ハッピー至上主義のヒロアカ冒険譚   作:もーまんたい

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相澤消太は疑い続ける

 

雄英の入学試験当日。

 

その日は、雄英で初めての入試事故が起こった。

 

演習会場Gで、何故か自爆する仮想(ヴィラン)が大量に出てしまったのだ。しかも、その原因はいくら探っても不明だった。

 

サポート科の先生方が言うには、外部から壊された形跡があるらしい。だが、監視カメラで見ても、何も映ることはなく、映っているのは仮想(ヴィラン)の自爆ばかり。

 

そんな中、オールマイトが原因を発見する。

 

 

 

ーー影山(かげやま)モブ男。

 

 

 

オールマイトいわくコイツが、この事件の犯人みたいだ。

 

 

事前情報でわかっていることは。

 

No.100201

 

名前 影山 モブ男(かげやま もぶお)

個性 筋力強化(異形型)

年齢 15歳

性別 男

誕生日 4月4日

身長 188cm

出身 静岡県

出身校 辺須瓶中学校

演習会場 G-演習場

 

EXAMINATION RESULT《試験 結果》

 

筆記試験

数学 100/100

英語 100/100

国語 100/100

理科 100/100

社会 100/100

 

合計 500/500

 

実技試験

ヴィランポイント:10

レスキューポイント:5

 

合計 15P

 

 

そして、ココから推測できる(わかる)ことはーー

 

 

 

ーーコイツが、怪しいということだけだ。

 

 

 

オールマイトがコイツが犯人である証拠をスクリーンに映し出す。監視カメラで一瞬だけ映る影山モブ男の姿。

 

そこには、仮想(ヴィラン)の胸部を破壊している姿が映っていた。

 

そして、次の瞬間には、映像から消える。

 

驚異的な速度。

 

オールマイトさえ自身を超えている可能性があると言わしめるコイツは、何者なのだろうか。

 

さらに強まる疑い。

 

オールマイトは言う。

 

「故障による自爆は、全て彼のポイントになる。そうなると、影山少年のポイントはーー

 

 ーー……ヴィランポイント:486P」

 

 

あり得ない数字だ。

もし、コレがエンデヴァーやオールマイトの子や、中学から目をつけられていた超新星(スーパールーキー)なら、手放しで喜べただろう。

 

しかし、コイツは全くの無名。

 

怪しい、怪しすぎる。

 

もしも、コイツがヴィランの手先だった場合。いや、ボスだった場合、俺たちは負ける。

そこで、俺は口を開いた。

 

「筆記試験ですら、満点など出たことはなかった。それに加え、実技試験は……歴代最高得点。ここまでの個性を持っているにも関わらず、今まで全くの無名。中学も名門ではない。ここまで来ると不正を疑いたくなる」

 

確かにと、先生方が頷く。

ガヤガヤと教師同士が話し合い出す。

 

オールマイトは。

 

「私の直感は、彼を合格させるべきと……」

 

直様、オールマイトの話を遮り、さっき建てた仮説を示す。

 

「直感……合理的じゃあ無い。オールマイトさん、彼は個性を偽装しているかもしれないし、経歴にも違和感がある。ヴィランの手先からもしれない」

 

俺たちや監視ロボが視認出来ない奴を、内側に入れて(合格させて)大丈夫なのかと。

 

しかし、とオールマイトが反論しようとするため。

 

「何故、そこまでして彼を庇うですか?……オールマイトさん」

 

俺は、そこに畳み掛けるように質問を投げかけた。

先ほどから、オールマイトの言動は、彼を合格させたい、という思惑が見え隠れしている。

 

コイツが、オールマイトの子なら、それはそれで良い。だが、それなら根津校長が知っているだろう。根津校長の反応を見る感じ、知らないことが見てわかる。

 

知らないということは。

 

 

コイツはーー影山モブ男は、(ヴィラン)だ。

 

 

ムッ、とオールマイトが顔をしかめる。

その後、少し考えた様子のオールマイトは答える。

 

「何故、私が影山少年を庇うか……か。

 それはね。私がーー彼を救いたいからさ……」

 

何かを思い起こすように、目を閉じるオールマイト。彼が拳を握り締めた瞬間、痩せ細った姿から、筋骨隆々の姿へと変わる。

 

垂れていた触覚のような金髪は、角のように伸び、げっそりとした顔は、日本人離れした彫りの深すぎる顔へと。

変わらないのは、その目だけ。

 

 

「だから……私が教えなければならないんだよ。

 『世の中、笑ってる奴が1番強い』ってことを。

 『何の為に拳を握るのか』

 『オリジンってやつが、自分を限界の少し先まで連れて行ってくれる』ことを……!!!」

 

痩せ細った本当の姿(トゥルーフォーム)から、マッスルフォームへと変身したオールマイトの眼力は、変わらないものの、圧を感じる。

 

