永遠の命を手に入れたくて!   作:ただの厨二病A

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第13話「水面下の不穏と剣術大会」

(さて、剣術大会の時期がやって来たか。アークは学園最強として名高い状態だからな。出場しないわけにはいかないし、出場するとなればエントリーした生徒は誰がいるかの様子を見ておこう。)

 

(ん?あれは誰だ。制服的には学術学園2年生だが、あんな顔の奴を魔剣士学園、学術学園の両方でも見た覚えはないぞ。ファーストにも伝えておかなければな。)

ネス〈学術学園2年の制服で、ダークブラウンの髪。髪型は後ろで団子にまとめられている。ダークブラウンの目で、丸い眼鏡の女に気をつけろ。学園で見ない顔だ。〉

ファ〈了解しました。〉

(悪魔憑き発症の可能性がある女は教団には少ない。逆に、悪魔憑きを治療して勢力を拡大しているであろうシャドウガーデンはほとんどが女と思われる。)

(だが、アーク•ヤックノウとして仕掛けるわけにもいかないからな。昼の間は放置するか。)

 

クレ「アーク、今回こそ剣術大会で勝ってやるんだから!」

(そういえば、実質的にはこいつのせいで、学園最強になったんだったな。クレア以上アイリス未満だと、アイリスがいなくなった今では最強にならざるを得ない。ローズ王女もいたりするが、そんなに強くない。)

アー「それを言うなら、ローズ副会長に勝ってからにしては?」

クレ「ふんっ、そう言ってられるのも今の内よ!」

アー「はいはい。」

(クレアなんかより、まだ情報が少ない1年生の方に意識を向ける必要があるからな。こいつの対応は適当で良いだろう。)

(ただ、1年生にはハイカも居るからな。2年前のブシン祭の時に実力を測る能力も身に付けさせたし、そこから情報を得るのが効果的だろう。)

 

 

(ちょうど良いところに居た居た。)

アー「ハイカ。軽く時間あるか?」

ハイ「はい、お兄様。」

アー「1年生の方で選抜大会に出るのはどんな人が居る?」

ハイ「まだ聞き回ってないので分かりませんが、私のクラスからはシド•カゲノー君が出るみたいです。」

アー「クレアの弟か。以前から成長していたりするのかな。」

ハイ「それよりも、選抜大会には私も出ますので、2年ぶりの試合、楽しみにしてて下さい!」

アー「かなり自信あるみたいだね。楽しみにしておくよ。」

(これまでの2年、長期休みは開発とか色々に時間を当ててたから、実家の方には一度も帰っていないからな。ハイカとしてどの程度の実力を出してくるのかは見ておくとしよう。)

 

 

 

〜〜〜剣術大会当日[シド視点]〜〜〜

 

 

 

(学園最強の魔剣士は誰かと問われれば、アイリス王女に次ぐ実力を持つと言われているアーク•ヤックノウだ。そして、その妹のハイカ•ヤックノウ。剣の腕はもちろん、学術面でも優秀という、まさに主人公。)

(相手は、強者で人気もそれなりに。僕の名前など誰一人呼んでいない。)

(今こそ、厳しい修行の果て、その果てに極めた48の奥義を見せる時!)

審判「ハイカ•ヤックノウ対シド•カゲノー。試合開始!」

(ハイカ•ヤックノウよ、君はついて来られるかな?極限にたどり着いた、モブの戦いに!)

両者同時に踏み込む。

ハイカが剣を横に振るう。

(今だ!)

シドが前日に採取した血液の袋を取り出し、わずかコンマ1秒未満で口に放り込む。

さらに、一切のモーションを見せず、足の指の力だけで後ろに跳び、細剣が胸を押す力を利用しひねりを加える。

そして、シドが後ろに吹っ飛びながらきりもみ回転し、噴水のように血を撒き散らした。

シド「ぎゃっぺえええええ」

(これぞ、モブ式奥義!きりもみ回転受け身ブラッディ・トルネード)

(絶対強者に1回戦で無様に負ける役、まさにパーフェクトだ!)

ハイ「?、、、」

審判「勝者、ハイカ•ヤッ...」

シド「まだだ、!」

シドがあと10秒で死にそうな演技をしながら立ち上がる。

シド「これで終わりなんて冗談じゃない。」

審判「き、君、、、本当に、まだやれるのか?」

ハイ「自分の体調は自分がよく分かる。本人がそう言うなら大丈夫なんでしょう。」

シド「ありがとうございます。」

シド「(続けましょう。まだモブ式奥義は47も残っている。)」

ハイ(手応えに違和感を感じた。それと何か関係が、?)

そして、まだシドが吹っ飛ばされた。

審判「勝者、ハイカ•ヤ...」

シド「まだだ!まだ僕は、戦える!」

それが何度か繰り返された。

ハイ(ここまで、何も分からなかった。それなら、もう少し魔力を使って、)

ハイ「やぁーーー!」

ハイカが突っ込む。

審判「そこまで!」

審判がこれ以上は危険だと判断し、割って入り、試合を止めた。

審判「勝者、ハイカ•ヤックノウ!」

大歓声がハイカを祝福した。

シド「待ってくれ、僕はまだ、!」

審判「ダメだ!これ以上は危険だ。」

救①「担架を急げ!」

救②「酷い出血だ!」

シド「放せ〜!」

救③「患者がパニックで暴れ出したぞ!」

ハイ(結局、違和感の正体は分からなかった。ネス様に無線で報告しておこう。)

 

一方、試合を見ていたローズ•オリアナは、

ロー(斬撃。それも、10度を超える斬撃、その全てに魔力が込められていた。それでもなお、まだ終わりじゃない、そう言っていた。彼にはそれほどまでに負けられない理由が。シド•カゲノー君、心から尊敬し、深く謝罪します。)

 

 

〜〜〜[ネス視点]〜〜〜

 

 

ファ〈ネス様、シド•カゲノーとの試合について報告があります。〉

ネス〈カゲノー家の奴か。何だ?〉

ファ〈私が剣を振るった際、手応えに違和感が。その正体は掴めませんでしたが、何かあると思います。〉

(違和感、か。ファーストの試合で何かあったらファーストが報告して来るだろうと思って、前に見たブラウン髪の奴を探していたからな。)

ネス〈分かった。やはり、引き続きカゲノー家には警戒を続けろ。〉

ファ〈了解しました。〉

(やはり人手が問題になっているな。あの技術の調整を急ぐとしよう。)

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