機嫌が悪くなり目が細くなっているのに気付いた。
本当にこいつは人の神経を逆撫でさせるのが得意のようだ。
「確かに
ここで知らないと答えれば先程の話は信憑性をなくすなと思いつつも奴にそれくらい知ってるだろう?と言う意味も含めて聞き返した。
「確かに。それを言うのは野暮だったわね。」
そう答えた奴と俺の間にはなんとも言い難い空気が流れていた。
とは言え、それも数秒の事でゼウスがニコニコと胡散臭げな笑顔を浮かべながらその雰囲気を壊したのだが。
「それはそうと、安心院なじみだっけ。彼女今からこっちに来ようとしてるわよ?会う?会いたくないなら入れないけど。」
確認を取るように此方に訊ねる奴の台詞からして、今までは奴が何かしらこの空間に細工をしていたのだろうと悟る。
まぁ俺が前世の姿をしている時点でそんな気はしていた。
「別にテメェのようは済んだんだろ?じゃあさっさと失せたらどうだ?テメェが。」
だから本の少しの仕返しとしてとっとと去れと言いたげな視線を送ったのは悪くはないだろう。
奴が若干傷付いたような顔をしたのはわざとだろうしな。本当に傷付いてるなら腹を抱えて笑えるが。
「うっわぁ酷い。美少女に向かってそう言うかしら?普通。まぁ鶴戯は普通じゃないからそう言っても意味無いわね。じゃ私はこの辺でお暇させて貰うわね。アスナじゃなかった亜沙のこと頼むわよ。
あの子はあれで友達思いの良い子だから暴走しすぎないように面倒見ていて頂戴。それと―」
やはりわざとかと思いながらもそれと―と1度言葉を切った挙げ句胡散臭げな笑顔を貼り付けていたので警戒しながらも話を聞く姿勢を取り直した。
「―
「ど―「どういう意味かは鶴戯、あんたが一番良く分かってる筈よ?じゃ!ほんとに帰るわね。あ、それとその姿は元に戻しとくわね。」・・・ッ。」
そう言ってすぐに姿を消したゼウスが言った言葉の意味を考えていたが、入れ違いになじみが現れたことにより意識がそちらに逸れた。
「鶴戯!大丈夫なのかい?」
そして現れたなじみは最早突進と言っていい程の勢いで俺に抱き着いてきていた。
正直、抱き締める力が強過ぎる気もするけどな。
[あ、ああ。つーかそもそも何をそンなに慌ててたンだよ。らしくもねェ。]
普段見せないなじみの慌て振りを見て地味に戸惑ったがなじみはいつもの調子の俺を見て安堵の息を吐きながら返答を返した。
「いや、ちょっと僕の所にヘラって言う女神が来てね。なんか思わせ振りな事を言っていたから万が一なんて事もあるかもしれないと思って。まぁ、結局は僕の杞憂だったみたいだけどね。」
はっはっはと笑いながら答えるなじみだったが、俺はそうではない。
何故ならヘラと言えばギリシャ神話のゼウスの妻に当たる奴だ。
どう考えてそいつと先程のゼウスと無関係なわけがねェからだ。
[ヘラ?・・・おいなじみ。そいつの名前、ミラとか言ったか?]
「え?ああ、そうだね。ミラって名乗ってたけど、それがどうかした?」
唐突な質問に普通に答え、逆に質問を返すなじみ。
一方俺はそれを聞いて成程と納得してなじみの質問に答えた。
[いや、ただ俺が会っていたゼウスってやつが名前を出していたからもしかしたらと思っただけだ。]
「ふぅん?なら良いけど。それはそうと、ヘラちゃんもそうだけども神様なんてのが本当に居たなんて驚きだぜ。僕は神様なんて信じてなかったからね。てっきりフィクションで実在の人物・団体・事件などには一切関係ないとばかり思っていたよ。」
肩をすくめ、やれやれと言いそうななじみに内心俺も同意した。
だが、前世の姿が奴の言葉と共に元に戻っていたといい、俺の前世の事や亜沙の俺に対する態度が知っているとは思えなかったことからして信じる他ないと言うのもまた事実だ。
だからこそ俺は先程去り際に奴から言われた言葉について考えていた。
「護るか見捨てるか」
勿論その意味が分からないわけではない。
分からないわけではないが、それは暗に俺のこの力を亜沙が特典で抑えられていないと言っているような物だ。
何より、俺自身が
そうなれば―
[ッ!痛ェ。何すンだなじみ。]
そこまで考えた所でなじみを見ると、不貞腐れながら俺の額にデコピンしているのが分かった。
とは言え、デコピン1つにスキルを幾つも使うとかどうなんだよ。
「話を聞いてなかっただろ?」
どうやら、何か話していたらしい。
だからってデコピンにスキル使うとか善吉辺りだったら死ンでるぞ?
まァ、今回はどう見ても俺が悪かったから仕方ないンだけどな。
[悪いな。で?何話してたンだよ。]
「球磨川君達の所行かないかい?って話をしてたんだよ。暇だしね。・・・まぁ2人でここに居ても良いけどね?」
途中から顔を紅く染めながらなじみはそう言った。だが、俺と2人で居てもいいとか大丈夫か?
ヘラって奴に変なこと吹き込まれたのかと自己完結し、取り合えず他の封印された奴等の所に行くかと言うと地味に残念そうな顔をした。
俺よりお前の方がなンかされたンじゃねェか?
と言いたくなったが。
「じゃあ取り合えず最初は球磨川君の所にでも行ってみる?」
[そうだな。]
まァ、禊の所に行ったらいつもの調子に戻るだろうと思いそこまで深く考えずに禊の所に向かうことにしたのだった。
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「あーあ。問題を先送りにしちゃったわねあいつ。折角私が考える時間を作ってあげたってのに。」
豪奢な玉座に腰掛けている幼女は笑みを浮かべそう言った。
無論、その正体は先程戦神鶴戯と会話をしていたゼウスである。
―まぁ良いわ。それでこそ私が殺した甲斐があるもの。
声には出さずに彼、いや彼女は笑みを深めた。
「さて、これからが楽しみね。神々の神器ですら抑えきれないその
―それすらも自身を強くするための
~安心院さんのォォ!!これ安心!!後書きボックスゥゥゥゥゥッ!!
なじみ「つーわけで、意味深な終わりかたした今話だぜ。」
鶴戯[本当にな。つか腋巫女に変身とかどうなんだよあの野郎。]
なじみ「まぁあれじゃない?神話でもなんかいろんなのに変身してるからでしょ?」
鶴戯[だろうな。]
なじみ「て言うか神様に殺されるってどうなんだよ。初期の設定だと亜沙ちゃんが間違って殺ったって話だったろ?」
鶴戯[・・・メタ過ぎね?]
なじみ「まぁ後書きだし。皆気になってるだろうからね。・・・で?どういうこと?」
鶴戯[あー、それはネタバレだから駄目だ。最後ら辺にでもやると思うぞ?]
なじみ「それまで果たして読者の皆が居るかどうかだけどね・・・?」
駄作者「(´д`|||)真っ青」
鶴戯[じゃあ今回はここまでだな。]
なじみ「僕の冗談が本当にならないといいね。じゃあまた次回会おうぜノシ」