ハッピー至上主義のヒロアカ冒険譚 作:もーまんたい
まずは、謝罪を。
高評価の並び順が新しい順になっていなかったので、お礼を述べられていない方がいるかもしれません! 申し訳ないです。
すみません。完全に新しい順かと……。
モーン21さん、☆9ありがとうございます。
おたいさん、☆10ありがとうございます。
ゆき213さん、☆9 ありがとうございます。
今回は龍が出てきます(出ません)
さらに、7つ☆7〜10が貰えると、その都度、龍が増えていきます(増えません)
☆10のセカンド……貰われちゃいました……。
まだ、一桁台は7つあるので早いもの勝ちですよ(チラリ)
あと、前回誤字脱字の訂正をしてくださった方、ありがとうございます! とても助かりました! ワンタップで訂正完了ですよ!「蟻が像に」となっていたのが「象」にワンタップで修正!便利ッ。
長くなって申し訳ない。
誰か、評価が耳肩下がりなので、止めてくれぇ。
お前が、止めるんだよ、って?
……はい、頑張ります。
キャラ作り
モブ脱却のために入学式から、ずっとインパクトのあるキャラ設定を考えてきた。だが、入学式で不合格にされると思ってあまり手がつかなかったため、なかなか進まなかった。その結果が、自己紹介のミスやボッチの原因に繋がってしまったのだ。
しかし、最近になって除籍の可能性はあるものの回避することが出来ることがわかったこともあり、やっとキャラ作りに本腰を入れることが出来た。
そして、俺が導き出したキャラはーー
料理系
音楽系
筋肉系
頭脳系
下ネタ系
真面目系
それらを全て取り込んだ……
ーー万能系キャラ。
手作りのお菓子を配り、どんな楽器も引け、事あるごとにポージングと下ネタ、勉強も教えてくれる。
そんな何でも出来る万能系キャラ。
特化はしない。
モブキャラは、すぐに特化しようとする。
それだからモブなのだ。
特徴がないから、1つに絞って印象付けようとする。
例えば、砂藤力道。
コミックスでは1-A組の生徒で、今は1-B組の生徒だ。
俺がA組に入ったことで、B組に飛ばされてしまった悲しき男でもある。ちなみに、B組の庄田二連撃がフェードアウトしたぞ。誰だっけって? モブだ、気にするな。
こんなことを言っている俺も、はじめの頃、気になって探したら、普通科にいた。凄く馴染んでたよ。彼を見た時「悪いことをしてしまった。俺が入らなければ、ヒーロー科に入れて華の人生だっただろうに……」そう思っていた。
だが、そんな考えは彼と話して打ち砕かれる。
彼はまだ諦めていなかったのだ。
ギラギラとした目で、ヒーロー科を今も目指していると公言した。
モブなのに、庄田はモブじゃない。
彼は、入れなくとも……ヒーローになるため、理不尽を乗り越えるために、奮闘していた。
実際に、1-B組の担任であるブラドキング先生が入試の結果を見て、先生の方から打診があったみたいだ。
彼は来年から確実に、ヒーロー科に来るだろう。
そのためにも、俺が頑張って2年生を迎えられるようにせねば。それが彼を普通科送りにした同族への報いになるのだから……。
話が大分ズレてしまったが、戻そう。
モブ特化型の例である砂藤力道についてだ。
彼は典型的なモブで、料理特化のキャラだ。
特化しているのに……モブ。
なぜ、こうなるのだろうか?
理由は簡単で。
……特化しているからだ。
特化するほど、そのキャラの登場場面は狭ばり、特定のシーンにしか出て来なくなる。砂藤の場合は、ほぼ料理に関する場面か、主人公をヨイショするときにしか出てこない。
だから、特化するのは得策とは言えない。
と、偉そうに語ったが、本当の理由は別にある。
ーーキャラ被り。
ヒロアカには色々なキャラがいる。
それもそのはず、個性なんてものがある世界だ。キャラの属性は作ろうと思えば、無限に作れる。だから、どんな属性特化キャラになっても、必ず属性が被ってしまう。いわゆるキャラ被りってやつだ。
まあ、さっきの話は、完全に嘘。
だって、見てくれ、
めちゃくちゃ特化してるじゃねぇか!
ザ・オタク!
