ハッピー至上主義のヒロアカ冒険譚 作:もーまんたい
最初は物語を、モブ男の原作改変無双にしようと思って「世界の修復力は、すでに機能を失った。」って書いたんですが、よく考えたら面白くないなって。
それで、裏設定「失われた修復力が復活」を追加しました。ただ、モブ男はそんなの知ったこっちゃないので、「あれ?修復力、弱まってね?」って認識です。
第二種目の騎馬戦が終わり、昼休憩。
昼食タイム。
皆んなが楽しそうに家族のお弁当を食べに行っている中、俺はただ1人、死から逃れる術を模索していた。
ミッドナイト先生のお弁当から逃れるためには、どうすれば良いんだッ。考えろ、影山モブ男!!
自身に問いかけるが、その答えは返って来ない。勿論、AIのアイにも聞くが、その場から逃げろと返ってきた。そうじゃない。逃れるってのは、逃走って意味じゃなくてーー
説明の途中で、ミッドナイト先生がるんるんと楽しげにお弁当を持って来た。
「お弁当、持ってきたわよ〜〜」
「…………(冷汗)」
アイからは諦めろ、とサポートアイテムとは思えない発言が飛んできた。あの地獄が待ち構えていると思うと、諦めたくても諦められない。どうにか生きたい。
「さぁ、開けて開けて」
「…………(大量の汗)」
俺は震える手で
お重に入った黒い物体。
真っ黒なコゲを超えたナニカがそこにあった。
今朝見たモノとは別物。
コレは、一体……何なんだ。
固まっているとミッドナイト先生から問われてしまう。
「食べないの……?」
「…………(滝のように流れる汗)」
なぜだ。
なぜ、こうなった。
原因を探ろうと頭を働かせるが、原因は不明のまま。
頭に浮かぶのは、もしかして、コレまた食べなきゃいけない流れなのでは? という死の予感だけ。
内臓を全て出し切ったはずなのに、すでに俺の内臓達は悲鳴を上げていた。
急激な便意。
ストレスによる内臓機能低下が原因だろう。
「先生、すみません。ちょっとトイレ、行ってきますね」
「まあまあ、食べてから行かなさいよ(ガシッ)」
「えっ!?(死の予感)」
脳と内臓に刻まれたトラウマが蘇る。
「あの、トイレにーー」
「お弁当」
漏らすか食べるかの2択しか俺には無かった。
「食べさせて貰います……」
「はい、あーん」
ズタズタに口内を切り裂かれ、血の味しかしない。カミソリでも入っているのだろうか。初めて食べたよ、ここまで鋭利な食べ物。だが、わざわざ早起きして作って貰ったお弁当に、いちゃもんをつけられる訳もなく。
「ガハッ……お、美味しいです。最高に」
「なら、よかった……! いっぱいあるからね! はい、あーん」
ミッドナイト先生からのアーンに思わず、口が開いてしまう。そして、数秒後に後悔する。
それを繰り返すことで、ミッドナイト先生特製弁当を完食した。
「じ、じゃあトイレ行ってきますね……」
「はい、行ってらっしゃい」
そうして、俺はトイレへと向かう。
★★★★☆☆☆
オールマイトそして、エンデヴァー。
現No.1とNo.2が人気の無い所で話していた。
「超久しぶり、10年ぶりくらいじゃないか?」
「何の用だ」
「いやー、見かけたから挨拶しとうと思ってね」
「なら、済んだだろ。去れ」
気さくなオールマイト。
そんな男を毛嫌いするようなエンデヴァー。
この会話を聞くだけで、2人の関係性がわかるだろう。聞かなくても、No.1と2というだけでわかるかもしれないが。
「お茶でもしようぜ」
「茶など冗談じゃない……便所だ! うせろ!」
おっ、いたいたと2人の背後から声がする。その声にオールマイトとエンデヴァーが振り返る。
「連れションでもしますか? エンデヴァー」
ニヤついた顔のモブ男は、エンデヴァーにそう問いかける。
「貴様は……影山モブ男」
「影山少年……」
睨みつけるエンデヴァー。
モブ男を心配するオールマイト。
「焦凍の最大にして最強の敵か……。
オールマイトの隠し子か何かは知らんが、覚えておけ……貴様は、焦凍が倒す」
「言われなくても、わかってますよ。彼は、俺なんてすぐに超えていく」
「はっ、わかったような事を言っているが、焦凍は未だ半分の力しか使っていない……!
