ハッピー至上主義のヒロアカ冒険譚   作:もーまんたい

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神天宮さん、☆9 ありがとうございます!!

神天宮さんの高評価のお陰で、オレンジバーを維持できてます。ほんとにありがとうございます。



騎馬戦

 

体育祭、第二種目「騎馬戦」

 

第一種目を突破した42名が2人から4人で騎馬を作る。また、それぞれに振り当てられたポイントの合計が騎馬のポイントとなる。

 

制限時間は15分。

 

鉢巻を取られても、また騎馬が崩れても、アウトにはならない。つまり、何度でも制限時間以内なら復帰可能ってことだ。

 

そして、第一種目1位は1000万ポイントが与えられる。

 

 

ミッドナイト先生の説明をまとめとこんな感じ。

 

 

騎馬戦。

 

ヒーロー社会に出た後のチームアップやサイドキックとの連携をシュミレーションした種目だ。

チームアップとは、他のヒーローとチームを組むこと。ヒーロー社会では常に競争。その競争で生存するための手段でもある。

 

生存競争に必要な事を騎馬戦で体験させようと、雄英は画策しているのだ。よく出来たイベントだと感心させられる。

 

 

チーム決めの交渉タイム。

 

チームアップするときは、基本的に他のヒーローとの相性や個性の把握をし、交渉しなければならない。生存競争に必要なことだからだ。

 

 

もし、その生存競争に負ければ……死あるのみ。

 

 

よって、ココで負けてはいけないのだ。

 

 

「青山、俺と組ーー」

「無理☆」

 

青山に俺は交渉しようと手を差し伸ばすが、振り払われる。

 

 

生存競争負けたらどうなるんだっけ?

 

 

俺こと影山モブ男は……生存競争に負けていた。

 

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

第一種目1位である俺に与えられた1000万ポイント。

 

そのポイントは、持っている者が真っ先に狙われることを示している。そのため、俺と組もうとする奴はいない。原作で1位だった緑谷は、その人望と主人公力でなんとかしていたが……俺にはそのどちらもない。

 

したがって、ボッチ。

 

原作では1000万ポイントと組みたがっていた発目明さんも俺には寄ってこない。どうやら、第三種目まで生き残ることが優先とのこと。

 

まずまず、おかしいんだよ。人数がさ……4の倍数じゃないってどういうこと? 騎馬戦が4人1組ってご存知じゃない? ……ならしかたない、とはならんよね。

 

だが、この程度では俺は諦めない。

 

 

「しょうがねぇ……猛スピードで分身して1人2役で騎馬をやるか」

 

 

自分でも何を言っているかよくわかっていないが、誰も組んでくれないのなら、諦めるか分身するかの2択だ。上下に動き残像を作ることで、2人いるように見せればワンチャン失格にはならないだろう。説明しててる俺もわからん。でも、生き残るにはやるしかない。

 

ワンパ◯マンのサイ◯マがやってたみたいに高速で動いて、分身する。ココは漫画の世界なのでやろうと思えば出来るかもしれない。

 

「そうとわかれば、やりますか……」

 

俺は準備運動として屈伸やら前屈やらをし、分身の練習をしようとする。

ちょうどその時、障子が話しかけてくる。

 

 

「影山……ちょっと良いか?」

「お、おう」

 

 

戦闘訓練のとき、不穏な手紙と共に去り、その後ずっと俺に微笑んでくる障子に、俺はビビっていた。

 

だって、「借りは返す」なんて置き手紙するし、障子の方を向くとマスクで歯は見えないけど、そんくらいの笑顔を俺に向けてくるんだぜ!? ビビらない方がおかしいだろ……!? 

 

 

「いやな……お前に借りを返そうと思ってな……」

「今ココで?」

「ああ……」

「そ、そうなんだ……ちなみに何やるつもり?」

「みんなには聞かれなくないからな……少しツラ貸してくれ」

「あ、やっぱりそうだわ(予想的中)」

 

 

校舎裏に連れて行かれてボコボコですわ。俺、お前になんかしたっけ……? 全く身に覚えがないんだが……。戦闘訓練中にちょっと殴っただけじゃん(身に覚えあり)。

 

俺は障子に会場の端に連れていかれる。

そこには、峰田と蛙吹。

 

障子、峰田、蛙吹の3人で俺をボカすってことはないだろうな……って事はーー

 

 

「ーー俺たちとチームを組もう」

 

 

そういう事だよな。なら、俺の返事は決まってる。

 

 

「断る」

「なんでだ!?」

 

 

なんでお前が俺に恩義を感じているかはわからないが、俺は運命を変えたいが、やたらめったらに変えたいわけじゃない。

 

 

「なんでお前が俺に恩義を感じているかはわからないが、お前達の作戦に俺は不要……そうだろ?」

「…………」

 

