ドゥ~ラドゥラドゥラ! 私が最強のウマ娘メンテねえ! 作:東頭鎖国
待ちに待った練習初日。
トレーナーとエアプメンテは、久々に練習場に立つ。
「プメ、足の調子は大丈夫?」
「もちろん! 走りたくってウズウズしてるドゥラ!」
エアプメンテはぴょんぴょん跳ねながら答える。
ギプスが外れてからも、連日のリハビリでもどかしい思いをしたのだ。
足が動かせないのも辛かったが、動かせるのに自由にできないのも辛かった。
だが、今は違う。
「トレーナーっ、走ってもいいドゥラか! ウォームアップはもう済んでるメンテよ!」
「そうだね……練習メニューとは別だけど、好きに走っておいで」
「やったドゥラ~!」
エアプメンテは水を得た魚のように競技場を駆けていく。
本当に楽しそうに走る姿に、トレーナーも微笑んでしまう。
「よかった……」
とりあえず、走れることに一安心。
怪我の影響で走ることに自体に抵抗がないことに、もう一安心。
「あとは怪我のブランクがどれくらい影響しているか、だな」
*****
「……すごいな、ほとんどタイムが落ちてない。
流石だね、プメ」
「えっへん! 当然メンテねえ!」
エアプメンテの計測タイムは、故障前とほとんど変わらなかった。
トレーナーは小さく驚き、エアプメンテは得意気に胸を張る。
「でも、安心していられないよ。
あくまでも遅くなっていないだけだ。
キミが停滞している間に、ライバル達はより強く、速くなっている。
キタサンブラックもそうだろうね」
「キタサン……」
エアプメンテは、先の有馬記念を思い出す。
勝ち星こそ逃したものの、シニア級のウマ娘相手に互角以上の勝負を繰り広げていた。
春天の時には、もっともっと速くなっているに違いない。
「負けたくないドゥラね」
「勿論、僕もだ。
絶対にキミを勝たせるつもりでいる。
前回は合宿で菊花賞に備えたけど、今回は時期的に難しい。
だから、ここを使う」
そう言ってトレーナーが一点を指す。
指の先にあるのは、坂路だった。
「ブランクでもっとも落ちている能力は、最後まで走り切る体力だ。
だから、そこを徹底的に鍛え直すよ」
エアプメンテは坂路をぽけーっと見上げながら呟く。
「……それにしても、意外ドゥラね」
「そう?」
「うんドゥラ。
てっきりプールで泳ぐとばっかり思ってたドゥラ」
エアプメンテは、ジュニア級の頃を思い出していた。
スタミナをつけるためにひたすらプールで泳がされていた頃を。
「それはもちろん、おいおい並行してやっていくよ?
でも、それは今日じゃない。
だって、復帰初日なんだ。
キミだって目一杯走りたいだろう?」
トレーナーはそう言って笑う。
その言葉を聞いて、エアプメンテの表情が喜色に染まっていく。
「うん……うんっ!
さっすが~、トレーナーは話がわかるドゥラッ!」
「よし、それじゃあ早速始めるよ!
よーい……ゴー!」
トレーナーの合図とともに、エアプメンテは弾かれるように坂めがけて走り始める。
そのままの勢いで、ぐんぐんと坂路を上っていく。
(こうやって坂を走る間隔も、久しぶりドゥラ。
でも、走り方は身体が覚えてるメンテねえ!)
