ハッピー至上主義のヒロアカ冒険譚   作:もーまんたい

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かのんです!さん、☆9ありがとうございます!

おいおい、コレで☆9が12個ですよ。もう感謝感激雨霰です!
かのんです!さん、そして☆9に入れて下さった皆様、本当にありがとうございます!!


妄想は現実に

 

俺の能力「妄想を現実に(ディルージョン)

 

その名の通り、妄想(ゆめ)を現実にする能力。

正確に言うと、妄想のモノを現実へと引っ張り出す能力だ。この能力は、クソチートで現実的に不可能だと思えるモノさえ、再現出来てしまう。架空のモノを自分が存在すると思うだけで、それは現実のモノとなり、()()()()となる。

 

ただし、願えば勝手に創られる、という訳ではない。

 

願い、妄想(ソレ)が現実に存在できるモノになったのなら、あとは自分で妄想(ソレ)を現実にするーー

 

ーーつまり()()()()()のだ。

 

ディルージョン、まさに自身を世界を騙し、妄想を現実にする能力。

 

しかし、世界を騙すにはそれ相応の隠蔽(努力)も必要。

 

創りたいモノが属する分野の膨大な知識と技術が求められ、もしないのであれば、存在したとしても創ることは叶わない。

 

例えば、俺のオールマイト並みの(パワー)

 

コレは、強化ポッドによって得た能力(モノ)だ。

ベ◯ータが入っていたメディカルカプセルやバイオ◯ザードに出てくる謎の液体が入った培養槽をイメージして貰えれば分かりやすいだろう。

 

この強化ポッドを創るのに医学やバイオテクノロジーなどの専門的な知識と技術が要り、それらの知識や技術が強化ポッドを創れるレベルに達すると、なんとなく創り方の指針を得る。

 

そしてその曖昧な指針をもとに研究を行い、その末に強化ポッドが完成する。

 

この能力のおかげで、俺は雄英の筆記試験で満点を叩き出すことが出来た。まあ、それもそのはずだ。だって俺はヒロアカの科学技術の大半を10年という短い期間で身につけたのだから。

 

前世よりも遥かに進歩している科学技術(テクノロジー)

 

その知識や技術を身につけるのに、前世での知識は当てにならなかった。だが、小さい頃から意識はハッキリしていたため、勉強と研究は子供のときからずっとしていた。

 

まず初めに創ったのは、完全自立思考型AI・アイだ。

 

コイツには俺の学習サポートをさせた。それによって効率化された勉強を行うことで、短期間で知識と技術を得る事に成功。

 

そうして確立した勉強法。

 

多くの知識を完全自立思考型AI・アイのサポートのもと学習し、実践した。また、アイには、俺の様々なサポートをしてもらっている。家事から漫画の作成まで、何から何まで。今では漫画家モブ辛先生は、アイだと言っても良いほどではないだろうか。

 

そして、次に創ったのが、このパワードスーツ。

 

その名を「ウルトラマンスーツ」

 

ヒロアカ世界の科学技術(テクノロジー)でも再現可能だった戦闘用スーツ。ウルトラマンの去った後を題材とした漫画ULTRAMANに出てくるパワードスーツだ。

 

見た目は、メタリックかつ銀色の下地に赤いラインの線が入っている。イメージは初代ウルトラマンを人型サイズのロボット風にしたって感じだ。性能は、飛行以外はウルトラマンとほぼ同じ性能で、変声機(ボイスチェンジャー)と完全自立思考型AI・アイのサポート付き。

俺が作成した第一号機・戦闘用スーツ。

 

 

 

そして、今まさに俺が装着しているモノだ。

 

 

 

★★★☆☆☆☆

 

 

 

「悪い、遅れた」

 

俺は相澤先生にそう伝えながら脳無(のうむ)(パンチ)をガードし、殴り返して距離をとる。

 

上裸に裸足の巨漢。

ーー筋骨隆々の肉体と黒い体表。

ーー歯が露出するほど大きな口。

そしてーー剥き出しになった脳。

 

白髪の手まみれ野郎は、不気味な笑みを浮かべながら言う。

 

「対平和の象徴、改人"脳無(のうむ)"」

 

脳無(のうむ)

ヒロアカのラスボスである AFO(オールフォーワン)によって脳を弄られ、脳が露出した化け物のこと。

 

脳を弄られたことで、後付けされた複数の個性の運用が可能であり、特定の人物からの指示にしか従わない。

 

まばたきすら、命令されないと動かせないのか目は常に開きっぱなし。俺が殺気を飛ばしてもその目はピクリとも動かない。

 

