ひろがるスカイ!プリキュア〜無個性なヒーロー〜 作:そらまめ24
前回書いた小説で少し鬱になりかけた、そらまめです。
自分自身、なんでこういう風な展開にしたと自問自答してます。けど、大事なことだと思ったので、書かなきゃといった感じで書きました。プリキュアなのに重くなった…まど◯ギ?
あと、前話で試しに出久視点と第三者視点以外を書いてみたのですが、今後の表現で書きやすくなるかと思ったので、今後も書いてみようと思います。
では、今話も楽しんでくださいね!
ソラ「ハァハァハァ…」
私はまだ陽が登っていない早朝、私はソラシド市を見渡せる場所をランニングしていました。私が見晴らしのいい広場に着くと、ちょうど陽の光が辺りを照らし始めました。
ソラ「スー…おはようございます!」
ましろ「ソ〜ラちゃ〜ん…ハァハァハァ…」
朝日に向かって挨拶していると、後ろからヘトヘトになりながらもましろさんが走って来ました。
ソラ「大丈夫ですか?」
ましろ「見ての通りだよ…」
そう言いながら地面に座り込んでしまいました。ましろさんが心配なのでベンチに一緒に座りました。
ましろ「ランニングして体を鍛えたら、もうちょっとソラちゃんと出久くんの役に立てるかなぁって…でも“千里の道も一歩から”だからね」
ソラ「それってどういう意味ですか?」
ましろ「毎日コツコツ頑張らないとダメってこと」
ソラ「いい言葉です」
私はましろさんから聞いた言葉を早速メモ帳に書いていると、
ましろ「ええっ!?いつの間に覚えたの?」
ソラ「1日5文字ずつ毎日コツコツです」
ましろ「…私も毎朝ランニングを続けたら、ソラちゃんみたいに強くなれるかな?」
私はましろさんの言葉に顔を横に振りました。
ましろ「だよね…」
ソラ「いいえ、そうではなくて…ましろさんは、今のましろさんのままでいいんです」
ましろ「………」
ましろさんが私の言葉を静かに聞いていると、私のお腹が鳴ってしまいました。
ソラ「ワァッ…//」
ましろ「フフフフッ…」
ソラ「そ、そういえば…//」
私は誤魔化すためにさっき書いていたメモ帳をましろさんに見せました。
ソラ「実は、出久さんから漢字も教えてもらって、書けるようになったんです!…ほんのちょっとだけですが…」
私のメモ帳には“千りのみちも一ぽから”と書きました。
ましろ「すごい!…そういえば、今日は出久くんを誘わなかったの?」
ソラ「…それなんですが…」
私はましろさんにランニングする前の話をしました。
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私は出久さんの部屋の扉をノックして、出久さんが起きてるか確認しました。すると、出久さんが扉を開けて出てきました。
ソラ「出久さん、今日はましろさんと一緒に走るんですが、出久さんも一緒に走りませんか?」
出久「…僕は、いいかな…」
ソラ「…そうですか」
私は出久さんの答えにそう返事しましたが、明らかに元気がないのがわかりました。
ソラ「…出久さん、調子悪いんですか?」
出久「…特にはないよ」
ソラ「でも、元気がなさそうですよ?私に出来ることがあれば_」
出久「大丈夫…だから」
ソラ「…わかりました」
私はそれ以上言えなくなりました…初めてだったからかもしれません。彼の諦めたような目を見るのが…
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ましろ「…この後、聞いてみる?」
ソラ「…そうします」
私とましろさんは家に戻ることにしました。戻る頃には朝食の時間なので、出久さんと話せるタイミングだと思いました。ですが…
ソラ「え?出久さん、出掛けちゃったんですか…?」
ヨヨ「昨日行った裏山に材料を取りに行ってもらったの」
ましろ「そっかぁ…帰ってきてから聞こっか」
ソラ「…そうですね」
少し残念でしたが、出久さんが帰ってくるまで待つことにしました。待っている間、朝食を済ませたり朝早くからお客さんが来たり、そのお客さんに危うくスカイランドのことやエルちゃんのことを話そうになったりと大変でした…最後のは私の所為ですが…
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出久「………」
僕はヨヨさんの頼みでまた裏山に来た。でも、ヨヨさんのあの言葉…
ヨヨ『出久さん、元の世界に戻るためのトンネルの材料を少し集めて来てもらえるかしら。気分転換も兼ねてね』
出久「ソラさんにも言われたし…わかりやすいのかな、僕…」
僕はそう呟きながら、ヨヨさんから渡された材料のメモをもう一回確認した。
出久「木の根っこ、笹、川石…昨日戦った場所がいいかも」
僕は昨日歩いた道をもう一度歩くようにして、戦った場所に来た。すると、ミラージュペンが光った。
出久「…もしかして…」
僕は光っている所がないか探してみたら、竹林の奥が微かに光ってた。そこの歩いて行ってみると、スカイジュエルがあった。