合宿での経験は活きている。
一~二ヶ月走らない程度で忘れてしまうほど、ヤワな鍛え方はしていない。
そのまま、あっという間に頂上まで走り抜けてしまった。
「よし! 帰りは走らずにそのまま下りておいで!」
「ん、わかったドゥラ!」
エアプメンテはトレーナーの言葉に従い、ゆっくりと坂を下っていく。
「すごいね、ブランク明けとは思えないよ。
流石だね、プメ」
「合宿のおかげメンテね。
それに、なんか地面がやわらかくていつもより走りやすかったドゥラ」
「この坂路コースはウッドチップが敷き詰められているからね。
実際のコースを走るよりも足の負担が少ないんだ。
足の負担は最小限に、でも練習は最大限に! 今日からは厳しく行くからね、プメ!」
こうして、エアプメンテ陣営の練習は始まった。
その後、バレンタインやファン感謝祭などのイベントも挟みつつ。
エアプメンテは着実に練習を重ね、天皇賞への準備を整えていった。
そしてあっという間に時は流れ……5月の頭。
ついに、運命の日がやってくる。
*****
春の天皇賞、当日。
京都競馬場の控室。
そこに、エアプメンテはいた。
「……菊花賞の時以来、メンテね」
エアプメンテはソワソワして、なんだか落ち着かない様子だった。
「プメ、緊張してるのかい?」
「いや、緊張っていうか……なんか、わかんないんドゥラけど……。
心がザワザワするっていうか、不思議な気持ちメンテ」
「久しぶりだから無理もないよ。
ところで、キミも分かっていることだろうけど、今回のレースはキタサンブラックも出走する」
トレーナーの言葉に、エアプメンテはこくりと頷く。
それを見て、トレーナーもまた頷く。
「彼女に関しては、言うまでもないだろう。
前走の産経大阪杯こそ2着だったが、その実力は疑いようもない。
それと、有馬記念で一着だったオールハイユウも出る。
彼女は直接対決でキタサンブラックを下している。
他に有力なウマ娘は、前走で長距離G2レースの阪神大賞典を勝って勢いづいているシュヴァルグランに、有馬記念二着のサウンズオブアース。
だけど、最も警戒するべきはキタサンブラックただ一人だ」
「そのつもりドゥラ。
トレーナー、今日の作戦は?」
「なし! キミの好きなように走っておいで!」
「っしゃあドゥラ!!」
エアプメンテは気合を入れて控室を出る。
そこに緊張や憂いはなかった。
*****
一方、キタサンブラックの控室。
スピカメンバーの一同とともに、キタサンブラックは準備をしていた。
「いよいよ、エアプメンテとの再戦になるな」
沖野トレーナーの言葉に、キタサンブラックは頷く。
「はい。
この時を、ずっと待ってました。
言い訳するつもりじゃないんですけど……。
やっぱりエアプメンテちゃんのいないレースってどこか寂しくて、あの時ほど全力が出せなくて」
「てめー有馬でゴルシちゃんに先着しといて生意気だな~!!」
「ヒェ~! ごめんなさい~!!」
不用意な発言を受けて、ゴールドシップはキタサンブラックのこめかみを拳でグリグリする。
「前から思ってたけど、キタサンって意外といい性格してるわよね」
「スピカに染まっちまったのかもな」
ダイワスカーレットとウオッカは呆れながら言う。
一方、マックイーンはキタサンに絡むゴールドシップを引き剥がしながらキタサンに微笑む。
「まあ、これなら緊張して力が出せないということはなさそうですわね」
「いたた……そうですねっ、今からエアプメンテちゃんと走るのが楽しみです」
「今度こそ勝ちなよ、キタちゃん。
無冠の『帝王』なんてあだ名、返上しちゃえ!」
先輩として、トウカイテイオーが活を入れる。
「はいっ!!」
仲間に見送られ、キタサンブラックは控室を出る。
今度こそ、勝つ。
そんな熱い炎を宿しながら。
*****
「すーっ……」