彼の説明は一言で終えられるんだよ。
ヒーローオタク。
はい、説明終了。
ザ・わかりやすい!
特化した方がわかりやすいんだよ。
読者に覚えてもらえやすいし。そいつの性格を、その特化したものに合わせて作れば、自然と整合性は付くし。
だから、特化は良いんだよ(手のひら返し)。
じゃあなんで、特化したキャラ作りをしないかだって?
さっきも言ったように被るんだよ、キャラがよぉ。
俺だって、俺だって、出来ればしたよ……。
ヒロアカってキャラ多すぎて、どんなキャラになろうとも誰かしらと絶対に被るだよ。それに、マイナーキャラ属性に特化したらモブ脱却にならない。けど、キャラが被ってなく、かつメジャー寄りのキャラを探すとない。終わってる。もう、新規キャラを受け入れない体制がガッチリ出来てる……。
しかし、そこでめげる俺ではない。
俺は、考えに考え抜いた結果。
キャラが被るなら……全ての属性を持とう。
全キャラに被せに行ってやろう、と。
そうして行き着いた。
唯一無二の「万能系キャラ」
全てを持つが故に、何も持たない者。
しかし、俺は完全に万能系キャラになりきれていなかった。
「……さてHRの本題だ……急で悪いが今日は君らに……」
1つ、たったひとつだけ。
前世ですらやったことのない役職だったため、存在を忘れていた……その名をーー
「……学級委員長を決めてもらう」
ーー学級委員長。
相澤先生が
俺が……勝ってみせる。
ーー絶対に……。
モブからの脱却に必要不可欠なピース。
1つ、たったひとつ俺が集め忘れたもの。
そう……ワンピース。
しかし、それを求めているのは俺だけではなく、ここの全員がそう。ならば、どうするか。
ーー時は、
富、名声、力……この世のすべてを手に入れた男・相澤消太。彼の死(仮眠)に際に放った一言は、人々を海へかり立てた。
「オレの財宝か? 欲しけりゃくれてやる。探せ! この世のすべてをそこへ置いてきた!!」
男たちは
世はまさに、
「うぉおおおーーーッ! なるぜ、俺はァ!
……
相澤先生の捕縛布で頭を叩かれる。
地味にこの布、痛いだわ。
確か、炭素繊維に特殊合金を編み込んでた気がする。
そりゃー痛いはずだ……。
てか、そんなもんで生徒のこと殴んな!(正論)
まあ、除籍にされないだけましか……(調教済み)。
「ねえねえ影山くん影山くん、影山くんもワン◯ース読んでるの?」
「ん? 読んでるっていうか……まあそんな感じ」
席が隣りの葉隠がワ◯ピースネタに反応して、話しかけてきた。戦闘訓練から仲良くなってよく話しかけてくれるようになった葉隠。
尾白が葉隠と仲が良かったのは、最初の戦闘訓練が一緒だったからかもしれないな。悪い……尾白。
でも、運命がどうにかしてくれるから許して……。
「ワン◯ース、面白いよねー。私、メ◯ー号とのお別れのシーンで泣いちゃったー。影山くんはどこのシーンが1番好き?」
「……そうだなぁ。どれも捨てがたいが、やっぱりエー◯とのお別れのシーンだなぁ」
あのシーンは誰でもグッと来ちゃうシーンだよなぁ。正直泣ける。てか泣いた。もう、エー◯の最後の言葉が……あ、やばい……泣きそう。
「エー◯って確かル◯ィのお兄さんだよね? 私はあのシーン、結構すんなり別れちゃったから、そんなかなぁ……」
「へぇ? 感動でしょ?」
「え?」
「へ?」
……って、しくった!
コレ完全にネタバレだわ!
