『三好in恋姫(再リメイク)』   作:零戦

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ガトチュ・エロスタイルはいらないよね?


第五話 乱の終わり、反董卓連合

 

 

 

 

 

「恋、帰る……」

「道中、気を付けてな恋」

「ん……」

「恋殿に油断なぞありませんぞ将和殿!!」

「そういうのを油断というんだねね」

 

 呂布ーー恋達と別れる時、将和はそう話をしていた。冀州に集結していた黄巾賊は将和達の活躍によりあっという間に壊滅した。というよりほぼ呂布で倒したようなモノである。また、涼州の軍勢ーー呂布(恋と呼んでいいと言われた)や張遼(霞と呼んでいいと言われた)に華雄らと何回も会う事で信頼を得ていた。なお、袁紹は終始「オーホッホッホ!!」と叫んでいるだけであり、文醜と顔良に少しは仕事をさせろと言うのであった。

 

「姓は王平、字は子均。三好殿の軍門に入りたく存じます」

 

 呂布の軍(涼州軍勢)に兵士としていた王平は将和の指揮と能力を見て配下になりたいと懇願、呂布からの暇を貰う事も出来たので将和は承諾して王平も参陣する事になる。

 それはさておき、将和の軍勢も南陽に帰るつもりであったがそこへ十常侍からの使者が来たのである。

 

「袁術軍は諸将軍らと共に黄巾賊の本拠地を討伐せよとの事です」

「……仰せのままに(チッ、最後までやれってか)」

 

 使者の言葉に将和はにこやかに頭を下げるが内面は舌打ちしていた。そして本拠地の場所ーー冀州内でありその支援に行けとの事であり仕方なく将和の軍勢は黄巾賊の本拠地を攻撃中の盧植軍と合流する。

 

「私は盧植と言います、よろしくね」

「袁術軍派遣軍総司令官の三好です。よろしくお願いします」

「他にも私の盟友である皇甫嵩も軍勢を率いて此方に向かっています。皇甫嵩とその他の軍勢と合流次第、奴等の本拠地を叩きます」

「分かりました。それまで準備をしておきます」

「よろしくお願いします」

 

 しかし、数日後に盧植が解任される話が将和の下に舞い込んできた。

 

(チッ、恐らくは左豊の仕業か)

 

 宦官の左豊が戦線視察と称して各地の軍に赴いては賄賂を要求する有り様であった。先日の使者も左豊であり会見が終われば賄賂を要求するので挙げてやった程である。

 

(早急に手を打たんとな……)

 

 将和は直ぐに供として星を連れて盧植の陣営に訪れる。天幕に入ると左豊がふんぞり返っており、その様子を星が苦々しく見ていたが将和は抑える仕草をし左豊に礼をする。

 

「盧植殿の解任話、耳にしましたが?」

「フン。あ奴は帝に対する忠誠心を持っておらん。まぁまだ帝にはそのような報告をしてはおらんがな」

「それならば左豊殿、貴方も忠誠心を持っていないと認識せざるを得ませんが?」

「何だと?」

「今、盧植殿を解任したとすれば……黄巾賊の奴等にその情報が入れば奴等は最後の精鋭で突撃をかけてくるでしょう。その時、貴方も命も危うくはありませんぞ?」

「むむむッ」

「まぁまぁ左豊殿。此処は貴方から慈悲をかけ無かった事にすれば良いのです」

 

 そう言って将和は左豊の胸元に賄賂(多めにしておいた)を押し込むと左豊もニンマリと笑みを浮かべる。

 

「成る程のぅ。ワシが慈悲をな、それは良い事じゃろうのぅ」

「その通りですな。些細な行き違いです、盧植殿も久しく戦場を供にしていたので政の習いを忘れていたのでしょう」

「確かにの。宜しい、貴方の帝への忠誠心を以て盧植の解任は無かった事にしよう」

 

 左豊は笑みを浮かべて幕舎を後にする。左豊の気配が消えてから将和は舌打ちする。

 

