(一度、試作弾の材料取りに行ってから再度検証するか。)
(作るのはここでもできるから、必要なのは材料だけだな。それなら往復1日以内で行けるだろう。)
聖域から出て、女神の試練の会場の横を通りがかった。
(そうか。今年は夏休みが前倒しになったから、学園が休みの時と女神の試練の日程が被るようになったのか。)
(と言っても、聖域と反応が起きたりする原理が不明だから、俺とかハイカが挑んだりするとそれで反応する可能性もあるからな。表の顔のままで挑むわけにはいかないわけだが。)
その時、会場の上空に青紫色の魔力の光が出現した。
(おっと、あれは同時襲撃事件の最後の爆発と同じ魔力か。つまり、シャドウが現れたか。材料の回収は取り消しだ。戦闘準備に入る。)
ネス〈ファースト、こちらにシャドウガーデンが現れた。そちらにも奴らが現れたとしても、援護に向かうのが遅れることになるだろう。もしもの場合は撤退を優先しろ。無理にセカンドを引き連れる必要もない。〉
ファ〈分かりました。〉
そして会場の様子が伺える場所に移動した。
シャ「我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者。」
シャ「聖域に眠りし古代の記憶を、今宵我らが解き放つ。」
(『我ら』か、つまり他にもシャドウガーデンの奴らがいるのか。ならば、ここは姿を出さずに、聖域で迎え打つとしよう。聖域内であれば、一対多への対応策は多くある。)
そして、アウロラが出てきた。
(アウロラか。出てくる古代の戦士の中では最強だが、実際の実力はどれほどか。)
アウロラが数多の血の槍を放った。
(こいつも血を使うのか。血の機能性に気付く奴は俺だけじゃないというのが確認できたな。)
千を越す細い血の槍が一斉にシャドウによって斬られた。
そこに太い血の槍をいくつも放つ。
(技にバリエーションがあるとは言え、1つの技能に頼った程度の強さか。)
そして、シャドウの回避が徐々に小さくなっていき、アウロラが斬られた。
(流石に、アウロラ程度には勝てる実力を持ってるか。)
シャドウが飛び去った。
(問題はこれからだ。)
シャドウに聖域が応え、会場に扉が現れた。
(よし、聖域内で迎撃用意に移るか。)
(聖域の機能は便利に使ったり、付け加えたりしているからな。扱いには慣れているし、もしもの為に監視カメラの機能も付け加えてある。)
そして、アルファとデルタ、その他構成員多数、イプシロンとネルソン、アレクシアとローズが聖域の扉を通って来たのが映った。
(イータと思われる姿はなしか。)
(変なのが3人ほどついて来てるが、1人を除いてどちらも大した実力は持っていない。ここで消せば良いだろう。)
さぁ、代償を払う覚悟は良いか