ひろがるスカイ!プリキュア〜無個性なヒーロー〜   作:そらまめ24

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最近前書きと後書きのネタが枯渇してきた、そらまめです。
本当に話すことが少なくなってしまいました…結構この前、後書き気に入っているんですが……スー、もう本編行きますか…
では、今話も楽しんでくださいね!



第42話 橙色の鳥

 

 

エル「えぇるぅ〜!」

ソラ「…スー…ハッ!?」

 

私は微かに聞こえる声で一瞬で意識をハッキリさせ、途端に色々なことに驚きました。私がベッドの上で眠ってること、出久さんがいないこと、エルちゃんがいないこと…私は悪い予感をしながら慌てて部屋から飛び出すと、

 

出,ツ「「しっ!」」

 

扉のすぐ横で出久さんとツバサくんが並んで立っていて私にシーッと、静かにするジェスチャーをしてきました。なぜかと思ってると、その理由は一目瞭然でした。

 

エル「えるぅ…るぅ〜…」

 

エルちゃんが壁に手を付けて、頑張って立とうとしてました…エルちゃんは頑張って足を震わせながらも、徐々に足を伸ばしながら立ち、頑張って壁から手を離そうとします。

 

エル「え〜、る〜…えりゃ!?」

ソラ「あ!」

エル「えぇるぅ…」

 

バランスを崩して倒れかけ心配になりましたが、なんとか壁に手を付けて倒れませんでした…エルちゃんはもう一度足を伸ばしていき、今度こそ立とうと頑張りました。私達は思わず手を握りしめて、エルちゃんが立つことを祈りました…そして、

 

エル「える!」

出,ソ,ツ「「「ああ…!」」」

 

エルちゃんは壁から手を離しても、倒れずに立ちました…!

 

エル「…えるぅ〜!」

出,ソ,ツ「「「わぁ!」」」

 

それどころか、私達の方へ体の向きを直してくれました!バランスを崩してしまいましたが、壁を使わずにバランスを取り直して私達に笑いかけてくれました!

 

エル「…えるっ?」

出,ソ,ツ「「「ハッ!?」」」

 

エルちゃんが立つことが出来たことに喜んでると、エルちゃんはバランスを崩して倒れそうになりました。私達は滑り込むように三人でエルちゃんの背中を支えて倒れるのを防ぎました。

 

エル「えぇるぅ〜!」

ツバサ「ハァ…」

出久「よかった…」

 

二人はエルちゃんが無事で安心してる時、私はエルちゃんが初めて立つことが出来たことがホントに嬉しくて、私の目から嬉し涙がどんどん溢れてきました…!私はエルちゃんを抱っこして、ギュッと抱きしめてあげた…!

 

ソラ「頑張ったね!…諦めなかったね!…偉いね!!」

エル「えるぅ〜!」

ソラ「うん!うん!!」

 

私はエルちゃんを沢山、たっくさん褒めた…!

 

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____

 

 

出久「頑張ったね、エルちゃん…ね、ツバサくん?」

ツバサ「はい…」

 

ツバサくんは喜んでるエルちゃんと、エルちゃんと同じぐらい喜んで嬉し涙を流してるソラさんを見て、何かを思ってる様子だった。

 

出久「…ツバサくん、ソラさんにも話してもいいって思えた?」

ツバサ「ッ…」

 

僕の言葉を聞いてツバサくんは少し考え始めて、その時にヨヨさんもソラさんの声を聞いたのか近づいてきて、ツバサくんに頷いた。ホントにヨヨさんはなんでもお見通しな気がする…ツバサくんは決心が着いたのか、

 

ツバサ「ソラさん」

ソ,エ「「ん/える?」」

ツバサ「…一緒に来てもらえませんか?」

 

ツバサくんは僕達を連れて奥の部屋に連れてきてくれた。

 

