【ポケモンプラチナ】失ったポケモンは二度と戻らない。【ポケモン視点】 作:null cedar
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あんなに元気に送り出してやったジム戦。あれがアイツラとの最後になるなんてね。
数日の付き合いで、仲間意識なんて無かったからなんとも思わないけどさ。
と、思えたら良かったんだけど。
どうやら、たった数日なのにアイツラには存外情が湧いてたらしい。
思ったよりもアイツラのことを忘れられない。
あんなに真っ直ぐで、素直な奴ら。私のこともすぐに仲間と認めてくれて。
嬉しかった。
キラーあんたさ、私に戦い方教えてくれるんじゃなかったの?
約束破っちゃ駄目じゃないか。
それからは、喪失感から何度死のうと思ったことか。
草むらをフラフラと歩き、野生のポケモンに殴ってもらう日々。
しかし、体が、或いはアイツラが生きろと言ってくれているのか。二度三度殴られた後に私の体は反撃をしていた。
体の傷をがまんして……心の傷を紛らわせて、そして心の中の彼らが反撃していた。
やがて月が満ちた頃、私は進化した。皆の気もちが私に生きろと言っているのが伝わった。
私の歌声は今までよりも、より美しくなり、夜空に響いた。
私の歌声は色々なポケモンを引きつける。
獲物と思って近づくものを倒して鍛えて。
ナンパをしようとしたものを倒して鍛えて。
そしてある時、寂しい目をしたスボミーが現れた。
酷く弱々しい姿だった。今の私であれば、本気で連続斬りを決めればまたたく間に倒すことができるだろう。
そして、ゆるすぎは指示をしてきた。攻撃命令を。
倒さないように。
流石は私の、いや私達のトレーナーなのだな。ありがとう。
指示に従い、スボミーを切りつけ、そして抱きしめた。
「辛かったんだろう?分かってるよ。あんたの目を見れば。あんたも、今日からは私達の大事な家族だ」
こうしてスボミーのにしまつやが仲間になった。
にしまつやは私の歌が好きなようだ。
私はいろんな歌を歌った。
歌ってる間はこの子の事も、アイツラのことも一緒に思ってやれる。
きっと日に日にアイツラのことを忘れて行って、今の仲間のことで精一杯になるんだろうけど。
でも、こうして歌い続けて、アイツラのことなんて忘れてやるもんか。
ビバディの真っ直ぐな向上心は私に生きる希望を
キラーの面倒見の良さは私に後から続くものへの在り方を
ぴるぷぷの空への憧れは私に勝利の渇望を
ワンリキーのビル、イシツブテのコモンはせめてあの子達が生きれるはずだった未来や景色を見てやる責務を
皆が今の私を作ってくれた。
私は貴方を消せなくて
Forever Full up My love