「コレが対平和の象徴か……俺の(パンチ)ですら後退りしてるコイツが、か?」

「ああ、そうだ。コイツが対オールマイト……

 ………そしてーー」

 

ァア? 何ニヤこいてやがる、コイツ……。

 

「ーー()()()()()()さ……なぁ、()()()()()

「………………ッ!?」

 

ニヤニヤと嗤いながら男は続ける。

 

「その速度(スピード)、その破壊力(パワー)……脅威的だよなぁ……だかーー

 

 ーー氷結が弱点なんだろォォ?」

 

パキッ、

 

俺の拳にヒビが入る。

 

「…………なッ」

 

さらに男の笑みは深まり、口が裂けんばかりに嗤う。

 

「おいおい、そんな程度で驚くなよ。コレからが本番だろ…………?」

 

くっそ、そういう事だったか…………。

 

ウルトラマンスーツが耐えれない程の氷結。

素肌に喰らえば、ひとたまりも無い。

 

コレを繰り返せば、あと数回で俺の手は()()()()

 

氷結なんてレア"個性"よく見つけてきたな……。

轟の家系には、そんな奴いなかったぞ……。

 

「よく俺の正体が、影山モブ男だってわかったな」

「ああ、俺には物知りな友人がいてねぇ……」

 

コイツ……ッ、また俺の真似を……。

 

「影山モブ男ォ、そんなスーツでバレないとでも思ったかァ? ざぁーんねん……バッレバレ。 頭隠して尻隠さずってのはこういうのを言うんだなぁ……なぁ、影山モブ男ォ?」

「ああ、そうだな」

 

俺はアイに変声機(ボイスチェンジャー)を切ることを指示する。

 

「お久しぶり、とでも言おうか……?」

「ああ、そうだなぁ……1週間ぶりかァ……?」

 

正確に言えばマスコミの騒動から6日間だが、細かいことはいい。

 

「そうだな、大体1週間だ。でも、よくわかったな……確か認識阻害の装置(デバイス)着けたのに」

「あの時、お前だけが早退してたのも知ってるからなァ……物知りだろ?……俺の知り合いはよォ……」

「そうだな、知りすぎてるくらいだ」

 

勝てると見込んだのか、ぺちゃくちゃと喋る手まみれ野郎。そのまま、調子に乗って、色々とゲロらしてやるよ……。

 

「ちょっと喋りすぎたなァア?」

「そうか? まだ喋ってくれてても良いだぞ?」

 

気づくのがはえ、もっと調子乗ったけよ。

 

「まあ、もう死ぬ奴に何聞かれても同じだよなァア?」

「ま、死ぬ気はねぇけど、喋ってくれるならもっと喋ってくれても良いんだぜ?」

「そうだなァ……なら、お前が脳無と戦って生き残れたら、教えてやるよォ……」

「…………ッ」

 

ドゴッ、

 

真正面からの拳。

 

俺は両腕をクロスして拳を受ける。

 

だが、ガードの上からでも凄まじい威力。

 

それと同時にーー腕が凍らされる。

 

ピシッ、

 

ウルトラマンスーツにヒビが入っていく。

 

「…………くッ」

「頑張れ頑張れ……そんなんじゃ教える前に死んじゃうぞォォ」

 

調子乗りやがって……ッ。

 

脳無からの横薙ぎ。

俺は横薙ぎを受け流し、鳩尾に一撃。

 

右腕のスーツがーー死んだ。

 

「…………ヤベェな、おい……」

 

殴られてもダメ、殴ってもダメ。

コレでは攻撃のしようがない。

 

こりゃ、オールマイトでも厳しいんじゃないか?

 

「コイツ、氷結()()じゃねえな……"ショック吸収"か……」

「ぉお……正解だ。影山モブ男ォ……」

 

ま、元から知ってたけどな。

ほら、もっと調子に乗れよ。クソヴィラン。

 

「まだソイツはもう一個"個性"を持ってる。なんだか分かるかァ?」

「ぁあ? そうだなッ」

 

脳無の攻撃を避けながら、俺は手まみれ野郎の質問に答える。

 

「厄介そうなのはッ……"超再生"とか"ダメージ無効化"とか、かッ」

「良い勘してるなァ……せーかいだよ、影山モブ男ォ……どうダァ? お前は攻撃も出来ず、こちらの攻撃は致命。攻撃が通ったとしても"超再生"で治る……さっきまでの余裕は何処にいったァア?」

