バカと無気力で暇つぶし   作:プラスマイナス裏表

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Bクラス ④

「ふふーん、ふーんふん♪」

 

 目的地、Bクラス到着。

 

『点数が足りない!交代だ!』

『古典に切り替えろ!その次は俺が行く!』

『こちらは英語で行くのじゃ!』

 

 おー、賑わってる賑わってる。

 

「へろーお。Bクラス代表を殺したい。どいてくれないかな?」

「あ?何言ってんだ!それなら俺を倒してから行くんだな!」

「私も相手になるわ!」

 

 Fクラスの面々を避けて教室に入ろうとすると、男女組が妨害に来た。

 

「倒す?私と戦うつもりなの?私はどいてって言ったのに」

 

【どいて】

 

「……っ!?」

「えっ……!?」

 

 私の言葉は現実を変革する。

 自力で道を開けたことに混乱した2人を放って教室内に入る。

 

「だっ!誰だ!?」

「チャオ。貴方が代表?よく分かんないけど戦争だから……殺しに来たよ。サモン」

 

 ──英語

 双神詩音──28点

 

 出現した召喚獣は……金髪に黒のスク水とマント、金色に発光する鎌……という、どっかで見たことある露出狂を彷彿とさせる姿。

 なんで私の召喚獣って姿がコロコロ変わるの?

 

「くっ……!ふ、ふはははは!なんだ?その点数は?そんな点数でこの俺を倒せると思ってるのか?代表はそれなりだが、末端となると見ちゃいられないな!そんなだから観察処分者なんて呼ばれるんだよ、バカが!やれ!お前ら!」

「「「サモン!」」」

 

 ──英語

 Bクラス近衛部隊A──165

 Bクラス近衛部隊B──172

 Bクラス近衛部隊C──159

 

「ふん、見たか?お前がどうやってこの状況で俺を倒す?倒すどころか、勝負を挑めやしない。所詮負け犬なんだよ。さっさとくたばって、補習受けてな。少しはそのカスみたいな頭がマシになる様になぁ!」

 

 召喚された3体の召喚獣。

 点数は私の5倍以上。合計で15倍以上の相手を掻い潜って相手代表に攻撃する事は不可能。

 

「だから何?私の頭?んなモン知らないよ。喋らないで。生き物。私の言葉は世界だ。生き物は愚かだから、何度でも言ってあげる。どきなよ」

【どけ】

 

「「「……っ!?」」」

 

 護衛なんて無駄。発話さえ許してやらない。

 

「じゃまだーってのに」

『やめろフタガミ!』

「……あ?」

「やめろ、坂本の指示だ」

「確か……須川さん?何で?もう勝ちなのに?」

「もういい。お前の執念は認める」

「……?何言ってる?現実が理解できてないの?もう戦争は終わる。私がそこの代表をぶっ殺して……」

 

 ──ドンッ!

 

「……はぁ〜〜あ。いーよ分かったよ……私も護衛の相手してるから」

 

 ──ドン!

 

 突如鳴り響いた轟音に思わずため息。

 私がやるってのに……もーいいや。シオン……ん?寝てる?あれ?

 

「なんだぁ?この音は?お前ら、何かやってるな!?」

 

 相手代表が周囲を警戒する。

 この音、どここらかなんてあからさまだし、その先の意図なんて分かりきってるのに……

 

「知らないよ。貴方に不満のある生徒が八つ当たりしてるんじゃない?」

「ち……」

 

 てきとー言っても答えに至れない様子。

 

「はー……須川さん、だっけ。作戦、あなたも聞いてるの?従うからもう止めなくていい。私はどーだろうと、勝てれば良いんだから」

「は……?そりゃ聞いてはいるが、お前は聞いてないだろ!説明いらないのか!?」

「従うって言ったでしょ。大体カンで分かる。護衛引っ張れば勝手に倒してくれるんでしょ。さ、3人とも、私と遊ぼうか!」

 

 どかした3人の護衛に再び向き直る。

 私が敵代表を背にして、護衛と代表の間に立つ。

 

「あっはっはー。さぁ、来なよBクラス。こんな生意気なヤツ、倒したいでしょ?」

 

 28点を振りかざし、護衛3人を自由にする。

 もう1人の観察処分者がやるってなら仕方ない。元の作戦はそうだったんだろうから、従おう。

 

 ──ドンッ!

 

「さっさとやっちまえお前ら!こんなのに時間取っても意味が無い!」

 

 相手代表の指示で私に更に2人、計5人。

 

「須川さん、ちょっと引かせようか」

「は?何を……?」

『Fクラス一同!一時戦線を下げるぞ!』

「お、流石代表さん」

 

 私の意図を察してかどうか、戦線が下がり、私たちと他に間ができる。

 

 ──ドンッ!

 

「む……よし、行くぞ!うおおおおおお!」

「あ……?どこ狙ってやがる!ヤケクソか!」

 

 ドン!

 

 私の召喚獣が突撃した先、護衛の隣を抜けて教室の壁に物理干渉可能な拳がヒット。

 

「〜〜〜〜〜〜っ!!」

 

 観察処分者の召喚獣はその疲労、ダメージが本体にフィードバックされる。

 めーっちゃくちゃ痛い。壁殴って凹ませてる人いるけどどんなパワーと痛覚してんの。

 

「ーと、でも大体わかった。さぁしっかりしてよね!」

 

 護衛の攻撃を大袈裟に避けながら壁と距離を取り、再び勢いを付けて壁を殴る。

 

「おい!何してる!さっさと潰して坂本を獲れ!」

 

 ──ドンッ!

 

「よし……させるか!こっちだ!」

「逃すな!必ずやれ!」

 

 確かな予感を感じ、壁と……相手代表から距離を取る。

 さぁ……やってくれるんでしょう?

 

『だぁりゃっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

 

 ──ドゴォッッッッッ!!!

 

「ンなッ!?何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」

「くたばれ、根本恭二ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

「くっ……バカが!ここまでお膳立てしても……お前じゃ俺より遥かに格下!お前が俺を倒せるとしても!護衛が戻る方が早い!お前らの負けだぁ!」

「だよね。だから……」

 

 ──ダン!ダンッ!

 

 Dクラスを使って開けさせただろう窓から、2つの影が着地する。

 

「ば、バカな……!」

「…………Bクラス根本恭二に保健体育で勝負を申し込む」

「ムッツリーニぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

 戦線を下げた事で大幅に距離を取った大多数。

 最終護衛も私が引き付けた。

 誰かフォローに来ても、もう1人の観察処分者が止められる。

 

「……フッ、嫌がらせじゃあ進化しない。成長も無い。コイツらの方がオレは好きだね……らしいよ。残念だったね、チャオ」

「…………試験召喚(サモン)

 

『Bクラス  根本恭二(ねもときょうじ)    203点

 保健体育 VS  保健体育

 Fクラス  土屋康太(つちやこうた)     441点』

 

 圧倒的な差によって、即座に決着した。

 400点?最低クラスじゃないの?バグか?

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