前世でやる気のない転生者が女神補佐を目指します。 step1 めだかボックス   作:呪壊 赤城

63 / 69
遅れて申し訳ありません。駄作者です。

今回は予約投稿して後書き前書き忘れるという失態をしてしまいました・・・。
恐らくですが、次で漆黒宴編は終了すると思います。


そんなわけで封印されてもフリーダムな本編どうぞ。


第52攻 [どうしたバーミング。]

 

『また・・・勝てなかった・・・。』

 

「あーひゃひゃひゃひゃ☆」

 

「・・・・・・。」

 

「と言うわけで。」

 

[敗者は大人しく迎えに行ってこい。]

 

 

広い空間で手と膝を床につけ項垂れているボロボロな球磨川禊は目を回しながら勝てなかったと呟いていた。

それ以外の面子は無傷で腹を抱えて笑っている不知火半袖、冷や汗を流し申し訳ない顔をしつつ球磨川禊と目を合わせないようにしている鶴喰鴎、実に良い笑顔をしながら言い放つ安心院なじみと戦神鶴戯であった。

 

滅多にない顔触れで尚且つ、何故球磨川禊だけがボロボロなのか。

そして、不知火半袖と安心院なじみと戦神鶴戯が笑っていたり良い笑顔をしているのに鶴喰鴎のみが球磨川禊と一切目を合わせないようにしているのか。

 

 

―それは数刻前まで遡る。

 

 

「じゃあ取り合えず最初は球磨川君の所にでも行ってみる?」

 

[そうだな。]

 

 

そんな会話をした戦神鶴戯と安心院なじみは思い立ったが吉日と言わん速さで球磨川禊の元に訪れると彼の襟元を掴みそのままの勢いで不知火半袖の元に訪れた。

球磨川禊本人の意見は全くの無視である。

 

 

「やあ不知火ちゃん。このまま鶴喰君の所にでも行くつもりだけど不知火ちゃんも来ないかい?」

 

[一応暇潰せると思うぞ?]

 

 

不知火ちゃんと僕への態度が違い過ぎない?

と思った球磨川禊はこの時ばかりは全く以て悪くないだろう。

一方は無視、一方は許可を取っているのだから。

 

 

「あっひゃひゃ☆面白そうなんで付いてきます。」

 

 

不知火半袖がそう言うと、そのまま先程と同じ速さで鶴喰鴎の元に4人は移動した。

言わずもがな、移動には戦神鶴戯のスキルを使用している。

 

 

「え!?戦神さんと安心院さん・・・は何となくわかるけどなんで不知火さんと球磨川さんもいるの!?」

 

[俺のスキルだ。]

 

「ああ。戦神さんなら納得。」

 

 

急に4人もの人が(1人だけ人外だが)現れたら普通は驚くだろう。

鶴喰鴎も持ち前のツッコミを入れ驚いていた。

それに対し戦神鶴戯はドヤ顔で答え、それを聞いた途端に鶴喰鴎は納得してしまった。

全く以て慣れとは恐ろしいものである。

 

 

「それじゃあ始めようか。鬼ごっこ。」

 

「え・・・。」

 

[あーまァ良いか。]

 

「いや・・・。」

 

『鬼ごっこって・・・。』

 

 

戦神鶴戯以外はなんとも言えない表情で安心院なじみに視線を送る。

その視線は殆ど似たり寄ったりで

「流石にそれはやりたくない」と言いたげだ。

確かに凄まじく良い笑顔で鬼ごっこを始めると

安心院なじみが言ったら何か企んでいそうで怖いだろう。

主に彼女が鬼になると言い始めたら鬼ごっこなんて言ってられないと言う意味で。

とは言え、拒否権はないと言う意味で場所は何もなくしかし逃げ回るには丁度良い広さの空間に彼らは居た。

 

 

[罰ゲームはめだかの助太刀だな。鬼は俺で良いぞ。]

 

「え・・・戦神さんが鬼?」

 

『え、ちょっとそれは―って2人とももう居ない!?』

 

 

ギィと笑みを浮かべながら楽しげにそう言う戦神鶴戯を見て冷や汗を流しながら逃げようと考えた球磨川禊が辺りを見回すと、不知火半袖と安心院なじみの姿が既にない。

恐らく身の危険を感じあの2人は直ぐ様姿を消したのだろう。

 

だが、不知火半袖だけならまだしも、安心院なじみも姿を消すとなるとかなり状況的には良くないだろう。

戦神鶴戯の笑顔が深くなる中、球磨川禊と鶴喰鴎は顔を真っ青にしながら互いに顔を見合せた。

 

 

[鬼に攻撃しても良いぜ?俺もそのつもりだからな。]

