黒川あかねと話すだけ 作:推しの子ハピエンで終わりそうですかね?
緋彩くんにはシリアスできないし、私も書けない。読者もそれを望んでない。よくわかる結果でしたね!!
この前のは黒歴史として残しときます……。
今話の流れは
幼児期→小学生→中学生です。
最後のが言いたかっただけ。高校がかかれないのは、最後のが言えないから。
幼児二人は公園の砂場で遊んでいた。
「あかねちゃん! みてみて!」
「ひぃくんどおしたの?」
「これ!」
「んーおだんご?」
「うん! さんしょくたんご!」
ひぃくんと呼ばれた少年が、自信満々に見せているのは、泥団子を三つ作り木の棒を通したものだった。
「みっついろないよ」
あかねちゃんと呼ばれた少女は、それを一瞥すると、すぐに視線を逸らしポツリとこぼす。
それに対して少年はムッとしたようだ。声を大きくして否定する。
「ちがう! こなかかってるの!」
「うーん? わかんなーい。ひぃくんのよりわたしのほーがうまくできるもん!」
「じゃーみせてよ!」
「むふふ、いいよ!」
そう言うと少女は少年の方に近づいて、砂を集め始める。
「お水いらないの?」
「いる! ひぃくんがもってきて」
「ぼく? えー! ぼくまだここであそぶ」
「もってきて!」
「やだ!」
「もってきてよぉ」
「やだやだやだぁ!」
「ひっく、もってもってぎでよぉ!!!」
「あ、ないちゃった……」
「ひぃくぅん! もってきてよぉ! ねぇえ! ねぇ!」
「あわわわ、どどどうしよう…………ひっぐひっひっ……」
「「うわぁあぁぁぁぁあああん!!」」
二人の鳴き声を聞いてあかねの母親がやってきた。
グスグスと泣いている二人を宥めて、頭を撫でる。
「仲直りできる?」
「「……うん」」
「ごめんなさいは?」
「「ごめんなさい…………」」
「仲良くするんだよ? さぁ遊んでらっしゃい」
「「うん! いってきます!!」」
母親の声に瞳を輝かせて頷き、一目散に走り出す。
目指すはブランコだ。
「わたしがさきね!」
「じゅかいでこうたいだよ?」
「うん。じゃあひぃくんがおして」
「ん! ……おしゅよ? せーの!」
勢いをつけて押し始めた。まぁ幼児の力で押している為、大した速さはない。
しかしながら、本人達からすればとても速く感じられたのだろう。
「と、とまれないよ?!」
「うわぁ! はやい!」
「ひ、ひぃくんたすけて!」
「ぼ、ぼくもできないよ! …………おばさん!! ぶらんこが! ぶらんこがぁ!」
「たしゅけてぇ──ー!!!」
「あかねちゃん! もうすこしのし、し……しんぱん?」
「しんぼーだよ! しんぱんちがう!」
「そうだしんぼーだ。がんばってぇ!」
なんだかんだ余裕がありそうではあるが、当人達には重大事件が起きたも同然。とても悲痛な空気が流れている。
「うぅ、とまらないよぉ……わたしきっとこのままずっとぶらんこになってなきゃいけなくなっちゃうんだ……」
「ええ?! あかねちゃんとはなれるのヤダよ!」
「ひぃくんごめんね…………わたしもうダメみたい」
「あかねちゃん! あかねちゃーん!」
「あかね、緋彩くん。何をそんなに声上げてるのかしら?」
「おばさん! あかねちゃんが! ぶらんこにつかまっちゃった!」
「緋彩くん? 何言ってるのかしら? ……ほら、あかねこれで止まったわよ」
「?! ほんとだ!!」
ブランコが止まりびっくり! と言った顔で飛び降りるあかね。
あかねと緋彩は顔を見合わせる。何秒かそのまま見つめ合い、
「あかねちゃーん!!」
「ひぃくーん!!」
「あなた達、本当に仲がいいわねぇ」
お互いの無事を喜び、ぎゅーっと抱きしめあっていた。半泣きである。
無事も何も、そもそも何事も起こっていないのだが、二人にしてみれば今生の別れになってしまうかもしれないと言う心境だったのだ。
むしろこの程度で済んでいることを褒めてあげるべきだろう。
「うん! ぼくあかねちゃんのことすきだよ!」
「わたしも! わたしもひぃくのことすき!」
「あらあら、かわいいわねぇ」
「かわいいだってよ。よかったね!」
「むふふ、わたしかわい?」
「うん! かわいい!」
☆☆☆☆☆
「緋彩くん、一緒にかえろ?」
「ん? わかった! …………じゃあ僕あかねちゃんと帰るから、またね!」
「あ、邪魔しちゃったかな」
「ううん、してないよ。アイツら帰る方向違うし」
笑顔で送り出してくれたし、と続ける。
笑顔というよりも「幸せそうですなぁ(ニヤニヤ)」と言った感じであったが、緋彩はそう捉えなかったのだからそれでいいのだ。
「そう? ならよかった!」
「ま、残りたい時は言うから気にしないで」
「ん。ならこれからも遠慮なく誘うね」
「はーい」
二人はそんな会話をしつつ、教室を出て行った。
「………………あれで付き合ってないらしいぞ」
