【ポケモンプラチナ】失ったポケモンは二度と戻らない。【ポケモン視点】 作:null cedar
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谷間の発電所でギンガ団のマーズって女とバチバチのうちの旦那。
でもさぁ、向こうさんはこっちをぶっ潰したいって目をしてんのに、こっちの旦那と来たら視線はまずマーズの胸元。
んでもってそこから下に舐め回すように見て、最後に顔。
旦那ぁ、女をそういう風に見てるからモテねぇんじゃねぇのか?
とか、考えていたら俺の入ってるボールが投げられた。
どうやら俺が先鋒らしい。
相手からは投げられたボールから出てきたのはズバット。
相性としてはこちらが有利だ。
ま、俺は電気技覚えてねぇけどなぁ!
気付かれないようにブラフかまして引いてもらわねえとな。
出てきたズバットは今までに見てきたズバットと格が違うのが空気で分かった。
強さを尺度で表すとすれば俺の二倍は強いだろうな。
たとえ今俺が電気の攻撃技を持っていたとして勝てるかどうかは……五分だろうな。
「やぁやぁズバット君。おめぇさんはなんで悪の幹部になんて従ってるんだ」
「君って……私メスなんだけどね。まぁ良いわ。じゃあ逆に聞くけどあなたはなんであんな冴えない顔の奴に従ってるの?」
「ふふふ、聞きたいか?そこで捕まったからだ」
空気が一瞬固まる。
どうやら相手はこういうノリが嫌いなようだ。
さてさて、ここから相手を怒らせずに退いてもらうにはどうすっかなぁ。
「なぁお前さん顔は良いし、力も強そうじゃねぇか。こんな悪事に手を貸さずにもっと世のためになるようなことしようぜ」
言ってる途中に気づいた。
ズバットのこめかみ辺りの血管がピクピクしている。
とは言え、一度口に出した事を内容変えたらそれはそれで……怒られかねないから、とりあえず言いたいことは全部言った。
もちろん交渉は失敗なんだろうなぁ……。
「こんな悪事……?あんたに何が分かるの?そもそも悪って何よ。マーズも言ったけどこれは偉大な事を為すための下準備なの。それに今あんた私の容姿の事言ったでしょ!それが気に入らない。本当はそんな事思ってもないくせに!あんたもどうせズバットである私を雑魚とかデザイン悪いポケモンって思ってんでしょ」
あ~、完全に地雷を踏んだっぽい。
いやでも本当に美人だとは思うんだけど、こういうのをフォローするとまた激高するんだよなぁ。
別の方向からアプローチするか。
「な、なぁあんたらギンガ団って何をしようとしてんだ。悪事、ってわけじゃないんだろ?」
「ふん、ご機嫌取りのつもり?まぁ良いわ。私達の崇高な目的を聞いて驚きなさい!私達はね、宇宙を作るの?」
オイオイどうする。思ったよりも電波な答えが来たぞ。
宇宙を作るってなんだよ。エキゾチック物質と宇宙卵を使った誘発的ビッグバン的な話か?
「大体あんたら今の世の中どう思ってるのよ!さっきだってあんた私の容姿をバカにしたでしょ!そうやって、姿形にとらわれる今の世界が私は嫌いなの!だから私達は肉体の檻や時間に囚われない新しい宇宙を作りたいのよ!」
「おいおい、俺はあんたのことは本当に魅力的だと思ってるぜ。肉体だって魅力的だと思ってる。今のお前が良いと思ってるんだぜ。それを全部捨てちまう宇宙なんかより、俺と一緒に人生の時の流れを楽しもうぜ」
「……も~う完全にあったま来た!肉体って!あんた体目当てだったのね!絶対に許さない、噛み殺してやる」
駄目だ、こりゃ。
「悪ぃモモの旦那!後は任せた!」
「全くしょうがないやつだな。部長の役職が泣くぞ」
一目散にモンスターボールへと帰還したが正解だった。
ウチのエースであるモモ、ももつむりが苦戦するほどに奴さんは強かった。
なんとか今回は勝ったが果たして次はどうなることやら。
次……あるかなぁ?
でも、なんだかんだあのズバットのことは方っておけねぇんだよなぁ。