コースに入場したエアプメンテは、大きく息を吸う。
芝の青臭いにおいがする。
そして、周囲を見渡す。
そこには、これから戦うウマ娘たちがいた。
エアプメンテにとって、知らない顔ぶればかりだった。
そんな中で、唯一見慣れた姿がこちらに向かってくる。
「キタサン……」
二人は向かい合う。
そして、キタサンブラックが口を開く。
「
今日こそは、私が勝つよ」
「冗談。
今回も私が勝つメンテね!」
お互いに好戦的な笑みを浮かべる。
その後、キタサンブラックが表情を崩して微笑む。
「エアプメンテ……いや、プメちゃん。
おかえり」
エアプメンテもまた、ニヤリと笑い返す。
「ただいまドゥラ」
そしてファンファーレが鳴り、互いに離れて互いのゲートへと向かっていく。
『唯一無二、一帖の盾をかけた熱き戦い! 最長距離G1、天皇賞春!』
実況の声がする。
『六冠王がついに帰ってきた! 一番人気、エアプメンテ!』
ふと、自分の名前を呼ばれる。
観客席に向けて手を挙げてみれば、割れんばかりの歓声が巻き起こる。
「待ってたぞエアプメンテー!」
「お前がいない冬のG1戦線、寂しかったぞー!」
「今日のために、また母ちゃんを質に入れて見に来たんだぞー!」
そんな声援を浴びた後、エアプメンテはコースに向き直る。
とんとん、と地面を軽く踏む。
足に違和感はない。
ただ、自分がターフに立っているという事実を改めて確認する。
「ああ……」
──帰ってきた。
菊花賞から、半年。
レースのことを考えない日はなかった。
でも、ああ、やっと──
「走れるドゥラ!!」
がこんっ!!
『さあ、ゲートが開いた! 各ウマ娘、綺麗なスタートを切る! ここでハナを取るのはエアプメンテ! 見事なスタートダッシュだ! 怪我のブランク程度では、その切れ味は錆びつかない!』
他のウマ娘を置いていき、エアプメンテが一気に先陣を切る。
そのままスピードを上げ、ひとり大逃げの態勢に入ろうとする。
(させないっ!)
しかし、そうは問屋が卸さない。
キタサンブラックが猛追して、エアプメンテのすぐ後ろにつける。
『おっとキタサンブラック、エアプメンテの後ろにピッタリとついている! これは菊花賞の時と同じ作戦だ!!』
『彼女はこの作戦でエアプメンテをあと一歩のところまで追い詰めていますからね。
果たして、リベンジとなるでしょうか』
(そう来るのは、分かってたドゥラ!)
エアプメンテは更にペースを上げて引き離そうとする。
『何という加速だエアプメンテ! これは掛かってしまっているのではないか!?』
『3200mのレースとしては完全にオーバーペースですね。
どこかで息を入れるタイミングがあるといいのですが』
実のところ、エアプメンテは冷静だった。
自分がオーバーペースであることも重々承知している。
そのリスクを犯してでも、キタサンブラックのマークを引き剥がしたかった。
(なんとなく、本能で分かるドゥラ。
今日のキタサンは『強い』。
一旦好きにさせたら、どうなるかわかったもんじゃないメンテね)
事実、今日のキタサンブラックは心身ともに絶好調だった。
ベストパフォーマンスと言ってもいい。
その理由は、皮肉にもエアプメンテの存在だった。
(そうだ……。
これが、『エアプメンテ』の走り。
これに勝つために、私は走ってるんだッ!)
後先なんて考えない。
ただ気合の保つ限り、追い続ける。
そんな中、後続のウマ娘達の反応は様々だった。
(これが、エアプメンテ……世代の覇者、本物の怪物。
僕は、こいつに勝てるのか?
……いや、弱気になっちゃダメだ!)
シュヴァルグランは、その姿に畏怖を覚えながらも闘志の火を燃やす。
(映像では見ていたが、なんという走りだ。
なんと
サウンズオブアースは、心の中で感嘆しながら笑みを浮かべる。
(だが、勝つのは私さッ!)