既に貴様など超えているのだ!! 今は下らん反抗期だが、いずれそれも終わる。その時が貴様らの最後だ……」
執念。
No.1という果てしない目標への執念。
「……エンデヴァー」
そんな彼を見て、オールマイトは哀れんでいた。No.1に憧れ、執着した男の行き着いた姿は、あまりに哀れで恐ろしいものだった。
「オールマイト、少しエンデヴァーと話したいことがある。
だから、お茶の席、譲って貰えませんか?」
数秒おいて、オールマイトは言う。
「影山少年……。わかった、譲るよ」
オールマイトと俺の会話にエンデヴァーが割って入る。
「貴様とお茶の約束などしとらん! 勝手に貴様らでやっていろ!!」
「轟燈矢」
「……ッ」
その名を聞いた瞬間、エンデヴァーが固まる。
「何故それを……知っているッ」
「見ていたからな、画面を通して」
オールマイトは心配そうにこちらを見ながら、去っていく。それを確認した俺は、エンデヴァーとの会話を再開した。
「アンタの息子は生きている」
「……ふっ、出鱈目をーー」
俺はスマホのスクリーンに映した動画を見せる。
「荼毘、個性は『蒼炎』……ヴィランだ」
画面には、蒼い炎がチンピラ達を焼いていく映像が流れる。そして、その中央に立っている黒髪の男。
その男は、焼け爛れたようなケロイド質の皮膚で覆われた全身を金属製の太い継ぎ目で繋ぎ合わせおり、まるで全身を皮膚移植をしたような異様な外見をしている。
「俺の息子がヴィランだと言うのかッ!」
胸ぐらを掴まれ、壁に押し付けられる。
「ああ、悲しいことにな」
「出鱈目を言うな!! 燈矢は死んだのだ!」
「現場を見に行ったのか? 死体は確認したーー」
「黙れッ!!」
俺は震えるエンデヴァーに映像を止めて、彼に見せる。
「コイツの瞳を見ろ」
「……ッ」
「焦凍と同じ目をしてるだろ?」
青い瞳。
しかし、どこか濁っている瞳。
コレは……復讐の
あまりに類似している瞳。
エンデヴァーは理解しただろう。
だが、彼の心が否定する。
「燈矢は黒髪ではない……」
「髪を染めてるんだろ」
「こんなに爛れた皮膚は……」
「自分の個性で焼けたんだろ」
「……ッ」
制御出来ない個性。
荼毘こと轟燈矢はその個性に苦しみ、今も自身の個性に焼かれている。母親の熱に弱い皮膚と父親の炎の個性を受け継いでしまった男は、己の体を燃やしながら、その復讐という炎の火力を上げる。
荼毘を止めるには、コレを言うしかない。
これ以上、罪を増やさせないためにも。
「エンデヴァー、現実を受け入れろよ」
彼の心が理解するのには時間が必要だ。
だが、そんな悠長な時間はない。
彼はヒーローだ。
自分の息子「荼毘」をどうしなければいけないか、既に頭では理解している。ならば、やる事は一つだ。
「荼毘を、轟燈矢を止めろ」
この事実を伝えた俺が憎いのか、彼は俺を睨みつけ、呟く。
「貴様の言ったことが嘘なら、貴様を殺す」
「オーケーオーケー。あ、そうだ。あと一個だけ聞いてくれる?」
言え、と短くエンデヴァー。
「逃げんなよ、エンデヴァー」
現実から、己から、罪から、と俺は付け加えて言った。
エンデヴァーは、その言葉を聞き、胸ぐらを掴んでいた手を離し、「わかっている」と言い、踵を返した。
「あーあ、嫌な役に回ったもんだ」
俺の嘆きは誰の耳にも届かない。
★★★★☆☆☆
『ヘイガイズ!アーユーレディ!?
色々やってきましたが!!結局これだぜガチンコ勝負!!
頼れるのは己のみ! ヒーローでなくともそんな場面ばっかりだ! 分かるよな!!
心・技・体に知恵知識!!総動員して駆け上がれ!!』
プレゼントマイクのアナウンスと共に、第三種目「トーナメント戦」が始まった。
「行くか」
運命を変えるための勝利を掴むために。
俺は便座から立ち上がった。
内容をもっと詰めようと思うと更新頻度が落ちてしまうので、どうしようか悩んでます
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更新頻度の方が大事!内容は今のでok!
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内容の方が大事!更新頻度を落としてもok