ソラ「ずっと鍵が掛かっていたから、てっきり空き部屋なのかと」

ヨヨ「私が用意した、ツバサさんの研究室よ」

ソラ「研究…?」

出久「それが、ツバサくんが残ってた理由…」

ツバサ「…航空力学」

ソラ「航空…」

ヨヨ「ソラさん、飛行機は知ってる?」

ソラ「え?まぁ、テレビで見たことくらいは…」

 

ツバサくんが本棚の資料を見せてくれながら、ヨヨさんが説明してくれた。

 

ヨヨ「その飛行機を飛ばすための学問が、航空力学よ。風の向き、強さ、翼の角度_」

ツバサ「こちらの世界の人達が、空を飛ぶために長い時間を掛けて編み上げた、学問です」

ソラ「う〜ん…?」

出久「…難しい…」

 

ソラさんは僕と同じように理解出来てなかった。

 

ツバサ「それを僕が一年かけて勉強してきました。スカイランドに帰らなかったのは、そのためです」

ソラ「どうしてそんな勉強を…?」

出久「…ツバサくん」

ツバサ「はい…ソラさん、約束してください…本当のことを言っても、笑わないって」

ソラ「?…うん」

 

ツバサくんは窓際へ移動して、空を少しの間眺めた後に一言呟いた。

 

ツバサ「空を飛びたいんです」

ソラ「ッ…」

ツバサ「知っているでしょ、僕達プニバード族は世にも珍しい空を飛べない鳥だってことは…」

ソラ「うん…大昔、人間に変身する力と引き換えに飛ぶ力を失ったって…」

 

ソラさんがそう話し終えると、ツバサくんが話し始めてくれた。ある日、ツバサくんのお父さんと遊覧鳥に乗って王都に向かってる際中、急な突風で鳥から落ちてしまい、その時にお父さんがツバサくんを空を飛んで助けてくれたと…

 

ツバサ「あの日、飛ぶという夢が、僕の中に開きました…でも_」

 

同じプニバード族からは笑われて、お父さんにあの時どうやって空を飛んだか聞いてみても、ちゃんとした答えは帰ってこなかった…それでも、ツバサくんはその夢を叶えるために、飛ぶ練習をし続けた…だけど、一度も飛ぶことは出来ず、嵐の日に強い風に乗れば飛べるんじゃないかと挑戦したけど、落ちてしまいこのソラシド市に来たと…

 

ツバサ「でも、無駄じゃなかった…落っこちたおかげで、僕はこの世界で空を飛ぶ学問に出会った…それを学んで、風の流れを正しく読めば、僕も空が飛べるかも…」

 

ツバサくんはそう言いながらソラさんを見ると、ソラさんは肩を震わせてた。

 

ツバサ「笑っちゃいますよね、やっぱり…だから言いたくなかったんだ…だからずっと、ただの鳥の振りを_」

出久「ツバサくん、大丈夫…多分ソラさんは_」

ソラ「カ〜ッコいい!!」

ツバサ「え?」

出久「ほら、感動してるだけだった」

 

ツバサくんはソラさんの言葉に驚いてると、ソラさんがヒーロー手帳を取り出して書き始めた。

 

ソラ「一度やると心に決めたことは、絶対に諦めない…それがヒーロー!!」

ツバサ「笑わないの…?」

ソラ「笑いません!だって、私と出久さんはヒーローになりたい、ツバサくんは空を飛びたい!道は違うけど、私達同じじゃないですか!」

 

ソラさんはそう言い切ると、今度は頭を下げた。

 

ソラ「誤解しちゃって、ごめんなさい!…お友達になってください」

ツバサ「ッ…」

出久「ツバサくん、僕からも」

エル「え〜るぅ!」

 

僕達はツバサくんに手を伸ばした。すると、ツバサくんは恐る恐ると手を伸ばしながらも、最後はしっかりソラさんの手を握った。

 

ソラ「あぁ〜!」

ツバサ「ッ…ありがとうございます…出久さんも、ありがとうございます」

 

ツバサくんもソラさんと一度手を離し、僕の手を握ってくれた。

 

