〜〜〜時計台の上〜〜〜
(ジミナ•セーネンの3回戦目、ジミナ•セーネン対ゴンザレス•マッチョム。自立型分身の調整に少し手間取ったせいで昨日の初戦と2回戦はアークとしてしか見れなかったが、今日はネスとして確認できる。と言っても、念には念を入れて遠くからだが。)
(視界は良好。音は聞こえないものの、まずはその実力を見極めるのが優先だ。それに、セカンドの武器としての血で作るスコープの性能を確認しておくのにちょうど良い。)
・・・
ゴンザレスが突撃するが、ジミナが超高速の一撃を顎に放ち、それを受けて気絶した。
(やはり速いな。見たところ、強さとしては最初にシャドウガーデンと接敵した時のシャドウと言った所か?となると、シャドウが変装している可能性も十分にあるな。シャドウガーデンは元悪魔憑きの女で構成されているが、シャドウだけは男だ。それに、性別すらも変装している可能性もないわけではない。わざわざ性別を変えて変装する価値はあまりないが、可能性としては考えておくべきだろう。)
(となれば、俺はシャドウガーデンが動いていると仮定して動くか。)
〜〜〜[ハイカ視点]〜〜〜
アー「また試合開始と同時に対戦相手が倒れた...」
(顎への一撃だけで気絶、、、)
ハイ「私には見えませんでした。お兄様は何か見えましたか?」
アー「かろうじて、顎に何かを喰らわせたのだけ。何を喰らわせたかは分からなかった。」
ハイ「やはり、実力を隠しているのでしょうか。」
アー「うん。3回も重なれば、偶然はありえない。どれ程の強さなのかは分からないけど、見た目通りの弱さでないのは絶対かな。」
アー「ん?」
ハイ「どうかしました?」
(お兄様の目線の先には、、、)
魔力で視力を強化して時計台の方を見る。
(あれは、ネス様。昨日、報告したのを受けてジミナ•セーネンの様子を確認していたのでしょう。でも、かなり距離を取っているということは、それほど警戒すべき人物という事・・・)
アー「いや、気のせいかな。」
(にしても、この距離でネス様の気配を感じるお兄様、流石です!)
〜〜〜[ネス視点]〜〜〜
(スコープで分身に目線を向けた瞬間に視線を感じたか。アークとしては少し過剰かもしれないが、分身としては悪くないだろう。それに、悪魔憑きの実験を続けていたおかげで、24時間ネスとしてフルに活動しても支障がないようになった。その為にもアークの分身には自立して動いてもらわなければならないからな。)
(24時間ネスとして活動できれば、さらに実験なり開発ができるようになる。それに、サードの話の確認もしておかなければな。生徒会の活動で失われた分を取り戻すとしよう。)
自立型分身:皮膚片から、魔力暴走による体の膨張を利用して作った分身。心臓以外は本物の身体と同じ構造をしている。心臓の部分には制御装置が使われており、それを操作することで簡単に分身を回収/展開できる。アークの分身は、ネスの脳のコピーから色々な情報を抜き取って作った為、その調整に手間がかかった。単純なコピーなら簡単に作れる。