アー「それで、どのように漆黒の事件を調べるのですか?」
アレ「そんなの、人気のない路地裏をうろついておびき出せば良いじゃない。」
(雑だな。)
アー「少し危険な気がしますが、」
アレ「良いじゃない。それか何?他の案でもあるのかしら。」
アー「良いですよ。ハイリスクハイリターンと言いますし。」
そして人気のない路地裏にて
アレ「これで終わりよ。」
(おびき出しやすいようにと、俺は隠れさせられていたが、本当におびき出されるとは。)
すると、2人の黒ずくめの魔剣士が現れた。
アレ「あら、お仲間の登場ってわけ?」
3rd達が無言で剣を構え、斬りかかった。
アー「残念ながら、お仲間が居るのはそちらだけではありませんよ?」
片方の剣はアレクシアが受け止め、もう片方はアークが受け止めた。
アークの方は押し勝ち、相手の剣を吹き飛ばしたが、
アレクシアの方は徐々に押し負けていた。
(この程度にも勝てないのか。それに、後ろで剣構えてる奴にも気づいてないし、)
アー「後ろに気を付けてください!」
アレクシアの正面に居る男は蹴とばしたが、背後の男によってアレクシアの左脇腹が斬られた。
アレ「か弱い乙女相手に、ひどいわねっ!」
それを受けたアレクシアは即座に相手を殴りつけた。
アー「大丈夫ですか!?」
アレ「えぇ、まぁ、なんとか。」
アレクシアが脇腹を抑えながら答えた。
3rd達「「我らはシャドウガーデン。」」
起き上がった男たちが間合いを詰めて来た。
3rd達「「我らはシャドウガーデン。」」
その時、空から漆黒の陰が降ってきた。
そして、漆黒の刃が3rdの1人を両断した。
アレ「あ、あなたは、」
(こいつがシャドウか。2年前と変わっているようで変わっていないとも言えるな。)
シャ「『シャドウガーデン』の名を騙る愚者よ、その罪、その命で償うがいい。」
一瞬で不利を察した男たちが逃げ去る。
シャ「愚かな。」
アレ「待って!」
シャドウが立ち止まった。
アレ「私はアレクシア•ミドガル。この国の王女よ。あなたの、目的を教えなさい。その力を、何のために振るうのか、何と、戦っているのか。そして、この国に牙をむくつもりなのか。」
シャ「関わるな。」
シャドウが再び歩き出す。
アレ「っ!待ちな、さい...」
(アークとして戦いを挑むわけにもいかないしな。アレクシアの安全を優先しないとな。)
アー「申し訳ありません。僕の注意不足のせいで、」
アイ「いえ、とにかく無事でよかった。」
アイ「それで、通り魔事件の犯人は、シャドウガーデンではなく、それを騙る別の集団ということ?」
アレ「シャドウはそう言っていました。」
アイ「シャドウね、、、結局、彼らの実態は掴めないまま。」
アイ「私も、先の王都同時襲撃事件でシャドウガーデンの数人とその敵対者1人と遭遇した。」
アレ「1人はアルファと名乗ったようですね。」
アイ「・・・」
アイ「他の報告からも『シャドウガーデン』という組織が極めて高い戦闘力を持っていることが分かった。でも『シャドウガーデン』に関してはそれぐらいしか判明していないのよ。他はすべて謎に包まれていて、組織の目的すら分からない。」
アレ「シャドウはディアボロス教団と敵対していました。彼らの目的は教団にあるのでは。」
アー「やはり、唯一の手掛かりはそれですね。アーティファクトの解読で何か掴めるかと。」
アイ「魔人ディアボロスを信仰するただの宗教団体かと思ったけれど、想像以上に根が深いわ。」
アー「例の放火事件ですね。」
アイ「それもあるけれど、実は『紅の騎士団』の予算案が通らないのです、しばらくは自費で運営することになるでしょう。」
アー「騎士団に続き、文官にも教団の関係者が居る可能性が高いのか。」
アイ「えぇ。教団の人間か、金で操られているだけかは分かりませんが、騎士団の設立が強引だったから、私もあまり強く言えないのですが、」
アー「僕からも資金を出しましょうか?」
アイ「気持ちだけで十分です。今の『紅の騎士団』の人数では、私の資産だけでも10年は安泰なので、」
アー「現状の9人だと、そうなりますね。」
アイ「人数を増やすにしても、まだ敵も味方も分からないもの。」
アー「『シャドウガーデン』に『ディアボロス教団』、相手にするには大きいです。まずは一時的にディアボロス教団と手を組み、予算を得て、シャドウガーデンを潰すのに集中する。そんな手はどうでしょうか。」
アイ「却下よ。両方とも、この国で勝手なことは許さない。」
アー「分かりました。」
(ここで教団と協力する旨を了承してくれれば、シャドウガーデンをより潰しやすくなったんだがな。だが逆に、シャドウガーデン側につくという事もないだろう。そういうことであれば十分だ。)