3人の作戦は知ってるからな。

 

「蛙吹と峰田の2人を障子の腕で覆い隠すって寸法。なら、俺は要らない。勝つ事を第一に考えろ、障子」

「……でも、このままじゃお前はーー」

「ま、失格だろうな」

「なら……ッ」

 

 

助かるし、ありがたいが、俺の意思は変わらねえよ。

 

 

「お前達の邪魔をしてまで勝ち上がりたいとは思わねぇ、それにお前は自分が勝つためにどうするか考えろ。コレで死ぬわけじゃないんだ。人のためも大事だが、まずは自分の事を考えるってのも大事なんだぜ?」

「……」

「ありがとうな、障子。2人も邪魔しちゃって悪かったな」

 

 

俺はなるべく運命を変えずに、曇らせキャラ達を救いたい。だから、そう言って俺はその場を去った。

 

 

 

 

 

結局、障子の置き手紙の意味は恩を返すって意味だったのな……ビビって損したわ。そっちの方も身に覚えはないんだけどな。何はともあれ、ボコされなくて良かった。今の状況は良くないんだけど……。

 

 

「影山だっけ?お前組む奴いないんだろ?組もうぜ」

「…………」

「なんだ、知ってたのか。俺の"個性"」

 

 

俺はコイツの個性にかからないように、黙る。コイツの呼びかけに反応してはいけない。

 

 

「どっちにしろ、お前は俺と組むしかないんだ。大人しく"洗脳"にかかれば、入れてやる」

「…………」

 

 

俺に話しかけてきたコイツはーー心操人使(しんそう ひとし)

 

個性は……"洗脳"だ。

 

 

 

 

★★★★☆☆☆

 

 

 

 

「で、どっちにするんだ。洗脳にかかって組むのか、それとも組まずに失格になるのか」

 

コイツから近づいてくれるとは思ってもいなかったな。最初っから狙ってた奴だが、運命の介入でコイツとは組めないのかと思ったが、向こうから来てくれるとは…… ()()()

 

俺はほくそ笑みながら、ゴリゴリと地面を削って返答する。

 

 

《尾白、青山、砂藤》

「ソイツらが何だってんーー」

《コイツらの洗脳を解いてやっても良いんだぞ?》

 

 

地面を見た心操は冷や汗をかきながら、答える。

 

 

「そこまで知ってんのかよ……」

《形勢逆転だな》

「元々お前は知ってたんだから、逆転じゃないだろ……」

《いや、お前が来てなきゃ失格だったさ》

「来なきゃ良かった……」

 

 

今さら後悔しても遅い。だけど、お前のお陰で俺は助かった。ありがとう、と地面を削り伝えると、苦笑いをする心操。

 

 

「コレで俺は従うしかないと……完全にやられたな」

《ありがとうな、お前のお陰で失格にならなくて済んだよ》

「嫌味にしか聞こえねえよ……個性も強いのに頭も良いってチートだろ……」

 

 

いやお前の個性の方が十分チートだわ!!自身の問いかけに返答したら洗脳完了ってチートだろ!? 俺なんて原作知識と転生特典あってやっとコレだぞ!? 

 

そうは思っていても言えはしないので、代わりに俺は地面に書く。

 

 

《お前の個性は十分に強い》

「はっ、有難いね。

 オールマイトみたいな個性持ちに言われるなんて……」

 

 

信じられないだろうな、俺だったら信じない。けど、強い個性なんだから、そんなに卑屈になる必要はないだろ。

 

 

《お前はヒーローになれる。待ってるぞ、心操。お前がヒーロー科に来るのを》

「……そうなりゃあ良いけどな」

 

 

悲しげに言う心操。

俺の言葉なんて信じなくても良い、お前は絶対にヒーローになれるのだから……。その運命だけは変えちゃいけないな。

 

 

「そんな事より、作戦立てなくて良いのか?」

「…………!?」

「時間もう無いぞ……ってお前、貴重な時間を慰めるために使うなよ……」

《悪い》

「じゃあ、とっとと作戦立てるぞ」

《OK》

 

 

 

★★★★☆☆☆

 

 

 

『おいおいおい……!何だコイツら!?』

 

プレゼントマイクのそう言いながら、ポイントが表示されたスクリーンを見る。

そこには、あり得ないポイント数の者達がいた。

 

 

1位 心操&モブ男チーム 10004730P

2位 緑谷チーム 0P

2位 爆豪チーム 0P

2位 轟チーム 0P

2位 物間チーム 0P

2位 拳藤チーム 0P

2位 小大チーム 0P

2位 角取チーム 0P

2位 鉄哲チーム 0P

2位 葉隠チーム 0P

2位 峰田チーム 0P

 

 

 

第二種目「騎馬戦」開始、僅か2分。

 

 

 

ーー心操&モブ男チーム 10004730P。

 

 

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