殺気とはまた違った威圧感。

 

No.1ヒーロー・オールマイトの迫力に教師全員が気圧される。

 

ブワッ、と全身の毛が逆立つ。

 

(((コレが、No.1……ッ)))

 

教師の誰もが、彼の圧を受け、そして彼の言葉を否定出来ずにいた。

全員が納得させられてしまったのだ。

 

ーー彼の非合理的な、合理的な塊「No.1の直感」

 

それは、不合理にして合理的。

日本を一本の腕っぷしで変えてみせた彼だからこそ、彼の直感という不合理は、説得力を帯び、合理的なものへと変わる。

 

しかし、俺はそれを信じない。

No.1ヒーローの直感だって外れることはあるはずだ。

なら、外れても良いようにしなければ、ならない。

 

 

 

「ココで、私が提案をするのサ!」

 

ぴょこん、とオールマイトの方に乗っている根津校長。

 

 

「相澤くんの意見も、No.1ヒーロー・オールマイトの直感も、どちらも正しい。なら、どちらも採用すればイイのサ!」

 

根津校長。

ネズミな見た目をした謎の生物であり、雄英の校長である。その頭脳は、人間では計り知れず、様々な発明、改革を行ったと言われている。そんなハイスペックアニマルが俺とオールマイトの平行線状態を断ちに来た。

 

「影山くんは合格させる。……けど、何だか怪しい! そこで、彼を監視しつつ、何もなければ、そのまま。何かあれば、会議にかかればイイのサ!」

 

根津校長の提案に、俺は納得するが、疑い続けることに変わりはない。その事を根津校長に伝える。

 

「俺は、何かあれば、すぐにでも除籍にするつもりです。それでも……?」

「それで、イイのサ!」

 

許可が貰えたが、面倒くさいことになりそうだ。本気を出されれば、オールマイトしか目視出来ない奴の監視。

そんな奴、不合格にすれば良いのに……非合理だ。

 

 

 

 

そうして色々と準備すること1ヶ月。

 

ついに、入学式がやってきた。

 

俺は山田に付き合わせられたラジオ番組に疲れ果て、前日から寝袋で雄英に泊まり込んだ。

すると、いつの間にか影山モブ男、奴に抱えられていた。

 

「おい、何してる」

「あっ、おはようございます! 先生! お疲れ様の様子だったんで、教室まで連れて行ってあげようかなーと……ダメでした?」

 

「持ってけ」

「うっす!」

 

俺は疲れ果ているせいか、咄嗟に許可を出してしまう。

コレも全て山田のラジオのせいだ。

(ちなみに、山田はプレゼントマイクの苗字)

 

しかし、全く揺れないな。

何故、抱え込まれた瞬間、気づかなかったかが今、理解した。コイツ……一歩ごとに出る揺れを完全に打ち消している。

 

車の緩衝装置(サスペンション)の役目を、身体で再現しているだと……!? 

 

パワーだけじゃなく、技も一流ってことか……。

 

だから、言ったんだ。

 

不合格にしておけば、良いと。

 

コイツは、ただのゴリラじゃない、頭の使えるゴリラだ。それも人間以上にな。なら、人間はそのゴリラに勝てない。

勝てるとすれば、同じ頭の使えるゴリラだけだ。

 

オールマイト、あとは任せましたよ。

 

 

 

 

しばらく、ゴリラに運ばれながら話すと。

 

このゴリラは、山田のラジオを聴いており、さらに昨日質問してきた、お便り『クラスの人気者になるためには、どうすれば良いですか』さんだったことが、判明する。

 

勢いと、更なる勢いで、ゴリ押そうとする自己紹介を伝授されていた奴は、コイツだった。山田ラジオの犠牲は、コイツらしい。

 

これ以上、山田ラジオによる犠牲者を出さないためにも、ラジオのときも言ったが、やめておけ、と俺は再度アドバイスをする。山田の場合は強メンタルで、ゴリ押してるだけだからな。

 

アレをやって滑るのは必至。

それに耐えられるのは、山田くらいだ。

 

俺の脳内に、Yeah!!と叫ぶ山田ことプレゼントマイクが思い浮かぶ。

 

アイツの場合は、メンタルがゴリラだからな。

真似しよとすると、痛い目をみるぞ。

 

「自分、メンタルゴリラなんで余裕っすわ!」

 

謎の自信に満ちたフィジカルゴリラは、自称メンタルゴリラでもあるみたいだ。もしも、そうならメンタルゴリラ2匹は大変そうだ。周りの人間がな。

 

だが、そうはならない。

 

何故なら、俺が今日、お前を除籍にするからな。お前は危険すぎる。この1ヶ月。俺は、コイツの事を調べた。

 

身辺調査ってやつだ。

 

