ランセの国より来たる者   作:野良ブショー

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ネモの口調が合ってるのか分からない…SVプレイ済みなのに…うごご…

もしこうすると良いというのがあったら教えて下さい…直します…


ブショー、ポケモントレーナーと出会う

 

「グルルル…!」

 

近付いて来る存在に対して、真っ先に反応したのはゾロアークだった。

海水で濡れたまま勢い良く起き上がると、ブショーを守る様に前に立ち威嚇する。

 

「わっ…強そうなゾロアーク…!」

 

身の丈以上の大きさのゾロアークが威嚇しているにも関わらず、そのトレーナーは気にする事なく…いや、目を輝かせていた。

 

「ああ、ゾロアーク。多分大丈夫だから落ち着け」

 

上半身を起こしたブショーは、威嚇するゾロアークの足をポンポンと軽く叩く

 

ゾロアークもそれに反応し、チラリとブショーを見ると渋々姿勢を低くしながらそのトレーナーを見つめる。

 

「あの、どうして海岸に…?」

 

ボールに手をかけつつも、そのトレーナーはブショーへと問いかける。

 

「他の地方に行こうと船を出したら嵐に巻き込まれてな、気付いたらここに居た」

 

「な、なるほど…」

 

そのトレーナーは船で他の地方に行こうとした事に顔を引き攣らせる。

 

 本来、今居る地方から別の地方へと渡る場合、海路ではなく空路…飛行機に乗って移動するのが当たり前だ。

 

何故なら海路ではほぼギャラドスやサメハダー、ドククラゲが存在しているし、地方によるが住処に迷い込んだ船を襲うブルンゲル、縄張りに近付く者は誰であれ攻撃するドラミドロなど危険なポケモンが多く

 

戦って追い払おうにもみずかひこうタイプ、もしくは特性がふゆうのポケモンが複数居なければこちらは船の上、相手は海全体がバトルフィールド…となり、地の利の差が激し過ぎる為、ほぼ自殺行為なのである。

 

もちろん、船が大破して海に投げ出されたとなれば…お察しである。

 

そんな危険を知ってか知らずか、船で行った上で嵐に巻き込まれて大破し、ポケモンを一匹も失う事なく流れ着いたこのブショーはとてつもなく幸運なのだ。

 

「そのままだと風邪を引きますよ、話は家で聞くので、私について来て下さい!」

 

そう言うと軽快な足取りでそのトレーナーは走って行った。

 

ブショーは辺りを見渡すと、崖の上に家があるのを見かける

 

あれがその家なのだろうと見当をつけたブショーは、ポケモン達を起こすと着いていくように歩き始めた。

 

 

そのまま風呂と服を借り、応接室に座ったブショーは、自分を発見したトレーナーとお手伝いさん方が視界の端に居るという状況の中、口を開いた

 

「…まずは風呂と服を貸して頂きありがとうございます」

 

「いえいえ!」

 

ニッコニコと笑うトレーナーと、お手伝いさん達の鋭い目線という温度差を感じながら、ブショーは話し始めた。

 

「…俺はここより遥か遠い地方から来た。名をシカイと言う。どこら辺なのかは分からないし、その地方の名は答えない…外と繋がると面倒事になるからな。…あのポケモン達は俺の…パートナーみたいなもんだ」

 

「なるほど…私はネモと言います。こっちでも見かけるポケモンも居ますね…そう言えば、モンスターボールには入れないんですか?」

 

シカイの真後ろでは、ゾロアークが威嚇し、バンギラスが寝転がったままじーっとトレーナーを見つめ、サザンドラはごろ寝し、シャンデラは天井近くでゆらゆら揺れ、ゲンガーは影にひそみ、ミカルゲは足元でピッタリ引っ付き、マニューラと白いゾロアはブショーの横にピッタリと引っ付いている。

 

「もんすたーぼーる…?それに入れないとダメなのか?」

 

