ひろがるスカイ!プリキュア〜無個性なヒーロー〜 作:そらまめ24
今回は注意作品かもしれない、そらまめです。
最後の最後に、ちょっと怖い演出が入るかもです…バイオとかTRPGの実況の見過ぎかなぁ(タグでR-15を付けといてよかったと思う)
あと、やっとソラの分析ノートが書けたので、これと一緒に投稿します!よかったら見てみてください!
では、今話も楽しんでくださいね!
ソラ「…ふわぁ…ん、ん〜!」
私は自然と目が覚めて、山の上特有のひんやりとした空気のせいで強張った体を伸ばしほぐしました。体が程よくほぐれた後、テントの外に出てみると太陽が山の向こうから登り始めてるところでした。
ソラ「…あれ?」
私と同じテントで寝てたはずのましろさんとあげはさん、エルちゃんがいませんでした。もう起きてるんですね、と思いながらテントの外に出てみると、
ツバサ「あっソラさん、おはようございます」
エル「え〜る〜♪」
ソラ「おはようございます!ツバサくんも起きてたんですね」
ツバサくんが椅子に座りながらエルちゃんと遊んでました。少し周りを見てみるとすっかり辺りが明るくて、ましろさんとあげはさんが朝食の準備をしてました。
あげは「…お、起きたねぇ?」
ましろ「おはよう、ソラちゃん」
ソラ「おはようございます!…あれ、出久さんは?」
周りを確認してみても、出久さんの姿が見えません…
ましろ「まだ起きてきてないみたいで_」
あげは「あ!ソラちゃん、起こしてきてもらっていいかな?」
ソラ「ッ、はっはい!」
あげはさんに突然そう言われたせいか妙に緊張しながら、私達が寝てたテントから少し離れた位置にある、出久さんが寝てるテントの前まで来ました。
ソラ「出久さん、起きてますか?」
声を掛けてみましたが返事は帰って来ません…
ソラ「…は、入りますよ?」
テントの中に入ってみるとまだ寝袋に入ってる出久さんがいました。
ソラ「いっ出久さん、起きてください…!」
出久「…ん、う〜ん…」
出久さんの体を揺らしながら声を掛けてみましたが、中々起きません…私と一緒で疲れが溜まっているのでしょうか…
ソラ「…あ」
私はどうすれば起きるのか考えてる時、ふと出久さんの寝顔が目に入りました。そういえば、出久さんの寝顔を見るのは初めてです…
ソラ「…ふふ」
ただ目をつぶってるだけなのに、なぜか明日可愛く見えます…普段は頼り甲斐があって、プリキュアになった時も含めて、とてもカッコいいのに…ちょっとの間、出久さんの顔を眺めてると出久さんの頭近くに、ノートが置いてありました。
ソラ「出久さん、キャンプに持ってきてたんですね…あれ、これ数字がないですね…?」
出久さんが以前キュアウィングの分析ノートを書いて、確かナンバーが11まで書いてたと聞いたのですが、これには数字が割り振られてません…出久さんに悪いのですが、少し中を読んでみようとノートを開くと、いつも通り文字が左から右にびっしり、綺麗に書かれたイラスト、と分析ノートと同じくらい書かれてるのですが…
ソラ「これって…カバトンとの戦いの作戦…?」
カバトンがランボーグを大量に出してきた時や、予め罠が設置された時、第三者に妨害された時など、ありとあらゆる状況でどういう動きをすれば安全か、勝てるかがものすごい量が書かれてました…もしかして、まだ寝てるのはこれを書いていて、寝不足だから…?
ソラ「…出久さん、私の…ために…//」
私はとても嬉しく感じると思わず、ノートを閉じて抱きしめてました…ノートは暖かくない、それどころか山の上なのでひんやりしてるはずなのに…とても、暖かい気がします…
最近の私は、出久さんのことになると体が勝手に動いてる気がします…一昨日もそうです。出久さんがましろさんの後を着いて行こうとした時、なんだか胸がモヤモヤして、思わず出久さんの手を握ってましたし…ですが、その後一緒に滝に打たれるって言ってくれた時は、滝に打たれてたはずなのに暖かく感じましたし…なんなんでしょうか、これは…?