その結果、コイツが全くの白だと。

一般的な民間人であると。

俺たち教師側は知る事となった。

 

……そんな訳あるか。

 

逆に、何も出てこない事が怪しい。

そうなってくると、もうコイツを雄英から追い出す根拠は薄れていき、やりたい放題されてしまう。もう難癖をつけてでも、退学させる(けす)しかない。

 

 

なぜ、そこまでするのか。

 

 

それはーー日本を守るためだ。

 

 

コイツはーーコイツは、いずれ日本を沈没させる。

コレは、冗談ではなく、本気(マジ)だ。

 

雄英は、日本屈指の対ヴィラン拠点。

 

どんなに強力な個性を持つヴィランだとしても、この雄英は墜とせない。ヒーローを輩出し、ヒーローの卵を守り、いざという時は、民間の盾と家へとなる雄英。

 

その雄英の中に忍び込み、内部から破壊する。

たった、たったそれだけで、雄英は堕ち、日本社会は立ち待ち理不尽(ピンチ)に晒される。

 

だからこそ、それを見越した根津校長は、俺の意見を取り入れた。あの人の場合は、影山モブ男(コイツ)を暗躍させるよりも、雄英(うち)に引き込んで、監視し、対策を練ろうとしているのだろう。

 

だが、それでは遅い。

 

早くて1ヶ月。遅くとも1年。

 

 

 

 

ーー影山モブ男に雄英は破壊(こわ)される。

 

 

 

 

多分、その可能性も加味した上で、根津校長は俺に除籍の許可を出したのだろう。俺に、コイツを見張れ、と。暗にそう言っているのだ。あの瞬間に思考を巡らせ、ここまで読んでいたとは、本当に齧歯類(げっしるい)なのか疑わしいな。

 

さらに、この齧歯類(げっしるい)校長。

あの後、雄英が堕とされたときの対応すら立てていた。恐ろしいものだ。本当に人類が敵に回してはいけないのは、この人なんじゃないかと思うほどに。

 

 

 

話がズレたが。

 

目の前で、山田から伝授された自己紹介をし、盛大に滑りこけている、コイツは、危険だって話だ。

 

 

 

「おはよー! エビバディセイヘイ!(OHAYOOOOOおはよー!!)」

 

「こいつあシヴィー!!! リスナー! 俺のプロフィールをサクッとプレゼンするぜ!! アーユーレディ!? YEAHH!!!」

 

「ブンチッ、ブンブンチッ、さっそくスタートだYO! 俺の名前は、影山モブ男↑」 

 

「筋トレが趣味だぜェ、ヒエーア!!」

 

 

 

コイツに、日本は堕とされるのか……終わってるな。

 

どこか抜けているような少年に、呆れてしまう。

 

どこまでも明るく、人のために死んでしまいそうな。その姿は、かつて無くした友の面影を有していた。

 

そんな事を思っていると、タイムと手でT字を作った影山が近づいてくる。俺は影山に抱えられて教室の外に出る。

 

「全然、話と違うんだけど……どうなってんの?(全ギレ)」

「だから、言っただろ。アイツの言う事は信じるなって。アイツは強メンタルで、ゴリ押してるだけだからな」

 

アイツこと山田(プレゼントマイク)は、メンタルゴリラだからな。俺の言う通り、普通の自己紹介をすれば良かったものを。

 

「だから、俺はラジオのときに言ったんだ。

 ……もう着いたなら、俺は出るぞ」

 

影山にそう言い、俺は寝袋から出ようとする。

すると、何やら考えある様子の影山。

まあ、初っ端からあんな自己紹介をしてしまったんだ。こっから巻き返すことなんて、出来やしない。だから、俺がしっかりと除籍にしてやるから安心しておけ。

 

「よし! もっかい行くか!」

「やめとけ(必死)」

 

俺の意見は、無視して。

ガラガラ、と扉を開け、教室へ入る影山。

 

 

コイツもーー()()()()()()()だったのか。

 

 

山田と同じ自己紹介をして、見事に滑り散らかしてもなお、挫けず、ゴリ押そうとするその強靭なメンタル。フィジカルだけでなく、メンタルもゴリラかよ。お前が真のゴリラだ。ゴリラおぶゴリラ。ゴリラのてっぺんに立つ男、いやゴリラ。

 

 

早めに、除籍にせねば……。

 

 

俺は、周りにメンタルゴリラが2匹もいる事実に嫌気が差し、片方の影山(ゴリラ)を除籍を早めることにした。

 

そんな事を考えながら、スマホを見ると。

 

7時59分。

 

そろそろ時間だな……出るか。

 

ゴソゴソと寝袋から出ようとする。

担がれているせいか、上手く出れない。

 

ゴソゴソッ、ゴソゴソッ、ゴソゴソゴソゴソゴソゴソッ!