出久「あった。確かヨヨさん、あったら取ってきて欲しいって…」
僕はスカイジュエルを手に取ってポケットに入れようとした時、風が僕の頬に触れた。
出久「風…五十嵐、これが必要そうだったけど、何に使うんだろう_」
五十嵐「もちろん、強くなるためだ」
出久「ッ!?」
声がした方を向くと、五十嵐が僕が持ってるスカイジュエルを見てた。僕は慌ててポケットにしまって、なぜか色が暗くなってたミラージュペンを手に取った。
出久「………」
五十嵐「…どうした。いつものセリフはどうした?」
出久「…ッ」
五十嵐の言葉に何も言えず、結局いつものセリフも言えなかった。
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出久「スカイミラージュ!トーンコネクト!」
出久「ひろがるチェンジ!クラウディ!」
出久「きらめきHOP!」
出久「さわやかSTEP!」
出久「はればれJUMP!」
クラウディ「覆いひろがる途切れない希望!キュアクラウディ!」
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クラウディ「フッ!」
僕は五十嵐に向かって蹴りかかったけど、五十嵐は軽々とジャンプして避けられた。その時、五十嵐が腕を振っていないのに弱いけど風が僕の体を通り過ぎてった。
五十嵐「今日はいい風が吹くなぁ…なら、試してみるか」
クラウディ「ん?」
五十嵐はそう言うと左腕を大きく後ろに動かした。風が五十嵐を通り抜ける瞬間に、五十嵐は後ろに動かしてた腕を僕に向けて振った。すると、片手で出してた強い風の中でも1番強い風が僕を浮かした。僕は何とか風から抜け出そうとを取ろうと空中を蹴って、風の軌道から外れて着地した。
五十嵐「お前に負けてから、俺は俺の個性を見直した。出来ることは何か、どうやったらお前に勝てるか…その結果、俺の個性は風を生み出し操ること以外にも、風を強くすることも出来た…」
クラウディ「…!」
五十嵐「これは礼代わりだ。受けとけ…!」
クラウディ「…ッ!」
五十嵐がそう言うと左腕を僕に向けて振ると同時に、体を回転させて右腕も振った。次の瞬間、僕は竹林を突き抜けて川の中に飛ばされた。その衝撃で僕は変身が解けてしまった…
出久「グッ…」
五十嵐「…今日のお前、どうした?」
出久「………」
僕は五十嵐に何も言えず、川の中でうずくまった。すると、五十嵐は僕の服を掴んで川から上がらせた。
五十嵐「…ここには昨日と同じ用事で来ただけ、あのバカはいない…話せよ。お前がその調子じゃ勝った気になれない」
出久「…わかった…話すよ…」
僕は五十嵐に話すことにした。僕がここに来た時のこと、お母さんのこと、ヒーローになっていいのかわからなくなったこと…僕が喋ってる間、五十嵐は黙って僕の話を聞いた。僕が話終えると、
五十嵐「…もう一回、頭冷やしとけ」
五十嵐が僕に向かって腕を振って、僕はまた川の中に飛ばされた。
出久「…?」
五十嵐「要は『親を悲しませて心配させて置いて、偽善者になっていいのか』ってことだろ…バカかお前?」
出久「ッ」
五十嵐「簡単な話だろ…会えてればなってもいい」
出久「?」
僕は立ち上がって川から出て、五十嵐の前に移動した。
五十嵐「親の幸せは子供が長生きすること、親の不幸は子供が先にいなくなること、これは子供の幸せと不幸も同じだ。家族の顔が見れなくなったら、声を聞けなくなったら…会えなくなったら寂しいだろ」
出久「…うん」
五十嵐「なら、家族の顔が見れれば…声を聞けば…会えれば安心する」
出久「!」
五十嵐「本当の偽善者は他人を助けるために家族から離れ、家族を悲しませる…だから会えてれば、偽善者になったとしても悲しませない。これ以上悲しませたくなかったら、会いに行け」
出久「…うん…ありがとう」
五十嵐「…敵に礼を言うのか、お前は…」
五十嵐は僕に背を向けるように何処かへ行こうとした。
出久「何処へ?」
五十嵐「俺は用事の最中だ。俺はまだここら辺を探す」
出久「…これ」
僕は五十嵐にポケットに入れてたスカイジュエルを投げ渡した。五十嵐は片手でキャッチして僕の方を見た。
五十嵐「…どう言うつもりだ?」
出久「…お礼、かな」
五十嵐「もう礼は貰ったんだが…あのバカが古典的な罠を仕掛けてた。青髪の偽善者なら引っかかるかもな」
出久「え!?」
五十嵐「じゃあな」
五十嵐はそう言うと、今度こそ何処かへ行ってしまった。
出久「…早く2人に会わないと…そうだ、ミラーパッドで場所を探せば…!」
僕は急いで家に戻った。走っていた所為で気づけなかったけど、僕のミラージュペンは元の色に戻ってた。
親の幸せと不幸は多分間違っていないと思ってます。自分の考えを五十嵐に代弁してもらう形になりました。あとこの回の所為で、幼馴染登場シーンがスキップされました、すみません<◯>
次回はやっと新しいプリキュアが出そうでよかった…10話以上で3人目は遅いですかね?
では、また次回!