各ウマ娘の内心はそれぞれだったが、全体的には冷静なレース運びをしていた。
さすがにシニア級のG1ともなると、エアプメンテの走りにペースをかき乱されるウマ娘はいない。
一方で、先頭の二人のデッドヒートは続く。
「うぐぐ……!」
京都競馬場の過酷なコースが、確実にエアプメンテの体力を奪っていく。
しかしそれは、キタサンブラックにとっても同じことで。
「くっ……!」
流石にペースを維持しきれなくなり、少しずつエアプメンテの速度が落ちる。
(いける!?)
キタサンブラックは好機を見出し、しかし踏みとどまる。
(違う、今は追い抜くときじゃない。
プメちゃんは最終直線で、もう一回加速する! 少しでも圧をかけて、その力を奪うんだ!)
対するエアプメンテは、やりづらさを感じながらも考える。
(ああ……この圧力、キツいメンテね。
なんで直接押さえつけられてるわけじゃないのに、こんなに苦しいんドゥラかね。
気持ちよく逃げられないし、レース運びなんて全然上手く行かないドゥラ。
でも……これが競争。これがレース!)
「そうこなくっちゃ……ドゥラ!!」
二人は坂を越え、最終直線に差し掛かる。
『さあここからが勝負所! 各ウマ娘、ラストスパートをかける!』
「はぁっ、はぁっ、はぁっ!!」
二人の体力は、既に限界が近づいていた。
呼吸が乱れる。
フォームが崩れる。
それでもいい、速く。
ちょっとでも速く!
「うぁぁぁぁぁぁっっ!!」
キタサンブラックが咆える。
その猛追から逃げ切らんとして、エアプメンテもまた駆ける。
『残り200m! エアプメンテか、キタサンブラックか!
エアプメンテか、キタサンブラックか!?』
エアプメンテは菊花賞の時と同じく、最後の再加速をかけようとして──
(……ッ!?)
しかし、それは出来なかった。
キタサンブラックが並び、そして──
『エアプメンテ、キタサンブラック、互いにもつれ込むようにしてゴール!! 後続も次々とゴールイン!!』
やがて、掲示板が灯る。
そこに描かれていたのは──
『キタサンブラック! 一着はキタサンブラックだ!!
キタサンブラック! 最大のライバルを下し、今ここに春の盾を手中に収めたー!
無冠の帝王……いやっ! この春の帝王はキタサンブラックだ~!!』
観客席は、どよどよとざわついていた。
「マジかよ、エアプメンテが負けた……」
「信じられねえ……」
「俺、ずっと応援してたのに……」
そんな中で、一人のウマ娘が大きく声を上げる。
「キタちゃん! おめでとうっ!!」
観客たちが一斉に声の主を見る。
それは、ライスシャワーだった。
ライスは自分が目立つことも厭わず声を出し、そしてパチパチと大きく拍手をする。
それにつられるようにして、周りの客たちも次々と拍手をする。
拍手の波が、会場全体まで伝わっていく。
「あ……」
キタサンブラックは、疲労と酸欠もあってフワフワした心地だった。
目の前の光景に現実感がなかった。
「なにボーっとしてるドゥラか、キタサン!」
後ろから声をかけられる。
そこにいたのは、エアプメンテだった。
「プメ、ちゃん……」
「私に、勝ったんだから、もっと堂々としてる、メンテよ!」
エアプメンテは悔しさをこらえながら、途切れ途切れに言葉をぶつける。
「そっか、私……私……。
私! 勝ったんだあぁぁぁぁぁ!!」
キタサンブラックは両手を突き上げて叫ぶ。
ずっと欲していた、G1初勝利。
そして何よりも欲していた……エアプメンテへの初勝利。
「すげえぞ、キタサンブラックー!!」
「次もお前のレース見に来るからなー!!」
喝采の声と、万雷の拍手が降り注ぐ。
その中には、キタサンの見知った顔ぶれもいた。
