「ふふーん、ふーんふん♪」
目的地、Bクラス到着。
『点数が足りない!交代だ!』
『古典に切り替えろ!その次は俺が行く!』
『こちらは英語で行くのじゃ!』
おー、賑わってる賑わってる。
「へろーお。Bクラス代表を殺したい。どいてくれないかな?」
「あ?何言ってんだ!それなら俺を倒してから行くんだな!」
「私も相手になるわ!」
Fクラスの面々を避けて教室に入ろうとすると、男女組が妨害に来た。
「倒す?私と戦うつもりなの?私はどいてって言ったのに」
【どいて】
「……っ!?」
「えっ……!?」
私の言葉は現実を変革する。
自力で道を開けたことに混乱した2人を放って教室内に入る。
「だっ!誰だ!?」
「チャオ。貴方が代表?よく分かんないけど戦争だから……殺しに来たよ。サモン」
──英語
双神詩音──28点
出現した召喚獣は……金髪に黒のスク水とマント、金色に発光する鎌……という、どっかで見たことある露出狂を彷彿とさせる姿。
なんで私の召喚獣って姿がコロコロ変わるの?
「くっ……!ふ、ふはははは!なんだ?その点数は?そんな点数でこの俺を倒せると思ってるのか?代表はそれなりだが、末端となると見ちゃいられないな!そんなだから観察処分者なんて呼ばれるんだよ、バカが!やれ!お前ら!」
「「「サモン!」」」
──英語
Bクラス近衛部隊A──165
Bクラス近衛部隊B──172
Bクラス近衛部隊C──159
「ふん、見たか?お前がどうやってこの状況で俺を倒す?倒すどころか、勝負を挑めやしない。所詮負け犬なんだよ。さっさとくたばって、補習受けてな。少しはそのカスみたいな頭がマシになる様になぁ!」
召喚された3体の召喚獣。
点数は私の5倍以上。合計で15倍以上の相手を掻い潜って相手代表に攻撃する事は不可能。
「だから何?私の頭?んなモン知らないよ。喋らないで。生き物。私の言葉は世界だ。生き物は愚かだから、何度でも言ってあげる。どきなよ」
【どけ】
「「「……っ!?」」」
護衛なんて無駄。発話さえ許してやらない。
「じゃまだーってのに」
『やめろフタガミ!』
「……あ?」
「やめろ、坂本の指示だ」
「確か……須川さん?何で?もう勝ちなのに?」
「もういい。お前の執念は認める」
「……?何言ってる?現実が理解できてないの?もう戦争は終わる。私がそこの代表をぶっ殺して……」
──ドンッ!
「……はぁ〜〜あ。いーよ分かったよ……私も護衛の相手してるから」
──ドン!
突如鳴り響いた轟音に思わずため息。
私がやるってのに……もーいいや。シオン……ん?寝てる?あれ?
「なんだぁ?この音は?お前ら、何かやってるな!?」
相手代表が周囲を警戒する。
この音、どここらかなんてあからさまだし、その先の意図なんて分かりきってるのに……
「知らないよ。貴方に不満のある生徒が八つ当たりしてるんじゃない?」
「ち……」
てきとー言っても答えに至れない様子。
「はー……須川さん、だっけ。作戦、あなたも聞いてるの?従うからもう止めなくていい。私はどーだろうと、勝てれば良いんだから」
「は……?そりゃ聞いてはいるが、お前は聞いてないだろ!説明いらないのか!?」
「従うって言ったでしょ。大体カンで分かる。護衛引っ張れば勝手に倒してくれるんでしょ。さ、3人とも、私と遊ぼうか!」
どかした3人の護衛に再び向き直る。
私が敵代表を背にして、護衛と代表の間に立つ。
「あっはっはー。さぁ、来なよBクラス。こんな生意気なヤツ、倒したいでしょ?」
28点を振りかざし、護衛3人を自由にする。
もう1人の観察処分者がやるってなら仕方ない。元の作戦はそうだったんだろうから、従おう。
──ドンッ!
「さっさとやっちまえお前ら!こんなのに時間取っても意味が無い!」
相手代表の指示で私に更に2人、計5人。
「須川さん、ちょっと引かせようか」
「は?何を……?」
『Fクラス一同!一時戦線を下げるぞ!』
「お、流石代表さん」
私の意図を察してかどうか、戦線が下がり、私たちと他に間ができる。
──ドンッ!
「む……よし、行くぞ!うおおおおおお!」
「あ……?どこ狙ってやがる!ヤケクソか!」
ドン!
私の召喚獣が突撃した先、護衛の隣を抜けて教室の壁に物理干渉可能な拳がヒット。
「〜〜〜〜〜〜っ!!」
観察処分者の召喚獣はその疲労、ダメージが本体にフィードバックされる。
めーっちゃくちゃ痛い。壁殴って凹ませてる人いるけどどんなパワーと痛覚してんの。
「ーと、でも大体わかった。さぁしっかりしてよね!」
護衛の攻撃を大袈裟に避けながら壁と距離を取り、再び勢いを付けて壁を殴る。
「おい!何してる!さっさと潰して坂本を獲れ!」
──ドンッ!
「よし……させるか!こっちだ!」
「逃すな!必ずやれ!」
確かな予感を感じ、壁と……相手代表から距離を取る。
さぁ……やってくれるんでしょう?
『だぁりゃっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
──ドゴォッッッッッ!!!
「ンなッ!?何ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」
「くたばれ、根本恭二ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
「くっ……バカが!ここまでお膳立てしても……お前じゃ俺より遥かに格下!お前が俺を倒せるとしても!護衛が戻る方が早い!お前らの負けだぁ!」
「だよね。だから……」
──ダン!ダンッ!
Dクラスを使って開けさせただろう窓から、2つの影が着地する。
「ば、バカな……!」
「…………Bクラス根本恭二に保健体育で勝負を申し込む」
「ムッツリーニぃぃぃぃぃぃぃ!」
戦線を下げた事で大幅に距離を取った大多数。
最終護衛も私が引き付けた。
誰かフォローに来ても、もう1人の観察処分者が止められる。
「……フッ、嫌がらせじゃあ進化しない。成長も無い。コイツらの方がオレは好きだね……らしいよ。残念だったね、チャオ」
「…………
『Bクラス
保健体育 VS 保健体育
Fクラス
圧倒的な差によって、即座に決着した。
400点?最低クラスじゃないの?バグか?