出久「僕の方こそ!」

ソラ「…あれ?待ってください!」

 

ソラさんが僕とツバサくんの握ってる手の前に移動してきた。

 

ソラ「出久さん、もうツバサくんから話を聞いて、お友達になってたんじゃないんですか?だってさっき_」

出久『ツバサくん、ソラさんにも話してもいいって思えた?』

ソラ「って、言ってましたよね?にも、ってことは聞いてたんじゃ…?」

出久「…あぁ、実は…」

 

僕は少し間を置いてソラさんに伝えた。

 

出久「僕も初耳なんだ、全部」

ソラ「えぇ〜ッ!?」

ツバサ「実は僕、先に出久さんにこの話をしようと思ってソラさんの部屋の前で待ってたんです」

出久「で、ソラさんの部屋を出た時に会って、ツバサくんが話しかけてきたんだけど_」

 

僕はその時のことを思い出しながらソラさんに話した…

 

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____

 

 

ツバサ「出久さん、少しいいでしょうか?」

出久「ツバサくん…?」

 

僕がエルちゃんの後を着いて行って部屋を出ると、ツバサくんが扉の横に立ってた。ツバサくんが何か大事そうな話をしてきたから、エルちゃんを抱っこして話を聞く体勢になった。

 

ツバサ「あの、なんで僕がすぐスカイランドに帰らなかったのか、その理由なんですが_」

出久「待って」

ツバサ「え?」

 

ツバサくんが話そうとした時、僕は待ったをかけた。

 

出久「…ソラさんに言う時に、僕も一緒に聞きたいな」

ツバサ「え…どうしてですか?」

出久「僕だけに理解してもらっても、ソラさんが納得するとは限らない…というより、納得しないんじゃないかな?」

ツバサ「そ、そうですか…」

出久「ソラさんは、しっかり話を聞いてくれるし理解してくれる人だから、大丈夫だよ…それに…」

ツバサ「それに?」

出久「僕はもう、ツバサくんを信じてるから」

 

ツバサくんは僕の言葉を聞いて驚いた表情をしてた。

 

ツバサ「ど、どうして…?」

出久「エルちゃんにおもちゃを取ってあげた…信じる理由は、これじゃダメかな?」

ツバサ「ッ…でもやっぱり、出久さんには聞いて欲しかったですね」

出久「いつか、ソラさんと一緒にちゃんと聞くよ_」

エル「えぇるぅ〜!」

出久「エっエルちゃん!?どうしたの?」

 

抱っこしてるエルちゃんが僕の腕の中で暴れ始めたから、床に下すと廊下を進んでいってエルちゃんが立とうとし始めた…

 

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____

 

 

出久「…で、その時にちょうどソラさんも来て…って、感じだよ」

ソラ「そうだったんですね…」

 

僕が話し終えて、ソラさんが納得してくれた。ツバサくんは苦笑いをしながらその時思ってたことを呟いた。

 

ツバサ「正直、お二人同時に話すって思って怖かったです…出久さんに信じてると言われてましたが、それでも笑われるんじゃないかと思ってましたし…」

出久「…ツバサくん」

 

僕はツバサくんの正面に立って、両肩に両手を置いて僕の気持ちを伝えた。

 

出久「君は、ホントにすごいよ」

ツバサ「え…?」

出久「僕は、夢を一度諦めちゃった…ツバサくんと同じ、周りに否定されて…」

ソラ「ッ…」

 

ソラさんは僕がこの話をし始めたせいか顔を暗くしてしまった…

 

出久「だけど、君は諦めずに今日、この日までずっと努力し続けてきた…そんな人を笑うなんて、僕は絶対にしない」

ツバサ「出久さん…」

出久「…ツバサくん…君は、空を飛べるよ」

ツバサ「ッ!!…ありがとうございます、出久さん…!」

 

ツバサくんは僕の言葉を聞き終わると、目に嬉し涙を浮かべてた。

 

