永遠の命を手に入れたくて!   作:ただの厨二病A

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閑話「永遠の暗影になりたくて!(中編)」

(さて。手紙は送ったから、来るまではイータの方の様子でも見ておくか。)

 

 

 

アレクサンドリア内の実験室に向かう途中、アルファとデルタ、イータの声が聞こえてきた。

 

デル「そんなものいらないのです。魔法が使えなければ、殴れば良いだけなのです。」

(止めなければならなそうだな。)

デル「こういう感じd...」

デルタの肩に後ろから手が置かれ、デルタが硬直して冷や汗を流す。

ちなみに、アルファの時と違って、言い訳を並べないのはそんな余裕がないからだ。

アルファであれば、最悪ネスに教わった逃げ方で逃げれば良いと思っているが、その逃げ方がネス本人に通じるわけがないのは、流石のデルタでも分かっている模様。

 

ネス「デルタ。何をしようとしている?」

デル「デルタは、魔力を封じられた時の、動き方を、見せようと、、、」

ネス「なるほど。確かに、魔力封じ程度は魔力操作だけで突破できるべきだ。」

デルタの顔が明るくなる。

ネス「が、」

デルタの顔が死んだ。

 

ネス「ここは室内。そして目の前には開発したばかりのアーティファクト。果たして何が起こっていたんだろうね。」

デル「アーティ、ファクトが、吹っ飛んで、バラバラなのです?」

ネス「そうだな。もしそうなっていたら、もちろんデルタにアーティファクトを作り直させるから、もちろんその間は狩り禁止、外出禁止。それが何年続くんだろうな。」

(まぁ、作らせるだけ作らせといて、こちらでさっさともう1個作るだろうから完全な無駄ではあるが。)

ネス「さて、デルタ。ちょうど時間があるからさ、稽古でもしようか。」

絶望しているデルタを引っ張って行く。

 

 

(さて、まずは二刀流の斬撃からやるか。)

木刀2本に死なない程度の魔力を込めて連続で振る。

それをデルタが籠手で防ぎきる。

 

(流石、実力と本能で生きてきた獣人。もう防げるようになってきたか。最初は、片手だけでも全然防げも避けれもしなかったのにな。やはり、生存本能を奮い立たせる稽古方式がデルタには最適だったか。そのおかげか、タイマンにおいての七陰最強はデルタだ。)

 

デルタが二刀流の斬撃の間をぬってネスに攻撃を放つ。

ネス「よし、次だ。」

ネスがそれを避けて飛ぶ。

 

血で投げナイフを作り、デルタに向かって弾幕のように投げまくる。

(前世では、投げナイフとサクラの違いは無音で放てるかどうかくらいしかなかったが、魔力というのがのあるこの世界では火力も高くできるようになったか。それに、血を使えば無限に放てる。)

 

デルタはナイフの間を掻い潜り、飛び上がって投げられたナイフに足をつけ、ナイフが落ちるよりも早く蹴り、ネスの目の前まで飛ぶ。

ネス「よし、次だ。」

空中を飛び回り、デルタを背後から蹴り上げる。

素早く上に移動し、デルタを拳で叩き落とす。

デルタが落ちるよりも早く下に回り、拳を振り上げる。

それをデルタが空中で体を回して、拳を避けたが、蹴りを避けられずに腹を蹴り上げられた。

 

さらに上から蹴り落とし、落ちるよりも早く下に回る。

また拳を振り上げると、デルタがその腕を掴み、吹き飛ばされないように耐える。

デルタの掴まっている腕を大きく振るい、地面に叩きつける。

そして、腕からデルタが離れた。

 

(こんな所か。)

魔力でデルタを回復する。

 

ネス「空中戦はまだまだだな。」

デル「ボスが飛べるのずるいのです。」

ネス「あぁ。ずるいから飛ぶんだ。」

デル「やっぱりずるいのです。」

ネス「だが、初めの頃に比べれば、かなり伸びている。今なら飛びついて来れるかもしれないぞ?」

デル「それは無理なのです。」

ネス「それは分かっているようだな。」

(当初のアレは、かなり隙だらけで、思わずカウンターを決めたからな。)

 

 

 

〜〜〜回想〜〜〜

 

 

 

デル「ボスゥ〜〜〜」

デルタがネスを見つけて飛びつこうとしてくる。

ネス「隙が多い。」

それを避け、腕を掴み、背負い投げする。

 

(おっと、無意識的にカウンターを決めていた。まぁ、デルタなら頭でも撫でれば誤魔化せるだろう。)

