ひろがるスカイ!プリキュア〜無個性なヒーロー〜   作:そらまめ24

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空いてる二日間でも投稿したいとは思う、そらまめです。
先日投稿休暇期間をお伝えしましたが、やはり二日間の間だけでも投稿を…そう言う言葉が見受けられたので、頑張りたいんですけど難しく…ですが、読者様の願いを真摯に受け止め実行する、それが二次創作小説投稿者…!(ヒーロー手帳の言葉引用…苦笑)投稿出来るように頑張ろうと思います!
では、今話も楽しんでくださいね!



第71話 心の底

 

 

ソラ「………」

?「………」

ましろ「ふ、二人共…」

ツバサ「ど、どうすれば…」

あげは「う〜ん、困ったねぇ」

エル「えるぅ…」

 

私達は険悪な感じのソラちゃんと男の子を連れて、家に戻ってきたけど…ずっと黙り込んじゃってる…ソラちゃんはおばあちゃんが入れてくれたお茶を飲むだけだし、男の子の方はただ足元を見るように俯いたまま…もう外がオレンジ色になってきてるよ…

 

ヨヨ「…話が進まなそうだから、私からいくつか聞いてもいいかしら?」

?「…んだよ…」

ヨヨ「あなたのお名前は?」

?「…爆豪勝己」

ヨヨ「勝己さんね…どうして超常の世界からこのソラシド市に来たのかしら?」

 

男の子…勝己くんはおばあちゃんの質問を聞くと、少し体を起こして目の前にある手を付けてないお茶を手に取って、一口飲むとゆっくりと口を開いた。

 

勝己「…デクを探しに来た」

あげは「デクって、いずくん…緑谷出久くんのこと?」

 

あげはちゃんの質問に何も言わず、ただ頭を縦に一回振って頷いた。

 

ツバサ「わざわざ世界を超えて探しに来るなんて…」

ましろ「…出久くんのことが、心配だから?」

勝己「………」

 

勝己くんは今度は何も反応を示してくれなかった…すると、

 

ソラ「あなた自身のためなんでしょう?」

ましろ「ソラちゃん…?」

ソラ「今までいじめてた相手が突然消えて…不満だったんでしょう?」

ツバサ「い…!?」

 

ずっと黙ってたソラちゃんが突然、なんだか嫌な話し方をしながら勝己くんに言った…いじめ、確か出久くんはいじめを受けて、夢を諦めちゃったって言ってた…勝己くんが、出久くんをいじめてた人…?

 

あげは「ソラちゃん、どうしたの?なんだか、雰囲気が怖いけど…」

ソラ「…私、あなたを絶対に許せそうにありません」

勝己「………」

ソラ「あなたが今まで行ってたことは、私の夢をバカにしたあの人達と何にも変わりません…そちらの世界での、(ヴィラン)と同じです」

勝己「………」

ソラ「正直…私はあなたともうこれ以上…話したくありません…」

ましろ「ソラちゃん!!そこまで言わなくても_」

 

私がこれ以上傷つくような言葉を言って欲しくなくて、止めようとすると勝己くんはさっき一口飲んだお茶にまた口をつけて、一気に全部飲んで立ち上がった…

 

勝己「…邪魔した。ばあさん、鏡はどこにある?」

ヨヨ「私の部屋よ。案内する_」

ましろ「まっ待っておばあちゃん!」

 

私はおばあちゃんの言葉を遮って、思わず立ちあがっちゃった…

 

あげは「ましろん…?」

ましろ「…私が案内するね。こっちだよ」

勝己「…ん」

 

勝己くんは何も言わず、ただ私の後を着いてきて来れた。私と勝己くんはおばあちゃんの部屋に入って、机の上に置いてあるミラーパッドを見つけた。

 

ましろ「せっかく世界を超えて、こっちに来てくれたのに…ごめんね?」

勝己「…あぁ」

ましろ「え、えっと〜…」

勝己「…さっさと鏡使わせろや」

ましろ「あ、あの!他にも聞きたいことがあるの!」

 

勝己くんが私の持ってるミラーパッドを掴もうとしたせいか、私は考えが纏まらないまま、さっきと同じように思わずそんな言葉を言ってた…すると、勝己くんは伸ばした手を下げてくれた。

 

勝己「…なんだ?」

ましろ「…え、えっと…どうして出久くんを、いじめてたのかなって…」

勝己「………」

ましろ「その、ね……いじめてた相手を、世界を超えてまで探しに来るって…ソラちゃんが言ってた理由じゃ、ない気がして…私がさっき聞いた、心配だから、とか…そういう理由だと、思ったんだ」

勝己「………」

 

勝己くんは私の下手な説明を聞くと、少しの間考えてるのか静かになって、考えが纏まったからか口を開いてくれた。

 

勝己「…デクは…俺の幼馴染だ」

ましろ「…え?」

 

まさかの勝己くんの言葉を聞いて、間の抜けた声が出ちゃった…出久くん、私と同じように幼馴染がいたんだ…

 

勝己「あいつのことは昔から知ってる…弱ぇくせに、無個性のくせに、一丁前にヒーロー目指して、人を助けようとする…この俺すらも…」

ましろ「………」

 

出久くんは昔から変わらないんだ、そう思っても口には出さずに静かに話を聞く。

 