ソラ「はい!ツバサくんならきっと…いえ、絶対に飛べますよ!」

ツバサ「…ソラさんも、ありがとうございます…!」

ソラ「あ!私、航空力学についてもっと知りたいです!」

出久「それなら、僕も参考にしたいことが…いいかな?」

ツバサ「…はい、いいですよ!」

 

僕達はリビングに移動して、それからは皆んなでツバサくんに航空力学について質問して、それに答えてもらうという勉強の時間になった…

 

 

-あの時の僕のようにならず、ツバサくんに言ってもらいたい言葉を言えたかな…?-

 

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____

 

 

ましろ「ハァハァハァ…」

 

私は学校が終わって、急いで家に走って帰った。

 

ましろ「(ソラちゃん、出久くん、大丈夫かなぁ…?皆んなも「最強の健康優良児と慈愛に満ちた真面目君が学校を休むなんてぇ!」って動揺してるよ、学校ではちょっとしたパニックだよ!)…って、いつの間にそんな風に呼ばれてたの!?」

 

私もパニックになりながら、頑張って急いで家に帰ってみると…

 

ソラ「赤ちゃん用のケーキですよぉ!」

エル「え〜る〜!」

出久「はい、あ〜ん」

エル「あ〜、える?」

ツバサ「おっと!」

 

ソラちゃんがエルちゃん用のケーキを出してて、それを出久くんがエルちゃんに食べさせようとしたけど、ソースが溢れてそれをツバサくんが咄嗟に皿を動かして受けて…

 

エル「える!」

ソラ「ツバサくんは、エルちゃんを助けるナイトですね!」

ツバサ「ナイトは大袈裟だよ」

出久「そんなことないよぉ」

出,ソ,ツ「「「アハハ!」」」

 

三人はすごく楽しそうに話してた…

 

ましろ「どゆこと?」

 

私はこの状況に着いていけてないと、何処からか大きな機械音が聞こえてきた…

 

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____

 

 

子供「カッケェ〜!」

子供「貸して貸して!」

子供「順番だよ!」

カバトン「順番ねぇ、じゃ強い者順ってことで…どうよッ!!」

子供達「うわァ〜!」

五十嵐「…ハァ〜」

 

俺は公園の木から見たことがあるピンク髪を確認しながら、バカが子供達からおもちゃのドローンを横取りしたことに呆れてた…

 

五十嵐「お前、子供は大切にしろよ…そんなおもちゃぐらい、自分で用意しろよ」

カバトン「うるさいのねん!おでん食ったせいで懐が寂しいのねん!」

五十嵐「お前のバカみたいな食欲のせいだろ…そういえば、強い者順って言ってたな…俺に貸せよ」

カバトン「ぐ…ぐぬぬ、カモン!アンダーグ・エナジー!」

ランボーグ「ランボーグ!」

 

バカは自分で言ったことを守らずに、おまちゃのドローンをランボーグにした。

 

五十嵐「おい、自分で言ったことぐらいは守れよ」

カバトン「お前に渡したところで、何が出来るっていうのねん!ランボーグも作れねぇお前の方が弱いのねん!」

五十嵐「自分の力で戦わないで何を言って…」

 

俺は珍しくバカの言う通りなせいか黙ってしまい、イライラを感じながらバカがランボーグに乗って暴れ始めるのを見た。

 

五十嵐「…ハァ、やっぱりあいつに協力するのイライラするな…なぁ、フュージョン?」

フュージョン「フー?」

 

俺の胸ポケットから頭を出すフュージョンの頭を指で撫でながら、風を起こしてランボーグの後を追った…

 

 




次回はオリジナル入れてみたいなぁ…入れられるかなぁ?頑張ってみようと思います!あと、ひろプリの原作キャラデータは、アニメ第9話辺りで三人(ソラ/ましろ/ツバサ)まとめて投稿しようと思います!(文字数が足りれば、ですが…)
では、また次回!
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