「ダメですよ!?他の人に取られます!」

 

そう言うとお手伝いさんは察したように、シカイのポケモンと同数のモンスターボールを持って来ていた。

 

そのモンスターボールをブショーは受け取るも、扱いが分からず首を傾げながらコンコンと叩く

 

「このボタンの所を当てればいいんですよ」

 

ネモはシカイの側に近寄るとそう指を指す

 

「そうなのか?」

 

試しに、とネモに威嚇するゾロアークに向けてコツンと当てる。

 

すると赤い光線にゾロアークが包まれ、カチリと音が鳴る

 

「…ゾロアークが消えた!?」

 

シカイが驚くと同時に、シカイのポケモン達も動揺したのかオロオロしている

 

「出す時はボタンを押せば出て来ます」

 

「そ、そうなのか…??」

 

試しにカチッとボタンを押せば、再び赤い光線と共にゾロアークが現れる。

 

現れたゾロアークは、ん?という感じに首を傾げるも、シカイを視界に収まれば甘えるように顔を押し付ける。

 

「なるほど、この地方ではもんすたーぼーるにポケモンを収めればいいのか」

 

「…他の地方でもそうですよ?」

 

キラッキラした目で納得するシカイに、ネモは苦笑する。

 

そして、一度慣れてしまえば早いもの、次々とモンスターボールに収めていく

 

全てのポケモンをボールに収めたシカイは、改めて座り直す

 

「ありがとう、大切なポケモンを人に取られ失わずに済んだ。これは礼だ」

 

そう言って、ランセ地方では一般的な金の詰まった小袋を机の上にストンと置く

 

紐が解け、サラサラと流れ出る金を見て、ネモもお手伝いさん達も硬直し目が点になる。

 

何かおかしい事をしただろうか?と首を傾げるシカイに、真っ先に意識を取り戻したネモは慌てて金を袋へ戻すとシカイへと返却する

 

「いやいやいや!モンスターボールは安価な物なんですよ!?こんな大量の金なんて貰えません!」

 

「大量…?はて、この程度は普通に取れる量なのだが…」

 

そう言って、月に数回くらい鉱山とかで金を掘りに行った事を思い出し…同時に偶にやってくる癖強な貴族が代わりに取ってくれと渡した数多の道具をぶっ壊したのも思い出したシカイは若干渋い顔になる。

 

そして、そこそこの量の金を"この程度"と言うブショーの地方へ戦慄するネモとお手伝いさん達

 

この時、シカイ以外の全員が思った。

 

この人物は相当の世間知らずであり、放っておいたらやばい、と

 

「しかし、そろそろ夜になってしまうな…余りそちらへ負担はかけれない。この恩はいつか返す。では…」

 

そう言ってシカイが立ち上がって頭を下げ、玄関から出て行こうとするのをネモとお手伝いさん達は即座に止めに入る

 

「待ってください待ってください!迷惑とかありませんから!!一泊!一泊して行って下さい!」

 

「そうですともそうですとも!ここで貴方を見送ってはいけないと直感が告げているのです!」

 

「しかしこれ以上世話になるのは…」

 

「問題ありません!それに地理も分からない、野宿用の備品もない人を見送れません!」

 

その言葉に、シカイは目をキリッとさせて答えた。

 

「野宿は慣れている、この地にもきのみと水があるなら飢えは凌げる」

 

「「「そう言う問題じゃないんです!!!」」」

 

全員にそう返され面食らったシカイは、渋々一泊する事にした。

 





シカイのポケモン

ゾロアーク リンク100%
ミカルゲ  リンク95%
マニューラ リンク95%
ゲンガー  リンク87%
サザンドラ リンク90%
バンギラス リンク85%
シャンデラ リンク82%
白いゾロア リンク75%

※ポケナガではリンクの%=レベルという扱いです。

白いゾロアは皆さん予想が付くかと思います…タグ増やした方がいいかな?
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