永遠の命を手に入れたくて!   作:ただの厨二病A

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〈無線での会話〉


第9話「用意は周到に」

ネス「さて、そろそろ教団が動くようだからな。これを渡しておく。」

ファ「これは...アーティファクト?」

ネス「『無線機』と言う物だ。お互いの位置がある程度離れていても魔力で声を飛ばすことができる。何かがあれば、そこから指示を出す。」

ファ「了解です。」

ネス「付け加えると、シャドウガーデンが出てこない限り今回の教団の動きに協力する必要はない。ラウンズへの手柄を求めている奴の動きだからな。」

ファ「了解しました。」

 

 

 

翌日。

学①「大変だ!アレクシア王女が行方不明になったらしいぞ!」

学②「マジかよ⁈何があったんだ?」

学①「今朝、騎士団にシド•カゲノーって奴が連れていかれてたぜ。恐らくあいつが犯人だろうな。」

(ゼノン•グリフィーが動き出したようだ。一応、ネス=アーク•ヤックノウだと言うことは明かしてないので、アークとして巻き込まれないようには動く。)

 

 

(そして、生徒には外出禁止が出されたが、)

 

クレ「邪魔しないで!」

生徒「ダメですよクレアさん!落ち着いてください!」

クレ「落ち着いていられるわけないでしょ!弟を、シドを助けに行くのよ!」

(ブラコンのクレアが暴走して、他の女子生徒何名かに止められている状態だ。)

アー「弟を想うのは理解できますが、生徒会長として止めざるを得ません。今は寮で大人しくしていて下さい。」

クレ「あんなショボいシドが、誘拐なんて大それたことできる訳ない。騎士団の人たちも、わかってくれるはずよ!」

クレ「待っててシド!お姉ちゃんがすぐ、」

(どうしてこうも合理性がなくなるのだろうか。)

アー「ここで暴れても、シドの立場を悪くするだけなのですが...ローズ副会長、謹慎室にでも送っておいてください。」

 

(一応、大人しくしてるよう説得してみるか。クレアさえ抑えていれば、面倒毎は起きないだろうし。)

 

 

 

アー「ここでシドを助けるために強行しても、カゲノー家の印象を悪くするだけです。カゲノー家の印象が悪くなれば、シドが王女を誘拐してもおかしくないと思われ、そのまま処刑される可能性が高くなります。」

クレ「シドは、虫も殺せないようなか弱い子なのよ⁈王女を誘拐できるような度胸も力もある訳ないでしょう⁉︎」

アー「この場合、民衆にとっては可能不可能の話をしているのではありません。しそうかしなさそうかという話が重要なんです。ここは大人しく、堂々と、シドが釈放されるのがさも当たり前かのように振る舞えば良いんです。」

クレ「でも!」

アー「民衆というのは熱に動かされやすいんです。熱しやすく冷めやすい。時が経てばシドでは無理だというのも分かってくるでしょう。」

クレ「それなら、先にシドを開放しても良いでしょ!」

(何言ってんだこいつ。)

アー「はぁ~。とにかく、大人しくしててください。」

 

 

 

その夜

ネス〈ゼノンの動きが終わるまでは王都で待機する。〉

ファ〈分かりました。〉

(シャドウガーデンの襲撃に備えて、地下施設の場に慣れておくか。修復を終わらせたアーティファクトの使用も、試験的にしかやっていないからな。実戦で使えないようであれば大問題だ。)

 

 

白服「こ、この血があ、あれば・・・」

(マッドサイエンティストというのも悪として好きだ。前世ではそういうタイプの悪には会わなかったから、やはりしっかり教団に協力する体制を築いておいたのは正解だったようだ。)

 

(アレクシアが居るのはこの部屋か。今、姿を見せてまで確認する必要はないだろう。)

 

(さて、地下の立体的構造も把握した。あとはアーティファクトを使って帰るか。)

(数値は、『5』だな。)

アーティファクトのマントを持ち、数値を調整してから、自分の姿を隠すようにしてぐるっと一回転する。

 

そして視界が晴れると、寮の部屋に戻ってきていた。

 

(問題なしと。あそこでは使えないみたいな事はないな。)




・無線機アーティファクト
2年の間で開発したアーティファクト。電波の代わりに魔力で通信し、相手の鼓膜を直接振動させて声を届けるため、盗み聞ぎされることはない。普段はポケットに隠し持っている。

・マントのアーティファクト
黒色のマント。内側に古代文字でいろいろ書かれている。アークの時は服の内側に隠し持ち、ネスの時は身に着けている(戦闘時は血のスーツが外側)。24時間前までの過去にアーティファクトがあった場所に瞬間移動できる。数値の所に小数も使用できるが、その場合は調整にやや時間がかかる。再使用には半日かかるため戦闘には使えない。
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