本日ガンダムSEED freedom見てきました。
※劇場版ガンダムSEED freedomのネタバレを含みます。
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未鑑賞でネタバレを避けたい方々は閲覧しないでください。
ファウンデーションとの戦いの後。
世界は変わることなく、世界平和監視機構コンパスは戦闘に介入していた。
元々は前プラント評議会議長、ギルバート・デュランダルが提唱したデスティニープランを否定したことによって始まった現状。
目的は違えど同じプランを提唱するファウンデーションの一件が落ち着けば、元の現状に戻るのは必然だった。
全てが不変なのか・・・否、これは変わらない世界の中で変わった2人の物語。
世界平和監視機構・コンパス
ファウンデーションの一件で一時はオーブを除いた各政府から非難されていたが、今はその蟠りも解消され再び活動していた。
その旗艦たるミレニアムのモビルスーツ格納庫は慌ただしい。
「モビルスーツ発進準備!
フリーダム、デスティニー、インパルス、ギャンは順に発進してください!」
艦内はメカニックが動き回り、アナウンスが鳴り響く。
ブルーコスモスの残党、独立運動による武力行使により小規模ながらも戦争は続いている。
コンパスの使命は戦争のない世界、人々が自由に自分の運命を決めることができる世界の実現。
かつての大戦を経験した者達にとって、守りたい者がいる者達にとって、それはなんとしても叶えたい夢であった。
忙しいモビルスーツデッキをよそに、これから発進するパイロット達は落ち着いていた。
「まずは勧告を行うけど戦闘になる可能性は高い。
そうなったら僕とシンで両陣営の戦力を無力化させるから、ルナマリアとヒルダさんはミレニアムの護衛を。
戦況によっては援護をお願いします」
「了解ですキラさ…ヤマト隊長!」
「シンあんた……
ルナマリア・ホーク了解しました!」
「そう怒ってやるなルナマリア。
任せな隊長」
キラ・ヤマト率いるヤマト隊
ファウンデーションの一件でパイロットは4人になったが、各パイロットの操縦能力の高さから問題なしと判断された少数精鋭であり、小隊規模故に連携の取れた部隊である。
「みんなよろしくね。
キラ・ヤマト…フリーダム…行きます!」
「シン・アスカ…デスティニー…行きます!」
「ルナマリア・ホーク…インパルス…出るわよ!」
「ヒルダ・ハーケン…ギャン…出撃する!」
戦闘は極めて順調に沈静化した。
今回はブルーコスモスの残党が起こしたテロである。
ゲリラや傭兵も混じり激化する戦場であるが、表立って動けないブルーコスモスに補給を堂々と行う手段はなく、増援もないため一度稼働不能にしてしまえば終わりだった。
ミレニアムに帰投したシンは真っ先にキラの元へと走る。
「キ…ヤマト隊長!
今日の俺の動き中々だったでしょ!」
「言いにくいならキラって呼んでいいんだよ?
そうだね、やっぱりシンとデスティニーは相手にしたくないくらい強いよ」
「ありがとうございますキラさん!
これからも任せてくださいね!
ってか気になってたんですけど、なんでフリーダムの武装戻しちゃったんですか?
プラウドディフェンダーがあればもっと性能も上がるのに」
シンの言うフリーダムの武装とはドラグーンが装備された先の大戦時の物である。
ファウンデーションとの最後の戦いで、従来のバックパックをパージしプラウドディフェンダーを装備したマイティーストライクフリーダムを操縦していたキラだが、現在はその武装を外していた。
「確かに性能は上がるんだけどね。
あれはコンパスにとっても最後の切り札みたいな物だから。
武装も含めプラウドディフェンダーはラクスの…コンパス総統の許可がないと使用不可ってことにしてるんだ」
流石キラさん!とシンはキラの後に続いて歩いていった。
「シンってば…まるで尻尾振ってる犬みたい」
「それは言わないであげなよ。
先の大戦で隊長のフリーダムを落としたって聞いた時はどんな奴なのかと思ったけど、案外坊やらしい可愛いところもあるじゃないか。
そういう所も好きなんだろ?」
「もう!
ヒルダさんまで揶揄わないでください!
