神隠し
ある日、俺は夏休み期間中だったので祖母の家に来ていた。祖母の家は山形県にあり、今住んでいる京都から遠く道のりが遠かった……うん、そして祖母の家ですることは殆どなく暇つぶしに近くのお寺に来てみた。
「は〜、立派なお社だな〜…にしても階段が多いな…」
まぁ、行くっきゃないのですが…何段あるんだ?そもそもお社っていうか知らへんのやけども
「音楽かけながら歩いたらすぐでしょ?」
曲はフリーミュージック。万人に愛されるようなこの感じが大好きなのだ。
っとまぁ、歩きスマホをしていたら必ず起こる不幸があるわけでございまして
「匂いが変わった?」
ふと周りをみると、明らかに雰囲気が違う。それに、歩いていた階段が無くなっており舗装されていない坂へとなっていた。
明らかな異常を察知した俺は戻ろうとしたが、案の定
「道が……ない?」
まぁ、俗に言う『異世界召喚』された訳である。
「マジカヨ……それに、なんだこれ?体が軽いし…」
それに謎パワーも手に入れたようだ。シンプルに嬉しいけど、帰れねぇんだよなぁ〜……
◆
やる事がないので、町へと向かう事にした。山形城があるから、城下町って奴だな。仕事探さなきゃ…
で、着いたけど…
「俺、金持ってねぇや…」
手元にあるのは小銭各種10枚づつ
「よし、適当なとこで働くか!」
まずは職場を探す所からだな!
で、まぁ〜結果から言うと働く所は見つかりました。見つかったのは良いのですが、その……なんというか……
「坊主!さっさと売るぞ!」
呉服屋って奴に就職が決まりました。店主のご好意でボロボロですが、家までプレゼントされましてね。それが決まり手になりました。俺の服装に惚れたそうで、今着てる服の交換条件で家を貰いました。
「はいはーい!大阪で今流行りのこの模様!取り扱っているのは当店だけ!!」
「何このデザイン!?」「素敵!」「何だこのデザイン!?買うよ!」
すっごい人気でウハウハですわ~!
「…坊主、今夜覚悟しておけ」
「うっす!」
店主のこの言葉の意味は『めっちゃ食わすから覚悟しておけよ』という意味だ。
20代の俺からするとこれは物凄くありがたい...
で、サイズを測るのは店主や他の従業員がするから、俺のすることはデザインの開発や発注がメインになる。
「坊主、今日はもう十分だ。っていうかこれ以上すると俺たちの限界だ」
「了解です。飯はどこがいい?」
「お寿司でよろしくお願いします」
「おうよ!で、ついでにお前らもいくか?」
『よっしゃあ!』
皆で飯に行くのは俺は楽しいから大好き
飯を食い終わった後それぞれ解散した。俺は相変わらずボロイ小屋で過ごしている。
家族に会いてぇな、、、