永遠の命を手に入れたくて!   作:ただの厨二病A

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第4話「ほんのひと時」

ネス「オルバ子爵。防衛陣地の構築はできたか?」

オル「はい、できております。」

ネス「十字砲火等の徹底もしたか?」

オル「はい。」

ネス「あと、サクラの一部配備は?」

オル「射撃能力に富んだ一部の者に装備させています。」

(サクラは前世からの相棒みたいなものだ。魔力伝導率100%の武器の方が強いとは言え、マスケット銃では魔剣士に対して歯が立たなさすぎるので、少し魔改造したサクラをファーストに、ハイカとして騎士団へ無償提供させた。これによって、ヤックノウとして功績を上げつつ、騎士団との癒着が強い教団に力を与えられる。)

 

ネス「決行は?」

オル「明日の夜中の予定です。」

ネス「明日か。」

オル「日付に問題が?」

ネス「いや、問題ないが、」

(カゲノー男爵との癒着があると、最速で情報を掴むだろうから、明後日くらいに反撃が来る可能性がある。その日はアークが王都に行く日だから、馬車に乗って特待生寮に着くまではどうしようもできないからな。)

ネス「明後日はここへの到着が遅れる。ファーストを先に向かわせるが、敵襲には十二分に気をつけろ。」

オル「分かりました。」

 

 

 

〜〜〜明後日の夜[オルバ]〜〜〜

 

 

 

教団「オルバ様!」

オル「何事だ!」

教団「侵入者です!」

 

教団「敵は恐らく7人。陰のようにどこからともなく現れて、防衛陣地を駆使してファースト様と共に迎撃中ですが、我々では限界です!」

オル「ありえん。ここには王都の近衛に匹敵する騎士を、」

 

オル「貴様ら、一体、」

オルバが向かった先には黒い服をまとった少女が7人いた。

 

そして、中央にいた少女が前に出る。

アル「我らはシャドウガーデン。」

ベー「ディアボロス教団の壊滅を目的とする者」

ガン「我々は全てを知っている。」

イプ「魔人ディアボロスの復活、英雄の子孫」

アル「そして、悪魔憑きの真実」

オル「ディアボロス教団。その名を、その秘密を、どこで知った!」

剣を抜き、斬りかかろうとする。

 

ファー「オルバ子爵、彼女らは私と同じくらいの実力を持っています。最初から本気を出すか、撤退する選択肢を取った方が良いですよ。」

オル「それほどまで、か。」

オルバは瓶を取り出し、中の錠剤を一粒飲み込む。

すると、オルバの魔力量が目に見えて増加した。

 

アル「面白い手品ね。」

デル「ゥシャーーー」

 

デルタがオルバに突撃し、ファーストがアルファに斬りかかった。

アル「⁈」

 

アル「その魔力の扱い方、一体どこで」

ファ「ネス様以外にしては珍しい強さを持っているのね。」

ファーストが連続で斬ったり突いたりを繰り返し、アルファの防御を突破する。

アル「ッ!」

ベー「アルファ様!」

ベータが弓を放ち、援護する。

それをファーストは後ろに飛んで避ける。

それに追撃する形でベータが弓を放ち、それをファーストが左手でサクラを取り出して撃つ。

それによって矢と弾が互いにぶつかり、相殺された。

 

ファ「っ、援護射撃はどうなってるの」

ファーストが教団員の様子を伺うと、猫型の獣人によって殲滅されているのが目に映った。

 

ファ「オルバ子爵、」

オルバの方は、単純に力負けしかけていた。

 

ファ「数的劣勢です。しんがりは私が。撤退を推奨します。」

オルバが地面に剣を突き刺し、隠し通路へと姿を消す。

 

 

 

出た先を見ると、1人の少年が居た。

オル「先回りされていたか。が、1人なら容易い!」

突きを放つが、

突きで相殺された。

 

シャ「魔力量ならアルファ以上。でも残念ながら、全く扱えてない。」

シャ「それにそう。踏み込みが甘い。」

剣をそらされ、間合いを詰められる。

シャ「戦い方に美学のかけらもない。教えてあげよう、正しい魔力の使い方ってやつをさぁ。」

剣を握り直し、何度も振るう。

シャ「レッスン1、使う魔力は最小、足にこめて一気に加速。」

シャドウが背後に回った。

オルバが振り返って剣を振るう。

シャ「レッスン2、間合いを掴めば速さも力もいらない。魔力さえも」

オルバの振るった剣を横から手を当て、受け流した。

シャ「レッスン3、まだまだこれからだ!」

オルバがいくつも斬られる。

(かつてこれほどの差を感じたことがあったか。あるとすれば、子供の頃、まだ剣を握って間もない頃に師と対峙した時以来!)

オルバが剣を杖代わりに膝をつく。

オル「だが、たとえ、どれほど強くとも、世界の闇は!貴様が思っているよりも、遥かに深い!」

シャ「フッ」

シャ「ならば潜ろう。どこまでも」

瓶の錠剤を全て飲む。

オル「教えてやろう、この世界の、闇を!」

力に任せて剣を振るう。

オル「軽い!脆い!これが現実だ。貴様も味わえ!己の無力さを。」

すると、手で上に受け流された。

シャ「醜いな。」

シャドウが剣を構え、魔力を解放した。

 

 

〜〜〜[ネス]〜〜〜

 

 

(膨大な魔力、隠し通路の出口付近か。)

最高速度でそこへ向かう。

 

するとそこにはオルバと黒服の少年がいた。

シャドウの剣を血の剣ではじく。

ちょうどその時、ファーストが隠し通路から現れた。

ネス「ギリ間に合ったか。損害状況は?」

剣を構えて、シャドウと睨み合う。

ファ「全滅です。アジト側には7人が襲撃に。追撃が来ると思われます。」

(目の前の奴だけでもやっておきたいが、7人か。この狭い通路では、簡単に退路封鎖され得るな。)

ネス「リスク警戒、確実重視。」

ファ「了解です。ネス様。」

ファーストがサクラを取り出し、オルバの頭を撃つ。

そして、その場から姿を消す。

 

 

 

ネス「追撃は無しか。敵の情報は?」

ファ「シャドウガーデンと名乗り、教団を潰そうとしている様です。」

ネス「どこまで知っている?」

ファ「魔人ディアボロスの復活、英雄の子孫、悪魔憑きの真実と。」

ネス「やや抽象的だな。鎌かけも含まれていそうだが、当たっている所は当たっているか。敵の実力は?」

ファ「7人の内、1人は剣技と魔力コントロールがかなりできていて、もう1人は、1粒飲んだオルバ子爵に力で勝っていました。」

(力で勝っている方はともかく、剣技と魔力コントロールを持つ奴が居るのか。十分に警戒が必要だろう。)

ネス「ひとまずは、教団にその事を報告しろ。俺はシャドウガーデン対策のために、2年ほど姿を出さずに力を磨く。次に姿を現すのは王都になるだろう。」

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