この前もヴィーノ達に茶化されて恥ずかしかったんですから」
「それはすまなかったねぇ。
ま、明日はアプリリウスに帰れるし2人でゆっくりしてきなよ」
また揶揄ってますよ!頬を赤らめたルナマリアはシンの元へ走っていく。
「可愛いねぇ…
坊やがいなかったら揶揄うだけじゃなすまなかったのに」
「ラクス様、こちらの書類にサインをお願いします」
アプリリウス コンパス本部。
初代総統として書類仕事をこなすのはラクス・クライン。
箱入り娘のようなイメージとは反し、三隻同盟から始まった第3勢力のまとめ役にして、戦争終結に貢献した女傑である。
「あらあら、これはすごい量ですわね。
この後の予定はどうなっていますか?」
「午後からはオーブのアスハ代表との会談のみになります。
それから明日はヤマト准将の部隊がアプリリウスに帰投予定です」
「そうですわね。
私達と違って現場で戦ってくれている彼らには、しっかりと休息を取って頂きたいと思いますわ」
秘書官と話した後、ラクスは目の前に重ねられた書類に向き合う。
明日はキラが帰ってくる。
微笑みを浮かべることが多いため、基本的に優しく穏やかな女性と周りに思われているラクス。
優しく穏やかなのは間違いないが、いつも微笑みを浮かべているのは彼女なりの仮面を被るため。
三隻同盟、クライン派として戦っている時から…あるいはその以前から。
ラクス・クラインを求める人々のためにラクスはラクス・クラインを演じてきた。
周りを信用していない訳じゃない。
偽っている訳じゃない。
ラクスが自身の立場に押し潰されないよう身につけた術だった。
明日にはこの仮面を外す事ができる、私を…ラクスをラクスとして愛してくれる人が帰ってきてくれる。
彼のそばにいる時だけは、私は本当に幸せな笑顔でいられる。
顔につけた仮面はいつもより笑顔が深かった。
ミレニアム 士官室
帰艦後にシン達と食事を済ませたキラは、艦長ではないが部隊長として与えられた広い部屋で報告書を書いていた。
兵士の士気は戦闘での生死に直結する。
生粋の軍属ではなかったキラだが、歴戦の戦いで身に沁みて理解していた。
ミレニアムで出される食事は非常に美味であり、ここが戦艦の中だと忘れてしまうほどのものだった。
が、キラには普通だった。
彼の舌が肥えているから、味音痴だからではない。
命を預け合う仲間と食べることも相まってより一層美味しく感じる。
だが、愛する人が自分のために作ってくれた食事が1番だった。
キラにとってそれはとても重要なことだ。
血のバレンタインから端を発した戦争で、彼は自分の生まれを知った。
そのルーツは彼にとって素晴らしい物ではなく、精神を蝕むほどの呪いとなった。
自分を作るために生まれた彼と戦い、その想い、恨み、怒りを受け止めた時には心が壊れる寸前だった。
自分が死ねば……そう考えたことは何度もあった。
そんな中で自分を生かすために作ってくれた彼女の料理は、キラにとって特別だった。
彼女といる時だけは、キラは生きていて良いんだと実感できた。
自分の中に彼女の愛があり、彼女の中に自分の愛がある。
それだけで彼は最強になれる。
スーパーコーディネーターだからじゃなく、彼女のために剣を振るからこその強さ。
明日になるのが待ち遠しく、キラはデスクに飾ったラクスの写真を眺めていた。
お読み頂きありがとうございます。
私が二次創作にハマり、カプ厨になるキッカケになったのはガンダムSEEDのキラとラクスでした。
そんなSEEDシリーズが満を辞しての映画公開。
内容もキララク全開で最高でした。
1ガンダムファンとしては失格かもしれませんが、武器やモビルスーツの設定とかはもうどうでも良くて、ただあの2人が幸せになってくれたことが良かった。
文字通りのお祭り騒ぎ、同窓会で待ち続けて良かったと思えました。
約20年待った甲斐は絶対にあったし、20年経って大人になったからこそ楽しめました。
マイティーストライクフリーダムはキララク好きとしてグッズ化されたら必ず手に入れます。
語っちゃってすいません。
改めて読んで頂きありがとうございました。
SEED最高!