デル「ボス、痛i…えへへぇ〜。」

(この単純さ、便利で助かる。ただ、デルタを特訓しようとしても、どうやったものか。待てよ?今、痛いと言いかけていたよな。ならば、痛みを伴う訓練方式にするか。理性がダメなら、本能で叩き込む。簡潔明瞭、これで行くとしよう。)

 

 

 

〜〜〜

(あれ以降、奇襲だとか、待ち伏せを教えて習得させたが、特に待ち伏せは大変だった。本当に狩りを生業としてたのかを疑ったな。)

(獲物が隙を見せるまでじっと待ち、隙を見せたその一瞬を狙って効率よく狩る。野生の世界は少しの傷でさえ命取りだ。真正面から戦うなんて言うのはバカでしかない。)

 

 

 

シャ「いたいた、ネス。何の用?」

ネス「来たか、シャドウ。とりあえず、『陰と闇の間』に来い。」

────────────────────────────────────────────

 

陰と闇の間:ミツゴシ商会王都支店にある『陰の間』と、旧オルバ子爵領地下にある『闇の間』を合わせた空間。アレクサンドリア内にのみある。

闇の間:ヤックノウ子爵に吸収された旧オルバ子爵領の、元々屋敷のあった場所の地下に隠されている。研究室を除き、通路や闇の間には一切灯りがなく、シャドウ派の七陰ですら闇の間まで辿り着けていない。イータがシャドウガーデンに関係のない研究をする時や、シャドウ派に隠れて人体実験をする時などによく使われる。

イータの人体実験:ネス公認。ただしシャドウ派には認められていない為、ネス派構成員が被験体になる。被験体になると、ラムダ(シャドウ派)の訓練よりも辛いネスの訓練を、経過観察という名目で休める為、リスクを取ってでも被験体に立候補するという構成員は少なくない。(リスクにはメリットを用意して相殺する。『計画通り』)

 

────────────────────────────────────────────

ネス「さて、シャドウ。俺は学園襲撃当日の方には行けなかったが、ゼノンよりはマシ程度のボスと戦ったそうだな。」

シャ「まぁ、そうだね。」

ネス「不満げだがどうした?それっぽいセリフも言えたんじゃなかったか?」

シャ「最初からアーティファクト使ってきて、剣技はある程度できてたんだけど、やっぱり魔力の使い方が全然でさ。」

ネス「供給は需要がなければ生まれない。この世界において、魔力を一点集中させないと勝てない程の魔物はほとんどいない。いたとしても、それほどの魔力量の攻撃を生きて耐え抜くと言うのは難しいだろう。それこそ、『主人公』とかでないとな。」

 

シャ「にしても、今回のボスのやってた事は、大事な物とそうでない物を明確に分けてる僕でさえ、ちょっと思うところがあったなぁ。」

ネス「シェリーを利用したって話か。悪役としては優秀だったんだが、結局はアーティファクトの魔力量に増長したようだな。」

シャ「それで、シェリーの母を殺した罪ごと背負ったんだよね。」

ネス「良いのか?陰の実力者が指名手配犯で」

シャ「『我らは元より、正義の道をゆく者でも、悪の道をゆく者でもない。我らはただ、我らの道をゆく者。』だからね。」

ネス「そうか。だが惜しいな。ルスランとは面白い話ができそうだったというのに、3年生がいない間に襲撃を被せてくるとはな。」

シャ「それなら、僕が3年生でネスが1年生だったら良かったのに、」

ネス「それは仕方ない。運命という名の必然だからな。」

(そう、俺がお前を打ち破る上での必然。お互いに似た最強ゆえの、より長い時間を生きた方が勝つ法則。)

 

(前世が学生だったというのは聞いている。そして、実力の方も目指すものの違い以外になかっただろうことも。だが、それは俺が高1でグレるより前まではの話だ。)

(シャドウ、お前は『最強』を目指しているが、俺は『完全』を目指している。)

(俺が高1まで目指していた『最強』と、それ以降に目指した『完全』のどちらが強いかだ。ハハハッ、面白いじゃないか。)

 

To be continued…




ネスとして、レクイエムの二次を書くとなると、完結してからの方が良さそうなのでしばらく待ちの予定です。
協力者の方では書く可能性あり。

閑話アンケート 詳細は26話後書きへ

  • ①警察学校襲撃
  • ②『氾濫』の始まり
  • ③悪の叩き上げ
  • ④もし、シャドウの相棒だったら
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