うわー、やらかしたぁぁ……
……ネタバレしちまったぁ……。
……ごめんな、葉隠……俺、死ぬわ^^
いや、嘘……葉隠は気づかないはずだ。
だって、この話、結構先だし。
とりあえず、誤魔化したくか……。
「あーー、ごめん……。アレと間違えてた。
チョッ◯ーとヒル◯クのお別れシーンと」
「あーーっ、アレ私も泣いた!」
うんうん、と頷く葉隠。
……なんとか、誤魔化せたみたいだな。危なかった……感動シーンをネタバレで潰すところだった。
ネタバレは死だからな。
ネタバレを許すな。
「じゃあ、影山くん知ってる? ワンピー◯とかドラゴン◯ールとか、ブリー◯とかさ、ブルーロッ◯とかの作者いるじゃん」
「ああ、確か……モブ辛だっけ?」
俺はこのヒロアカ世界に名作と呼ばれる漫画たちを流している漫画家の名を呼ぶ。いわゆるパクリをして稼いでいるクズだ。
この世界にロクな漫画がないことを良いことに、さまざまなパクリ作品でボロ儲けしてると聞く。
「そうそう、そのモブ辛先生が今ね、謎めいてるって有名なの! 編集長でさえも顔も声も知らないんだって! で、流石に名前は知ってるんだけど、その人の名を読んだら編集長として死ぬんだって!」
「いや、それはヴォルデ◯ート卿ッ!!」
なんだ、その話。一回も聞いたことねえぞ……。確かに名前を広めたりしたら契約破棄って言ったけど……。
「ハリー◯ッターも読んでるだねー、小説もいける口ですなー」
「ま、まあな。で、そのモブ辛先生が何だっけ?」
「モブ辛先生はねー、色んな噂が流れてるんだよー。実はオールマイトが匿名でやっているとか、色んな作品を同時連載してるからホークスだとかねー」
そう、モブ辛先生は色々か作品を同時連載しているのだ。そして、未だその連載中の漫画たちはどれも完結していない。しかも、その全てが週刊誌で連載している。つまり、一週間で数十本の漫画を1話書いているわけだ。最速の男、ホークスと間違えるのも確かに頷ける。
そして、葉隠から聞いたのだが、オールマイトの活躍が前回よりも落ちていることから、ヒーローから漫画家に転職しようとしてるのでは、と噂が飛び交っているみたいだ。
「謎だよねー、謎の漫画家モブ辛先生」
「謎の漫画家モブ辛先生ねえ」
モブ辛先生。
これまでに幾つもの漫画を生み出しており、そのジャンルは多岐にわたる。バトルもの、ギャグもの、ファンタジーもの、SFもの、恋愛もの、と本当に幅広い漫画家だ。
しかし、その実は、ヒロアカ世界に名作と呼ばれる漫画たちを流している漫画家。パクリをして稼いでいるクズ。この世界にロクな漫画がないことを良いことに、さまざまなパクリ作品でボロ儲けしてるボケナスである。
今までにない漫画をいくつも世に解き放っており、子供から大人まで世界中から高い支持を受けている。
モブ辛先生の収入は膨大で、その多くは募金などに使われている。そのおかげもあり、高収入の者はこうあるべきという印象がついてしまい、一部の超高給取りからは人気ではない。
だが、その高給取り達も面白い漫画たちの前では買わざるおえず、モブ辛先生の収入源となっていた。高給取り達向けのモブ辛先生の手書きイラストやアートも売っているからな。
そんな謎の漫画家モブ辛先生。
俺から言わせれば、前世の漫画達をパクっているゴミ漫画家なのだが、世間からの評価は、セレブから金を巻き上げ、一般人や被災地へとばら撒く変人の聖人漫画家。それがモブ辛先生なのだ。
ていうか俺です。モブ辛先生(唐突)。
葉隠が嬉しそうに楽しそうに、モブ辛について語っているところ悪いが、全部俺のことなんすよ。なんか恥ずかしいわ……(てれてれ)。
あ、いやすみません(土下座)。
パックって申し訳ありませんでぇしたぁ!!
資金が必要だったんです……子供が出来ることって案外、限られていて……チート能力で金稼ぎしても良かったんですけど、それだと運命に干渉しちゃうんで、出来なくて……だから、運命に干渉しない程度のモブ漫画家としてやってたんです……。
でも、前世の漫画達が面白すぎて、想像以上に儲けてしまって……一応、その大部分は募金しているので……許して貰えないかなぁ〜……なんて……はい、切腹ですね……。
って、こんな話してる場合じゃねえわ!!