_その後、一向に戻ってこないソラが心配になったましろに今の状態を見られ、恥ずかしくなったソラの叫び声で出久は起きた…_
________________
________
____
カバトン「…来たか…なのねん!」
僕達は山を下ってソラシド市に戻った後、僕達はカバトンが待ってる河川敷に来た。ソラさんを除いた僕達は近くの茂みに身を隠して、ソラさんの戦いを見守る…
カバトン「ビビって逃げ出したかと思ったのねん!」
ソラ「約束は守ります!カバトン、あなたも約束は覚えていますね?」
カバトン「あぁ!もし俺が負けたら、プリンセスには手は出さねぇ…まぁ、負ける訳が無ぇがな!」
カバトンがそう自信満々に言うと、手にひらにアンダーグ・エナジーを生み出した…だけど、いつもより量が多い…?
ソラ「ッ!」
カバトン「これが俺の奥の手だ…!この三日で最大限まで高めたアンダーグ・エナジーを…俺自身に注入する!」
カバトンはアンダーグ・エナジーを生み出してる手を地面に着け、いつものように宣言する。
カバトン「カモン!!MAXアンダーグ・エナジー!!」
アンダーグ・エナジーがカバトンを簡単に覆い尽くし、覆いきれなかったエネルギーが空に向かって柱を作った。だけど、すぐに全てのアンダーグ・エナジーがカバトンに徐々に集まり、それに比例してカバトンの体がどんどん大きくなっていった…!
カバトン「ギャハハハハハハ、TUEEE!!漲るぜ、これが俺の奥の手だ!最強に…
TUEEE〜!!」
ツバサ「まさか、自分自身をランボーグっぽくするなんて…」
あげは「もしかして、かなりピンチな感じ?」
エル「えるぅ…」
ましろ「…ソラちゃん、頑張って…!」
出久「…ソラさん」
僕達がカバトンの奥の手に驚いてる中、ソラさんがミラージュペンを構えた。
ソラ「行きます…ヒーローの出番です!」
________________
________
____
ソラ「スカイミラージュ!トーンコネクト!」
ソラ「ひろがるチェンジ!スカイ!」
ソラ「きらめきHOP!」
ソラ「さわやかSTEP!」
ソラ「はればれJUMP!」
スカイ「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
________________
________
____
お互いに準備が整って構えた…最初に動いたのはカバトンだ。
カバトン「俺は…TUEEE〜!!」
カバトンはスカイに近づきながら拳を引いて、スカイに向かってパンチした。スカイは軽々とジャンプして避けた…だけど、当たらなかった拳は地面にぶつかり、一瞬で地面に亀裂が生まれた!?
ツバサ「な、なんてパワーだ…!」
カバトン「テヤッ!!」
カバトンはジャンプして避けたスカイを追うようにジャンプして、空中で連続でパンチする。スカイはそれを身をひねったり、手で受け流しながら避け続け、なんとか地面に着地出来た。
カバトン「どうだ、最強に強ぇだろ?一発でも喰らえば、お前は終わりなのねん!」
カバトンがまた拳を引いて、スカイにパンチを仕掛けた。それに対してスカイは動かない…いや、集中して構えた…
カバトンの拳がスカイに当たる瞬間、スカイはその場から動かずに身をひねるだけで躱した!
出,ま,ツ,あ,エ「「「「「おぉ/えるぅ!」」」」」
カバトン「ぐぬぬ…うおォォォ〜!!」
スカイ「……ッ、ハァッ!!」
スカイが体勢を戻した瞬間、カバトンが連続でパンチをし始めた。それをスカイは全て紙一重で躱し、さらにカバトンの隙をついてパンチを躱すと同時に、カバトンのお腹にパンチを決めた!
ツバサ「あれは山の主に習った!」
出久「さっきも全部パンチを避けた!」
ましろ「特訓の成果が出てるよ!」
あげは「うんうん!」
エル「える!」
皆んなで喜んでる最中、カバトンはパンチされたお腹を抑えながら後ずさる。
カバトン「ぐうぅ、なっ舐めやがって…おっ俺は、最強に、強ぇんだ…力さえあれば、お前なんかに負ける訳無ぇ!!」
出,ま,ツ,あ,エ「「「「「あ/える!?」」」」」
カバトンは両手を広げたと思ったら、スカイを潰そうと両手で挟もうとした。スカイは咄嗟にそれを両手で抑えて、挟まれないようにした…だけど、
スカイ「う…ッ!!」
カバトン「どうだ!もうこれでちょこまか逃げられねぇ…このまま潰してやるのねん…!!」
スカイ「くう…ッ!!」
少しずつ、カバトンの両手がスカイを潰そうとしてる…僕は、僕達は思わずその場立ち上がった!