「いつのまにか付き合ってんだろ」
「黒川さんかわいいけど、緋彩の奴がいるせいで誰も告白しようとしないらしいな」
「それ聞いたことあるわ。緋彩のやつも黒川さんと付き合ってるようなもんだから、女子から告白とかされないらしいぞ」
「「なんだそれ」」
「緋彩はともかく黒川さんは芸能人ってやつだろ? それもあるんじゃね?」
「でも緋彩といるのが一番の理由でしょ」
「「「「間違いない」」」」
緋彩とあかねを見送ったクラスメイト達は皆、「早く付き合わないのかなぁ」と思わされていた。
「そういえば今日は稽古ないの?」
「うん、今日はおやすみ!」
「おお、よかったじゃん」
「あと、今度かなちゃんとCM出ることになったんだよ!」
「うぇ?! それすごいね!! と言うかそれ話して大丈夫なやつ?」
「うん。もう放送されてる」
「なら今日はテレビ付けなきゃ」
「本当は緋彩くんから言って欲しかったんだけどなー」
「前すごいニコニコしてた時があったのはそう言うことね」
「そうそう! そーゆーことなんですね!」
学校でもニコニコしていたあかねを見て、クラスメイトが「ようやくくっついたのか?!」と思ったのは言うまでもないだろう。
まぁこの通り付き合ってないのだが。
「サインもらったの?」
「うっ、それはだね……」
「んん? もらってないの?」
「やっぱりライバルとして、かなちゃんにそう易々と屈するわけには……」
「友達にあげるとか言って貰えばよかったのに」
「でも、結局私がもらっちゃったら意味がないの!」
「えー? というか僕も普通に欲しかったんだけど」
「はぁ? どういうこと?」
「あかねちゃんにちっこい頃からかなちゃんを推されてたせいで、かなちゃんが出るやつは大体チェックするくらいにはファンなんだよね」
「私が原因だった…………!」
頭を抱えるあかね。別に自分以外の役者のファンになってもいいが、かなちゃんに盗られるのは……! と言った心情。
そんなことに気が付かず緋彩は続ける。
「あかねちゃんに初めてもらったサインと並べて額縁に入れて飾りたい」
「私のだけでいいよ」
「え?」
「ん?」
何か変なこと言ったかな? とでもいうような表情で緋彩を見るあかね。そんな顔で見られたら、僕の聞き間違いかと納得してしまうのが緋彩クオリティ。気のせいだと思って話を変える。
「そ、それは置いておいて、ちなみにどんな役やったの?」
「えっとね、かなちゃんとの友達役」
「ふーん? まぁ見てみればわかるか」
「聞いておいてそれ?」
「おん」
「せっかく出演者が解説してあげようと思ったのに!」
「でも僕聞いてもわかんないし」
「だから教えてあげるって言ってるの」
「むぅ、確かにそうだね」
「緋彩くんには私が何やってるか知って欲しいの」
「うへへ、そう? なら仕方ないから、僕が聞いてあげるよ!」
「なんで私が教えるのに上から目線?」
「気にしなーい気にしなーい」
「もう! 早く家帰るよ! 私がきっちり教えてあげる!」
「うん! なるほどね!」
「わかってくれた?」
「わからないことがわかったからよかった!」
家に緋彩を連れて帰ってきたあかねは、おおよそ二時間ほどみっちりと教えていた。しかし、残念ながら緋彩にはわからなかったようだ。
あかねのしていることに興味はあっても、あかねの周りの人間の仕事には興味がないらしい。
「あかねちゃんがすごく頑張ってることは伝わってきた!」
「…………うん。もう、それがわかってくれたならいいよ」
「でしょ? あかねちゃんがすごい演技してるのはわかったからセーフ」
「それしかわからなかったのは…………セーフかな?」
「セーフセーフ」
「昔から適当なの、本当に変わらないね」
「失礼な、そんなことないぞ。料理する時は、レシピと同じ麺とか調味料のメーカーも揃える」
確かにと、何度も料理を出されてきたあかねは納得する。でも、私が言ってるのはそういうことじゃない。
「そうだ」
「?」
「今日お夕飯家で食べていくんでしょ?」
「そうなの?」
「昨日おばさんに伝えておいたんだけど」
聞いてないなぁと思いながらも、あかねが言うならそうなんだろうと信用して頷く。
「ん、わかった。ご馳走になります」
「おもてなしさせていただきます!」
「楽しみにさせてもらいます!」
「ふふふ」
「ははは」
☆☆☆☆☆
「まさか僕も受験させられるとはね!」
思ってもいなかったよ! と叫ぶ緋彩。
「私がおばさんに頼んだら許してくれたよ」
「なんで僕の進学先決めてるの?」
「私と一緒は嫌だった?」
「いやなんて事はないけどさ……」
「いいじゃん。私とまた三年間一緒だよ」
「それは嬉しいけどさぁ」
「じゃあ何をそんなに悩んでるの?」
「若干遠い」
「そこ?! そこなの!? 学力がとかじゃなくて???」
「そこは僕の頭とあかねさんの教え方があればどうとでもなる」