「チッ。あのクソボケどもが」

「おや、主も罵倒はあるのですな」

「当たり前だ星。あのような奴等は生かしておくべきでは無いがまだ利用価値はあるからな。奴等の命運もそれまでだよ」

「フハハ、主も中々の悪ですな」

「悪だろ? 後で高級メンマでも届けてやるよ」

「おぉ、それは馳走になります」

 

 その後、檻に入れられていた盧植が帰って来て将和を見ると即座に頭を下げた。

 

「申し訳ありません三好殿」

「いやなに、自分は何もしていませんよ。勝手に左豊が満足しただけですから」

 

 頭を下げる盧植に将和は苦笑しつつそう言う。

 

「ですが……」

「ハハハ、そこまで責任は感じなくて宜しいですよ……そうですな、今度食事でもどうです? それで貸し借り無しで」

「……分かりました。ならそれで」

 

 将和の言葉に苦笑する盧植であった。その後、皇甫嵩に他の諸将の軍勢も到着して黄巾賊の本拠地を総攻撃した。

 

「前方に波才の軍勢です!!」

「衝軛の陣を敷け。星、別動隊を率いて敵の側面を攻撃しろ。黄忠の弓隊は星の別動隊を支援しろッ」

「御意」

「分かりました」

 

 将和の本陣が衝軛の陣を敷いて波才軍の突撃を受け止める中、星の別動隊3000が黄忠の弓隊3000の攻撃の下で側面攻撃を開始した。波才軍はあっという間に崩れてしまい敗走するが将和の軍勢は容赦なく斬り捨てていく。

 

「掃討戦になるが油断はするな。窮鼠猫を噛むというからな」

「はッ!!」

 

 将和の命令が伝令を通して伝わっていくのであった。その後、黄巾賊の主導者であった張角、張宝、張梁の三人は曹操軍が討ったと伝わり首も届けられたがむさ苦しい男の首であった。

 

(となると原作と同じく曹操が保護しているか。まぁ関係ねぇわな……)

 

 そう思いながら将和は南陽に帰る準備を始めた。その中で義勇軍として活躍していた劉備ら一行が面会を求めてきたので承諾をして面会をすると開口一番に言ってきたのは非難の言葉であった。

 

「どうして皆殺しなんてしたんです!? 降伏した者がいたなら保護をすれば……」

「君は黄巾賊に家族が殺された者がいる前でもそう言えるのか?」

 

 劉備一行(劉備、関羽、張飛、孔明、種馬)の言葉に将和はそう返す。

 

「それは……」

「鎮圧される覚悟があるから黄巾賊は蜂起した。彼等は国に逆らった反逆者の集団だ。その反逆者を討伐するのが官軍、各地にいる刺史、太守達だ。彼等は民を守るために戦う。それの何処に非難される理由がある?」

『………………』

「話はそれだけか? なら帰りはあちらだ」

「ちょ、ちょっと待ってくれ!! 俺からも話があるんだ!!」

 

 そこへ声を挙げたのが天の御使いと呼ばれる北郷(種馬)であった。

 

「何だ? 早くしてくれ、俺達は南陽に帰る準備で忙しいんだ」

「ちょ、趙雲がどうして袁術軍にいるんだ?」

(チッ、めんどくせぇなぁ……)

 

 北郷の言葉に将和は苛立ちを募る。傍らで帰る準備をしていた王双(記憶喪失の孫堅)も嫌そうな表情をする。

 

「趙雲……星が袁術軍にいてはいけない理由でもあるのか?」

「いや、それは……」

 

 将和の言葉に北郷は口がどもる。どうせ趙雲がいない軍にいるのが納得しないのだろう。

 

「話はそれだけか? ならもう帰れ」

 

 将和が追い払うように劉備一行を追い出すのである。

 

「……幾ら義勇軍ごときの者と司令官が話すのは滅多に無い事なのにどうしてああ言うのか……」

「世間を考えてない馬鹿だからだろ」

「成る程。ところで旦那、私も身体の疼きが収まりそうに無いので疼きを癒してもらいたいが?」

「……ちょっとだけだぞ」

 

 王双の言葉に将和は苦笑しつつも蝋燭の火を消して王双を抱き締めるのである。なお、王双と三回目の夜戦中に星も参戦(元々はメンマを貰いに来た)し結局は五回戦も夜戦を行うのであった。