クソどうでも良いモブ辛の話なんかしていたら、いつの間にか委員長決めは話が進んでおり、投票のステップへと進んでいた。
投票結果はーー
俺が4票、緑谷が3票、麗日、飯田、轟、葉隠、障子の4人が0票、そしてその他が1票だった。
「よっしゃぁッッッ!!! どんなもんじゃァアい!!(バシッ)痛ッ」
俺は咆哮を上げる。
唯一、足りなかったワンピースを揃え、俺の万能系キャラが完成した瞬間だった。
他の者は悔しそうにしている。
特に飯田は、本当に悔しそうだ。
ちなみに、言っとくけど、俺は絶対てー委員長は譲らねーからな。
「じゃあ委員長は、影山。副委員長は八百万で決定だな」
コレで委員長キャラの飯田は、委員長キャラからただの真面目キャラに
繰下げされたわけだ。
ねえ、今どんな気持ち? ねえねえ(NDK、NDK)
つか、4票って誰が入れてくれたんだろ……。
飯田と麗日は、緑谷に入れてそうだし……ってなると、轟と葉隠……あとは障子か?
そう思って体を捻り、後方の席である障子の方を見ると……。
ニッコリ。
ヒェ、殺されるッ……。
シュバっ、と高速で前を向く。
アレはダメだ、関わったら殺される。
まだ何もやってないわずなのに、なんで……(心当たりあり)
多分、戦闘訓練だよなぁ……瞬殺したこと、そんなに根に持ってんのかなぁ……。『借りは返す』って言ってたもんなぁ……。
わりい、俺死んだわ^^
俺は、障子から逃げるように学校を早退した。
★★☆☆☆☆☆
雄英校門前。
大量の記者たちが、持参した椅子に座っていた。
そんな中、2人の記者が話している。
「もー、こちとら2日も張ってるのに、ウンともスンとも言わない。もうそろそろ帰りたくなってきた……」
「まあ、そう言うなよ。もう少ししたらオールマイトだって出てくるさ……」
この大量の記者たちはオールマイトが雄英に勤めている姿を一目でも、ワンショットでも写真かビデオを撮ろうと、集まっていたのだ。
「でも、もう髪だって皮脂で……ほら、固まっちゃってる……」
「うわっ」
女性記者がポニーテールを持ち上げる。
すると、髪はワックスで固めたかのように、まとまったまま持ち上がる。思わず、男性記者は声を上げてしまう。
「おい、女性にうわっ、とはなんだ、おい。良い匂いだよ、くらい言えないのか。それだからモテないんだよ」
「いや、かんけーねーだろ! ちげーよ! モテない理由、全部この状況に集約されてんだろ!」
「まー、確かに……こんな仕事してたらモテないか……じゃあ私がモテない理由も……あー、早くオールマイト出てきてくんないかなぁ……」
2日も張り込み、全身皮脂でギトギトの女性記者がそう言うと。
そうだな、と返答する男性記者。
2人とも、元気がない。
それもそのはず、一向に出てくる気配がないオールマイト、それに一度の報道以外なにも言わない雄英。
元気の出る要素がないのだ。
「あー、もう帰りません?」
「そうだなぁ、今日オールマイト非番だって言ってたしなぁ」
大勢の記者たちも帰宅、いや帰社しようと準備を始めていた。これから会社に何の成果も得られなかったことを報告するために。
そのせいか、彼らの顔は残念というより、嫌そうな顔をしていた。会社で何を言われるだろうか、そんな顔だった。
ーーそんな帰社しようとしていた頃。
「ーーこの壁、壊したら……雄英入れるんですよね? 入ってみませんか?……雄英」
「「え?」」
1人の青年が話しかけてくる。
そして、雄英の壁を破壊して入ろうと、そう言ってきた。ごくりと2人の記者が唾を飲み込む。
それは、犯罪だと、2人とも分かっている。
だが、考えてしまう。
((会社で小言を言われるより……))
社畜極まりだ。
記事が第一と思うように調教されている。
「で、出来るんですか?」
「おい!」
女性記者は、可能かどうか白髪の彼に聞く。
それを止める男性記者。
「出来ますよ……一瞬でね……少しだけ、入るなら犯罪にはなりませんよ……大丈夫、少しならね」
2人が最も求めていた言葉を、その青年は吐く。
なら、と2人が口を開いた瞬間ーー
「よう、何してんの? 俺も混ぜてよ」
ニヤニヤと薄ら笑いの少年が、白髪の青年に肩を組み、話しかけてくる。その目は、させねーよ、そう語っていた。