がっくりと項垂れていた緋彩には見えなかったが、信頼されている事に気をよくしたあかねは花の咲いたような笑顔であった。
同じ学校に通う為、相手の親を説得し勉強を教えるまでした女だ。面構えが違う。
「ま、いっか。受かったわけだし。これから三年間もよろしくねあかねさん」
「ふふふ、こちらこそよろしくね! 緋彩くん」
「緋彩くん今日も一緒に帰ろ?」
「あー今日は友達とあそ───」
「いやいや気にすんなよ緋彩。お前は黒川さんと帰れよ」
「え? いやいや、あかねさんとはほぼ毎日帰ってるし、今日くらいは……」
「いーから行けよ! な? お前らも今日はいいよな?」
「「おう、じゃあな緋彩!」」
「えっ…………僕嫌われるような事、しちゃった?」
「うっ、違うんだ緋彩! 違うんだよ、違うんだけど、お前らが早くどうにかなってくれないと俺たちは、どうにかなっちまいそうだ!」
「何言ってんの?」
遊ぶ予定であった友人達に早く帰れと言われて、若干泣きそうになった緋彩だったが、その後の反応から嫌われてないことを悟り一安心である。
「いつも、緋彩くん連れて行っちゃってごめんね?」
「いえいえ、気にしないでくださいよ黒川さん! こちらこそ緋彩の事お願いします。放っておいたら変な奴に連れてかれそうで……」
「君らは僕のことをなんだと思ってるんだ。人を見る目はあるぞ」
「おまっ……おしゃれなカフェに釣られて、よくわからないスカウトにあっただろ」
「いや、あの人別に年下のイケメンが好きな悪い人じゃないし」
「年下のイケメン好きでスカウトやってるなんて言う人に付いてくなよ。確かに美人だったけどさぁ?」
「何それ、私その話聞いてないんだけど? 説明してくれるんだよね? 緋彩くん」
「「あっ」」
藪蛇してしまったと察した友人の判断は素早かった。
「よし! そういうことだ! じゃあな緋彩に黒川さん! また明日!」
え? えっ? と混乱した様子の緋彩を何人かで囲んで教室の外へ放り出し、キレ気味なあかねを女子が周りを囲んで連れ出す。どうやら男に見せられない形相らしい。
緋彩を放り出した友人達はあかねの顔を見て、びびっていた。
「で、緋彩くんスカウトされたって何?」
「えっと〜りんごプロ? みたいなところの女の人に、話聞かないかって」
「りんごプロ? 聞いたことないな……それで? どうしたの?」
「カフェ行って一番高いやつ頼んで、話聞いて断った」
「ふーん。緋彩くんは、食べ物で釣られて知らない女の人と話しちゃうような人だったんだ」
「まってまって誤解だよ! しっかりスマホで実在するか調べたから!」
「むぅ、知らない女の人について行ったらダメ! わかった?!」
「はぁい」
「浮気したら殺すから」
「浮気してないけど?!」
緋彩があかねに連行されて行ったことを確認すると、扉を閉めクラスメイトは一息つく。
「なんであたし達あんな痴話喧嘩見せられてるんだろ」
「考えたら負けだぞ。そう言うもんだと思え」
「浮気とか言ってんのもう付き合ってんじゃん」
「月下のやつも浮気してないって言っただけで、付き合ってないとは言ってなかった」
「でも付き合ってないってさ」
「なんであの二人登下校一緒にしてたり、あんなに距離近いんだろ?」
「あかねちゃんに聞いたら、小さい頃からお隣さんで仲良くしてたって」
「私ちょっと前までお泊まり会してたって聞いたよ」
「緋彩のやつめ! うらやま……許さん」
「それってもう付き合ってるんじゃねーの?」
「どっちに聞いても付き合ってないって答えるよ」
「顔もいいし、運動もできて、勉強も学年ワンツーでしょ?」
「本人達曰く二人とも家事に料理もできるらしいぞ」
「どっちもいい子だし、非の打ち所がないんじゃないかなぁ」
「緋彩は変な奴だぞ」
「「「確かに」」」
「あーあの女、月下くん独り占めしやがってふざけんな」
「俺たちも緋彩が黒川さん独占してムカつく」
「とか言いつつも?」
「「黒×月早く付き合え!!!」」
月下緋彩
どこの世界でも性格が変わらない男。
本編よりも早くかなちゃんのファン。
ちなみに、あかねがかなちゃんに緋彩くんのことを話して
認識としてはあかねの彼氏。
黒川あかね
何かと歩道橋に縁ある女。既に覚醒してる。
性格原作に比べて、明るいし割と社交的。
この世界線では、クラスでやっかみとか受けない。
「何あいつうざ!」とかはじめは思ってた人も、緋彩くんとの関係見て「はよくっつけ」ってなる。だから
事務所もホワイトなところに所属してる。四公一民な税金ではない。
やっぱり私にはこう言うのが性に合ってるんだ(笑顔)
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質問あればなんでも答えます。なので何卒、何卒感想を!!