私は華範と申します。
ありあけ2章の執筆が思うようにいかず、とりあえず3章の連載を始めようかと錯乱している今日この頃です。こっちの話はありあけ本編でお詫びするとして、とりあえずリハビリとして前々からやりたかった艦これでの洋画パロをやっていこうと思います。
ではでは上映開始なのです!
プロローグ 開始3分で3人死ぬ
プロローグ
晴れやかな朝。ある閑静な住宅地に、日本では見ないような白いゴミ収集車が現れた。ゴミ収集車は運転手と2人の清掃員とみられる少女達を乗せて、回収するゴミなどない早朝の街を走り抜け、一軒の住宅の前で止まった。
その家の主、夕張は車の音で目を覚ました。傍らには昨日はお楽しみであったのだろう、親友という名の恋人である五月雨が裸で寝ている。
夕張は車の音に驚き、五月雨を起こした。
「なんだろう?五月雨ちゃん」
「清掃車じゃないの?」
「今日は火曜日なはずだけど」
いつもなら水曜日に来るのに・・・夕張は怪訝に思いながらも急いでごみを集めて外に出た。
ゴミ収集車は夕張を確認するとバックしながら門の前に止まる。夕張は間に合ったと安心しながらゴミの入ったドラム缶を置いた。
「ふぅ、行ったかと思ったわ」
夕張が何の警戒もなくそう言うのを見ると、清掃員と思われる眼帯をつけたいかにも中二臭のする少女ともう一人白髪の少女が車から降りる。
「とんでもねぇ、待ってたんだ」
そういうと眼帯少女は突然14㎝砲を取り出し、もう一人の少女と共に夕張を蜂の巣にした。夕張が倒れるのを確認すると、眼帯少女は念のためもう数発夕張に撃ちこみ、悠々とゴミ収集車で立ち去った。
「航空母艦は日本で生まれたの、アメリカの発明品じゃないわ。少し後れ(ミッドウェー海戦)をとったけど、これから(マリアナ)が巻き返しの時よ」
瑞鶴は飛行甲板(飛行機ショップ)の上で、新製品の彗星の説明を眼帯少女にしていた。空母はイギリス生まれの筈だが、本家でもドイツ生まれの車をアメリカの発明品呼ばわりしてたから気にしてはいけない。
「水冷式は好きだ」
「水冷式がお好き?ならますます気に入ると思うわ。さあ乗って、彗星のニューモデルよ。快適でしょ?ああ、言わなくていいわ。シートはビニール。でも、レザーは見た目だけで、夏は暑いわよく滑るわひび割れるわでろくなことがないわ。安心の日本人サイズ、あなたのような小柄な女の子でも大丈夫。どうぞ回してみてください」
プロペラが回って轟音が鳴り響く。
「どう?余裕の音ね。馬力が違うわ」
瑞鶴は満足げに言う。眼帯少女は特に聞いている様子もなくつぶやいた。
「一番気に入ってるのは」
「なんです?」
「値段だ」
眼帯少女はスロットルレバーを上げて彗星を動かし始めた。
「ああ!?ちょっと、ここで動かしちゃだめよ!ちょっと、止まって、きゃあ!?」
瑞鶴の制止も聞かず彗星は飛行甲板を駆け回り、瑞鶴を海に投げ飛ばすと、悠々と空へと飛び去って行った。
その翌日、陸奥は朝の漁のため漁港に現れた。軽い足取りで自分の漁船に乗り込むと、漁師仲間の飛鷹の肩を軽くたたいた。
「あら、やってるわね」
「おはよう陸奥」
陸奥は飛鷹の漁船の奥の自分の漁船に乗り込み、エンジンをかけた。飛鷹と網を準備していた隼鷹はそれを見やる。さらに漁港の外には、あの眼帯少女がこの光景を見ているのだが、陸奥はそれに気づいている様子はない。
陸奥は漁船のハンドルを回していつも通り出航しようとした。眼帯少女は陸奥の漁船がある程度外に出たのを確認すると、リモコンを取り出してボタンを押した。
爆発音と共に、陸奥の漁船は木端微塵になり、炎を上げて海底に沈んで行った。