 

『せ、せめて10秒数えてからにしてくれない?』

 

「そうだね。ほら、一応鬼ごっこは鬼が10秒数えてから追いかけるものでしょ?」

 

[そうか?まァ良いぜ?1―]

 

 

その瞬間2人は一斉に駆け出した。

しかし―

 

 

[10。]

 

 

戦神鶴戯は性格が悪かった。

2から9までをすっ飛ばしていきなり10と言うと、有無を言わせない勢いで元より、有無を言えないような勢いで追いかけ始めたのだ。

 

 

「『!?』」

 

『ってこっち!?』

 

 

しかも球磨川禊の方を追いかける気満々である。

一方標的(ターゲット)にされなかった鶴喰鴎は安心しながら球磨川禊とは真逆の方―つまり戦神鶴戯が来る方向に―向かって逃げていった。

 

 

『鶴喰君!!!?』『ちょっ―!!』『嘘―でしょ!?』『洒落になら―』『ない―って!!』

 

[鈍い鈍い鈍い!!もっと早く動けンだろうが!!おら脇が甘ェぞ!!]

 

 

薄情な!!と球磨川禊は鶴喰鴎に対し思ったが、めちゃくちゃ良い笑顔をしながら戦神鶴戯が攻撃をしてくる為、顔を真っ青にしながらも攻撃を避けるしかない。

 

―確か鬼ごっこではなかっただろうか?

なのに何故、自分は現在修行と同じ事をしているのだろう?そう球磨川禊は思った。

しかし、その一瞬遮った微かな疑問が命取りとなった。

球磨川禊の意識が一瞬反れた事により、戦神鶴戯の蹴りが脇腹に思い切り決まり、勢いよく吹っ飛んだのだ。

 

その後、球磨川禊が余所見をした事にキレた戦神鶴戯がひたすらボコボコにし、流石にヤバイと思った安心院なじみが一緒に居た不知火半袖と球磨川禊を置いてさっさと逃げた鶴喰鴎を連れて来て止めさせ冒頭にまで至ったわけである。

 

 

『また・・・勝てなかった・・・。』

 

「あーひゃひゃひゃひゃ☆」

 

「・・・・・・。」

 

「と言うわけで。」

 

[敗者は大人しく迎えに行ってこい。]

 

 

ちなみに、安心院なじみは戦神鶴戯が[あーまァ良いか。]の時点でスキルで自分を見えないようにし、不知火半袖が[鬼は―]と聞き逃げようとしていたのをスキルで一緒に見えないようにして鶴喰鴎と球磨川禊のどちらが餌食になるか話していたりしていたりする。

 

単純にめちゃくちゃ近い距離から球磨川禊が戦神鶴戯の犠牲になるのを見ていたのである。

そうする辺りこの2人性格が悪いのが似ているようだ。

 

 

『・・・わかったよ。』

 

 

尚、球磨川禊はボロボロながらも頷き『外』に出ていった。

 

 

「あの・・・。」

 

 

球磨川禊が姿消して少ししてから鶴喰鴎が戦神鶴戯におずおずと声を掛けた。

 

 

[あ?どうしたバーミング。]

 

「いや、バーミーですから私。」

 

[成る程なメーン。]

 

「なんで剣道みたいに言うの!!あと私のあだ名はバーミーだから!」

 

 

勿論、戦神鶴戯のボケに律儀にツッコミを入れつつ、である。

 

 

[で?大方なンで俺が桃園達(・ ・ ・)と知り合いかとか聞きたいンだろ?後は、お前の親父(鶴喰梟)について、か?]

 

「・・・そうだね。私は元々その為に箱庭学園に来たわけだし。」

 

 

急に真面目な態度で鶴喰鴎に問い掛けた戦神鶴戯は先程まで居た空間ではなく、いつの間にか用意したテーブルに挟まれて向かい合わせに置いてあるソファの片方に腰を下ろした。

 

そんな戦神鶴戯を見て、安心院なじみはスキルを使い人数分のコーヒーを出すと戦神鶴戯の隣に腰を下ろした。

それを見た不知火半袖と鶴喰鴎はコイツらもう夫婦じゃねぇかよと内心思った。

 

声に出すと話にならなくなりそうなので勿論声には出さなかったが。

 

そして、鶴喰鴎と不知火半袖が腰を下ろしたのを確認してから戦神鶴戯はテーブルに肘をつきゲン○ウポーズをしたまま至極真面目に話始めた。

 

 