 

なんとかチャックを開け、外に出ることに成功した。

 

寝袋から脱出し、教卓前に着地する。

 

「担任の相澤消太だ、よろしく」  

 

自己紹介を軽く済ませ、時間を確認する。

 

8時00分

 

よし、ピッタリだな。

 

そうして、俺は1-A組での初めての授業を行う。

理不尽(ピンチ)を乗り越える授業だ。

 

 

 

 

★☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

元々、影山のことは会った瞬間に、除籍にしようと思っていたのだが……もう少しだけ……もう少しだけコイツを見ていたくなった。

 

ーー白雲朧《しらくも おぼろ》

 

かつて無くした友の名が浮かぶ。

 

馬鹿だが、どこか憎めない、そんな奴だった。

 

何故かそんな友の後ろ姿が、影山に重なる。

 

何が似ているのかと聞かれれば、説明できないが……

 

……なんだか、そんな気がした。

 

 

そんな友に似ているからか、俺は除籍を言い渡す機会を失い、自分を納得されるために、影山を除籍する理由を探していた。

 

その結果、個性把握テストに参加させることになる。

 

コイツが、1位以外になれば、除籍だと。

自分に言い聞かせた。

 

感覚的に、直感的に、影山は大丈夫だとわかっていても、理屈がそれを否定する。

 

理屈を黙らせることは出来ない。

 

そんなのは自分が1番わかっている。

だから、俺は影山に越えられない理不尽を与え、排除するために動く。影山が、その理不尽を越えてくれと願いながらーー

 

 

 

 

★☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

個性把握テスト。

 

最初から除籍するつもりでいたので、影山の体操服は……ない。

 

それもそのはず、本来は今日、入学式後のHRにて、体操着の購入紙が配られるはずなのだから。

 

どうしようかと悩んでいると、寝袋の中に、掛け布団代わりに使っていた俺の体操服のことを思い出す。

 

雄英の体操服は、20年前から一度も変わっていない。なので、柄に関しては問題はないはずだ。

 

臭いは……多分、大丈夫だと……思う。

 

もちろん着なくなってから一度は洗っているので、黄ばんではいるが臭くは無いはずだ。

……多分。

 

うぇ、と嫌そうな顔をする影山に。

 

「今すぐ、除籍にさせられるのと、後からどちらが良いんだ?」

 

と、問いかけ、強制的に着させた。

 

 

 

 

 

 

総合1位、各種歴代1位。

 

影山モブ男というゴリラが叩き出した記録だ。

 

毎年、担任によっていつやるかは違えど、行われる個性把握テスト。雄英には、絶対に超えられない記録がある。

 

生きる伝説・オールマイトの個性把握テスト記録。

 

学生時代から異彩を放つオールマイトだったが、奇しくもその記録は混沌とした社会に飲み込まれた。

雄英に記録は残っているが、その記録が報道されることはない。

 

30年前。

 

悪が蔓延り、ヒーロー達の力が弱かった頃。

 

社会は、悪意に染まっていた。

 

そんな中、学生の記録が凄い、などいう報道がされるわけもなく、何人がヴィランによって犠牲になったか、ヒーローの怠慢、ヒーローへの疑心、などが報道されていた。

 

その隠された伝説の記録を。

コイツはーー影山モブ男は、塗り替えた。

 

教師陣は驚き、この記録を隠す。

 

この記録が報道されれば、影山は瞬く間に有名になる。そうなれば、雄英はメディアや世論から影山を排除する機会を完全に奪われるからだ。

 

そして、オールマイトの「彼は、私をすでに超えているかもしれない」という発言に信憑性が帯びてきた。

 

俺はこの事に、更なる危機感を抱く。

 

しかし、記録を大きく塗り替えられた当のオールマイトは、驚きはするものの、危険視はしていないのだ。

 

それどころか、笑って。

 

「ははっ、彼、凄いな。すでに私を超えているじゃないか」

 

などと、ぬかしている。

 

 

俺が影山を理不尽に除籍すると思ったのか、個性把握テストをこっそりと建物裏から覗いていたオールマイト。

 

「君も彼に可能性を感じたからだろう? 新たなNo.1ヒーローの可能性を……」

 

確かに、オールマイトの直感は、非合理的な合理性を持っている。長年のヒーローとしての感。

それは、俺の合理的な考えよりも正しいかもしれない。

だが、俺はあえて言うーー

 

「ーー俺は認めたわけじゃないですよ、ヴィランでない可能性が“ゼロ”ではなかった。それだけです」

 

そう言って……その場を離れた。

 

 

オールマイトの言う通り、影山はNo.1ヒーローになる可能性を秘めた男だ。だが、同時に最強最悪のヴィランになる可能性も秘めている。

 

 

 

なら、俺はーー

 

ーー影山モブ男という男を、疑い続ける。

 

 

そうはなるな、と願い、教育しながらーー

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