やぁ、独立傭兵のアルノさんだよ   作:上代わちき

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・ルビコンの世界観を、さらに生活感がある感じで捏造したくなりましたので新作です。
・新作の根拠として、621とは別人な「イグアスの姉」概念も捏造しました。
・基本的にご都合主義補正マシマシで物語を展開しますのでご了承ください。
・あえて原作とは矛盾する描写・世界観を多数採用しておりますので、御視聴の場合はご容赦ください。
・演出の都合として「タバコ」「酒」「賭博」をはじめとする不健全な描写が多数出ますのでご注意ください。
・本作は喫煙・飲酒・賭博を推奨するものではありません。


……やっちゃったんだぜ(・x・)ノ


一話「再会」

 

 

 

 俺には姉貴がいた。

 銀色の髪を伸ばす綺麗な身なりなのに喧嘩っ早くて、どんな大男相手でものしちまう化け物で、でもドジでおっちょこちょいで、俺の家族だった。

 

 だが、食うもんにも困った家族のために、身売り同然に強化人間手術を受けたんだ。

 それきり姉貴はいなくなって、代わりに俺達は飯を食えるようになった。

 

 

 その飯は、とても食えたもんじゃなかった。

 

 

 次第に親父達とも折り合いが悪くなって、気が付けば路地裏で賭博に耽って、大負けして人生をドブに捨てちまった。

 挙句の果てに、ミシガンの野郎にレッドガンへぶち込まれる始末だ。

 つくづくクソみたいな人生だった。

 

 

 

 

 

 もし、今の俺を姉貴が見たら。

 いったい、どんな顔をするんだが……。

 

 

 

「あ、イグアスじゃん。久しぶりー」

 

 くぁwせdrftgyふじこlp???!!!!!

 

 

「はっはっは。なんだその顔。大きくなってもイグアスは変わらないねぇ」

 

 

 

 

 

 

 やぁ、独立傭兵のアルノさんだよ。

 

 ちょっと将来の生活資金を稼ぐため、ルビコンに密航してきたんだ。

 選んだ密航船の質が良かったのか、封鎖機構の警戒が強まる前だったせいなのか、わりとスムーズに密航できたぜ。

 

 

 ここまで大変だったなぁ。

 気が付けば強化手術を受けて身売りされてたわ、身売り先でACに乗らされて傭兵させられるわ。

 まぁ気合で人生買い戻したけどね。

 今は新しい人生を遊んで暮らすための資金稼ぎに翻弄しているってわけさ。

 

 

 

「あ、お父さんとお母さんから伝言あるよ。いつでも帰って来いってさ。まさか帰省の時に入れ違いになるとは思わなかったねぇ」

「簡単に言うな! 今更どの面下げて……」

「はっはっは。笑った面でいいんじゃないの~」

 

 のんきにいいやがって。

 そう悪態をついているけど、まぁなんとかなるものさ~。

 

 

 

 と。

 そういえばこの辺りはまるまる喫煙可だったね。

 今時のタバコは対策タバコとして親しまれているから、昔よりは吸いやすいってものさ。

 

 

 

「っ……ふぅ」

「タバコ、か? 姉貴もやるのか」

「おや、イグアスもタバコデビューしたのかい?」

「ああ。せっかくだ、俺も吸うか」

「あ、ライターは待って?」

「んあ?」

 

 イグアスがタバコを吸うっていうから、あえて咥えさせてそのタバコに火を点ける。

 もちろん、すでに火が点いてるボクのタバコで。

 

 

 

「くぁwせdrftgyふじこlp??!!! な、なんてことしやがる??!!!」

「はっはっは。ライターの油もただじゃないんだから、節約はしておくものさ」

「だからって他にやり方があるだろうが!」

「大丈夫、イグアスにしかやらないから」

「そういう問題じゃねぇ!!!」

 

 

 せっかくだし、ボクの好物な燻製チキンとお酒も出しちゃお。

 格安コンビニのルビコン支店で売ってた安物だけど、美味しいよ。

 今日は宴じゃあ。

 

 

 

 

「……無事でよかった、姉貴」

「お互いにね、イグアス」

 

 

 ルビコンでの再会に。

 乾杯だ。

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたイグアス? いつになく機嫌がよさそうだが」

「あぁ聞いてくれよヴォルタ! 姉貴が、俺の姉貴が生きてた!」

「……やっぱり、アリーナデータはガセじゃなかったのか」

「ん、アリーナ?」

「見てなかったのかよイグアス。ほら、アリーナの一番上だ」

 

「……独立傭兵アルノ。アリーナランク1?! ミシガンを、超えているのか……!」

「初めて見た時は同名の別人かと思ったが……アルノさん、ACでもバケモンだったんだな」

「っ~~~! ま、待ってろよ姉貴……! 俺もすぐミシガンを追い抜いてやる……!」

「おーう、がんばれよー」

「てめぇもだ、ヴォルタ! 今度こそミシガンのむかつく面に一発ぶち込んで、二人でレッドガンから抜けるんだよ!」

「へいへい」

「なんだその適当な返事はぁ!」

 

 

 

「……そっか。アルノさん、生きてたんだな。イグアスの機嫌もよくなるし、ルビコン進駐も悪いことばかりじゃねぇな」

 

 

 




アルノ
ルビコンへ密航してきた独立傭兵。

ベイラム寄りの傭兵として知られるアルノは、強化手術実験の貴重な成功例として君臨する。
それ故に傭兵としては珍しいほどに可憐な外見を誇るが、その本性はどうしようもなく凶暴なもの。

一方で私生活はだらしなく、よく中立地帯の酒場で好物の酒と燻製チキンをかっ食らい、タバコ片手で賭場に明け暮れているという。



外見イメージ
銀色のロングヘアを流す、クールで可愛いアリアルさんっぽいイメージ。なんなら言動もちょっとアリアルさんみがある。
ただし紺色のジャケットをよく着ている。ズボンを履いて銀髪をポニーテールにしている時は、スーツ系のかっこいい美女と化す。
なお気分でジャケットとワンピーススカートと組み合わせて、超絶清楚可愛い制服美少女みたいな感じになる時もある。なんなんだ。
もちろんアリアルさんみたいな格好とかもする。だいたい気分次第。
余談だが「アルノ」の由来は実在の川。これはイグアスやレッドガンの面々と同じ命名法則。
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