出,ま,ツ,あ「「「「ソラさーん/ソラちゃーん!!」」」」
エル「えるぅぅぅ〜!!」
僕達はスカイ…ソラさんを声を上げて応援した…!カバトンに場所がバレても、応援し続ける…!
カバトン「ぐふふふふ、やっぱり近くにいたのねん!探す手間が_」
スカイ「ぐうぅ…ッ!!」
すると、スカイがカバトンの手を押し始めた!カバトンはスカイを逃すまいとさらに力を入れるけど、スカイはそれに負けじと押し返す…!
カバトン「な、なんだと…!?パワーじゃ俺が圧倒的に上なのねん!あっありえねぇ、こんなこと…ぜってぇありえねぇ!?」
スカイ「…皆んなの…皆んなの応援が…私に力をくれます!!」
カバトン「お、応援だァッ!?そんなもん…、ッ!?」
カバトンが動揺してる中、その隙をついてスカイは両手を弾いた…だけど、カバトンはそれでも諦めず、弾かれた手を後ろに引いた。
カバトン「強さにゃ関係ねェェェェェッ!!」
スカイ「ッ!」
カバトン「グオォォォォォッ!!」
スカイ「ハァァァァァ…ハァッ!!」
スカイとカバトン、お互いのパンチが衝突すると、カバトンのパンチを一瞬で弾き飛ばした!
カバトン「なァッ!?」
スカイ「ヒ〜ロ〜ガ〜ル〜…スカイパンチ!」
スカイはガラ空きになったお腹に技を放って、カバトンはそれに当たると一瞬宙を浮きながら地面に倒れた。
ツバサ「…やっやりました!」
あげは「勝ったんだよね!?」
ましろ「すごいよ、スカイ!」
出久「さすが…ソラさん!」
エル「えるぅ♪」
________________
________
____
カバトン「…俺が…負け、た?」
カバトンは今、現実で起こった出来事を受け止められず、ただ倒れて空を眺めるだけ…ではなかった。カバトンは、昨日の夜の出来事を思い出していた…
カバトン『プレゼント…?』
?『あぁ…これには、俺のアンダーグ・エナジーが内包されてる…これを叩き割れば、割った奴に俺のアンダーグ・エナジーが流れ込む…つまり、お前が割れば、お前はすぐにネツボーゾーのようになる…』
カバトン『つまり…パワーアップが出来るのねん?』
?『あぁ。だが、ネツボーゾーになったお前は怒りを原動力に、時間が経つと共に周りも…お前自身も燃やし尽くす…』
カバトン『…使えば、勝っても負けても…』
?『チリとなる…チャンスはやったんだ、文字通り命懸けで頑張れよ』
カバトンはポケットにしまってある宝石を手にしながら、その場を立ち上がり始めた。
スカイ「カバトン…約束通り、もう二度とエルちゃんには_」
カバトン「認めねぇ…」
スカイ「?」
カバトン「俺は…TUEEEんだ…俺は…
俺は誰よりもTUEEEんだァァァァァ〜ッ!!」
カバトンはポケットから取り出した宝石を握り潰す…すると、手のひらからアンダーグ・エナジーが、カバトンの表面を炎が走るように広がった。
スカイ「なっ何をして_」
カバトン「あァ〜ッ!?アヅい、ア゛ツ゛イ゛ノ゛ネ゛ン…!?」
カバトンはその場に倒れ、苦しみながら転がり始めた。カバトン自身、無駄な足掻きだと理解はしてるが、それに体が耐えられず無意識に転がる…まるで、永遠と体が焼かれるような感覚に誰が耐えられるのだろうか…
しかし、その焼かれる感覚が少しずつ、体の中にあるものがドロドロと溶けていく感覚を覚える…否、今までも感じていた…プリンセス誘拐を邪魔され、計画は一度も上手くいかず、戦っていたい時も余所者、厄介者とバカにしていた者に見下され、挙句の果てに自分自身が厄介者の駒でしかないという現実…それらが、その“怒り”が、再び彼を立ち上がらせた…
カバトン「…アツい、ノねん…」
スカイ「…カバトン?」
カバトン「…怒リが、収マらなイノねンッ!!」
体中から吹き出す炎が向かう先は、目先にいる怒りの原因か…
うん…最後のは自分でもかなりホラーな気がする…目の前で突然燃えながら、くぐもった声でただ同じ単語を言い続ける…やり過ぎましたかね?
次回はカバトンとの最終決戦!…なのですが、そろそろ試験が連続するので投稿頻度を下げようと思います、ご了承くださいませ<(_ _)>
では、また次回!