勝己「俺は、昔から俺は一番すげぇ、そう思ってた。周りにいた大人も俺を特別扱いだ…だが、デクだけは…無個性って言われてんのに、俺と違って差別されてんのに…あいつは俺を特別視しなかった…その時、俺は心のどこかで…デクに、負けた…そう思った」

ましろ「………」

勝己「だが、俺はそれを認めたくなかった…俺は強くて、あいつは弱い…当たり前なことをわからせたかった…!あいつを木偶の坊のデクってバカにした!あいつを何にも出来ない無個性ってバカにした!!それなのに…あいつは一向に諦めようとしねぇ…!!だから俺は、あいつが今まで書いてたノートを…ヒーローになるために書いてたノートを…燃やした…」

ましろ「………」

勝己「…そこで俺は、あいつの目を見た…何にも瞳に映さねぇ、濁ってるみてぇな…諦めたような目を…そこで俺は、やり過ぎたと思った…諦めさせたかったのはヒーローだったはずなのに……俺がここに来たのは、あいつに一度だけ謝ろうとしただけだ…」

 

…私は、ただ静かに勝己くんの話を聞いて、なんとなくわかったことがある。だから、それを聞いてみることにした。

 

ましろ「…もしかして、勝己くんが出久くんをいじめてたのって_

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出久くんを、守るため?」

 

 

 

 

私がそう言った瞬間、勝己くんは私の顔を少し怖い顔で見てきた。

 

勝己「…なんでそう思った…」

ましろ「…ただいじめるのが好きな人は、やりすぎた、とは思わないと思う…それに…私も少し前は、出久くんと同じような立ち位置だったからかな?」

勝己「………」

ましろ「私が初めてプリキュアに変身した後、ソラちゃんからプリキュアに変身しないでって言われて…ソラちゃんは私が傷付くのが嫌だったから、そう言ってくれたんだ…勝己くんも、出久くんが傷付くのが嫌だったからじゃないかな?そっちの世界って、個性って力で敵を捕まえるんだよね?無個性の出久くんだと、もしかしたら大怪我するかも…そう思ったから、いじめっていう方法で諦めさせたかった…違うかな?」

勝己「………」

 

勝己くんは私のことをただジッと睨み続けると、私が抱えてたミラーパッドに手を伸ばしてきた。私はミラーパッドを勝己くんに渡した。

 

ましろ「ミラーパッドの使い方は大丈夫?」

勝己「あぁ…」

ましろ「…ソラちゃんには私から伝えるから、これから一緒に出久くんを探そう!」

勝己「…おぉ」

 

勝己くんはミラーパッドのスイッチを三回押して、トンネルを出すと勝己くんはそこを通って行った…私はトンネルが閉じるまで見送ってると、部屋の扉が開いて、ソラちゃんが入って来た。

 

ましろ「ソラちゃん…」

ソラ「………」

ましろ「えっとね、勝己くんは_」

ソラ「私は…いじめという手段を使った勝己さんを…認めたくありません…」

ましろ「…聞いてたんだね」

ソラ「…ですが…勝己さんには、出久さんに謝ってもらいたいので…一緒に探してもらいましょう」

ましろ「ッ!…よかった〜!ソラちゃんの機嫌、ちょっと直った!」

ソラ「そ、そうですか?…まぁ、彼がただいじめてたわけではないことを知れたので、まぁ…」

 

ソラちゃんは勝己くんのことを知れたみたいで安心出来た。

 

ましろ「ソラちゃん、勝己くんと一緒に出久くんを探してこう!」

ソラ「…はい!」

 

ソラちゃんはいつもの感じに戻って、私の言葉に元気よく返事をしてくれた…

 

________________

 

________

 

____

 

 

勝己「………」

グラントリノ「おぉ、帰ったか…」

 

俺はあのヘンテコな鏡を通って、この目の前にいるジジィがいるホテルに戻って来た…

 

グラントリノ「お前さん、またあの世界に行くんじゃろ?」

勝己「あぁ…」

グラントリノ「…しばらくこの鏡を、お前さんに渡しておく。俺はそろそろ家に戻る。これに住所を載せておるから、気が済んだら返しに来い」

勝己「わかってる…」

 

俺はテーブルの上に置いてある鏡とメモを持って、ジジィの部屋を出ようとした…すると、

 

グラントリノ「あの世界に行くのはまだお前さんじゃ早い、そう行く前に言ったな…それでも、行くのか?」

 

ジジィは俺を見透かしたように言ってきた…数日前から毎日戦って、やっと認めさせたと思った矢先、こんなこと言われてキレた…だが、今ならその意味がわかる…だから、

 

勝己「行く…俺が、No.1ヒーローになるためだ!」

 

俺はそうジジィにそう言い残して出て行った…

ホテルのエレベーターに乗ろうと待ってる間、あのゆるふわ女を思い出してた…

 

勝己(あいつも…俺を普通に見やがった…デクと同じように…差別視しなかった…なんなんだよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通に見てくる奴は、どいつもこいつも優しい(強ぇ)のかよ…クソが…)

 

 

 

 

俺はそう思いながら、上がってきたエレベーターに乗り込んだ…

 

 




勝己とましろ回でした!実は出久とソラが似てると同時に、ましろとも少し似てるんじゃないかと思いまして…(勝己がいじめる理由がオリジナル設定だと言うのを除けば、ですが…汗)勝己にはこれからも頑張ってもらいたいですね…
では、また次回!
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