へルボロフ使いのお話です。   作:リュウ・セイ

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久しぶりにへルボロフを使って、すごく楽しかったのと、デュエプレで、へルボロフを当てたので、それを記念して、描き始めました。
そんなに長くは描かないので、暇つぶし程度に読んでください。
それでは記念すべき、第一話、もとい、狼1、どうぞ!


狼1:覚醒する極・魔壊王と悪魔の狼。

 

 

 

「あ……」

 

 

 人生で始めて、TCG(トレーディングカードゲーム)というものに手を出した。

 

 その時、始めて買ったパックから《(ごく)龍覇(りゅうは) へルボロフ》というカードを当てた。

 見た目は狼で、その姿はプロボクサーと悪魔のような羽と鎌を持っていた。

 

 

 効果は……まぁ、強いのか、よくわからない。

 

 確か、ネットの情報によると、コイツと相性の良いカードがあるんだって?

 

 まぁ、よくはわからないけど……。

 

 

 そう思いながら、黙々とパックを剥いていった。

 

 

「これが最後のパックか……」

 

 

 最後の1パックを見て、俺はそう呟き、その1パックを剥いた。

 

 

 正直、《へルボロフ》以上のカードが出るとは、想定思えない。

 

 

 この時の俺はその程度の気持ちだった。

 

 

「……え?」

 

 

 ──しかし、その予想は大きく外れた。

 

 

 最後の1パックを当てると、キラキラと光ったカードが1枚だけあった。

 しかも、両面。レアリティはV(ビクトリー)で、カードのイラストの中央に、『(ごく)』と書かれていた。

 

 

「これって……確か、《へルボロフ》と相性の良いカード……だったか?」

 

 

 イマイチ自信がないが、俺はそのカードを見て、さっき当てた《へルボロフ》と相性の良いカードだと気づいた。

 

 

 ──(なんじ)(のぞみ)を言え。

 

 

「え……?」

 

 

 その時、不思議な声が俺の耳に響いた。

 

 

 何だ?今のは……?

 

 

 ──汝の望を言え。どんな望でも叶えてやる。そのかわり、代償を払ってもらう。

 

 

 もう一度、耳を澄ませると、また声が聞こえた。

 今度ははっきりと声が聞こえた。俺はその声が、どこから発しているのか、周囲を見渡した。

 

 

 ──我は貴様の目の前にいる。

 

 

「ッ……」

 

 

 その言葉を耳にした時、俺は先程、パックから当てたカード、《(ごく)魔壊王(まかいおう) デスゴロス》を覗いた。

 

 

「……まさか、お前が言っているのか?《デスゴロス》?」

 

 

 ──ああ。我は汝の望を叶える者。どんな望でも叶えてやる。

 

 

 ──さぁ、望を言え……!

 

 

「俺の……望……」

 

 

 それを聞いた時、俺は一度、目を瞑り、数秒、考えた。

 

 

 ──そして、俺は……望を口に出した。

 

 

「俺の望は……力だ!誰にも負けない、絶対的な力が欲しいッ!それが俺の望だッ!」

 

 

 ……良いのか?

 

 

「ああ。男に二言はない……」

 

 

 ……よかろう。汝の望、叶えてやろう!

 

 

 刹那。黒い渦が現れ、その渦は俺を包み込み、魂のような何かが、俺の中に入り込んだ。

 

 

 ──これでお前は強い力を手にした。

 

 

「これが……俺の、力……?」

 

 

 ああ、そうだ。これでお前は誰にも負けない、強い力を手にしたのだ。

 

 

「そうか……」

 

 

 それを聞いた時、俺は小さく、笑みを浮かべた。

 

 

「フフ、フハハハ、ハーハッハッハァー!!」

 

 

 ──そして、俺は頭のネジが狂ったかのように笑った。

 

 

「この力があれば、俺は誰にも負けない……!」

 

 

 体の中から(あふ)れ出る力に、少年、『黒神(くろがみ)(ろう)』は力に(おぼ)れた。

 

 

 

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