[桃園達とは1年前くらいに会ったな。

この封印にも関係してるが、俺はスタイルを覚える際に奴等に会ってる。まァその前に試作品のスタイルは修得してはいたがな。場所までは()との契約上教えることは出来ねェが、試作品を教えた奴と桃園達にスタイルを教えた奴は同一人物であるとだけは言っておく。]

 

 

そう言って戦神鶴戯は1度間を置くとコーヒーを一口飲みまた話を再開した。

 

 

[・・・それと鶴喰梟についてだが・・・奴を殺した犯人と鶴喰梟自身に関しては何一つ教えることは出来ねェ。]

 

「じゃあ―」

 

[だが、それじゃあ締まらねェからな。ヒントくらいはやるよ。]

 

 

片側だけ口角を上げニヤリと笑う戦神鶴戯を見ながら3人は思わず唾を飲んだ。

 

 

[こう言うモンの答えってのは案外単純(シンプル)なモンだぜ?簡単で単純だったりするモンだ。

だからこそ嵌まっちまう(・ ・ ・ ・ ・ ・)。それこそ時計台の時の善吉のようにな。

この漆黒宴の黒幕も単純(シンプル)に考えればすぐわかる。そしてそれは、お前の親父(鶴喰梟)についても、だ。

別々じゃあねェンだよ。今回も前回も(・ ・ ・ ・ ・ ・)。]

 

 

スッと目を細めてそう言った彼の目は何時もとは違う鋭さがあった。それは目だけでなく、笑みも何時もとは違うモノだったが、それに気付いたのは安心院なじみ唯一人であった。

 

どうしたのか。と問い掛けた所で答えは返ってきそうにないな。そう思った安心院なじみはふと先程影武者達を秒殺する前にしていた彼との会話を思い出し聞くことにした。

 

 

「そういや、封印される前に話してた前回の出席者を皆殺しにした犯人についてはどうなんだい?さっきはなんか思わせ振りなこと言ってた気がするけど。確か[あの中にはいない]みたいな事を言ってたけどさ。」

 

[それを教えたら黒幕と繋がンだろ?]

 

 

安心院なじみの問い掛けに肩を竦めて答えた戦神鶴戯には先程安心院なじみが感じた違いはなく、普段通りであった。

 

 

「確かにそうだね。」

 

 

気のせいか。そう思った安心院なじみは途中から『外』の様子をいつの間にやら戦神鶴戯が出していたTV越しで見て何やら騒がしくなっている鶴喰鴎と大笑いしている不知火半袖に視線を向けた。

 

 

「っと、どうやら漆黒宴も荒れてきたみたいだね。」

 

[これから面白くなるの間違いだろ?]

 

「そうだね。じゃあ僕らは出るけど。」

 

[取り合えず自力で頑張れよ。]

 

 

ニッと笑った2人は不知火半袖と鶴喰鴎に一言ずつ言葉を掛け姿を消した。

 

余談だが、残された不知火半袖と鶴喰鴎は互いに顔を見合わせ「あの2人は自由すぎやしないか」と愚痴った後友人の人吉善吉のプロポーズを思い出し、「幾らなんでもあれはフラグ過ぎるだろ」とか言っていたとかいないとか。

 

 

 

 

そして、戦神鶴戯と安心院なじみが桃園喪々の封印を抜け『外』つまり、黒神めだか達の前に現れることになる。

 

しかし、ここで1つの大きなズレが生じる。

 

―それは本来であれば漆黒宴決勝戦が始まる少し前に解放される筈であった安心院なじみと戦神鶴戯が脱出をした事である。

これにより、桃園喪々は動揺してしまう。

 

戦神鶴戯と安心院なじみの本来よりも早い脱出によって漆黒宴は更に荒れるのか否か。

 

 

 

 

―それはまだ誰にも分からない。

 

 




~安心院さんのォォォ!!これで安心!後書きボックスゥゥゥ!!~


なじみ「・・・おい。駄作者。ニッコリ」

駄作者「・・・・・・。(汗」

なじみ「何か言うことにあるだろ?ニッコリ」

駄作者「皆様本当に申し訳ありませんでしたぁぁぁぁ!!」

鶴戯[大分開いたし、後書きと前書き両方忘れるとか、もう救いようがねェ・・・。]

なじみ「いや、良いんだよ?駄作者もリアルが忙しかったとかそこら辺は仕方ないさ。だから謝罪も何も後書きにも前書きにもなくても別に僕は怒ってないさ。ニッコリ」

駄作者「で、ではなんで私の首を絞めているのでせうか?」

なじみ「何の事だい?」

駄作者「ギニャアアアアアアア!!」

鶴戯[・・・取り合えず次回は早めに出せ。]

駄作者「・・・は、はい。では・・・皆様また次回・・・。」

なじみ「また会おうぜ!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。