今回は展開を考えるのにかなり難産しており、どうにか描き上げたのですが長くなってしまったのでややぶつ切り状態になっています。
場合によってはサイレント修正するかもしれませんのでご了承ください(´・ω・`)
No.013
一体痛みを感じるのは何年振りだろうか……俺は今まで普通の人間なら死ぬような目に幾度も経験してきたが、全く
おそらくさっきの倦怠感は
俺の返答がない事に気付いたアンディが安否確認をしてくる。
『どうしたレイ、そっちで何があった!』
「今しがた
『なんですって!?』
タチアナが驚きの声を上げる。それも当然、
その否定が発動していないのだ。俺を詳しく知る者程驚かずにはいられない。
「出来るだけ直撃は受けないようにしてたんだがな……一瞬の隙を突かれた」
『そっちも中々悪い状況になってんな……悪いがそっちには加勢出来』
『……レイ、ゾンビ。屋上に出て』
『あ゛?』
タチアナの声のトーンが少し下がると同時に、
「タチアナ、もしかしてアレを解放する気か?」
『ええそうよ……奴らは私の大事な人達を傷つけた! 絶対に許せない……だから私が全員ぶっ潰す!!』
彼女にとって風子は仲間というだけでなく、大切な同世代の友人。それを傷つけられ、命の危機に瀕しているとなれば心中穏やかではいられないのも当然だ。こちらとしても否定者狩りはここで減らしておきたい。
「……わかった、ぶちかませ。俺はもう屋外にいるからアンディは急いで屋上に向かってくれ」
『了解。すぐ行く!』
『―――UTエリア任意解放!! 待ってて風子……今助ける!!』
「さっきからコソコソ話しやがって……てめえら、一体何を企んでやがる?」
「その答えはすぐに分かる事だ。ウチのタチアナを怒らせたんだ、せいぜい巻き込まれないようにしておく事だな」
いかにも余裕があるように見せてはいるが、正直肩の傷は依然として癒えず、浸食が広がるにつれてその痛みも増してきている。この進行具合だと後数分もすれば浸食が頭に到達するだろう。そうなったら否定出来ない以上、待っているのは死だ。
この状況で俺が生き残る方法は只一つ。制限時間が来る前に
それで不能状態が解除されるという確証がある訳ではないが、チンタラやってるよりかは活路を見出せる筈だ。
「
「しゃらくせえ!!
音速の速さで
技の負担によって肩の傷は更に痛み血も噴き出すが、そんな事も言ってられない。
迫り来る金属の拳の嵐をどうにか捌きながら応戦を続ける。
「さっきより威力が落ちてんじゃねえか!? 大男さんよぉ!」
「いいや、まだまだやれるさ……!」
そんな状態でもどうにかポーカーフェイスを保ち、少しでも余裕があるように見せ続ける。
「そうかい。だったらコイツは見切れるか? ――――
そうリリィが言った直後、彼女の姿が一瞬にして消える。
「
「かはっ……!?」
察知すると同時に左腕を捩じるように回しながら掌底をリリィに叩き込む。掌底はリリィの腹に直撃し、彼女はそのまま吹き飛ばされる。
そしてアンディ達が屋上に到着、その直後にタチアナが拘束具を完全解放する事で抑えられていた
『
「助かる。正直
アンディの言う通りに
しかし心なしか、さっきより
……ほんの少しだが、
「行くぞ、
俺の言葉に
そう離れていない―――といっても数百メートルは飛ばされてるが―――距離にリリィはいた。流石にあの速度でカウンターを食らったのが効いたのか腹を抑えている。
「あー痛ってぇ……さっきの船の崩壊、てめえらの仲間の仕業だな?」
「彼女は仲間を傷つけられてご立腹だった、その意思を尊重したまでだ」
「そうかよ……まあいいさ、リップ達はこの程度で死ぬタマじゃねえからな。しかし初見で
「もっと速い奴を知っている。そいつの速度に比べれば今の状態でも十分対処は出来る」
どうやら気配を消す事には長けていないのが幸いした。それも出来ていたなら流石に反撃自体賭けになっていた所だ。
リリィに近づいた事で再び
近づけば浸食の進行は早まり、逆に遠ざかれば進行は遅くなる。なら遠くに離れれば再び
「……どうやら向こうもおっ始めたみてえだな」
そう言うリリィの視線の先ではアンディとリップが本格的な戦闘を始めていた。ここから数百メートルも離れているため常人には豆粒のようにしか見えないだろうが、一時的な視力強化によって二人の戦いがある程度伺える。
「こっちも暇じゃないんでな、さっさと終わらせんぞ……!
リリィは再び
「そのカーペットのスピードは大したもんだが、今回のソレはどこまでも追って来るぞ? さっきみたいに相殺してみたらどうだ?」
何よりこっちは
「ギリギリまでアイツに迫って回避しろ」
俺はフルスピードでリリィの懐へと向かう。
「近づいて一発かまそうって腹か……オイ、アレやるぞ」
「
接近からの回避の一瞬、攻撃は上手く直撃した。だが手応えは全く感じない。それどころか気と炎で強化した拳がダメージを受けた。
彼女の方を見ると俺の技だけでなく自分の技まで直撃しているにも関わらず、全くダメージを受けている様子がない。
それだけでなく、いつの間にか全身を鎧のようなモノを纏っているのが確認出来る。
「
並大抵の技はもう通じそうにない上
「流石に
「そうはさせん。お前をアンディ達の元にだけは行かせる訳には行かない」
アンディは現在リップとの戦いに集中している。この上リリィまでそこに参加したら死にはせずとも戦闘不能になる可能性が高い。そうなれば最悪、全滅もあり得るだろう……
もう少し距離を取り仲間を巻き込まないようにしたかったが、致し方ない……
どのような結果になるにせよ、次の一撃で決着は着くだろう……
歴代不労を見たい?(先代は確定で出します)
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