スピカのみんな、商店街のみんな、ミホノブルボン、ライスシャワー。
サトノダイヤモンドをはじめとした、友人のみんな。
そしてなんと、サクラバクシンオーまで応援に駆けつけていた。
「流石ですキタさん! 流石私の見込んだ学級委員長!」
バクシンオーはうんうんと腕組みしながら深く頷く。
彼女はちょくちょくキタサンブラックのことを気にかけていた。
キタサンブラックは、エアプメンテが走れない期間中にもレースに勝ちきれないことに悩みと焦りを感じていた。
そんなとき、彼女はよくキタサンブラックの弱音の受け皿になっていた。
キタサンの悩みを聞くと、バクシンオーは決まってこう言うのだ。
『それならば、バクシンしましょう!!』
良くも悪くも、バクシンオーは悩みを後に引かない。
そのおかげもあって、キタサンブラックは二度の敗戦から気分を切り替えて対エアプメンテに全力で臨むことができた。
(ああ、そうだ)
キタサンブラックは、改めて思う。
(私、すっごく多くの人に支えられてきたんだ)
「皆さん、ありがとうございました!!」
キタサンブラックは観客席に向けて、深々と頭を下げた。
そして頭を上げて周りを見ると──
「あれ? プメちゃんは?」
*****
エアプメンテは、地下バ道を独り歩いていた。
一足先に、自らの控室に戻るために。
「ッ……ふッ……」
歯を食いしばりながら、歩く。
すると、前方によく見覚えのある姿が見えた。
「トレー、ナー……」
トレーナーは笑顔を作りながら、エアプメンテを迎える。
「……いい、レースだった。
よく頑張ったね、プメ」
その言葉を聞いた瞬間、エアプメンテの感情は決壊した。
今まで必死に抑えていた涙が、ぼろぼろと溢れてくる。
「トレーナー……私、私……!!
勝てなかった、ドゥラよぉ!! 負けちゃったドゥラよぉ!!」
エアプメンテはトレーナーに飛びつき、胸の中で泣きじゃくる。
「……そうだね……」
トレーナーは上着をぐちゃぐちゃにされながらも、黙ってそれを受け入れていた。
「悔しいドゥラよぉ!! 最後、最後っ……!!」
「ああ……最後のスパートが、伸びなかったね。
力が残ってなかったんだ。
でもキミは全力で戦ったよ。
全てを出し切った。だから──」
「違うんドゥラ!!」
エアプメンテはトレーナーの上着をぎゅっと強く掴み、言葉を遮って言う。
「スパートが伸びなかったんじゃないドゥラ。
ホントはもうちょっとだけ、速く走れる力は残ってた。
でも……でも! 怖かったんドゥラ!!
菊花賞の、あの時と同じ加速をしたら、また足が折れちゃうかもしれないって……そう思っちゃって!
最後、全力で踏み込めなかったメンテ!!」
練習では気づかなかった。
トレーナーも、そして本人ですらも。
限界を超え、限界以上で走ることの恐怖を。
走れなくなってしまうことの恐怖を。
魂を削り合うギリギリの勝負で、恐怖が生み出した僅かな躊躇が敗因に繋がってしまった。
「……謝らなくていいんだ。
後悔も、しなくていい。
ただ……無事で帰ってきてよかった」
トレーナーは泣き続けるエアプメンテを抱きしめる。
彼の目にもまた、涙が浮かんでいた。
「悔しい、ねえ……!!」
「ひっく、ひっく……悔しいドゥラ!!」
「もっと、強くなろう。
全力で踏み込む必要なんてないくらい、もっと強く。
一緒に頑張ろう、そして……次こそは、勝とう!」
「勝つドゥラ!!」
エアプメンテにとって、公式戦初の敗北。
その悔しさは、筆舌に尽くし難いものがあった。
しかし、エアプメンテはまだ走れる。
次がある。
まだ、戦える。
エアプメンテ達は、次こそとリベンジを誓う。
この敗北を乗り越えて、彼女はもっと強くなる。