処刑人の航海   作:カプサイシンマン

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5話 ロマンス・ドーン

 

「…すまねぇ麦わら。助かったぜ」

 

 本当にな。いくらイレギュラーが起きてベラミーが来る時間が早まったとしても、あのレベルの相手位は瞬殺してしかるべきだった。猿山連合の奴らにも迷惑かけちまったし、ここが引き時だな。

 

「クリケットさん、迷惑かけたな。俺ァここいらでおさらばするぜ」

 

「…お前はこれからどうするつもりなんだ、処刑人」

 

「…そいつァ、旦那には関係ねェ話だぜ」

 

「おまえ!本当にそれで「俺と戦え。ロシオ」ッ麦わら?」

 

「なんだと?もうウイスキーピークでのことを忘れたのか?」

 

「あぁ、もうあの時とは違ェ!【ゴムゴムの銃】!」

 

 あぁ畜生!なんだってんだこんな時に!

 

「もううんざりなんだよ!馬鹿野郎が!【鉤縄】!」

 

 

 【ナワナワの実、能力解説】

 

 任意の部位を縄に変えることが出来、任意の部位から縄を生み出せる。射出スピード、形状は任意で変えられる。

 

 【処刑人ロシオ、技解説】

 

 【這縄】…ほんのり武装色を纏った縄を素早く射出し、相手を拘束する。

 

 【鉤縄】…鉄塊をかけたフックのような形にした縄で相手を攻撃する。

 

 【鬼蜘蛛の巣(ハンターズネット)】…蜘蛛の巣状に射出された縄で相手を磔にして、全力のパンチを放つ技。

 

 【大蠍の処刑場(アンタレスエクテレス)…莫大な量の縄を放出し、ドームを形成する。

 

 

 

「ゼェゼェ…!まだやるか!?」

 

「ゼェゼェ…当たり前だァ!」

 

 なんでだ?なにがそこまで、コイツ(ルフィ)の背を押す…?

 

「もういいじゃねえか!ここで別れりゃ、全部丸く収まるだろ!?」

 

「ふざけんなァ!そんなの、そんな顔したおまえにできるかァ!」

 

 泣けてくるぜ。こいつらが裏切らねェだろうなんてことは分かってる。でも、心の何処かで疑っちまう…!

 

「ッそれがテメェに、関係あるかァ!?」

 

「だって俺たちは、友達だろうがァ!!」

 

 …

 

「…もういいだろ。チョッパー、馬鹿2人の手当てしてやってくれ」

 

「おう!ルフィのほうが重傷だ…!急ぐからちょっと待ってろ!」

 

「悪いが、俺は大丈夫だぜ。トナカイ小僧」

 

「ダメだロシオ!お前も結構ケガしてるんだぞ!」

 

「ああ。それを承知で、断らせてくれ。俺ァここにいるべきじゃねェ人間なんだ【パン!】ッてェな!なにしやがる、ミカンの小娘!」

 

「それはあんたの方でしょうが!なんでそんな、そんな泣きそうな顔で人との関りを断とうとすんのよ!私たち全員とアンタが友達でしょって言ってんの!」

 

「お、れが、友達…?」

 

「ああ!最初はちょっと怖かったけどな!」

 

「えぇ、そうね。聞きたいこともあるし」

 

「まァいつか斬る」

 

「おいバカマリモ。友達って言葉知ってるか?」

 

「そ、そうだぞ!オレのことトナカイって最初からわかってたしな!」

 

「そうそう!それとロシオ、いい加減に名前で呼びなさいよ…ってなんで泣いてんのよ?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふぅ、すまねェ。取り乱したぜ」

 

「ねぇロシオ、アンタほんとに一緒に来ないワケ?」

 

「あぁ。俺はしばらくその辺をうろつくことにした。それよりナミ(・・)もう船が出るみたいだぞ。空島、行ってこい」

 

「…ハァ。まったく。またね、ロシオ」

 

 友達か。何年ぶりだろうか。こんなに穏やかな気持ちで誰かの船出を見れるのは。忘れてたが、良いもんだな【ガシッ】友達…って?んん?

 

 は?()?ってうおおおお!?!?

 

「しっしっし!!行くぞ野郎ども!空舵いっぱーい!!」

 

《おう!!》

 

「おいルフィ!ばか、おまえ!」

 

「しっしっし!!」

 

 ばかやろう。嬉し恥ずかしい事しやがって…!

 

「…年貢の納め時か。よし、【処刑人】ロシオ改め、ロシオ・バストーニ、懸賞金9200万ベリー!麦わらの一味に入れてくれ!!」

 

《いいぞ!!》

 

「よーし!!宴だァ!」

 

「あほかァ!!帆を張るのが先だわ!」

 

「ロシオ一人じゃ帆張れないでしょ!サンジ君!ゾロ!手伝ってきて!」

 

「いいや!大丈夫だ!俺はナワナワの実の縄人間!躁帆技術ならだれにも負けねェ!」

 

「しっしっし!ロシオ!お前は今日から躁帆手だ!」

 

「おう!ってやべぇ!もう渦に呑まれ始めてる!なんかにつかまっとけ!」

 

 ドオォォォォン!!!

 

「船体が海流から離れてきてるぞ!」

 

「海が相手なら大丈夫!この船の航海士は誰!?」

 

「ナミさんです♡」

 

「俺も初仕事と行かせてもらうぜ!ナミ!指示をくれ!この船の帆を完璧に操って見せるぜ!」

 

 

 

 

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