 そして将和の軍勢は漸く南陽に帰還するのであった。朝廷ーー十常侍も黄巾賊の乱を終わらせた事で安堵の息を吐ける……わけにはいかず今度は何進らとの政争が始まったのである。その様子を尻目に将和は久々の休暇を楽しんでいた。

 

「将和様~」

「ん、璃々ちゃん。それに紫苑もか」

「はい、今から買い物に」

「そうか」

「将和様も行こうよぉ」

「あらあら」

「璃々ちゃんに頼まれたなら仕方ないわな」

 

 そして璃々を肩車して市を練り歩くのである。

 

「あ、三好の旦那」

「おぅ、張じゃないか」

 

 馬商人として各地を歩く張世平は将和と飲み友でもあった。

 

「旦那が持ってきた石鹸、売れ行きは好調です」

「そうですね。石鹸があれば髪も洗えますから」

 

 張世平の言葉に黄忠こと紫苑も頷く。紫苑が将和に心を開いたのは璃々を美羽と共に遊ばせてほしいと懇願してきた時だった。

 

「美羽は遊び友達と言える者がいない。美羽に寂しい思いをさせたくなくてな……それに二人も友達が増えるから万々歳と思うのだが……」

「むしろ光栄ですわ」

 

 これがきっかけで美羽の為に動く将和に興味を抱いたのである。その後も璃々を入れた三人で時間を見つけては市に遊びに行くくらいであった。それはさておき、将和は真桜に依頼して作ったのが石鹸であった。この石鹸の投入より殺菌の向上が比較的に上がり、話を聞き付けた張世平が石鹸を購入してそれを各地で売買して儲けるのである。

 

「という事で将和様、次は肌を綺麗にする石鹸とかを……」

「分かった分かった分かった。分かったから」

 

 にこやかに笑う紫苑だがその笑みは絶対にただの笑みではないのは将和も分かっていた。その後、真桜とも相談してシャンプーやボディーソープに近い石鹸の開発も行われるのである。

 

「それと真桜、『アレ』はどうだ?」

「うーん、まだまだやなぁ。最近は囚人達も怪我はしなくなってきたしな」

「そうか。まだ時間はあるから無理をせずにな」

「分かってるで将和はん。それとコイツならもう完成したで」

 

 そう言って真桜はゴソゴソと兵器を出すと将和も笑みを浮かべた。

 

「完成したか」

「まぁ元々は弩の改良やからやりやすかったで」

 

 真桜が将和に渡したのは弩の改良型として開発したクロスボウであった。勿論、この時代のモノで開発しており台は木材ながらも弓の素材は鋼鉄製であり弦を引っ張るのは『クレインクイン』と言われる片手でハンドル操作をして歯車を回す西洋式を取り入れていた。

 

「でも制作はめっちゃ掛かるで。何丁欲しいん?」

「出来れば100丁は欲しいな。指揮官級を狙撃して敵戦線の崩壊を狙いたいしな」

「分かった。将和はんの頼みやし何とかしてみるけど、工兵隊の増員をたのんます」

「分かった。優先してやろう」

「やった、大好きやで将和はん!!」

「ちょ、胸が……」

 

 喜びの余り将和に抱きつき、真桜の超弩級が将和の当たって将和も思わず鼻の下を伸ばすのである。それはさておき、洛陽で行われていた政争も大きく変化していた。政争は何進が負けて霊帝、何太后らと共に洛陽を夜中に出て行方不明となるのである。何進が負けた事で十常侍の権力が更に増すーーわけではなかった。何進が政争に負ける前に密かに呼び寄せた并州牧であった董卓の軍勢が十常侍に対し反乱し十常侍を瞬く間に捕縛したのである。

 リーダー役であった張譲、趙忠等は軒並み斬首となり洛陽の市街に晒し首となる程であった。この騒動を冀州から眺めていた袁紹は自らが十常侍を討つ予定だったのに横取りされた事に激怒をし各地の諸侯らへ檄文を放ったのである。

 後に歴史書でも語られる『反董卓連合』の結成でもあった。

 

 

 

 

 




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