 

はっ、今のうちに調子に乗っけ。

お前は気づいていないだろうが、こうしている間にお前のお仲間さんたちは相澤先生(あの人)に倒されてんだよ。

 

「わかってるゼェ? お前がイレイザーヘッドを当てにしてるってことは……」

「…………ッ」

 

脳無が相澤先生に狙いを切り替える。

相澤先生に向けて放たれた拳。

それを俺はーー

 

ーー正面から受ける。

 

「…………影山ッ」

「……もーまんたい……」

 

相澤先生に平気だと、伝えるがーー両腕のウルトラマンスーツが逝く。

 

パキッ、

 

完全に逝っちまったな……。

 

「おっと、もうゲームオーバーか? 早かったなァ?」

「誰がゲームオーバーだって……?」

 

俺はニヤリとスーツ内で笑う。

 

「お前がだよ、影山モブ男。死に際で頭でもおかしくなったのかぁ?」

「いいや、おかしくなってんのはお前だろ? 死柄木弔(しがらき とむら)

「…………なッ」

 

なんでお前の名を知ってるかって? そりゃ、見てたからな。画面や紙を通して……。

 

「俺達がゲームオーバー……? 逆だよ、死柄木。ゲームオーバーになったのはお前達の方だ」

 

俺はUSJの正門を指差す。

 

そこにいたのはーー生きる伝説・オールマイト

 

そしてーー20名を超える先生方……。

 

「もう大丈夫ッ、私達が来たッッ!!」

「なに……ッ」

 

黒霧によって飛ばされたクラスメイトの監視から、先生方への通報、お前達の相手。全部、用意済みなんだよ……。

 

「調子に乗り過ぎたんだよ…… 死柄木弔(しがらき とむら)

「脳無ッ」

 

俺の拳を脳無にガードさせる手まみれ野郎こと死柄木弔(しがらき とむら)

 

「脳無への攻撃で腕がーー……なッ!?」

「ざぁーーんねん」

 

俺の腕が砕け散ったとでも思っていたのだろうか? よく見ろ、俺の腕を。ちゃーんと2本、それに元気いっぱいだぜ?

 

「何で……お前の腕にスーツが……ッ!?」

「そりゃ、対策済みだからとしか言えねえなぁ……」

 

脳無を吹き飛ばした腕は、砕け散ることはーーなく、ウルトラマンスーツの腕パーツが完全に元に戻っていた。死柄木(しがらき)から先ほどの余裕は消え、焦りへと変化していく。

 

「俺ァ、言ったよなァ? ()()()()()()()()()ってなァア!!」

「くっ……守れ脳無ッ」

 

死柄木と俺の間に、飛ばされた脳無が舞い戻ってくる。

 

「対策済みって言ったろ? 人の話はちゃんと聞けよ」

 

脳無に殴打する。

ウルトラマンスーツが砕け散るが、そのたびに()()

 

砕け、再生、砕け、再生、何度もそれを繰り返す。

 

そして、限界が来るーー

 

「知ってるか……常時発動系の"個性"にも限界があるって」

「……何を」

 

脳無に次第に拳の威力を抑えることが出来なくなり、傷が増えていく。そして、その傷も次第に治らなくなっていく。

 

「だから、"ショック吸収"と"超再生"にも限界がある」

「……ッ!?」

「お前達にこの言葉を捧げよう……"Plus Ultra"ーー

 

 ーー限界を超えて()()……」

 

その言葉と共に脳無が後方へ吹き飛ぶ。

ーー立ち上がり向かってくる気配はしない。

 

「死柄木……お前の負けだ……」

「……………ーー()()ッ!」

 

そう死柄木が叫ぶと、確保されていた黒霧と目の前にいる死柄木の口から泥水のような黒い液体が溢れ出てくる。

 

()()()()……か。

 

死柄木が口から出た黒い液体に呑まれていくのを見ながら、ニヤッと俺はスーツ内で笑う。

 

全てが上手くいき、計画通りに物事が進む。

 

 

 

 

★★★★☆☆☆

 

 

 

USJ襲撃事件。

雄英高等学校1-A組が(ヴィラン)に襲われた事件。全員が無事に生還し、(ヴィラン)撃退を成し遂げた。ニュースや報道番組では、雄英高等学校のセキュリティーを指摘する声と生徒への賞賛の声で溢れていた。

 

数日後には再開する学校。

そこには1-A組の生徒の姿があった。

 

 

そして、俺はーー

 

ーー(ヴィラン)を手引きした罪から退学させられた。

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