遊矢にDDデッキを使ってもらうことに。
これを見てDDを使おう!
「「デュエル!」」
「こっちが先攻!ドロー!」
相手の先攻。カード……というよりオレはただペンデュラム召喚をサーヴァント召喚に転用しようとしただけだったからな……こうやって対戦するのは初めてだ。
これにも負けるわけにはいかない。オレはあらゆる外敵に打ち勝てなければならない。
「お主は何とも変なものを使うのう」
「このゲームは目玉が特徴らしいぞ。知らんけど」
観客として秀吉もついてきた。
使うディスクはヌメロンカードに付いてたやつ。
まぁ今回はヌメロンデッキでは無いが……互いにメインじゃないデッキを使う、という事だった。
デッキは40枚、ライフは4000。
「俺は手札から『DD魔導賢者ケプラー』を召喚!その効果でデッキから『地獄門の契約書』を手札に加え、そのまま発動!」
モンスターが一体、永続魔法が一枚。
場所は校舎の外、中庭へ出てのデュエル。
怪しげな催しに生徒、教師、外部客が複数野次馬に来ている。
「地獄門の契約書は毎ターンスタンバイフェイズに1000の自傷ダメージが発生する。代わりに毎ターン、デッキから『DD』モンスターを手札に加えられる!俺は『DDグリフォン』を手札に!そしてグリフォンはフィールドにDDがいれば特殊召喚できる!」
テーマはDD。我が魂を揺らす大いなる力……偉人と幻獣を扱う、事実上サーヴァントテーマ。
「2体のDDをリンクマーカーにセット!」
相手は周囲に見てわかるよう両手を掲げ、空中に発生したマーカーを示す。
「現れろ、リンク2!『DDD深淵王ビルガメス!」
ケプラーとグリフォンを素材にリンク2。
召喚されたのはリンクモンスター。特徴は水色のカードと、8方向に記されたリンクマーカー、その内有効となる赤く表示されているリンクマーカー。有効となるのはリンク数と同じ数。
「効果!特殊召喚時デッキからDDペンデュラムスケールをセッティング!」
相手の背後に首が2つあるケルベロスのなり損ないとエラソーに座ったオッサンが浮かぶ。
「俺はスケール3の『DDオルトロス』、スケール5の『DDD壊薙王アビス・ラグナロク』をセッティング!これでレベル4のモンスターが同時に召喚可能!」
オルトロス……確かケルベロスだかヒュドラだかの兄弟だったか……
スケールは3と5。この場合手札かEXデッキの表側のレベル4しかペンデュラム召喚できない。
「さぁ皆さまご注目!これから行いますは私のデュエルのメイン!ペンデュラム召喚です!スケールの間のレベルのモンスターを同時に呼び出します!では!」
相手はペンデュラム召喚を選択。
「我が魂を揺らす大いなる力よ、この身に宿りて、闇を切り裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚!まずはEXデッキから現れよ!DDグリフォン!」
ビルガメスのリンク先にEXデッキからグリフォン蘇生。
「そして手札から現れよ!『DD魔導賢者コペルニクス』!オルトロス!」
手札からは新たなDDとスケールにもなっているオルトロス。
この同時展開に観客が訳もわからず歓声を上げる。
「そして召喚されたコペルニクスの効果!デッキから『DDネクロ・スライム』を墓地へ送る!DDグリフォンはペンデュラム召喚時手札から『DDヴァイス・テュポーン』を墓地へ送り、1枚ドロー!」
墓地肥やしをしつつ手札交換。
これで場にはレベル4が3体、リンク2。
相手の手札は3枚。
こんだけやって手札消費3枚だけはおかしいだろ。
「さぁさぁまだまだ続きます!場にはレベル4のDDグリフォンとコペルニクス!2体を素材にオーバーレイ!エクシーズ召喚!」
エクシーズ召喚……同じレベルのモンスター2体、またはそれ以上を重ねて行う召喚法。
「この世の全てを統べるため、今世界の頂に降臨せよ!ランク4!『DDD怒濤王シーザー』!」
召喚されたのは黒いカード、エクシーズモンスター。
リンクモンスター同様レベルを持たず、ランクと呼ばれるステータスを持つ。
「更にシーザー1体でオーバーレイ!英雄の名賜りし者、深遠なる大義もて、この世の全てをいざ射抜かん!エクシーズ召喚!降臨せよ!ランク5!『狙撃王テル』!」
オーバーレイは重ねること。
エクシーズモンスターには一部、条件を満たしたカードの上に重ねてそのまま召喚することのできるモンスターが存在する。
レベル揃えて重ねろよふざけんな。
「そして!ビルガメスとテルをリンクマーカーにセット!2体でビルガメスを召喚!」
「……あ?何故わざわざリンクモンスターを再召喚した?もうスケールは揃ってるだろう」
「そう、もうビルガメスの効果によるスケールのセットは意味を持ちません。ですが素材となったモンスター効果は違います!墓地へ送られたテルの効果発動!デッキから墓地へDD、または契約書カードを墓地へ送ります!」
場のモンスターを減らしてでもひたすら墓地にカードが送られる。
「私は『DDスワラル・スライム』を墓地へ送ります」
