アナタはイヴですか?   作:屋上屋

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ディスプレイの絵空事

『絵空事の世界』

 

どこかおぞましくも独創的で、芸術的で。

そしてとても大きな絵画。

 

そしてそこは、とある少女の物語が動き始める場。

 

とあるゲームの、とある美術館の、とある場所。

 

 

…そこに、俺はいた。

…赤いスカートに赤いカフス、整った白いブラウスで。

そして茶色の、長い髪で。

 

いや。

いやいやいや。

 

「うっそだろ…。」

悪態の声までかわいらしいじゃないですか。こりゃどう考えてもあれですね。

…いや、んなわけねえだろ。

 

もし。

ありえないけどもし。

気が付いたら、ホラーゲームの世界でした~☆

しかもしかも、かわいらしいあの少女の姿で!

なーんてこったい☆

だとしたら。

 

 

たしかこの美術館には窓があったはずだ。

 

 

 

頭のない石像を尻目に、階段近くの窓へ向かう。

赤い瞳の無垢で無表情で、それでいてまぁ…かわいらしい少女が、俺の本来写る場所に映っていた。

 

「うっそやん…。」

 

いやいや何かのドッキリだろ。あるいは夢だろ。寝てる間につけられたVRだとか?最近は進んでるね~…。

 

まぁそれなら折角だから、俺はこの美術館(ゲーム)を探検するぜ…!

 

 

美術館の中は暗くて、だれもいない。どうやら今はあの世界に迷い込んだ後みたいだ。

 

「ってことは~…あった。」

 

美術館入口を直進してど真ん中に見えるは、地面に描かれたチョウチンアンコウ?が映る深海の絵。

こうしてみるとバカでかいな。この絵どうやって運んで来たんだ?まさか絵のある場所に建てたとか…?

まぁどうでもいい。この絵の重要なところは。

 

ぴちゃり。

 

「…うへ、やっぱ液体になってるな」

入れるというところだ。

 

…一応息とか止めて入った方がいいのか?

 

 

 

ばしゃんとダイブする。しばらくは水のような浮遊感もあったが、足が付くと

それも無くなった。

 

…今更ながら、スカートも頼りねえなあ。ひらひらしてるというか…あんまり男の時みたいに走り回れねぇぞこりゃ。

やってた頃は「邪魔なもんは乗り越えたり押したりしろよ」とか思ってたけど…うむ、無理っすね。ぶっちゃけ腕も足も頼りないぜ。

 

真っ青な廊下には名札のない崖みたいな絵が飾られている。名前ない奴まで作るのか…再現度たけーなおい。

ここで右に進めば鍵のかかった扉があるわけだから、先に左の部屋に向かって、薔薇と鍵を入手しなきゃならないわけだ。

うん、覚えてる。

 

 

そんでここの廊下には文字が…

 

文字が…。

 

「ないな…。」

 

…まぁ、そこまで再現はできなかったっぽいな。行きと帰りで文字が変わるのは流石に難しかったのかもしれん。

とりあえず、折角Ibを3Dでプレイできるんだ。

プレイしたのは昔だけど、RTAばりの攻略見せつけてやるぜ…!

 

 

 

いやねぇよ。

 

 

 

「薔薇…ねぇよ…!?」

 

 




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