「またスライム……偉人を墓地に沈めて何がしたい」
「それを今から見せてあげましょう!レディースエンドジェルトルメーン!ついにDDデッキの本領発揮!私の場にはビルガメスのみ。ですがこれまで墓地に送られたカードたちの効果が輝きます!まずは墓地のネクロ・スライム!墓地のコペルニクスと共に除外して、融合召喚!自在に形を変える神秘の渦よ、天球の回転を包み込み、新たな王を生み出さん!生誕せよ、レベル6!『DDD烈火王テムジン』!」
墓地のカード2枚を除外して融合。融合魔法無しで融合するな。
「続いて墓地のヴァイス・テュポーン!このカードと墓地のビルガメスを除外し、DDD融合モンスターを特殊召喚します!現れよ!レベル8『烈火大王エグゼクティブ・テムジン』!」
テムジンの進化系。エグゼクティブ。
「烈火王テムジンの効果!DDモンスターが特殊召喚された時!墓地のDDを特殊召喚できます!蘇れ、怒濤王シーザー!」
素材も無く復活したエクシーズ。
「そしてエグゼクティブテムジン!DDが召喚、特殊召喚された時!墓地からDDを特殊召喚!狙撃王テル!」
手札消費無くして4体もモンスターが増えてしまった。
何だこいつ……
「まだまだ!お楽しみはこれからだ!ペンデュラムゾーンのオルトロス効果!このカードとシーザーを破壊する!そして破壊されたシーザーの効果で魔神王の契約書を手札に加える!そのまま発動!」
また契約書……
というか自分で破壊して効果使うなよ、マッチポンプか?
「魔神王の契約書はDD融合モンスターを召喚する時、墓地のDDを除外して素材とすることができる!フィールドのテル、墓地のシーザーを素材に融合!現れよ!地獄の最重鎮!レベル10!『DDD超死偉王パープリッシュ・ヘル・アーマゲドン』!」
死偉王……CEOか。
攻撃力は3500。更に戦闘時相手の攻撃力をカード表記に戻す。並大抵のモンスターでは突破できないな。
「テルが墓地に送られたのでデッキから『特許権の契約書類』を墓地へ送り、効果でEXデッキに置かれているオルトロスを手札に加えます!そしてビルガメスに重ねて召喚!『DDD赦俿王デス・マキナ』!」
社長降臨。
コイツ……リンクの上に重ねやがったな。何なんだエクシーズって。
「レベル6のテムジンにレベル4のオルトロスをチューニング!シンクロ召喚!現れよ!レベル10!『DDD超死偉王ホワイテスト・ヘル・アーマゲドン』!」
2体目のCEO。今度はシンクロ召喚。効果は自分モンスターへの対象耐性。
シンクロ召喚はチューナーと呼ばれるモンスターとチューナー以外で召喚される手法。コレが1番マトモかもしれんな。
「場にDDが召喚された事でスケールのアビス・ラグナロクの効果発動!墓地からグリフォンを蘇生し、1000ポイントダメージを受ける!そしてダメージを受けた事で手札のオルトロスを特殊召喚!」
これで再び場が埋まる……社長、CEO2体、大王テムジンとザコ2体。
「グリフォンは墓地から蘇生した時、デッキからグリフォン以外のDDカードを手札に加える!俺は『DDD死謳王バイス・レクイエム』を手札に!」
……いい加減長いな。何でこんなゲームしてんだオレは。
「場のグリフォンとオルトロスでシンクロ召喚!レベル8『DDD呪血王サイフリート』!そして手札のバイス・レクイエムはペンデュラム効果を使用しての召喚もできますが、墓地のスワラル・スライムを除外して特殊召喚!そのままレベル8のバイス・レクイエムとエグゼクティブテムジンでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!ランク8『DDD超死偉王ダークネス・ヘル・アーマゲドン』!」
3体目。効果はペンデュラムモンスターへの破壊耐性。
「これが私の知る限り最強のポートフォリオ!カードを1枚伏せ、ターンエンドです!それではこの牙城を見事崩していただきましょう!」
ようやくターン終了。
盤面の整理をしておこう。
サイフリートは魔法か罠を1枚無効にできる。
社長は素材2枚を墓地へ送るかか場の契約書1枚を破壊する事でオレの場で効果を発動したモンスターを素材として吸収する。バイスレクイエムをスワラルで召喚したのもこの効果の為契約書を残したかったのだろう。現在素材が1枚、契約書が2枚。最大4回効果を使用できる計算だな。
そして各CEOにより戦闘時こちらのモンスターの攻撃力はカード表記に戻され、サイフリート以外を効果破壊できず、それぞれを対象に取れない。
そして最後に伏せたのはおそらくヘッドハント。DDDがいる時オレのモンスターの効果を無効にしコントロールを奪う。
しかも手札も2枚残っている……コペルニクス、ケプラー、オルトロス、ヘッドハント……
「むぅ、よく分からんが凄まじい盤面じゃな……突破できるのかの?」
「さぁ、やってみないとな」
「それでこそエンタメデュエリスト!」
「オレは遊ぶ気は無い。お前の全てを滅ぼしてやる」
長くなったから一旦切ります。